156号(2013.11&12)」カテゴリーアーカイブ

記者雑感 From気仙沼-(Vol.9)

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01 話が古くて恐縮だが、あの妄言を、安倍首相は絶対に口にしてはいけなかった。東京五輪開催が決まったIOC総会でのことだ。「福島第一原発の汚染水はコントロールされている」。

総会には、昨年のロンドン五輪フェンシング団体で銀メダルを取った気仙沼市出身の千田健太選手が参加した。決定の朝、市内に住む家族に会いに行った。父親の健一さんも、フェンシングのオリンピアン。しかし、モスクワ五輪の代表だったため、競技場には立てなかった。
だから「国内開催は非常に喜ばしいが」と、現職の県立高校長でもある健一さんは語った。「安倍さんのスピーチを福島の人はどう聞いたでしょう。五輪より復興を、と願う人たちが反対運動をせず、じっと我慢したことを考えて欲しい」。
極めて真っ当な感覚だと思う。

01 その5日前、村井嘉浩・宮城県知事が気仙沼を訪れた。市中心部の防潮堤について、住民らと話し合うためだ。テレビカメラを退場させた後、「港町はムテイも実現可能です」。ムテイ?「ああ、無堤(堤防なし)か」と気づくのに数秒かかった。

次に、なぜ今頃、という思いに見舞われた。建設計画を出してから約2年。景観を損ねないよう低く作ることも、頑なに拒んだ。譲歩は一切なかった。だから住民と折り合いがつかず、中心部の復興が最も遅れている。無堤OK? じゃあ、これまでの時間は何?
住民も当然同じ疑問を、知事にぶつけた。「高さを変えないと言ってきたはずだ」「誤解を招く表現だった。(比較的頻度の高い津波を防ぐ)基準を変えない、という意味だった」。何じゃそりゃ。国の、自治体の、トップの発言が軽すぎる。

01 それから11日後。気仙沼から避難して仙台市で暮らす人たちの親睦会があった。約80人が出席。出身地区ごとに席を設けたので、そこらじゅうで再会を喜び合っていた。その後は、菅原茂市長との懇談会。
市長は、五輪が開かれる2020年までに、気仙沼でも変化があると説明。新病院ができる、大島との橋が架かる、などなど。持ち時間の40分はたちまち過ぎ、予定していた質疑応答は流れた。言いたいことをぶちまけて終わり、はよくない。言葉と時間、どちらも意識するのが政治家だろう。

間違っていれば指摘していただきたい。フォード元米大統領が「私はフォード(大衆車)であり、リンカーン(高級車)ではない」とスピーチして人気を取ろうとしたそうだ。面白くないが、それなりかな、と思える。気仙沼で聞く安倍首相や村井知事の言葉は、クスリとも笑えない。

 

現役新聞記者(宮城県・気仙沼在住)

私の居る事務所県住居は、1階の浸水のみですみましたが、3軒隣の警察署も、少し離れた小学校も解体です。節電といわずと、家の周辺は真っ暗。人がいないから…街灯もいらないわけで……これから、気仙沼で自分の視たまま感じたままをお届けします。


ぎむきょーるーむ・どうしたら身につく?自活の基本

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・将来家事のできる男でないと、お嫁さんが来ない かもしれないから。(息子10才)


・親の家事労働が減り、楽になるから。(娘19才・息子17・11才)


・いずれひとり暮らしをすると思うので、そのときに困らないように(娘16・13才)


・生きていく力をつけてほしい。(息子22才・娘20・10才)


・家族の一員としての意識をもち、生活するために家庭内の労働も必要であることをわかってほしい。 (息子10・7 才)


・手伝ってくれると助かるし、女の子は少しでも家事ができたほうがいいと思う。(息子14才・娘11才)


・汚部屋になってしまうのではないかと心配。(娘21才・息子17才)


・外食ばかりで栄養がかたより、健康に過ごせないのではないか。(娘9才)


・精神的なもの。親や家族に対して外であったイライラをぶつけたり、 機嫌が悪いときもあるので、ひとりでそれを解消していけるのか。(娘21才・息子19才)


・お金の管理が上手にできるか。(娘11才)


・火の元だけ注意してほしい。(娘17・15・13・9才)


・異性関係とか?(息子10才・娘5才)

 

まずは、こんなふうに始めてみませんか?  辰巳 渚

そうじ…かたづけとそうじは別のもの

かたづけとは、出したものを元にもどすことです。元にもどすためには、「元の状態」がはっきりしていなければ、もどせません。だから、子どもといっしょに「元の状態」をつくります。
1)使わないものを捨て、使うものだけ残す。
2)その量を定量とする。
3)ものの定位置を決める。

あとは、「出したらもどす」を習慣にすれば、毎日の生活で「かたずけ」という家事はなくなるはずです。まあ、そう簡単にはいかないからやっかいなのですが…
小さい部分をまかせる

私は、かたづけについては「自分の場所」から始めればいいけれど、そうじについては「みんなの場所」から始めるのがいいと考えています。
子どもにまかせるおすすめの場所
1,リビングのはたきかけ ぱたぱたとはたくはたきは、子どもが大好きな道具です。部屋の窓を開けるなど、大事な基礎も教えてください。
2, 玄関そうじ みんなが見る場所であり、小さく完結している場所なので、やりがいがあります。
3,お風呂そうじ 2と同じです。入った時に「きれいにできたね!」とほめられるのもいいですね。
4,窓の汚れふき 窓全体はたいへんですが、自分がつけた手のひらマークを濡れぞうきんできれいにするのは、楽しい作業です。

