218号(2024.3&4)」カテゴリーアーカイブ

vol.218 生命力あふれる土の物語


簡単でスゴイ「土ごと発酵」
まず、作物の茎葉や残渣、雑草などをそのまま発酵素材として活用。田畑にある有機物をその場所で活かすやり方だから、運ぶ手間もかからず、とっても小力的です。
通路に摘葉した葉を置きその上から米ヌカをふる。収穫後に、ワラや収穫残渣の上から米ヌカをふる。すると、白いカビ(糸状菌)がビッシリ生えてきます。米ヌカは微生物が利用しやすい養分やミネラルが豊富で、残渣などとともに土の表面・表層に集中的に施すことによって、微生物相が劇的に変化し、田畑が糠漬けの床のように発酵の場に変わります。発酵の過程で微生物は、エサとして土のミネラルを溶解・吸収します。土は微生物のすみかであるとともにエサにもなり、こうして土全体が発酵する。だから「土ごと発酵」なのです。
土ごと発酵によって、有機物や土のなかの溶けにくい成分、ミネラルが有効化し、これに微生物がつくるアミノ酸なども加わり、作物は健全に育ちます。だから肥料はなくていい。健全で病気に強いだけでなく、個性的なおいしさも生まれる。土ごと発酵は、簡単でスゴイ!!
ウネは壊さずに不耕起とし、収穫後のウネの上に残渣を盛り、その上からボカシや山草をおいて発酵させます。


微生物が土の粒子を活性化し、団粒化をすすめる
土ごと発酵では、微生物が「土を食べて」ミネラルを溶解・吸収するとともに粘土などの土の粒子を活性化し、さらに活性化した土の粒子をパワーアップした微生物が結びつけ、団粒がつくられるようです。
「よい土では、養水分が『回流』する」と、農業環境技術研究所の樋口太重氏が指摘をしています。樋口氏は、土における養水分の流れを、人体の血の流れにたとえて、血流の悪化が脳溢血など各種の疾患を招いているように、土の健康度を血流ならぬ回流のよしあしからとらえようというわけ。
畑の養分過剰は、「回流」の低下が原因
石灰やリン酸など、養分が過剰に溜まっている畑では回流が弱まっているからと言われます。血の流れが悪くなると、血圧を上げてすみずみまで血を流そうとしますが、その時、血液に圧力(力学的ストレス)がかかり、その結果、血そのものがさらに流れにくいドロドロになる。つまり、血液の流動性の低下が高血圧を招き、高血圧が一層血流の流動性を低下させるという悪循環が、事態を悪化させていく。これと似たようようなことが、肥料が過剰に蓄積する過程で起こっているのではないだろうかと、樋口氏は土壌のEC(肥料濃度)の上昇は、回流を悪くする方向に働くと指摘しています。ECはいわば血圧に相当する。これが高濃度になると回流が低下し、その結果ますます肥料濃度が濃くなり、それが一層回流を停滞させる。通気性が悪ければ、発酵にかかわる微生物も貧弱になり団粒形成も進まない。肥料効率が悪いうえに根の活力・吸肥力も弱い。こうして養水分は回流せず、肥料が化合物として溜まっていき、一部は流亡して地下水を汚染することになる。
今、畑に求められていることは、土を団粒化して、水や空気を保持しやすくすること。土壌微生物層を豊かにすることですね。

土ごと発酵を通した、作物―土―作物の循環
残渣の利用で大切なのは乾燥させてからすき込むこと。生で水分の多い状態では発酵ではなく腐敗のほうに進んで行きます。そして「残渣を十分に乾燥させると、脱水していくなかで「死物寄生菌」である「体内菌」が目を覚まし、発酵をはじめる」。ここでいう体内菌とは、こうじ菌、納豆菌、乳酸菌、酵母など発酵で活躍する菌ちゃんたちで、その発酵を促進してくれるのが米ヌカ。そして、この体内菌は土ごと発酵を通して作物から作物へと引き継がれていくんです。土ごと発酵のやり方は田畑、農家、地域により多様で、そこから生まれる作物もまた多様です。それぞれに個性的な作物と、微生物も小動物もミミズもたくさんいる生命力あふれる土の物語は、農家を元気づけ、私たちを惹きつけることになります。

「菌ちゃん野菜応援団」でいつもコラムを書いてくださっている菌ちゃんアドバイザーの各務 亜紀さんは随分前から「土ごと発酵」を実践されています。その驚く効果を取材しました。

