vol.215 水道水にPFAS?有機フッ素?

 各務原の水(かかみがはらの水)の源は、木曽川の水でも池の水でもなく、地下40mの深層からくみ上げた「100%地下深層水」水脈である地下の帯水層は豊かな水量に恵まれ、地下水は、東から西へ1日に約1mの速さで、常に流れ続けています。地下水がよどみなく流れる帯水層は、まさに「地下の川」なのです。 ●地下水はミネラルの宝庫 各務原台地は、350万年前から形成されてきたミネラル豊富な何層もの地層から成り立っています。雨水などが、この地層を浸透する過程で少しづつ磨かれ、ミネラルたっぷりの「かかみがはらの水」となっていきます。鏡水産HPより(各務原市鵜沼朝日町)

そんな地下水にびっくりするニュースが・・・

各務原市に移り住んで30数年経ちます。各務原市は地下水を汲み上げているので水はおいしいと定評がありました。実は以前住んでいた愛知県半田市も水には定評がありました。しかし、長良川河口堰建設のあおりを受け、取水が愛知用水から河口堰に変わって、味が激変し、多くの家庭が浄水器を取り付けたとのこと。実家に帰ると水道水のまずいこと!塩素臭が半端ない!沸騰させて塩素を抜くか、(水道水の塩素は熱に弱いため、煮沸によって除去することができる。ただし、その場合は沸騰してから「さらに15分以上」沸騰し続けることが大切。なぜなら、水道水には消毒処理の過程で発がん性があるとされる「トリハロメタン」が含まれている場合があり、水道水を沸騰させることでその量は2〜3倍に増え、沸騰直後には最もその濃度が濃くなるから。水道水が沸騰してからさらに15分ほど沸騰し続ければ、ピークを超え水分中のトリハロメタンを除去することができる。なお、気化したトリハロメタンを空中に逃がすため、やかんのフタは開けたままにしておくことが重要)それか、溜めて一晩くらい置いて塩素抜きをしないと使えなかった。(み)

そもそもPFAS PFOSって何?
PFASとは、人工的に作られた有機フッ素化合物の総称です。種類は4,700以上といわれています。水や油をはじく効果があり、熱にも強いことから半導体や包装紙、防水服など身近な製品に使われ私たちの暮らしを支えています。ただ、一部は分解されにくく、体に蓄積されるため、人への有害性が指摘されるものもあります。現在、こちらの3つの化学物質が国際条約で製造・使用禁止となっています。環境省が、これらの物質について調べたところ、西日本から東日本に及ぶ各地の河川や地下水から国の値を超える場所が次々と見つかり、その地点は139に上っています。一体何が起きているのか。各務原市もその一つだった。

2009年以降、国際条約でPFOSなどは規制対象になり、日本でも原則として新たに製造・使用はされなくなりました。
「永遠の化学物質」と呼ばれるほど分解しにくい性質があり、過去に環境中に出てしまったものも長く土壌や地下水の中に残り続け、全国各地で高濃度のPFASが検出されています。

各務原市の対応
各務原市民への説明について
・まずは全力で、浄化作業。市職員にも限界があるので、各地域での説明会は考えていない。
・有機フッ素化合物(PFOS A)の面的広がりを調査するため、市内全域に設けた 95箇所の水質観測井戸の水質調査を行う。

・対象となった水源地の配水区域にある市内の市内の保育所、幼稚園、小・中・特別支援学校等の一部の給水栓に浄水器を設置する。設置予定時期/8月21日〜25日に順次設置する予定
(8月8日市議会議員宛書面より抜粋)

・市民説明会は職員の人出が足らないので考えてはいない。
・血液検査をしても原因が特定できないので行わない。
(各務原市議会 全員協議会)

今後の対策について
・令和4年9月から令和5年2月にかけ基本構想策定
・令和5年5月から基本計画実施
・活性炭による除去対策決定。
沖縄で高い実績。8月~実証実験。効果確認次第、早急 に本格稼働。12月までに浄化目指す
・三井水源地に除去施設をつくる。

R2年になぜ公表しなかったのか
令和2年の時点では、水質検査は任意であり、水質は急激に悪化するものではないという認識でいた。令和4年4月19日の検査結果を、22日に報告を受け、副市長が浅野市長に報告。
市長の判断:水の浄化が第一、原因究明に努める指示。市民の公表の考えなし。

唐突に判明するより、対策を練ったと同時に発表した方が市民に不安を与えないと判断したと説明。