222号(2024.11&12)」カテゴリーアーカイブ

vol.222 人はどんなことにも慣れられる存在だ?

「人間は慣れる生き物」の意味を考えてみたいと思います。「人はどんなことにでも慣れられる存在だ」とは、ロシア人作家のドストエフスキーの名言の一つです。 生きていくためにどんな過酷な環境であっても慣れるようにできていると。それは生存本能かもしれませんね。
でも、いま当たり前のように得られていること、例えば「戦争のない日本」。
世界のあちこちで紛争が絶えない実情を踏まえると、日本は平和です。

質問- ① 軍隊をなくした国はどこですか?
答え-「世界に戦力不保持を憲法に明文化した国が2つありますが、さて、それはどことどこの国でしょうか? 1つは日本。 そしてもう1つは中米の国コスタリカです。 コスタリカでは憲法により軍隊がありません。

質問- ② 世界一戦争をしない国は何か国?
それはどこですか?
答え-8か国 。アイスランド、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、スイス、ブータン、 日本の8か国です。 日本のようにこの79年間戦争をせず、平和を維持してきた国は世界196か 国(国連未加盟国を含む)の中でもきわめて限定されています。

質問-③世界が平和にならない理由は何ですか?
答え-世界が平和にならない理由には、利害や歴史的な対立、宗教の違い、貧困と格差、政治的な不安定、さらには国際協力の不足といった要因が影響しています。 そして、世界各地で紛争や内戦、テロ、暴動などが起こり、多くの被害者や難民を出しています。 これらを解決するには、世界各国で協力し解決に向けて取り組むことが必要です。

質問-④日本の平和指数、世界で何位?
答え-世界平和度指数ランキング2024年、日本は9位から17位にランクダウン「軍事化の影響」。首位は17年連続で北欧の島国。 日本の評価は、世界平和度指数ランキングが始まって以来“最も悪化した”結果に。

質問-⑤平和を一言で言うと何ですか?
答え-争いや戦争がないこと。 差別をせず、違いを認め合うこと。 悪口を言ったり、けんかをしたりせず、みんなが笑顔になれること。 身近なところにも、たくさんの平和があります。

質問- ⑥ 平和の具体例は?
答え-安心して学校へ行くこと、勉強すること、遊ぶこと、食べること。今、私たちが当たり前のように過ごしているこうした日常も「平和」なのです。世界中のどこの国も「平和」であるために、今必要なことは、自分の考えを伝えること、 相手の考えを受け入れること、つまりお互いの心を開くことです。人間は言葉をもっていますから「対話」ができるはず。
私たちにとって「当たり前」が「慣れ」となってしまうと、感謝もありがたみも薄れていくのではないでしょうか。そして、慣れは思考停止を引き起こしてしまいます。

思考停止とは、どういう状態か調べてみると、
自分の頭で考えることをやめてしまった状態のこと。 自分で「思うこと」「考えること」を放棄してしまい、新しいアイディア出しや自分での判断ができない状態のことを指します。 特徴としては、受け身で指示を待つ人、ルールや周りの意見を鵜呑みにして自分の考えを出さない人などが挙げられます。
「思考停止」をしてしまう主な原因として、「現状のままでいいという考え方」「前例主義」「ストレスを抱えている」ことなどが考えられます。 職場や家庭などで毎日同じことの繰り返しをしていると、だんだんと無気力になり、「思考停止」状態になることも。 何も考えずに毎日決まったことだけをこなすのに慣れると「いつかやらなくちゃ」と思っていても、実際に何もできないまま年月だけが経過してしまうようになってしまう。

そこで、前述した「日本は平和」でいられるのは、やっぱり憲法9条があるから、だと思うんです。ウクライナのゼレンスキー大統領が各国に援助を求めるときに、下段のような発言をされたことを受けると、日本国憲法9条は平和憲法と位置付けられ、世界にも認識されていることを裏付けていますね。
(2023年11月3日「平和のつどい」にらめっこ218号掲載)

よく「憲法9条は理想論で、他国が侵略してきたときに防衛できないのは独立国とは言えない」という意見を聞きます。それは、「戦争」と「他国の侵略行為に対する防衛」を混同した意見です。国際法では、防衛のための武力行使を戦争とは言いません。相手国に対して、宣戦布告をして武力行使をおこなう行為が戦争であり、その手続きを取らない武力による侵略行為は、国際法上、戦勝国としてその権利を主張することも許されておりません。と同時に、他国の侵略行為に対しておこなう防衛を「戦争」とは規定しません。
もし、他国が日本の国土を侵略し、その戦力で日本国民を傷つける行為をおこなったとしたら、日本は防衛する権利を国際法上、当然のことですが、持っています。
そして実際に、防衛する能力もすでに十二分に持っているのです。現在、 自衛隊が保有している防衛力は、機器、人員、予算共に、世界の中でも決して小さいものではありません。
国の交戦権とは、相手国に宣戦布告をおこない、国の意思で戦争を開始することを意味しています。かつての日本がおこなった「自国が仕掛ける戦争」です。これを憲法9上は放棄しているというのが、いままでの日本政府の考えでした。
ところが、自民党の改憲草案をみると「戦争放棄」が「安全保障」に変わっています。安全保障には、「他国からの防衛」という意味合いがあります。
国際紛争解決の手段としては「永久に放棄する」というきっ

ぱりした宣言から、「用いない」というあっさりした表現になっているのが引っかかります。

問題は第2項。「戦力の不保持」「国の交戦権は認めない」と言う部分が削除され、自衛権は発動できることをわざわざ断っています。
現憲法のもとで、自衛隊は合憲か意見か、論じられることがありますが、存在の是非論は少し置いといて、その戦力を他国に向けたことはこれまでありません。実際、歴代の

内閣が、日本国憲法は「個別的自衛権(自国が攻撃されたときには反撃できる)」は認めるが、「集団的自衛権(同盟国が攻撃されたときには共に反撃できる)」は認めないと解釈してきました。ところが、安倍内閣で「日本国憲法は『集団的自衛権』と認める」という解釈変更を閣議決定したのです。(2014/7/1)のちに、この時の検討経緯を記録した公文書が残されていないことがわかり、問題になっています。

さらに、岸田内閣では国家安全保障戦略(NSS)など安保関連3文書を閣議決定した。NSSは安保環境が「戦後最も厳しい」とし、相手の領域内を直接攻撃する「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」との名称で保有すると明記。2023年度から5年間の防衛費を現行計画の1・5倍以上となる43兆円とすることなどを盛り込んだ。憲法に基づいて専守防衛に徹し、軍事大国とはならないとした戦後日本の防衛政策は、大きく転換することになった。(朝日デジタルより)

国防軍って何でしょうか?
「軍」というからには、戦争をするための軍隊ですよね。この際、「軍隊」という位置付けに変えてしまおうというのが、自民党の狙いです。この条項では、国防軍が具体的にどういうことをするのかが見えてきません。自民党は、その時の情勢によって政府が武力行使の内容を決められるように、憲法を変えてしまいたい、ということなのだと思います。