戦後、農薬と化学肥料を使う慣行農法が主流になったので、土の生命力が落ちてしまった。農薬と化学肥料は微生物を殺してしまうから。現代社会も、殺菌、滅菌、抗菌、除菌とどんだけ菌ちゃんを避けてるんだ?と思います。また、昔の人は落ち葉を集めたり、肥溜めを作ったりして有機物を堆肥にしてから土に戻していました。自然と共生していたんですね。
土ごと発酵は、土に生ゴミを入れて、そこに米ぬかを入れるんですが、米ぬかだけだと腐敗しやすいので、いい菌ちゃんがいっぱいいる状態のぼかしを使います。大きめのポリバケツに生ゴミと塩を入れて、漬物のように嫌気発酵させます。それを土に入れると、土の中で分解が始まります。生ごみの発酵、分解の過程を土の中で行うので、「土ごと発酵」なんですね。土ごと発酵することで、土中に有用微生物が増え、その結果、団粒構造の土ができ、野菜が元気に育ちます。

驚く効果
キャベツ:甘い ブロッコリー:苦味がないスッキリした味。きゅうり・人参:くさみがない。そして何より野菜に虫がつかなくて美味しい!
害虫が来にくい。益虫とちゃんとバランスをとってる。益虫はカマキリとかてんとう虫とか、蜘蛛とかね。そういう虫たちが増えていく。いらない命というものはこの世にはひとつもありませんから。


vol.218 土壌を発酵させて安心へとつなぐ

人間の目で見える大きさの限界は0.1〜0.2mm。髪の毛1本くらいの太さだといわれます。それより小さなものは目に見えませんが、空気中や土の中、私たちの体内にもたくさんの「菌」がいます。菌は物ではなく、れっきとした生きもの。食べものにも棲み着いて、色々な変化を起こします。小さいけれど私たちの生活に欠かせない、菌ちゃんの世界を見てましょう。

「発酵」は菌のはたらき

私たち人間と同じように、菌も食べものを食べて生きています。例えば、麹菌(カビの一種)が大豆のタンパク質を食べて、アミノ酸(人間が食べると旨みを感じるもの)をつくり出すと、大豆は味噌に変化。人間はこの変化を「発酵」と呼び、昔から食べものづくりに利用しています。

畑も発酵する?

「発酵」が役に立つのは食べものだけではありません。野菜を育てる畑でも重要な役割を持ちます。森や林の中の自然の土では、動物の死体や落ち葉が菌に分解され、植物が根で吸収しやすい形の栄養に変化します。人間がつくった畑では自然に栄養素が出来にくいため、菌を畑に入れて様々な栄養をつくってもらう必要があるのです。

土壌づくりに役立つ“土着菌”のススメ

土着菌とは、その地域に元々棲みついている様々な菌のことを指します。土着菌は地域や採取する場所、季節によって性質がそれぞれ異なりますが、身のまわりにある山林や竹林、田んぼなどからいくらでも採取できることが特徴です。
土づくりに役立つ土着菌の名称として「ハンペン」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。ハンペンは、林の中にある落ち葉などをどかすと現れる真っ白な菌糸のかたまりを指します。なおハンペン=1種類の微生物ではありません。しかしそんな地域環境に合った強い菌たちを活用することで得られる効果は多々あります。

土着菌の採取方法
もし林にある落ち葉の下などに先に紹介した真っ白い菌糸のかたまり(ハンペン)が見つかれば、それはそのまま土づくりに活用できます。見つからなかった場合には、・腐葉土・硬めに炊いたご飯・通気性のいい弁当箱状の箱やバケツなどを用意します。弁当箱状の箱やバケツにご飯を入れ、腐葉土に混ぜ込むか置くかします。すると数日後にはご飯に様々な色をした菌(麹菌やケカビなど)が生えるはずです。それを採取します。

採取した土着菌を使ってぼかし肥をつくろう
ぼかし肥とは、油かすや米ぬかなどの有機肥料に、土やモミガラなどを混ぜて発酵させて作る肥料のことを指します。土に肥料分を混ぜて薄める=ぼかすという意味合いから”ぼかし”肥というのだそう。さっそく採取した土着菌を使って、ぼかし肥をつくっていきましょう。
必要なもの ・米ぬか・おから・採取した菌・水。
作りかた 1)原材料と水(500cc程度)を混ぜる。2)日陰で発酵させ出来上がり!というシンプルさです。採取した菌と水を入れ、よくかき混ぜたら、<米ぬか:おから=3:1>で混ぜたものに加える。混ぜたものは日陰で発酵させます。一日一回かき混ぜて発酵が進めば、4〜5日ほどで発酵熱が生じます。好気性菌なので、発酵熱が生じ始めてきた頃から切り返し(土の上と下をひっくり返すように混ぜる)を行い、空気を循環させます。