01洗濯…自分の手で洗う

子どもの日常で、自分で対処できるといい「洗濯」は、小さなものですね。食事をしていてケチャップが飛んだ。ちょっとだけパンツにおしっこがついてしまった。そんな小さな汚れを、自分の手で洗うことから教えましょう。
洗面器に水を張り、洋服のしみの周囲を濡らします。しみの部分をつまんでせっけんをつけて、両手の指先でゴシゴシ。あっというまに落ちるのが楽しいものです。そのあとは、しわをパンパンとたたいて伸ばすことも忘れずに。
また、洗濯機で洗いあがったものをいっしょに干すのも、おすすめです。シャツをハンガーにかけるときは裾のほうから入れる、下着はピンチに留めて人目に触れにくいところに干すなど、洗濯のルールを親子で確かめましょう。

食事づくり…料理は一区切りまで

包丁で切る、みそ汁のみそを溶く、卵を割って溶くなど、小さな仕事もいいですが、ある程度大きくなったら、その部分だけを遊び感覚でやるのでなく、ステップアップのチャンスです。野菜を切り終わったら、包丁やまな板を洗ってかたづけ、切った野菜をボウルに入れるまでが一区切り、と伝えたらどうでしょう。料理は、技術以前に手順や段取りの仕事というニュアンスも、少し伝わるかもしれません。

たつみ・なぎさ 生活哲学家・消費行動研究家・「家事塾」主催。マーケティングプランナー、子ども環境アドバイザーとしても活躍。「家を出る日のために」(理論社)他、著書多数。

ちょっと視点を変えてみる むしろ親はズボラでいい  毛利 子来

01毛利 そもそも、自分の好きなことに没頭する人は、見てくれや整理整頓なんてかまっていられない。坂本龍馬は鼻水たらしてたし(笑)、自分の意志や感情をしっかりもっている人は、概して不潔なんですよ。
?だったら親はズボラでかまわない?
毛利 むしろ親がズボラだと子どもがしっかりしますよ。「うちのお母ちゃん、すぐにものをなくしちゃうから、ボクがかたづけておこう」って。子どもがひとり立ちしていくためにはエネルギーが必要で、生きることに無我夢中になればなるほど、頭の中もやりたいことでちらかるし、家や身のまわりもちらかるもの。そんなゴチャゴチャした家の方が、子どもは元気に育つんですよ。
?自分もズボラなくせして、誰かがちらかすのは気に入らない。子どもに「かたづけなさい!」と、どなってしまいます。(汗)
毛利 「出したものはかたづけなさい」というお題目は、元の場所にもどす必要性を子どもが感じないのだから意味がない。自分の流儀でかたづけられるようになるまで放っておくのがいちばんですが、家族と共用の場をちらかされるのが困るなら、「こんなにちらかっていると、なにがどこにあるのかわからなくなるなあ」「お母さんかたづけるのしんどいわ?」などとお母さん自身の感想をいってみるのもいい。案外、子どもは「しかたないな、やるか」なんてかたづけはじめたりするもんです。まあたとえ汚ギャルに育っても、彼氏やダンナが助けてくれるかもしれないしね。ズボラでもどうにかなるよ!

(もうり・たねき 小児科医。お・は編集協力人。)


新米Nurseものがたり-(Vol.18) ホスピスのこと

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ホスピスのこと

昨日うけもったホスピスの患者さんは、朝から顔が真っ白で今にも意識がなくなりそうやった。前日の夜にクリティカルケアからホスピスに移った患者さんで、AAAという、おなかの動脈に動脈瘤ができて、それがはじけて体内で(おなかのなかで)出血してた。それでもとても意識がはっきりしてて、すべての認識が正確で、しかもすごい勢いでしゃべった。

でも朝いちばんのバイタルサインは、血圧が低すぎて測れなかった。脈は速かった。開口一番からものすごい勢いで、気分がよくない、医者をよべ、本物の医者をよべ、医者と話がしたい の一点張りやった。あんたとは話をしたくない!本物の医者をよべ!医者をよべ!本物の医者をよべ!正直やっかいな患者さんをうけもったなぁってそのときは思った。

体の痛みも訴えはじめて、息ができないと苦しそうにベッドで動くから、モルフィンをあげようとしたけど、それもすごい抵抗した。医者にきいてからにしろ、と命令口調で繰り返した。
痛みも呼吸の苦しさも、モルフィンで楽になるからやってみましょう、といっても聞いてくれない。
ベッドサイドに座ったり、メガネをとったりつけたり、とにかくすごい苦しそうに動き回るもんやから、こっちもベッドから転げ落ちないか、立ち上がろうとして転ばないか、冷や冷やした。そんなこんなでベッドのアラームもなりっぱなしで、午前中はずっと走り回ってた。
とりあえずどうにかしてモルフィンの点滴をつるしたところで、ホスピス担当のナースプラクティショナーとアテンディングドクターがきた。
アテンディングドクターが、患者さんの脈を診たあとに、「血圧低すぎるね」ってぼそっていった。
それから少しドクターは患者さんと会話をした。

そのあと、”I feel like dying, I feel like dying” ”I cannot breath” ” I can’t breath” って繰り返して、不安で不安で気が狂いそうになってる患者さんに、
「あなたの時はもうすぐきます。とても早くきます。」
右の肩をさすりながら目をまっすぐに見つめて言った。