平和のつどい
望月さん白井さん対談後

望月さん:広島サミットに行ったとき、ウクライナのゼレンスキー大統領が最終日の前日に来日。広島放送局の若手男性記者が、「武器の話が出たけど今回、平和の都市広島で、平和資料館をご覧になられたときに、貴方は何を感じたのか」と、「武器ではなく平和な対話による解決ということをどう思われるか」と踏み込んだ問いをした。ゼレンスキー大統領は、対話による解決には言及しなかったが、彼ははっきり「いま日本に武器による支援は全く求めていません」と答えたことから始まって、「いつか自分たちの街も平和の都市広島のように生まれ変われると思っている。僕は軍事支援を日本に求めません」と明確に言った。日本の国民が聞いているだろう「広島サミット」の場で武器の支援を!とは言わなかった。
ゼレンスキー大統領は「日本は9条を守り続けている国民がいる国だ」と思っている。海外の首脳陣が見たときに「9条を持って、それを掲げている日本という国は、平和を守り続けたいという国である。だから武器輸出とかいう支援を求める国ではない」ということを知られていることは、すごく大きいことだと感じた。
9条を骨抜きにしようとする動きは進んでいる。だけど、9条の理念があるおかげで76年以上直接的に戦争しないですんだ国であって、その中に私もいたんだと思うと、守りつづけなければいけないと感じました。

 

 

 

 

 

 

 


vol.222 地球規模で「食」を考えてみる


「好き嫌いはダメ」「食べ残しはやめなさいい」。そう教えられて育った人も多いのでは?そして、子どもたちへも同じように「食べ残しはダメだよ」と言いますよね。食べ残しをしてはいけない理由を聞かれたらみなさんはなんと答えていますか?

多くの人は「恵まれない地域の子どもたちは十分に食事ができていないんだから」と伝えているかもしれませんが、正直子どもはピンときていないかも…。

食べ残しがダメな理由①「食品ロス」

「食品ロス」というのは、本来食べられる食品が捨てられてしまうこと。

いま全世界では、毎年13億トンの食品が捨てられていて、そのうちの3分の1はまだ食べられる食料です。たくさんの食品が捨てられているにも関わらず、世界人口の約8億人、9人に1人が栄養不足、飢餓状態にあると言われています。

食べ物を多く捨てている国がある一方、全く食べれていない人や国もあるというアンバランスな状態が今の世界の現状です。学校のクラスに例えると、1クラスが40人だとしたら、クラスメートのうち4人は毎日朝ごはんも給食も夜ご飯も、十分に食べられていない状態なのです。

食べ残しがダメな理由②「お金と環境問題」

食べ物を捨てれば捨てるほど、コストがかかるのです。日本では、廃棄した食料は焼却しますが、その焼却するということ自体にお金がかかります。

この処理コストには、私たちの税金が使われています。日本は食料自給率が低く、わざわざ海外から輸入して食料を買っているにも関わらず、多く捨ててしまっているのも問題です。買うコストと捨てるコストの両方で大きなお金を使っていることになります。食品ロスを減らすことは家計の負担を軽くすることにも繋がります。つまり、食品ロスが増えることにより皆さんのお金の負担は大きくなりますし、減れば減るほど負担が軽くなるということです。

A:外国産の物は飛行機や船で輸入され、運ぶ距離が長くなり、地球温暖化の原因のCO2をたくさん排出してしまいます。

食べものがどのくらいの距離を運ばれてきたかを表す指標を「フードマイレージ」といいます。距離が長いほどガソリンなどの燃料を使うので、地球温暖化の原因のCO2を排出してしまいます。
そして、食べものをどのくらい自国でまかなっているかを表す指標を「食料自給率」といいます。現在日本はカロリーベースで40%、生産額ベースで70%です。カロリーベースでは60%も海外に依存していることになります。食料自給率は、8月15日の終戦記念日に農林水産省から発表されるので、毎年チェックすることも覚えておいてね。
輸送のために排出するCO2を減らすためにはもちろん、安全保障の面からも食料自給率は大切です。現在、世界人口が増えており、2050年には90億人になるといわれ、食糧不足が心配されています。すでに自国を守るため、日本に輸出をしないと宣言した国が20カ国以上あり、今後60~70カ国は輸出しなくなります。
そして、経済の豊かな国が台頭しており、これまでは日本の商社が外国の食品を買っていましたが、買い負けをしています。
水道・電気・ガスなどのライフラインや、食糧が途絶えてしまう危機は、我々は実際に経験しています。安全保障の面を考えることも、食育には重要なのです。
食料自給率を上げるためには、お米を食べること、国産かを確認して買うことが大切ですが、現在、日本は「地産地消」と言っている場合ではなくなってしまいました。

「もったいない」は世界共通語。食べ物は生き物だから、最後まで感謝の気持ちを持っていただきたいですね。安易に捨てることは控えたいものです。Shoku-ikuより


「食」という字の成り立ちをみると、上の「人」の部分は「集めてふたをすること」を表し、下の「良」の部分は「穀物を盛ったさま」を表している。「食」はこの二つの意味を合わせた会意文字で、容器に入れて手を加え、柔らかくして食べることを意味するのだそうだ。

「食」という字の「良」の意味が「穀物を盛ったさま」なのに、それがなぜ「良い」という意味になるのだろうとさらに調べてみると、「食」の「良」と、「良い」の「良」は形は同じなのだが、成り立ちも意味もまったく違うものだったのである。

「良い」の「良」は、丸い穀粒を水で洗い、きれいにしたさまを表すのだそうで、そこから「けがれのない穀物」の意味となり、「良い」となったのだ。

ついでに、「良い」と同じ意味の「善」も調べてみた。すると、「善」は「たっぷりと見事な供え物」が原義で、これも食べ物に関係し、そこから「よい、すばらしい」という意味になっている。

つまり、「良い(善い)もの」は、けがれのない豊富な食物に由来しているというわけ。これは、美しい自然の豊かな恵みである食物こそ良い(善い)ものである、と遠い昔から尊ばれてきたことを表しているようで、なにやら嬉しくなってしまった。

土や海を相手に暮らしていると、自然は「良いもの」をふんだんに用意してくれていると本当にそう思う。
けれど、人間が自然に余計な手出しをして、せっかくの「良いもの」を台無しにし、自分で自分の首を締めている、というそんな状況ばかりが目につく。食が自然から切り離されていたのでは、人を良くするどころではないだろうに…。

なんていまさら愚痴をいっても仕方がない。せめて子どもたちには、この「良いもの」を食べてもらいたいと思う。そうすれば、食は人を良くする、はずだ。   Sophia Forestより


vol.222 順応と適応について

順応と適応は、どちらも変化する環境や状況に対応する能力を指す言葉です。

 環境や境遇の変化に従って、性質や行動がその環境に合うように変化すること。慣れることでストレスなどから身を守り、生き延びるために無意識に自然と変化していきます。

 

自らの意思や意識で外部に適するように変化していく様で、状況が変化した際に、自分自身を修正したり新しいスキルを学んだりする能力を指すことが多いです。

 

適応と順応。 同じニュアンスを持ちながらも、それぞれが持つ言葉の意味の違いが明らかになってきました。

この夏は「危険な暑さ」というフレーズを何度も聞きました。気温40度は今まで体験したことのない暑さ。体温を超えています。こんなフレーズを何度も聞くと、いつか慣れてしまって、危機感が薄れてしまう気がします。しかしそういう状況でも、人は順応していくんだろうか・・・
今までに経験したことのない暴風雨、線状降水帯・・・だんだん耳馴染んできて、「またか」にならないか。気象情報に限らず、その原因などを考えることに及ばないと、トンデモない状況に直面してしまうのではと危惧しています。