土着菌等を活用した土づくりのコツ

先で紹介した土着菌の採取方法やぼかし肥の作り方ですが、注意点があります。土着菌は当然ながら生きています。そのため、気温や環境によって紹介した日数でうまくことが運ばないこともあれば、発酵が進みすぎることも十分考えられます。
土着菌等を活用して土づくりを行う場合には、彼らが生きていることに配慮して、彼らの変化をよく観察したうえで行動することが大切です。成分が明確に数値化された化学肥料に比べると、手間暇はかかります。しかし微生物と向き合った土づくりには、土の変化が日に日に感じられるという魅力がありますよ!   参:自然派COOP


にらめっこは毎年、味噌用の大豆を作っています。昨年お借りした畑は今年で2年目。以前、その畑は慣行農法で作物を作っていた様子。なので、昨年は、葉ばかり大きくなり、莢の実は小さかった。まぁ、合間を見て草刈りをしなければならないところを、ちょっとサボった面もある。草も随分育っていた。
さて、今年は昨年の大豆がしっかり残留肥料を吸い取ってくれたであろうと、期待は大きかった。草もまめに刈り取り、根元に置いた。苗の間隔も十分。日あたり風通しも申し分ない。先日いそいそと収穫した。期待は膨らんでいたが、莢は膨らまず・・・なぜじゃ〜!!早速ネットで調べる。タネの蒔き時、よし。肥料を与えない、もちろんよし。風通し、良好。雨??うーん今年は長雨が続いたし、水はけが良くない?畝は低かったわ・・・。大豆の幹は太く芯は茶に変色していた。うーん、原因がわからない。来年は、土着菌で堆肥を作って畑を発酵させてみよう。(mi )

 

 

 

 

 


vol.218 ぴーふぁす汚染はじまったばかり

 前号(217号)では水は土壌を汚染する、という特集でした。微生物は地球を救う!というなんとも心強い菌ちゃんの存在。しかし、「永遠の化学物質」はなかなか手強いのです。以下、『これでわかるPFAS汚染」ー暮らしに侵入した「永遠の化学物質」ー(著:原田浩二)を抜粋します。

農作物がピーファスを取り込む
大阪府摂津市におけるダイキン工業淀川製作所周辺での土壌、地下水のピーフォアが高濃度で検出されたことはすでに紹介しましたが、この一帯では水道水の汚染はあまりありませんでした。これは水道の水源が主に淀川の水であったためです。しかし、農家で農作物を自家消費している住民には、ピーフォアが100ng/ml近い血液濃度の人もいました。水道水以外に考えられる摂取経路として農作物に着目しました、農家さんの野菜を分析し、ピーフォア濃度が高いことが明らかになりました。ピーファスの中でも、ピーフォアで高い汚染がある土壌では農作物にピーフォアが入り込んでしまうことがわかり、ピーファス汚染がもはや水の問題に止まらないことを示していたのです。

土壌汚染対策法の導入を
日本ではピーファスの土壌汚染の状態が不明のままに放置されています。しかし日本の法律には「土壌汚染対策法」という、運用次第では強力な法律があります。土壌汚染により汚染された水を飲料水として飲むリスクの低減、人の健康被害の防止のため、国が土地の所有者や管理者、あるいは占有者に汚染の除去を命じることができる法律です。
米国には、汚染対策法として「スーパーファンド法(Superfund Act)」があり、「包括的環境対策・補償・責任法(CERCLA)」と「スーパーファンド修正および再授権法(SARA)」の2つの法律がセットになっています。汚染調査や浄化は米国環境保護庁が行い、汚染責任者を特定するまでの間、浄化費用などは石油税などで創設した信託基金(スーパーファンド)から支出するしくみになっています。日本の「土壌汚染対策法」も本気になって運用すれば、ピーファスの土壌汚染対策に大きな力を発揮するはずです。
また将来的な適用を考えて、土地の所有者が取り組みを進めることも期待したいです。日米安保条約に関わる地位協定の制約もあり、困難な課題ではありますが、日本の法律で明確に位置付けることは、在日米軍に対しても、対応を求めるための根拠となると考えられます。