患者さんは、「それはもうすぐ死ぬっていうことですか?今日死ぬっていうことですか?」って聞きかえした。ドクターの目をまっすぐに見返して。

「はい、そうです。もうすぐその時がやってきます。」ってドクターはもう一回言った。
そのとたん、患者さんの表情がすーっと落ち着いて、呼吸も落ち着いた。何かがすっと収まるべき場所におさまったみたいやった。そのあとはおどろくほど落ち着いて、うちがベッドサイドにいって痛みがないか苦しくないか聞くたびに、ありがとうね、いろいろやってくれてありがとうねって。本当に顔の表情もおだやかになった。

そのあとは早かった。ほんの少しの親戚がベッドのそばにきてからは、また一段と落ち着いたのか、薬も何もあげてないのに、静かに眠りについた。そのあと家族の希望で、精神安定剤と、痛み止めのモルフィンを一回ずつ投与した

それから午後6時20分に安らかな寝顔のまま死んだ。

朝うけもったときは、まさかこの患者さんが今日死ぬなんて思ってもみなかった。でも、患者さんが自分の死を受け入れた瞬間、すべてがすっとクリアになって空気が変わったのを見た気がした。あの会話のあとすべてが変わった。体と心と魂が一致したというか…

きっとすごい気の強い患者さんやったんやろう…最後の最後まで怖くて怖くてしょうがなかったやろう…
死というのはとても受け入れることの難しいこと、ましてや自分の死。それがわかって、うけいれて、待つというのは、みんながみんなできるわけじゃない。できないまま死んでいく人もいれば、そんな時間がない人もいる。

ドクターと患者さんの会話は正直きいていて胸が痛かった

あとできいたけど、ドクターもあんなふうに直接患者さんに「あなたはもうすぐ死にます」って面と向かっていったのは、
初めてやったそう。何かがそうさせたんやろうと思う。
今日のこの経験は、ホスピスの中でもとても特別な経験やったと思う。この場におらせてくれてありがとう。

帰るまえ、うち一人でこの患者さんの体を包んだ。
本当に安らかな顔だった。

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新連載!中高生・平和を語る

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01私達は各務原で活動をはじめたpeace of peace というグループです。平和について考えたいと思い、中学生2人でこの会を立ち上げました。

今回、私は大垣のようこそ先輩平和課外授業という会の人に「長崎へ行こうよ」と声をかけてもらい、8月の7日から9日の3日間、何もわからずについていき、原水爆禁止世界大会と全国高校生平和集会に参加してきました。この3日間で多くのことを知ることができました。長崎に行ったことによって、日本の現状を知ることができました。

2日目には全国高校生平和集会がありました。ここには少しですが中学生も来ていました。午前中には各県からの活動報告があり、いろんな県で中高生が平和活動に取り組んでいることを知りました。午後は分科会でした。私は憲法について考える分科会に参加しました。自分自身憲法について自分の意見が言えるか心配でしたが、言うことによって、私の意見に賛成してくれる人もいれば、反対して意見を言ってくれる人もいて、また深く考えることができました。すごくいい経験になりました。思ってたよりも楽しく意見交換ができました。

3日目は、最初岐阜の木戸先生に、先生が被爆された現場とかを案内してもらいました。お話を聞いて、戦争というものがまたさらに怖いと感じました。先生のお話を聞いて、戦争に対しての疑問が増えました。また、すごく悲しくなりました。また詳しくお聞きできる機会があれば、もっと聞きたいと思いました。
その後参加した閉会総会では、オリバー・ストーン監督の話が一番印象的でした。一番に思ったことは「このままだと、日本がダメになっちゃう」ということでした。すごくいい勉強になりました。

みなさんは、今の日本のについて知っていますか?私は知らないまま行ってしまったので、とても怖くなりました。憲法が改正されたら、また戦争が起こってしまうかもしれない。戦争が起きれば、また悲しむ人が増えてしまう。
原発を世界に輸出したり、再稼働したら被曝する人がまた増えちゃったり、放射能問題が増えてしまう。考え出したらきりがありません。みなさんはそんなたくさん問題がある日本好きですか?私は嫌いです。また、たくさんのことを考えさせられました。私は
平和な日本がいいです。日本だけではなく、平和な世界がいいです。みんなで平和について考えられたらいいと思ってます。
長崎にきてよかったと思いました。

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カタコトの部屋  自然派ママたちの座談会「三つ子の魂って…」

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三つ子の魂百まで

【読み】 みつごのたましいひゃくまで
【意味】 三つ子の魂百までとは、幼い頃の性格は、年をとっても変わらないということ。
【注釈】 「三つ子」とは、三才の子供のこと。転じて幼い子をいう。「魂」が「心」「根性」「知恵」、「百」が「八十」「七十」「六十」に置き換わった表現があり、組み合わせによって多くの句がある。
【注意】 幼い頃に習ったり覚えたりしたことには用いない。誤用例 「三つ子の魂百までだから、音感が良くなるように今すぐピアノ教室に通わせよう」
【用例】 「三つ子の魂百までというけれど、あの子は幼い頃から負けん気が強かった」

~資料を読んでどう思われましたか~

 