加えて、水道水の問題。各務原市では問題が発覚して早1年が経ちます。新聞では全国的な広がりに懸念を示し度々報道されていますが、喉元過ぎれば熱さ忘れる??なのか、話題に上らなくなりました。これは「順応」?それとも「適応」したの?度々報道されるPFASについて、ちゃんと理解しているか、周りの人に「その水本当に安全?」と聞いてみると、「国の基準より下がったからいいんじゃない?」という返事が多かった。基準値・・・そもそも基準はどこにあるのでしょうか。

ここで基準値についておさらい
PFAS(有機フッ素化合物)の基準値は、次のような根拠や経緯で決められています。
水道水中のPFASの暫定目標値
厚生労働省は、2020年に水道水中のPFOSとPFOAの合算値を50 ng/L(1リットルあたり50ナノグラム)としました。これは、体重50 kgの人が一生涯にわたって毎日2 L以上飲用したとしても、人の健康に悪影響が生じないと考えられる水準です。ここで疑問が生じます。
疑問① 健康な大人(体重50kg)が一生涯・2リットル以上飲用しても影響がない?では子どもはどうなんだろう。大人より寿命は当然長いし、体重だって少ない。
疑問② 飲み水以外に、食品にはありとあらゆる添加物が含まれています。大気中にも化学薬品(消臭剤や忌避剤など)が浮遊する今の生活では「複合汚染」※を考慮しないといけないのでは?そのアセスメントはできているのかしら。
疑問③ 人の健康に悪影響が生じない、とは?悪影響ってなに?具体的に示すことが重要です。
疑問④ ③を受け、血液検査は今後の知見のために必要では?

PFASの規制値
環境省は、PFASの合計値を100 ng/L、4つのPFAS(PFOS、PFOA、PFNA、PFHxS)の濃度合算値を20 ng/Lとして規制値を定めています。これらの規制値は、それぞれ2026年と2028年から適用される予定です。
PFASの要検討項目
国は、有機フッ素化合物のPFHxSを2023年4月1日に要検討項目として位置づけました。これは、毒性評価が定まらないことや、浄水中の存在量が不明などの理由によるものです。
また、日本企業はPFASへの対策が求められており、2010年には化審法(化学物質審査規制法)でPFOSの輸入や製造などが原則禁止となりました。

※複合汚染:2種類以上の汚染物質が共存して、人の健康や生活環境に相加的、相乗的な影響を及ぼすこと。
作家・有吉 佐和子(1931-1984)が、朝日新聞紙上で1974年10月-1975年6月にかけて連載した小説(その後、新潮社より発行)『複合汚染』は、さまざまな毒性物質の複合汚染の実態とそれを生み出す構造について告発・警告し、大きな反響を与えた。
『複合汚染』(有吉佐和子・著)
内容紹介: 工業廃液や合成洗剤で河川は汚濁し、化学肥料と除草剤で土壌は死に、有害物質は食物を通じて人体に蓄積され、生まれてくる子供たちまで蝕まれていく……。 毒性物質の複合がもたらす汚染の実態は、現代科学をもってしても解明できない。


違和感はとても大事
たとえば、水を飲んで「おいしくない」と感じることで、自分が望む水とは違うと感じる違和感はとても大事。水に限らないですが、自分が感じることへは真摯に向き合って、違和感を感じたら、「まぁいいか」ではなく、とことん突き詰めることが重要です。

不自然と思われる食べ物、例えば、ゲノム編集されたトマトや鯛。遺伝子組換えされたトウモロコシや小麦、大豆…。そういう食べ物に、今までにらめっこでは警鐘をならして来ましたが、普通に流通されていると違和感も薄れ「慣れ」てしまうのか?でも、忘れた頃に、そのつけが回ってくるということになりかねません。

“「慣れること」に慣れるな”は、新一万円札の顔・渋沢栄一の言葉。要するに習慣というものは、善くもなり、悪くもなるから、別して注意せねばならない。現代の言葉で言うと…
同じことを習慣にしていても、それが“精進”になればいい結果につながり、“マンネリ”になれば悪い結果しか生まない。注意して、両者を分ける必要がある。「慣れること」に慣れて、流されることのないように、違和感を感じたらその感覚を大事にすること。


違和感への対処
それは違和感に素直に従うこと。いたってシンプルです。違和感の理由を明確な理屈で説明できないために、従うのは少し勇気が必要なことかもしれません。でも、それは自分では処理しきれていない情報を直観的、無意識的に感じ取っているということかもしれません。それに従うことによって、顕在化していない自分の視点を得ることができるかもしれません。もし違和感を持つような瞬間があったら、その時が自分の行動を変える良いチャンスとなるのではないでしょうか。


vol.222 ぎむきょーるーむ 「こどもかいぎ」対話の本質ってなんですか?

 8月10日、「こどもかいぎ」という映画を観ました。にらめっこの名前の由来は、<どんなに忙しくても1日に一回は目と目を合わせて、こどもと対話をしよう!>という想いから名付けたことを思い出しました。
普段、家庭でも学校でも会話はしています。でも、対話することと会話は違います。例えば、友人との軽いおしゃべりや、日常の出来事について話すことが会話(chat)。その目的は、相手のことを知る/理解を深めること。 一方、対話(dialogeu)は、相手の考えや感情に対してより深く向き合い、理解を深め合うコミュニケーションを指し、自分と異なる考えに対しては、「それはおかしい/違う」でなく、「なんでそう思う?」と質問することとなります。
そこで、「こどもかいぎ」の狙いはなんなのか、探ってみました。


こどもかいぎの目的は何ですか?
子どもたちは「対話」という「心のスキンシップ」を重ねることによって、「安心して話す」ことを覚え、「自分の気持ちを言葉にする」という術を身につけ、他人との違いをポジティブに認識し、人とのコミュニケーションを楽しめるようになります。

1. 子どもに「かいぎ」なんて無理でしょ?

子どもはじっとしていることが苦手。『こどもかいぎ』では、正解も、答えも、なくていい。自由に、思ったことを発言できる居場所を作ることが大切だと私たちは考えています。

2. 自己主張が強い、口達者な子に育ってしまう?

『かいぎ』はディベートではありません。他方を言い負かすことではなく、お互いの話を聞き、理解しようと努め、新しい価値観を生み出そうとする機会です。

3. 結局、積極的な子だけが楽しめるのでは?

コミュニケーションが得意な人、そして「声の大きい人」が有利? そのような「不均衡を是正」するためにも、小さい頃からの発言・対話の経験と積み重ねが必要だと感じています。

4. 苦手な子にはネガティブな体験になるのでは?

コミュニケーションは社会で生きていく上で、欠かせないもの。人間の悩みのほとんどは人間関係とコミュニケーションの不和から生じます。

5. 『かいぎ』をしたって、何も解決しないのでは?

対話をすることで、「自分と異なる考えがある」ことを知り、お互いに歩み寄り、信頼関係をつくり、将来的な解決に至る道筋をつくこともあるのではないかと思います。

6. 『かいぎ』=対話では暴力は止められないのでは?

圧倒的な暴力の前には、対話は時に無力です。それは事実。「言葉で言えば良いのに、何で鉄砲とか使うの?」これは、『こどもかいぎ』で戦争の話になった時に、参加していた女の子が発言した言葉です。

7. 話す内容は哲学的な問いがいいの?

生まれることや死について、語り合うこともありますが、楽しみにしていること、保育園で苦手なこと、お楽しみ会でどんな劇をやりたいかなど、日常生活にも関わる内容について話し合うこともあります。

 

エピソード ①

 子どものころ、月初めの土曜の夜「家族会議」を開いていました。もう、ん10年も前の話です。今となってはどんな話をしたのかあまり記憶にないのですが、子ども心に普段たべれないおやつが並べられるので楽しくて待ち遠しったなぁ。5人兄弟で長女が仕切役。議題は「おこずかい」「お手伝い」「役割分担」などで話し合った記憶があります。子どもは言いたい放題。両親はニコニコしながら耳を傾けてくれていたように思います。それで何かが改善したかというと、それも記憶にないんですが、話を聞いてもらえることと、「話し合い」という場を設けてくれたことは、親に感謝してます。(mi)

エピソード ②

 にらめっこ15周年の時に、アフリカ系アメリカ人のアリーン・ロビンソンという方が率いる「ウモジャ」というアフリカンドラム&ダンスチームを日本に招聘しました。ある日、全員でモンキーパークに遊びに行った時、ダンスメンバーの一人の少女と引率の大人が何やら揉めて、しまいには大声での口論となってしまいました。私はどうしていいかわからず、結果静観していたのですが、最終的には双方とも納得したようで、「I Love You」と言い合いながら笑顔でハグしてことは収まりました。その時に、文化の違いを痛感。自分の思いをちゃんと伝え、たとえ激昂しても思いを伝える、同時に相手を受け入れる準備をする。一部始終を見ていて、私もこうありたいと思いました。(mi)


vol.222 続・しょうがいをみつめる vol.4

『パリパラに思う』

パリでオリンピック・パラリンピックが開催された今夏。前回東京大会は新型コロナウィルスの影響で無観客でしたので、2大会ぶりの有観客開催となった今大会は、遠く日本の私たちもその熱気をいつも以上に感じた大会ではなかったでしょうか。

連日多くの試合がテレビで放映され、メダリストがニュース番組やスポーツバラエティに引っ張りだこだったオリンピックと比べると、パラリンピックは見られる試合はほんの一部、しかもNHKでのみ、ニュース番組で取り上げられるのも一部の金メダリストだけ。もちろんネットではいくらでも知ることはできましたが、テレビをつけていれば自然と情報が入ってくるオリンピックとはどうしても格差を感じずにはいられませんでした。

金メダルの有力候補として注目されていた車いすテニスの小田凱人選手も、自身の初戦を前に「試合はあるけどテレビ放送はないらしいです。・・・これが現実」とSNSで発言しています。ですが「とりあえず試合で魅せます」と記したとおり、魅せる試合で見事金メダルを獲得してくれました(有言実行かっこいい)。

なぜパラリンピックの注目度が低いのか。理由はさまざま考えられますが、やはり私たち社会の関心が低いからというのが大きいのではないでしょうか。障害者スポーツは自分たち健常者のスポーツとは別物、障害者スポーツをしている人を知らない(身近でない)、こういった無意識の無関心が私たち社会の中にはあるのだと思います。
ただ、社会の関心が低いからとテレビ放送をしないことで、障害者スポーツに私たちが関心をもつ機会やきっかけが失われてもしまうのも事実です。

パラリンピック開催期間中のある日、日本では『24時間テレビ』が放送されていました。『24時間テレビ』とは、1978年から日本テレビが毎年放送しているチャリティー番組で、マラソンやドラマなど複数の企画を通して福祉や社会支援の必要性を訴える目的で行われています。近年では、感動の押し売りとか障害者に対する画一的なイメージだなどと批判を受けることも多くなっていますが、テレビという最も身近なメディアで46年前から一貫して障害のある人たちをメインに据えて番組を制作してきたことは、障害者という少数派の人たちの現状や問題を多数派が知る機会としては大きな意味を果たしてきたと個人的には感じています。

日本では盛り上がりに欠けたパラリンピックでしたが、現地パリでは違うようでした。
その日、私はNHKで放送されていたブラインドサッカーを見ていました。監督やガイドの声、音の鳴るボールを頼りに、まるで見えているのではないかとみまがうほど正確で無駄のない動きの選手たち。エッフェル塔を間近に臨むコートには1万人の満員の観客。しんと静まり返った会場はプレーが止まると同時に大声援に包まれ、多くの観客がブラインドサッカーを楽しんでいる様子でした。

 確かに障害者スポーツは身近ではないですし、私たち健常者のスポーツとルールも異なります。しかし、自己の能力を高め、限界に挑戦し、そしてスポーツを楽しむ選手たちの姿は私たち健常者と何ら違いはなく、見る者を感動させます。
スポーツに限ったことではなく、何かに夢中になり、何かを楽しむ姿には多くの人を魅了する力があります。見たことがない、身近でないから避けるのではなく、興味をもって見てみる、そういう人が多くなれば、もっと豊かで面白い社会になっていくのではないかと思っています。


vol.222 やってみた

 ワーキングホリデーで来日したヒコちゃんは、ダイナランドスキー場での仕事を得ました。浜崎あゆみの大ファンで、日本に来たら会える!と本気で思っていました。スキー場では、リゾートバイトで働く杉山さん(P-14 熱中人 参照)と同じ寮で過ごしたのが縁で、結婚することに。

「高校の時から落書き感覚でイラストを描いていました」。結婚したあとも、当時、バイトしていた病院でも、時間があると描いていました。ある時、夫である杉山さんの個展の時に、イラストをポストカードにしておいてみると来場された人から、「かわいい」「いいね」と、評判を呼び、カードを手に取ってくれる人が買ってくれるようになりました。
 風の芸術村(P-10参照)の第一回アートキャンプの時、「想像の動物を描いてみよう」をテーマに、創作活動をした。その時に描いた絵がこちら(上段)→
ヒコちゃんは言います。「どうしても平面的にしか書けない、ほんとは立体的に描きたいんだけど・・・」と。 しかしそこはすかさず杉山さんが「ヒコが描きたいように描けばいい」「立体的に書くことを知ってしまったらヒコの絵からヒコらしさがなくなる」といって、技術的なことは一切覚える必要はない、と言います。それを理解したのか、ヒコちゃんは飄々と絵を描いています。それがイラストの魅力となっているのはまちがいないですね。


イラストの他にも「ヒコTV」を定期的に発信することも精力的です。やりたいことはいっぱい!と語るヒコちゃんは、今度は自分が描くキャラクターを動かしてみたいとか。アニメ!ですね、それは楽しみ。それにしても、ヒコちゃんのキャラクターのネーミングがまたまたおもしろい!ますます目が離せません。

 

 

「てんしんらんまん」とも違う、「ひょうきん」ともちがう、ヒコちゃんの雰囲気がなんとも落ち着くのはなぜだろう。日本語が得意ではないというけど、コミュニケーションは問題ないし。。。でも、インタビューしてて気づいたこと。それは、まっすぐこちらを見つめる「目ぢから」かもしれない。目力というと強い印象ですが、その目線がなんとも柔らかいんです。「熱中人」の杉山 大明さんとは、本当に補い合ってる。いいコンビだなぁって思いました。