01Aさん:昔の人はえらいねぇ。今のように化学的データとかない江戸時代にちゃんとこういうことが知恵としてあったんだね。
Kさん:三歳までは躾や勉強よりも、心なんだ。
Mさん:豊かな人格の土台がないと知識やお金も役に立たないって、確かにそうですよね。
Aさん:昔インドで発見された狼に育てられた少女の話しがあったよね。狼に育てられた少女が発見されて、人間界の言葉や生活をどれだけ教えようとしても、普通の子どものようにはならなかったんだって。やっぱり小さな頃の環境はずっとその人に影響するんだねえ。この資料を読むと3才くらいまでは特定の人、お母さんや誰かが愛を注ぐ事がその子どもの人格形成に大きく関わるってことだよね。
Kさん:うちのパパが子どもに○○教室に通わせろってすごく言うの。自分も小さい頃からやっていて良かった、なんで入れないの?って。三つ子の魂百までもっていうから、本当はもっと早く入れたかったのに、って。でも、これを読むと「三つ子の魂」というのは心や精神のことを言っているので、習い事は違うってことだよね。これでパパに反論できるわ。
Mさん:行ってて良かったってご主人は実感されてるんですよね。
Kさん:学校で勉強がよくわかったから楽だったんだって。宿題も早く終わらせることができて、遊ぶ時間もあって良かったって。私はそれよりも自然の中でのびのび遊ばせたいのに。
Aさん:本人が嫌がらなければ、行かせてみるのもいいかもしれないよ。要は他とのバランスがとれていればいいんだから。こどもがそのうち自分で決めるかもしれないし。本人はどう言ってるの?
Kさん:お外で遊んでいたいって。
一同:う?ん、そうなんだぁ。
Aさん:親って結局見守る存在だもんね。子どもは親の思うようには進まないよね。私、幼稚園の時に、どうしてもピアノが習いたくて、「ピアノ習わせてくれないならご飯いらない!」ってハンストしたの(笑)。でもその後ちゃんと20年間続けたよ。その子が勉強でも習い事でもやりたくなったら、その時に頑張ってやれるようにバックアップしてあげたらいいんじゃないかなあ。

~お子さんに、百まで持っていてほしいものってなんですか~

01Aさん:人って信頼できるもんだよ、自分は愛される存在なんだよ、ってことかなあ。そういう安心感を持っていてほしい。それから、蝶や花、樹や鳥、そういう自然の中で自分も生きてるんだってことも感じてほしい。マヤ文明では、7才くらいから性教育を始めるっていうよね。自分も宇宙の中の一部、というのを腑に落ちるまで学ぶんだって。自分もこの広い宇宙に住む1人だと思えたらみんなとの繋がりを感じて、孤独にはならないと思うの。
Mさん:私はやさしさとか思いやりとかですね。
Kさん:私も自然との繋がりを感じてほしいから、散歩のときなどに「花が咲いたね」とか「虫がいるよ」という自然を意識した言葉掛けをするようにしています。
Aさん:子どもと一緒に散歩する時間を持つと、自然にも触れるし、呼吸も深くなっていいよね。
Mさん:私も子どもと一緒に土を一緒にいじったりしています。最近、父が家の前に家庭菜園を始めたのですが、生ごみをボカシに混ぜて堆肥にして畑へ入れている、そういう命が循環する様子とか、感じてくれてたらいいな、と思います。
Kさん:それから、親戚とか身内の集まりにはなるべく子どもと一緒に行くようにしています。
Mさん:小さい子を連れて身内の集まりに行くとみんなが可愛がってくれませんか?
Kさん:そうなの。それで、おじいちゃんおばあちゃんもすごく喜んでくれるの。
Aさん:お年寄りの方が「子どもってそこに居るだけで場が明るくなる」って言われるのを時々聞くけど、そこに居てくれるだけでいい、て思ってもらえるってすごくいいよね。
子ども自身は育つ力を持っているから、みんなでそれを大事にしたいね。
Mさん:こういうところで話していると、そうだなあと思うんですけど、日にちがたつとついつい、忘れてしまうんですよね。
Aさん:本当にねえ。子どもは天からの預かりもの、社会に返すまで育てさせてもらってるっていうよね。そういうふうに思うと、もっと客観的な子育てができるかもしれないねぇ。
それから、我が家では食べ物も、食材本来の味を憶えてほしいから、おやつのドライフルーツも漂白されてないものを選ぶようにしています。
Kさん:私も食べ物は添加物はできるだけとりたくないから、なるべく自分で作った物を食べさせてあげたいです。
Aさん:というわけで、今日はおやつを作ってきましたよ。みんなでいただきましょう。
一同:わぁ、ありがとう?!いただきま?す!

資料

辞書には「幼時の性質は一生変わらないものだということ」と記されています。実際には、胎児期から3歳までが、人間の一生で脳がもっとも急速に発達する時。育児環境の質の良し悪しが、その発達していく脳の組織と機能に深い影響を及ぼすことが、脳医学の発達に従って顕著になってきています。この発達期に長期にわたる虐待や放置、無視(泣いても抱いてあげないなど)や、一貫しない育児方法、何時も異なる世話人等を経験すると、それは、トラウマ的(心的外傷的)経験として、幼児期に持続する過覚醒反応を起こさせ、脳神経発達や、中枢神経系統に障害を与える。こういった子どもたちには、往々にしてPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が出るようになり、また、愛着と、感情を調整する、眼窩前頭皮質と呼ばれる人間の顔の表情に(例:母親の笑顔など)に敏感に反応する脳の部分が充分に育たないため、衝撃的で暴力を振るってしまう傾向が現れます。これを「愛着障害」といいます。お腹にいるときから、3歳くらいまでの記憶が、一生を左右するといっても過言ではない。「鉄は熱いうちに打て!」と言います。人格形成の一番重要な時期に、特定の養育者(母など)がすべてを受け入れるという「愛」を注ぐことが大切ということでもあります。『江戸しぐさ』などの著書にも江戸のおとなたちは、「三つ心、六つ躾、九つ言葉、文(ふみ)十二、理(ことわり)十五で末決まる」と言って、稚児(おさなご)の段階的養育法を考えて、今でいう全人教育を実践していました。 とあります。この時期、厳しい躾や、英会話など必要ないわけです。知識やお金は豊かな人格の土台がないと、役に立ちません。