 


vol.222 えんぴつカフェ 藍染

新鮮な藍の葉を使って叩き染めをやってみました。トンカチで叩くだけ。媒染液はアルカリ性の石鹸を水が白くにごるまで溶かしたもの。15 分以上、強くこすらず、よく洗い、液を染みこませます。媒染液をよく水ですすぎ、絞らずに、ぬれたまま、日陰で完全に乾くまで乾かします。

「ジャパンブルー」その意味は?
外国では“日本の色” とされる青。 それは「藍」より生まれたものでした。 明治時代にイギリスから招かれた科学者ロバート・アトキンソンが日本に降り立ち、その街という街で見られた藍色を『JAPAN BLUE』と呼び世界に知らしめました。

藍染で有名な県は?
徳島県。北部を流れる吉野川の流域は、藍染料の日本一の産地。

藍を食べる。その効果は?
やけど、口内炎、唇荒れ、腫れ物、毒⾍の刺し傷、肋膜炎、月経不順、便秘など、 解熱、解毒、痔、⿂やキノコの中毒に効果がある。徳島県には古くから「藍商人は病気知らず」という言葉が伝えられています。体に不調を感じると藍を摂取していたのだとか。

藍染 緑から青なぜ?
藍の生葉をしぼった汁 の色は葉緑素の色(緑色)ですが、藍の葉の汁を布に染みこませてから空気や水、太陽の光 にふれると、汁にふくまれる無色の「インディガン」から青色の「インディゴ」というもの ができるから。

藍染は色落ちする?
藍染製品は本染技法を使ってしっかり染色しても、繊維が染料を吸収できる量には限界がある為、繊維が吸収しきれずに付着している染料は色落ちします。
(今回の体験では色止めに酢を使用しました。前回体験された人の話「2度、3度水洗いしたあとは、色落ちも他のものに色移りすることもなくなった」とのこと)

藍染めはリメイクに向いている?

シミや汚れが目立たなくなり、染め重ねるごとに深い藍色に近づいていきます。草木染めなどの緑や紫など、一種類の植物から染めることが難しい色も藍を混ぜることで実現されてきました。

汚れたら捨てるのではなく、染め直してとことん使いきる。
藍染めは古い技術なだけではなく、このような時代だからこそ、藍染めを楽しみながら衣服を長く愛して使っていくことには新しい価値があると言えるのではないでしょうか。

剣道で藍染するのはなぜ?

天然染料である「藍」の特徴として、汗による酸化に強く、布地を丈夫にして、防虫機能、抗菌作用があること。剣道稽古の打ち身や傷の化膿止めの役目もあったといわれています。


vol.222 今、地球の生態系が危ない!

 

山田征さんに「にらめっこ」を毎号送らせていただいています。征さんからは「菜の花つうしん」が送られてきます。今回、送っていただいた中にとても気になるメッセージが同封されていました。征さんの同意を得てにらめっこに掲載させてもらうことに。

菜の花つうしんには、「人間世界の歪みは、そっくりそのまま自然界の姿になって私たちの前に立ちはだかっています。生きるもの全てにとって必要不可欠の生態系そのものをもう決して取り返しのつかない限界点まで追い詰めてしまいました。生きるもの全てにとっての赤信号です。このようなことを書いたり、話している私は少しおかしいのかもしれませんね。でも私は書かずには、言わずにはいられない思いでいっぱいです。暑い夏、ご自愛ください」。と結ばれていました。

 

環境活動家・山田征さんからのメッセージ

文・山田征(菜の花つうしんより転載)

種の消滅が加速化

この地球上にある生態系の種は、約三千万ほどあった、といわれます。

ところが、2022年に行われたある大きな国際会議の場で、「今この地球上の生態系の約69%が失われてしまった。我々は残りの30%を切らないようにしなければならない。そのためにはあらゆる努力が必要である」という声明が出されました。

少し古いのですが、私が2007年初頭に書いたものに次のような数字があります。

「一万年前には100年に1種、千年前には10年に1種、百年前には1年に1種、そして現在は

1日に約100種が絶滅している。地球上に約三千万種はいたはずの中の、ただ一種の人間の生活のために凄じい勢いで種の姿が消えています」

これを書いてから約20年近くになりますが、昨年にはとうとう「生態系の限界点を超えようとしている。超えるのは時間の問題である」ということになってしまいました。つまり超えてしまった、ということだと思います。人間の生活の在り方がより便利に明るく速くなればなるほど消滅の速度は加速され、いずれゼロになってしまうのかもしれません。

最大の原因は電波

その大きな原因は様々な資源を地下から取り出し、20世紀初頭から使われ始めた電気を動力として使うことで、ありとあらゆる物が大量生産、そして同じ速度でゴミになっていく生活。大量に使われ始めた農薬や化学肥料他の数々。それによってどれほど多くの種が消えてしまったことかと思います。

そして決定打は、今となってはほとんど多くの人々がけっして手放すことのできなくなってしまったIT機器使用により、人間だけではなく、ありとあらゆる動植物全般に影響を与えてしまう「電波」というものではないかと思います。

ある昆虫学者が書いた「サイレント・アース」というぶ厚い本が、昨年日本でも出版されましたが、「約400万種はいたはずの昆虫の約84%が消えてしまった」と書かれています。「たかが昆虫」などと言ってはいられません。私たちが生命をつなぐ食料のかなりの物が、この小さな昆虫たちの助けがないと得られません。食料としていない他の多くの物も、昆虫によって新しい命を繋いでいます。その大切な小さな生き物たちが9割近くもいなくなってしまった、ということの恐ろしさを、人はどう受け止めていくのでしょうか。人々が電波による便利なものを使えば使うほど、私たちは生命をつなぐ大切なものを失って行きます。

ところで私たち肺呼吸する生き物にとって、酸素は必要不可欠です。一般的にその酸素をつくり出しているのは陸上の緑の植物、と言われていますが、日が隠れるため、陸のものは夜になるとその逆になります。

水の中の魚介類が激滅
 ところが水の中の水草、海草、さまざまな藻類、植物性プランクトン、サンゴ虫などは昼夜関係なく二酸化炭素を吸収し、酸素を放出し続ける存在です。
最近のニュースでは、養殖の収穫量がガタ落ちしているそうですが、そういう物が減っていくことは、新しい酸素の供給源がなくなる、ということでもあります。
結果、今何が起きているかといえば、水の中の魚介類が激減しています。それだけではありません。水の中の植物たちが消えると魚介類の餌がなくなり、産卵の場がなくなる、ということです。
数年前、国連本部が「2050年までに、東アジア諸国の沿岸漁業の漁獲高はゼロになるだろう」という大変ショッキングな警告を出しましたが、今現在の各地各国の状況をみますと、もしかしたらそれはもっと早まるのでは、と思えてなりません。もちろん電波は水の中のものたちにも大きく影響することはよく知られています。
つまり、電波が私たち人間や大きな体の動植物以上に、昆虫のような小さな体の生物により大きなダメージを与え、絶滅を早めてしまうようです。

生活の在り方を見直す
たまたま私は、全国各地に出かける動きをしていますので、行く先々での生の声、生の現状を見たり聴いたりする機会が多いものですから、想像や憶測の話ではない、あまりにも生々しい現実に息を呑む思いです。その具体的な事実をひとつひとつ書くことはやめますが、半世紀余りも前、レイチェル・カーソンは『沈黙の春』で警告しましたが、今ひたひたと迫ってくる「サイレントアース」「沈黙の地球」のことをぜひ知っていただき、今日このときから、各々の方々の生活の在り方をお考えいただけたら、と私は思っております。
2024年7月5日

山田 征(やまだ せい):東京武蔵野市在住。 4人の娘たちの子育てと共に、農家と直接関わりながら共同購入グループ「かかしの会」を約20年、地元の学校給食に有機農産物他、食材全般を約17年にわたり搬入。 仲間と共にレストラン「みたか・たべもの村」をつくる。反原発運動、沖縄県石垣島白保の空港問題他さまざまな活動を経、現在は、日本国内だけではなく地球規模で設置拡大され続けている風力や太陽光による発電設備の持つ深刻な諸問題についての講演活動を精力的に続けている。1988年4月9日から自動書記によるノートを取り始める。2002年1月より「隠された真実を知るために」のタイトルで、ひと月に1回の小さな勉強会「菜の花の会」を続けている。

『サイレント アース』 デイヴ・グールソン 著

 昆虫がいなくなれば、世界は動きを止める。危機を食い止める具体的な行動指針を示す、現代人必読の書!

レイチェル・カーソンが、『沈黙の春』で「鳥の鳴き声が聞こえない春が来る」とDDTの危険性を訴えたことにより、その使用が禁止されて半世紀。私たち人間は、さらに地球環境を悪化させてきた。本書はまさしく「昆虫たちの羽音が聞こえない沈黙の春」への警告だ。
カーソンの時代の農薬よりはるかに毒性の強い農薬によって、最初に犠牲となるのは小さな無脊椎動物、昆虫だ。
土壌は劣化し、河川は化学物質に汚染されているばかりか、集約農業や森林伐採によって昆虫のすみかは縮小し、加えて急激な気候変動で虫たちの生態環境は悪化し、減少スピードが加速している。

 この現象は、虫好きの人の耐え難い悲しみであるだけでなく、虫嫌いの人を含む全人類の豊かな暮らしをも脅かす。なぜか?それは、作物の授粉、他の生物の栄養源、枯葉や死骸、糞の分解、土壌の維持、害虫防除など、様々な目的で人間は昆虫を必要としているからだ。昆虫をこよなく愛する昆虫学者は訴える。「今、昆虫たちはあなたの助けを必要としている」と。

EU 全域にネオニコチノイド系殺虫剤の使用禁止を決断させた運動の立役者であり、気鋭の生物学者である著者が、多様な昆虫と共存することの重要性を訴える渾身の一冊。

「生態学者と昆虫学者は、昆虫がきわめて重要な存在だということをこれまで一般の人々にきちんと説明してこなかったことを深刻に受け止めるべきだ。昆虫は地球上で知られている種の大部分を占めるから、昆虫の多くを失えば、地球全体の生物多様性は当然ながら大幅に乏しくなる。さらに、その多様性と膨大な個体数を考えると、昆虫が陸上と淡水環境のあらゆる食物連鎖と食物網に密接にかかわっているのは明らかだ……

私は、ほかの人たちが昆虫を好きになって大切にしてくれるように、そこまでいかなくても、昆虫を尊重してほしくてこの本を書いた。私が昆虫を見る目で、あなたにも昆虫を見てもらいたい」(本文より)

 

 

 

 

 


vol.222 熱中人 杉山 大明さん

  アーティストビザを取得して、10月2日から台湾での活動を開始する杉山大明さん。どんなことにチャレンジするのか聞いてみました。

 

「稼ぐことは、誰かの役に立つこと」という自分のビジョンを実現させるために、まず、今までやってこなかったこと、「必要とされる活動」を中心にやっていきたいと思っています。そのためにまずは「人脈作り」から始めていきたいと思います。

僕は今まで、作品制作に没頭するあまり、「お金を稼ぐ」という考えは二の次だったんですね。でも数々の活動をこなす中、「お金を受け取った時ほど、感謝されている」ことに気付いたんです。もちろん、それが全てではありませんが、「稼ぐ」ことに無頓着な僕にとっては、「お金を稼ぐ=誰かの役に立つ」という一つの答えは、とても意義のある気付きでした。

 アート作品を、「有料でも観に行きたい」と思う人は少数派だと思うんです。有名人ならまだしも、私は無名ですし、ましてや台湾なら尚更だと思うんです。でも音楽関係のイベントは入場料金を支払って、友人も誘って「楽しみに」行きますよね。そことの違いをもう一度考え直したんです。「私の作品は、本当に誰かの人生に必要なのかな」って。
必要とされるには「役に立つ」ことが必須だと考えます。そこで描いた新しいビジョンが「稼ぐことは、誰かの役に立つこと」。それを台湾で実践してみたいと思います。何より、「台湾で稼ぐには」より、「台湾の人の役に立つには」と考えた方が、ワクワクするんですよね。「稼いだ金額」は、「誰かの役に立ったかどうかの数値化」と考えたら、もっと面白いかもしれませんね!

地元・安城市で開いていた美術クラスの先生では、お金をしっかり頂戴しました。にらめっこのご縁で「風の芸術村」の講師として、何度か経験を積ませてもらい、それが自分の自信やスキルに繋がりました。美術クラスは数値化できています。「稼ぎイコール役に立っている」という実感があります。

台湾では自分の視点を上げたり広げたりするために、人脈作りにチャレンジします。どうすれ台湾の人たちの役に立てるのか。それを知るためには多くの人と接することが欠かせないのかなと。役に立つ行為は、自分から行うと「おせっかい」に当たる事もあり、とても難しいです。なので自然発生的な部分に重きをおくつもりで、自分から何か仕掛けていくことはしないつもりです。

未知の土地でのアート活動は、見当がつかないというのが正直な気持ちですが、不安よりワクワク感の方が強く、台湾人のヒコ(妻)と一緒なので、心強いです。二人三脚でこのビジョンを実現させたいと思います!

 

杉山さんのお話を伺って、思ったこと。それは彼の中にある「志」がとても大きいということ。どう世の中に役に立つのかということを常に考えている「志」が大きいんですね。大きな「志」は多くの人から「ありがとう」って感謝されるんだろうなと思いました。だから「稼ぐ」ことが、どれだけ「人の役に立てる」か、とつながるんですね。

豆知識:台湾(たいわん)は、東アジアの島(台湾島)、およびそれを中心とした地域の名前であり、フォルモサ(葡: Formosa、繁: 福爾摩沙)という別称がある。全域が中華民国の実効支配下にある。面積は日本の九州よりやや小さく、日本と同じ火山帯に属し、温泉も豊富にある。

 

 


vol.222 ボーダーレス社会をめざしてvol.81

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

 