つくってみませんか?とっても簡単スコーン

01・小麦粉100g ・ベーキングパウダー小さじ1 ・油30g・砂糖20?30g
・レーズン 大さじ2・水もしくは豆乳大さじ1?2
小麦粉とBPをボウルにいれ、油を加え手でサラサラにする。
その後砂糖、レーズンを加え、水気を加え練らないように生地をまとめる。
2cmくらいの厚さにのばし一口大に切り分け170℃で20分くらい焼く。


暮らし上手 -住「ほしい未来は、つくる。」

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スペースがないなら屋根に植えてみる? スペイン発、環境でも観光でも注目の屋上緑化バス「Phyto Kinetic」

01rom Espana
今年の夏も暑かったですが、温暖化やヒートアイランド現象の影響で都市の気温が高まる今、都市緑化はとても重要なテーマになっています。しかし緑を増やそうにも、肝心の場所がない…そんな課題を解決しようとするのが、今回紹介する「Phyto Kinetic」です。

♪都市の中で新しい場所を見つけるのが難しいなら、もうすでにあるスペースを使えばいい。そこで思いついたのが、交通機関の屋根でした。♪と語るのは、「Phyto Kinetc」を開発したスペイン在住の風景画家、Marc Granen(以下、マルクさん)。
目の付けどころがユニークなだけではありません。夏の暑い日には車内でエアコンが使われますが、そこから排出される水を再利用して、自動的に屋上に水分を送ることもできます。また、屋根に植物があることで、車内の温度が3度以上も下がることもあり、節電にも大きく貢献してくれるのです。

♪僕たちのゴールは、都市に緑を増やしてCO2削減を進めることだけでなく、交通機関の中に新しい観光名物をつくることです。「Phyto Kineic」が都市に住む人と自然との新しい関係をつなぐものになってほしいですね。♪

あなたの車の上にも植物を!とは簡単にはいきませんが、ちょっとしたアイデアで周りの緑、増やしてみませんか?

ポリ袋がライフジャケットに! 身近なもので救命道具をつくるデザインプロジェクト「THAI THAI DAIJOBU!」

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子どもたちがしがみついているモノ、何だと思いますか?実は救命用具なのです。しかも、何百本ものペットボトルを、魚をつかまえる網でしばってできています!

救命用具といえば、浮き輪やボート、ライフジャケットを思い浮かべます。でも、それらは多くの場合、災害時にすぐ手元にはない場合もあります。「Design for Disasters」は、自分で命を守れるよう、日用品を活かした洪水への対策術を紹介する「Thai Thai Daijobu」という取り組みを広めています。

タイでは2010年に大規模な洪水が起こりました。特に世界遺産にも認定されているアユタヤ地方では、低い丘地にある大きな河に近接しているなどの理由から、深刻な被害を受けたのです。この現状に立ち向かうべく、ウィパーウィーさんたちは、「外からの助けを期待する前に、まず自分自身を救う方法を教えなければいけない」と動き出しました。
そこで思いついたのが、誰もが、どこでも手に入るモノを使い、すぐに作ることのできる救命用具。「Design for Disasters」のメンバーがつくり方や使い方をレクチャーする活動もしているので、誰でも簡単につくることができます。

“七色のマメ”が大阪と東北をつなぐ! 納豆の魅力を伝え、納豆のイメージを変える「710TVプロシェクト」

01from Japan
「おもしろいことを本気でやろう!」その一念で、3人の男たちが大阪で始めたのが、納豆の魅力を面白く自由気ままに伝える「710TVプロシェクト」です。
♪大阪では、納豆は野球の巨人みたいなもんなんです。本当は好きな人がたくさんいるのに、変な圧力があって言い出せない。そんな状況を変えたかった。♪

3.11がスイッチを入れてくれた
♪何か自分たちにできることがないかと、アイデアを出し合いました。それで見つけたのが、僕たちのいる大阪府“福島”区から、気仙沼が710(ナットー)kmの位置にあるという事実と、復興支援のための諦めない納豆「ネバー(粘ー)ギブアップ納豆」というアイデアです。そのとき、東北にむけたプロジェクトをやろうと決心しました。

食べたマメーをマネーにする「カラフル納豆」
「納豆を作って売って食べて、東北の力になろう!ネバネバギブアップや!」そんな意気込みとともに、関西での納豆の悪いイメージをこわし、さらに納豆の故郷、東北の力にもなれるような「ネバーギブアップ納豆」をつくるプロジェクトは動き出しました。そのなかで、ひとつの案に過ぎなかった「カラフルな納豆」というアイデアが「七色の納豆」へと昇華されました。七色というのは、大豆・うずら豆・青大豆・黒大豆・赤大豆・えんどう豆の7種類。

710TVチームは、これからもまたまだ仕掛けていくとのこと。特に7月10日には注目です。震災から2年経った今年も「福島ネバル」をやろうと、チームも地域も、新しい試みを考えている真っ最中だそうで、楽しみですね!