現在、読書がマイブームで、BSテレビ東京の「あの本読みました?」とNHKの「理想的本箱」の番組を見ることが一番の楽しみになっています。この番組で紹介された本を次々と図書館で予約し、読んでいます。その中で柴崎友香さんの「あらゆることは今起こる」と瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」の2冊の本を続けて読みました。
「あらゆることは今起こる」は、まさか障がいのことが書いてある本だとは、全然思わず予約しました。なんと著者の柴崎友香さんご本人の事だとは??知りませんでした。医学書の分野で出版されています。読み進めると何だか、普通の本ではないなと思いだしました。ADHD(注意欠如・多動症)・ AD (自閉スペクトラム症)という文字がやたら出てくるのです。障がいの分野で働いている私は、少しは分かるのですけれど、一般の人がこれを読んでくれるのだろうかと疑問に思いました。しかし、かなりの人気があり、図書館では予約待ちになっています。障がいのことを皆さんが知りたいのか、自分もひょっとしてADHDかな?と疑問に思っている人がいるのか?もともと柴崎友香さんの小説のファンなのか?
ADHDと診断されたご本人は、薬を飲むと「36年ぶりに目が覚めた」と書いてありました。ご本人は小説家であるがために、分かりやすい内容で、こんなことがADHDの人の頭の中では起こっているのかとびっくりさせられました。「私は私の身体しか体験できない」とか、「複数の時間が流れている」とか、「平行世界がある」とか、私にとっては、摩訶不思議な言葉の数々。ADHDであるご本人が、本を書いているのは稀だとかで、一読に値します。障がいを知らない人には、ハードルが高いかもしれませんが、書かれているような人は、私の周りにいるよねと思われるかもしれません。しかし、大変な日々を暮らしていらっしゃるという事がよく分かりました。
どうして締め切りや予定が分かっているのに、さっさとやらないの?という私の昔からの疑問に初めて答えてもらえた気がしました。決して約束を忘れているのではなく、頭の中は超忙しく働いているのだそうです。
また、瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」は、PMS(月経前症候群)の女性とパニック障害の男性が、最終的に不安を抱える友人として助け合い、生きていこうとする話でした。PMS という障がいは、知らなかったのですが、パニック障害はよく耳にする障害です。私自身も随分前に、睡眠を削って仕事?をしていた時に、ふらつきや動悸がし、担当医にパニック障害かなと言われたことがあります。全然信じてはいませんでしたが・・・。
パニック障害と言われた時に、ある小学校へ講演に行った事を思い出します。講演中に倒れないかなとまず、心配しました。念のため友人に車を運転してもらい、付き添いをお願いしました。友人は、「倒れたらかっこ悪いからね」と一言。「倒れたらかっこ悪い」を呪文のように講演中、心の中で言っていたのを覚えています。また、教室のドアをすべて締め切られると息苦しくて不安でたまらず、20cmほど開けてもらい話しました。会場へ行く途中にもトラブル発生です。少し長いトンネルがあったのですが、あの閉鎖された暗闇が怖くて、怖くてたまらなく叫びたい気持ちになりました。その時、自閉症の人が大声で叫んでいるのは、これなのかもしれないなとちょっと気持ちが分かったような気がしました。
その時は、障がいを理解するための試練?なんて思っていましたが、それはないですね。自分の容量以上の事はしないという事に尽きると思います。


vol.222 夢か悪夢かリニアが通る!vol.51

広島市で9月26日朝、道路陥没事故が起きました。陥没は東西約40メートル×南北約30メートルに及び、深さは最大約2メートル。けが人はありませんでしたが、広島市によると10月7日現在、傾きやひび割れを確認した建物は12棟、住民は避難を強いられたままです。道路の地下約30メートルでは直径6.15メートルのシールドマシンによる市の「雨水管」掘削工事が行われていました。2020年10月に東京都調布市で陥没事故を起こした東京外郭環状道路(外環道)には直径約16メートル、リニア中央新幹線には直径約14メートルのシールドマシンが使われています。地下工事で事故が起これば地上に取り返しのつかない影響をもたらします。岐阜県瑞浪市大湫町のリニアの地下トンネル工事ではシールドマシンは使っていませんが、その後も被害が広がっています。
井澤宏明・ジャーナリスト

 

止まらぬ沈下、水枯れ

3.7センチの地盤沈下

大内さんがくんでくれた井戸の水。すぐにガラスのコップが曇った

今年2月中旬に発生したトンネル湧水は10月になっても止まっていません。共同水源や井戸、ため池の水枯れや水位低下は8月下旬までに17か所(水枯れ12、水位低下5)に広がってしまいました。
トンネル湧水の減水・止水効果があるとして5月下旬にようやく始まった「薬液注入」ですが、JR東海が「成功例」として参考にすると例示してきた「北薩トンネル」(北薩横断道路、鹿児島県)で7月下旬、内壁が崩落して土砂や湧水が流入したり、路面が隆起したりする事故が起きてしまい、JR東海は対策の見直しを迫られることになりました。
さらに、8月27日の第5回岐阜県環境影響評価審査会地盤委員会では、「地盤沈下」が観測されていることをJR東海が初めて明らかにしたのです。5月末から観測を始め3か月で最大2.4センチ。これには委員の1人から「3 か月で2センチメートルぐらいだと、1年で8センチメートル。このスピードで行くとは信じられませんけれど、どうしてそんなにその土地が沈むのかな、それだけ帯水し(地下水が溜まっ)ていたのかな、と思うのですが、そのあたりが少し怖いなという気がします」と驚きの声が上がりました。
9月26日の第6回地盤委員会では、同じ地点で3.7センチの沈下が報告されました。約1か月で1.3センチ沈んだことになります。

「まだ何が起こるか」

JR東海が約60世帯を対象に被害調査を始めた9月中旬、筆者は大内延男さん(83)のお宅を訪ねました。リニア路線から100メートル以上離れたところにあります。
自宅脇の縁石がずれ、縁石と同じ高さだったというコンクリート舗装が1.5センチほど沈んでひび割れ、自宅の基礎との間にすき間が目立ちます。コンクリート製の浄化槽に接している土砂がえぐれ、浄化槽の側壁がむき出しになってしまいました。調布市の外環道の陥没事故現場周辺の住宅で筆者が見たのと似た光景です。玄関の引き戸を閉めると、わずかに戻るようになってしまいました。

「倒伏」した稲が目立つ田んぼ

「家建てて43年ぐらいになるけど、初めてやね」と大内さん。飲食に使っている井戸の水位は1メートルほど下がってしまいました。大内さんが蛇口からガラスのコップに水をくむと、表面がさっと曇ります。飲ませてもらうと癖のないおいしさ。「井戸水はねえ、ほんとに貴重やし、こんだけのええ(良い)水は出ない。スイカやそうめんなんかものすごい冷えるよ」と誇らしげです。
そんな大内さんも「元に戻るってことはもう恐らくないと思う。僕はそう思っとる」と厳しい表情です。
JR東海は家屋の被害調査に合わせて9月13日、19日に住民説明会を行いました。会場を後にする男性に声をかけると今年5月、田んぼの見回り中にお話をうかがった方でした。
男性によると、田んぼに傾きができたためか水のたまり方が一定にならなかったそうです。水を多めにして稲の倒伏(倒れること)を防いだものの、水の管理が大変だったとのこと。「これからまだ何が起こるか分からない」。不安げな表情は以前と変わりませんでした。
JR東海は「薬液注入」以外の対策を打ち出せていません。第6回地盤委員会では神谷浩二委員長(岐阜大学工学部教授)が「早急に対応を考えていただきたい」とJR東海の担当者に発破をかけました。


vol.222 ここいく日記 はじめの39歩!

 各務原市まちづくり活動助成事業「いのちのつながりフェス」今年も開催しました。いのちを感じるスペシャルライブとワンオーガニックマルシェをあすかホールにて同時開催。なんと約250名の参加者があり、とても盛り上がりました。
スペシャルライブは各務原の歌姫・木歌ちゃんと、絵本ソムリエ・和歌ちゃんと、性教育団体ここいくのコラボです。
木歌ちゃんと、和歌ちゃんとの出逢いは2022年の「稲フェス」。稲フェスは田植えのイベントですが、その内容はアートそのもので衝撃的でした。雨の中の田植えは、天候にあわせて動き、ゆるやかで心地よい。とにかく自由。まだ稲を植えていない田んぼでは、歌、踊り、太鼓と、みんなが自由に表現しはじめる。大人も子どもも一緒に地球と遊んでいるみたいで、大地とつながることで体が自然に浄化されていく感覚。田んぼの土は温かくて、そのぬくもりは家に帰っても残っていた。
この「いのち」を感じるアートを、いつかこの人たちと表現したい!そしたら「包括的性教育が地球を救う!」と伝えたいよね~と「稲フェス」に一緒に参加した仲間と妄想炸裂!あれから2年…妄想が形になった。

「いのちを感じるスペシャルライブ」
神秘的な歌声とユニークな絵本語りパフォーマンスに合わせて壮大に繰り広げられる「いのち」の物語。 テーマは~WAになろう ひとつになろう~ 性交も出産も対等に、いのちの神秘を伝えたい。「ここいく」の思いをどう表現するか?劇団っぽく挑戦しました!でもストーリーを考え、イメージを形にするまでとても不安。これでちゃんとお客さんに伝わるのか?動きは?照明は?本番に間に合うのか?みんなで何度も話し合い、製作、練習を重ね試行錯誤しながら、少しずつ形になっていく。
ゼロから創りあげていく過程は大変だけど、集まると楽しくて笑いが絶えないここいくメンバーでした。そんな私たちの思いを受け止め、コラボしてくれた木歌ちゃんと和歌ちゃん。二人が関わることで、最高の演出となり、ここいくの世界観が広がり、夢のようなステージが出来上がりました。

第一部は「いのちのはじまり」
性交から出産までを神秘的に伝えました!何度も何度も練習した着床のシーンは伝わったかなぁ~。神秘的な空気から一転し、和歌ちゃんの絵本の世界へ。ラストは木歌ちゃんの歌と約100人の出産の写真が流れる。奇跡のような確率で誰もがうまれてきた。「うまれてきてくれてありがとう」このメッセージが届けたかった…

第2部は「みんなちがってみんないい」
第1部の緊張感が抜け、ハプニングの連続でしたが、ここいくらしい多様性の授業とお二人の素敵なパフォーマンスを届けることができました。
最後は、みんなでWAになろう!ひとつになろう!その目標の通り、会場がひとつになりました。
そして同時に開催したワンオーガニックマルシェも素敵なお店がいっぱい。ワンオーガニックを「ひとつはじめよう、ひとつかさねよう、ひとつひろげよう」各お店で、勝手に輪がひろがり、つながり、あっちこっちに溢れる愛を感じた1日でした。
ここいくの新たな挑戦はまだまだ続きますのでお楽しみに!ライブも授業もご依頼お待ちしています。

担当:ここいくメンバー 古川 明美でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)


vol.222  菌ちゃん野菜応援団 vol.42

お盆明けたら大根と人参の種を蒔き、じゃがいもを植え付ける、と聞いたのはほんの数年前なのに今年は人参は芽を出してすぐに暑さのため全滅。大根は芽も出ない。じゃがいもは腐る。。。お彼岸まで36 ℃が続くってどういうことなんでしょうね。

一説には海底火山噴火のため海水温が上がって、ともいわれますが、それにしても。。。今年はあまりの暑さに畑で体調不良になる人も続出。水分とって適宜休憩していても、いきなり吐き気と手足のしびれが襲い、目の前が暗くなる。これは危ない、と車に避難するも瞼がピクピク痙攣したり唇が震えてきたり。もちろん心臓はバクバク。畑作業に慣れているわたしでも落ち着くまでしばらく時間がかかりました。

いやー、テレビや新聞で熱中症で畑で倒れてという記事を見るたび「早目に対処しないからかしら」と思っていたわたしが甘かった。不調は一気に来るものなんですね、勉強になりました。ちなみに熱中症の予防に良いものはなんだと思いますか?

ズバリ!ミネラルです。

そもそも熱中症とは、体内の水分やミネラルのバランスが崩れて体温が上昇し、体が正常に機能しなくなった状態のことをいいます。

 畑では汗をたくさんかきますが、汗の成分にはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。発汗により、水分とともにこれらのミネラルも大量に失われてしまうため、ミネラルバランスが崩れ、熱中症にかかりやすくなる、ということなんですね。つまり、熱中症の予防には水分とともにミネラルの摂取が欠かせない!!

この場合、塩単体は強すぎることもあるので梅干しをチョビチョビ舐めるとか、ミネラルが多い玄米珈琲を飲むなどしてバランスを取るといいですよ。

また日本人に多いのが鉄不足。

こちらも大切なミネラルの一つ。これから寒くなって冷え性の方にはきつい時期が来ます。今から上手にミネラルを料理に取り入れておくと寒さを乗り切れる身体になりますよ。ぜひ秋の食養生にミネラルを取り入れてみてください。

畑は。。種の蒔き直しです😭

 


vol.222 プレゼントコーナー

222号PRESENTS

ハガキまたはe-mailで、下記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。

1-やっと涼しくなった。あなたはどこ行きたい?やっと涼しくなったとなるとどこかに出かけたくなる。あなたの押しスポットは?
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名 (第1希望・第2希望を必ずお書きください)
※C、Dは編集室までとりに来られる方
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、家族構成
〆切:〆切:2024年11月25日  当日消印有効。
宛先 〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。


A.CINEX映画招待券 CINEX様より…ペア3組様

世界中の大ニュースになるとは!一人の男が行方不明になると警察のツィートをきっかかで世界中で話題になった。二人が離れ離れになるのは人生で2度目。決して離れないと誓った男がどうしてもいかなければならない 理由とは…

柳ヶ瀬のCINEXでご利用いただけます。


B.絵本『風船爆弾』〜和紙気球は海を渡った〜  掘野 慎吉様より…1名様

気球は、子どもや若者の夢やあこがれ。あんな時代はこりごりだよ。と始まるこの絵本は、時代に翻弄された芳恵が語る美濃和紙の運命…「気球紙作り」「風船爆弾」「新しい秘密兵器」…。戦局の起死回生を狙った作戦だった。身近な和紙の一面が優しい絵とともに語られた絵本です。


C.ゆりかごカレンダー2025  ゆりかご助産院様より…3名様

分かりやすい月の満ち欠け、月の出入りや満潮干潮の時間なども載って、自然とともに日々を送りたい方へおすすめのカレンダーです。見やすい日付の文字、書き込める余白など、実用性もバッチリ。かわいいゆりかご助産院さんのロゴがアクセント!

にらめっこ編集室でお受け取りください。

 


D.青パパイヤ  信長バナナ様より…3名様

青パパイアの魅力は、シャキシャキの歯ごたえと、ほんのりと感じる甘味。 クセがないので、生のままサラダや和え物にしても良いですし、炒め物や煮物にしてもおいしくいただけます。 沖縄などでは「青パパイアチャンプルー」という炒め物が人気の定番です。にらめっこ編集室でお受け取りください。