暮らし上手 -医・食「だぁ~いすき!雑穀」

雑穀は補気しながらも、老廃物を排出させたい時にピッタリ!

01そもそも雑穀は、縄文時代前期(今から5500年前)には栽培されていたのではないかと
言われています。雑穀は土壌や気象条件が不良でも成育し、長期間の保存に耐えられる作物
なので、多くの地域で主食として食生活を大きく支えて来ました。古代からの伝統を
持つこの食物の生命力が、今こそ必要なのです。
雑穀の魅力
やせた土地でも育つ雑穀は、元気になるパワーのかたまり。
お米とブレンドすると栄養価がアップ、独特の粘り気と味わいが出て、食べやすくなります。
■雑穀の素朴な味→おだやかなコクのある美味しさ。
■たくましさ→ 水田を必要としない雑穀なら空き地があればどこでも栽培を始められます。
■優れた栄養バランス→食物繊維とミネラルが抜群に多く、良質のたんぱく質と植物性脂肪が含まれ、栄養バランスも最高に優れた食べ物。さらに、免疫力を高める様々な物質も豊富に含まれています。

米が白いと書いて「かす・粕」

01米の栄養価のほとんどは、外皮、ぬか、胚芽にあるので、精白米は重要な栄養素を捨てたことになります。
玄米は、精白米に比べビタミンB1は4倍以上、食物繊維は5倍、カルシウムは2.5倍、ビタミンB2は2倍など、栄養価がかなり高いという特徴があります。

つぶつぶご飯の代表格!

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01■いい素材のものを選ぶ
安全なものは味も良いもの。毎日食べるものだからこそ、無農薬のものを購入しましょう。
■よく噛んで食べる
よく噛む習慣をつければ、少ない量でも満腹感が得られ、太りにくくなります。もちろん、よく噛めばそれだけ甘みが出て美味しくなるのは言うまでもありません。玄米と相性がいいのは…
■味噌汁・味噌にはお米には含まれない必須アミノ酸が含まれていて、お互いに栄養価を高め合います。つまり、玄米と一緒に食べることで栄養面がパーフェクトになるのです。
■お漬物・梅干しは、身体のph(ペーハー)バランスを整えてくれます。
そしてぬか漬けは、野菜の食物繊維を効率的にとれるうえ、乳酸菌が腸内環境を良好に保ってくれます。

01これらに、葉野菜のおひたしや、噛みごたえがあって玄米と相性のいい根野菜の煮物、さつまいもなどのいも類、あずきなど豆類の小鉢……。現代の高カロリーでボリュームたっぷりの洋食に慣れた人には、最初は物足りなく感じるかもしれません。でも、昔ながらの日本食は世界に誇れる健康食・長寿食なのです。

 

個性豊かな雑穀たち

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01きび……穀物では一番の低カロリー
黄色くて丸い形が愛らしいきびは、炊き上がるとほのかにやさしい甘みが感じられます。もちきびとうるちきびとがあります。特有の苦みとほのかな甘みを持っています。
・スープやご飯と一緒に炊くのがお手軽です。

もちあわ……食物繊維が豊富なフワフワ雑穀
ぜんざいやお団子など、和菓子の材料としてお馴染みのあわ。奈良時代には米とあわが正規の租税として扱われるほど、最も早くから価値を認められ、長い間主食になっていたようです。もちあわとうるちあわの2種類がありますが、これはでんぷんの性質による違いです。クセがなく食べやすいので、はじめて雑穀を食べるという人におすすめ。
・鮮やかな黄色の粒粒はドレッシングや衣がオススメ。

ひえ……稲よりも古い日本最古の穀物
小さなグレーの粒で、少しほろ苦くさっぱりとした味。炊くとホクホクっとし、煮込むとトロトロのクリーミーな味になります。日本では縄文時代から栽培されていたと言われます。冷害や干ばつに強く、不作のときに備える作物として重要な
役割も果たしてきました。
・サラっと溶けてとろみを出すので胃に優しいヒエ粥がオススメ。

そばむき実……そばに含まれるすごい成分「ルチン」
そばの種子の殻を取り除いたものです。そば米とも言われます。奈良時代に朝鮮半島から伝わり、生育期間が短いので、夏と秋に収穫できます。消化が良く、栄養も豊富で使いやすい雑穀のひとつです。
・煎ったものはスープの浮き身やサラダのトッピングに。

はと麦……代謝を促す美!美!美!の雑穀
女性にうれしい体内の水分や血液の代謝を促してくれる。代謝の活性化は、むくみ、老廃物排出、解毒、イボ取りなどに効果があり、また胃腸を整え、腎臓の働きを促すのでシミ・そばかす等肌荒れにも効果的。中国では「ヨクイニン」と呼ばれ、漢方薬としても利用されている実力派。
・コロっとした存在感の麦はスープやサラダの具がグー。

01アマランサス…バランスの取れた栄養で雑穀の王様!
バランスの取れた高い栄養価で世界中で驚異の穀物と大人気。小粒だが、不足しがちな鉄、カルシウム、食物繊維を多く含む。良質なタンパク質をもつことから未来食として、食物アレルギーの代替食品として、現在世界中で積極的な研究開発が行われている。
・クセのない小粒な雑穀。ポテトサラダや衣が美味しい。

たかきび…ミネラル豊富で若さ維持をサポート
バランスよく豊富な栄養が含まれることから間伐地帯で主要穀物として今もなお栽培されている栄養たっぷり雑穀。赤い色素にはポリフェノールが含まれ、病気や老化の原因となる活性酵素を抑える効果がある。また、熱気をとり体を冷やす効果があるとされ、夏ばて防止に効果的。
・弾力のある食感がひき肉に似ている。ハンバーグのようにして食べることもでき、料理のレパートリーは無限大。

キヌア……NASAが認めた未来食!!
NASAが「21世紀の主食」と奨励したほど高い栄養バランスを持つ。良質たんぱく質、ミネラル分、食物繊維、ビタミンはもちろん穀物で不足しがちな必須アミノ酸をすべて含んでいる。非常に魅力のあるスーパー雑穀。高地の人の主食となっていて血圧を下げる効果もあるとされる。クセがなく非常に食べやすい。
・パラっとしてクセがないのでピラフでも何でもオススメ。

01紫黒米……美味しさもハイレベルな古代米
滋養強壮や美肌、造血に効果的とされ、かの  ・楊貴妃が食していた美容ビタミンがたっぷり含まれる古代米。黒い色素に含まれるアントシアニンには、老化・発ガンの誘因となる体内酸化の抑制や動脈硬化の予防にも効果的であるとされ、大注目の美容健康米。
・白米に少量混ぜるとモチモチで食味Up!

発芽玄米…ギャバ効果で血液サラサラ血圧ダウン
発芽玄米に含まれる「GABA~ギャバ~」は血液をサラサラになる、血圧が下がり安定する、中性脂肪の増加を抑える、などの現代病に効果的とされており、非常に注目がされている。玄米を一定の温度に一昼夜浸して発芽させた芽の部分に多くの栄養(特にギャバ)が含まれ食べ易さもあって大人気。
・プチプチした食感はライスコロッケやピラフがグー。

白麦(はくばく) 食物繊維豊富!食べやすい麦
押し麦と同じ大麦であるので、食物繊維が非常に豊富で便秘解消に効果的。抗酸化作用がある栄養を含んでいるいる為、動脈硬化や糖尿病などの誘因を抑える。白麦は大麦を精白する際溝に添って割った麦を押しつぶしたものである。パラッとした食感と小さな麦粒は目立たず非常に食べ易い。
・パラッとした白麦はスープやピラフがグー!


I’m Challenger  たじみプレーパーク楽風・世話人 浅井智子さん

I`m Challenger

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自然の中での育ちあい

2009年6月に開園した、園舎を持たない認可外幼稚園「森のわらべ」は、多治見市内の里山や緑地公園などがフィールドです。雨が降っても基本的にはいつも屋外で活動をしています。だから親御さんには、入園時にはカッパだけはきちんとした登山用のレインコートを買っていただいてるんですよ。特に冬場の雨にあたってしまうと、小さい子は体温を奪われてしまいます。そういった雨対策をきちんとすれば園舎がなくても充分活動できます。逆に園舎がない気楽さ、自由さをすごく感じていて、園舎が欲しいとは思ってないですね。
ただ、野外の体験が第一の目的か、というと、そうではないんです。子どもの育ちに寄り添ってみたら自然が一番いいフィールドだったということ。子どもって、とっても自然な生き物なので、彼らが持っている物を一番受け入れてくれて、また、子どもの育つ力を発揮できるのが自然の中かなって思うんです。
私自身、次男と春日井市の森のようちえんに通いました。そこでは、母であり、スタッフでもあるという経験をし、母親目線で森のようちえんを見た時に、あぁ、すごくいいなぁと思ったんです。お母さんたちが関わる度合いが普通の幼稚園や保育園と比べたらうんと濃い。それが外側から見たらとても大変そうに見えると思うんですけど、お母さんたちにしてみたら、森の中で子どもを仲間と一緒に育てて行く事がとっても心地いい。育児の不安だったり悩みだったりということが軽減されていくんです。自然の中に入って行く事でお母さん自身も癒されていくし、仲間と一緒に、何を一番大事に子育てをするか、という共通のものを学び、知り、考えて行きます。本当にお母さんが育っていくということを実感しています。

多治見に楽しい風を

01私が「プレーパーク」の存在を知ったのは1998年のこと。「火や水、木も土なども自由に扱え、のびのび遊び回れる場所が名古屋市天白区に誕生!」と、「てんぱくプレーパーク」が報道番組で紹介されていました。初めて知る「プレーパーク」にワクワクし、こんな場所が近くにあったらいいなぁと、ニュースを見た直後に問い合せの電話をしました。
その後「森のようちえん」を知り、春日井市の森のようちえんで次男を自然の中で仲間と共に育て合い、息子が小学校一年生になるときに「森のわらべ」を多治見に開園し、<信じて待つ>、を理念に、活動を始めました。
開園して5年目、どんどん成長して行くわが子と、卒園した「森わらっ子」たちがいます。卒園してこういう環境と縁が切れてしまうというのではさみしい、いつまでも自然の中で自由に遊び回れる場所・プレーパークを地元につくりたい、ずっと描いてきた夢への想いはますます強くなっていきました。そんな私の呼びかけに応えてくれた仲間、6人の世話人と5人の実行委員たちと共に、今年2月から準備を始め、8月9日と10日、とうとう「たじみプレーパーク楽風」を開幕させることができました。心から大事に思える仲間たちと共に追いかけた夢が本当に、本当に、実現したんです!

01 開催当日真っ先にやってきたのは、森のわらべの卒園児たちで、木に登り、火をおこし、ハンモックに揺られました。「木登りしていい?ヤマモモの樹が多いね」とやってくる子。森わら時代に木に登り、実を食べた体験がちゃんと根付いているなぁ、と実感しました。
いろんな面において、プレーパークの必要性を森のわらべのお母さんたちは理解をしてくださっていて、今回の立ち上げに関しても、ものすごく力になっていただきました。多治見にこういう場所がほしい、という潜在的なニーズとして、「森のわらべ」で育って来たお母さんたちがいらっしゃることは大きいな、と思います。

 

 

子どもがつくる縦のつながり

プレーパークにもいろいろ特色があるようですが、私たち楽風が目指しているのは、遊ばなくてもいい場所、遊んでてもいい場所。その子がそこで何を表現をしていてもいい場所。人に迷惑をかけたり、大きな取り返しがつかないことでなければ。
プレーパークでは、0才から120才までってよく言われますけど(笑)、対象は誰でもOKです。ただ実際には今の楽風は、お母さんに連れられて来ている幼稚園、小学校低学年のお子さんの割合がとても高いです。小学校のグラウンドの裏山でやっているので、そこの小学生の子どもたちが自分でぶらっと自転車に乗って来て、という高学年の子たちもいますけど、中高生はほとんどいないんですね。
小さい子どもたちにとって、ちょっとお兄さん、お姉さん、という人たちがやっていることに憧れる気持ちは大事で、ああいうお兄さんたちみたいになりたいな、みたいなのを見せてくれるのは、やっぱり中高生。彼らは自分がしてもらって自然と小さい子にしてあげている、素敵なつながりだと思います。これから何年もかかって、楽風で育って来た子が、中学になっても高校になってもそこに戻ってきたい、という形になっていくのでしょう。そういう子たちの来られるプレーパークにしたいですねぇ。それにはまだまだ時間がかかるんですけど。

子どもたちの居場所として

01 最近は実体験が乏しい子が多いと言われますが、それよりも前に実は、その子の存在そのものが、今の社会では受け入れられていない環境にあります。中高生、小学生も不登校、ひきこもりの数が日本は非常に多いです。そういった子たちが、自分は居てもいいんだ、と思える場所がプレーパーク、となっていけばいいな、って思っていますね。そういう意味では、私たちの目指しているところはみなさんが最初にイメージするプレーパークとちょっとニュアンスが違うかもしれないです。
本当なら各家庭とか各地域が居場所になっていればプレーパークは存在しなくてもいいのかもしれません。それが難しいのなら、子どもたちにはこういう場が必要だよね、という発信基地になっていくという役割もプレーパークにはあるんじゃないかと思っています。
子どもにとって家庭が居場所になること。そのことの大事さをお母さんたちに伝えていきたいんです。でも、そこの受け皿に入りきらない方達がいる。子どもたちが苦しくなって生き辛さをすごく感じてたときに、「楽風があるよ」と伝えたい。申し込みも登録も会費も必要がない楽風に、子どもが行きたいと思えば行ける、というのがすごく大事かなと思っています。

01 社会には行き辛さを抱えて苦しんでいる子どもたちはいるので、そういう子と出会える場として楽風が機能していたら嬉しいし、森のわらべで育ったお母さんの子どもたちが、やがて楽風の中でも持ち味を発揮する存在にもなっていってくれる、と私は思っています。
楽風の開催日は、今は月に一回です。世話人全員が仕事を持っていたり子育て中のお母さんだったりします。常駐のプレリーダーは楽風にはいないし、実際物理的にはまだ常設のプレーパークは難しいですね。気持ちとしては常設しているつもりですけど…とにかく、長く続けていくことを大事にしたいと思っています。

「子どもたちにとって遊ぶことは生きることそのもの。子どもから遊びを取り上げることは、生きる力を奪うこと」そんな楽風の理念が多治見に根付いていきますように。

Introduction

01楽風の次回開催予定日/11月30日 (土)、
12月14日(土)10:00?16:00
場所/多治見市滝呂小学校裏山
問合せ/tjpprafu@yahoo.co.jp
開催日当日連絡先・三原携帯090-6617-2684

facebook/ https://ja-jp.facebook.com/TajimiPlayPark

【プレーパークとは】プレーパークは「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーにした遊び場です。子どもたちの好奇心を大切にして、自由にやりたいことができる遊び場を作ろうというもので、1940年(昭和15年)以降ヨーロッパを中心に広がった遊び場です。屋外での自由な「遊び」を通して得られるさまざまな体験や交流を通して、子どもたちは自主性や主体性、社会性やコミュニケーション能力を育んでいきます。そんな願いが込められた遊び場です。

【その他の岐阜県のプレーパーク】
団体名    大垣公園プレーパーク/NPO法人 緑の風
URL    http://oogakiplaypark.blog.fc2.com/
活動場所    岐阜県大垣市郭町大垣公園内
活動日    毎週水曜日から日曜日(10~17時)

団体名    岐阜県立森林文化アカデミー みのプレーパークの会
URL    http://www.forest.ac.jp/index.html
活動場所 岐阜県美濃市曽代88番地  岐阜県立森林文化アカデミー内
活動日    不定期