ようやく対策強化に動く日本
日本では2023年1月に入って、ピーファス対策強化を視野に入れた議論がようやく始まりました。厚生労働省、環境省の合同会議では、今後の水質目標値の再検討が行われ、一度は据え置きになったものの、検討する姿勢が示されました。その根拠となるリスク評価に内閣府食品安全委員会が着手し、その結果が23年度に出され、それに基づいて改訂が行われる可能性があります。23年2月にはピーフォスとピーフォアが水質汚染防止法の指定物質となりました。23年8月には土壌中のピーファス分析の方法が環境省から自治体に通知されました。
私も参加している環境省による「PFASに対する総合戦略検討専門家会議」では、ピーフォア、ピーフォス以外のピーファスの取り扱い、汚染実態の調査の強化を提言し、24年度予算への要求が出されました。これが十分かは議論がありますし、行政、自治体の取り組みについて市民の目を向けて、声を上げていくことが必要です。
今後も、新たな汚染地域が見つかっていくと思います。ピーファス問題というのは、ピーフォス、ピーフォアの製造は廃止で終わったのではなく、はじまったばかりなのです。

ピーファスの人体への影響
ピーファスの環境汚染の状況や摂取の実際を知ると、結果としてどのような影響があるのかについて、心配されるかと思います。ピーファスのうち、ピーフォス、ピーフォアについてはこれまで多くの研究が行われ、いろいろなことがわかってきました。
2000年代半ばに行われた、ネズミなどを使った動物実験は、特に、親のネズミにピーファスを投与して、生まれてきた胎仔の成長が遅れることが示されました。この影響は肝臓や神経、発がん性の影響が出る投与量より低濃度でも確認され、多くのリスク評価で目安になっています。ヒトの健康調査となる疫学研究でも、母体血中のピーフォアとピーフォスの濃度と出生体重に程度の大小はありますが、関係があったことが報告されています。これらの疫学研究では、血中濃度はそれほど高くなくても影響が見られ、人間は実験動物よりも影響を受けやすい可能性があります。


各務原市では、昨年11月、岐阜民医連 PFAS汚染健康調査実施委員会が地元住民ら131人/希望した28~96歳の男女131人(各務原市122人、岐阜市9人)を対象とした血中のPFAS濃度の検査を結果を発表した。
住民が要請したにも関わらず、「血液検査の実施はしない」「浄水器取り付け費用の補助はしない」と結論づけた各務原市。2023年4月からは下水道料金の値上げをしたばかり。市民からは不満、不信感は拭えない、という声が多々聞こえる。

そこで、血中のPFAS濃度の検査を受けた方からその数値結果と感想をお聞きしました。
(個人情報保護のため名前と整理番号は伏せてあります)
 もう検査結果を見て、衝撃だった!ここに住んで23年。私より長くここに住んでいる人よりも数値が高かったし!単純に検査結果は年齢が高ければ高い人ほど数値が高いと思っていたけど…違っていました。もちろん個人差もあるだろうけど、平均値より高い数値に正直驚いています。でも、なんで自分はこんなにも数値が高いんだ?
10年くらい前のことですが、人間ドックでLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の値が高い事が明らかになって、その時「食生活を考えて」と言われて気をつけていたのです。卵とか脂質は控えるとかね。でも何をやってもその数値が一般的基準値を超えてる。何がいかんのかさっぱりわからなくて。これって、も、もしかして、私のコレステロール値が高いのは長年飲み続けてきた水道水!PFASのせいかも?…なんて思ってしまうんです。因果関係なんてわからないですが、それくらい不安です。今は水道水を飲んでいないので、今後の検査で私の脂質異常症がどう変わるか、すごく興味があります。
市は「相談窓口を設ける」という事ですが、満足できる解答が得られるか、その窓口がちゃんと機能するのか。たらい回しは御免被りたいです。それと相談窓口で受け取った内容をデータ化することはちゃんとしてほしいですね。
また、PFAS汚染の血中濃度を分析できる施設は全国にたった一箇所しかないんです。
各務原市には県の保健環境研究所がありますよね。今どんな活用のされ方をしているんだろう。あの建物内で、分析センターを開設したらいいのにな。各務原市は当事者だし、マスコミもこぞって取材に訪れるだろうし、全国的にも超有名になるよね。PFAS外来、相談窓口も一本化して、定期的に健康診断、血液検査をして、それらをデータとしてちゃんと残す。知見がないなら検査を積み重ね知見として構築していく。そんな姿勢を市に求めたいですね。
(談話・三井水源地 在住 Aさん)

 

 今回の血中濃度調査は長期間に体内に取り込んだPFASの量を評価するものであり、現在の濃度では急性の健康影響を引き起こす可能性はほぼありませんのでご安心ください。また、血中濃度は、飲料水や食事に含まれるPFASだけでなく、職業、年齢、性、ライフスタイル、使用する日常品などでも影響を受けることがあります。
今回のPFASの大規模な汚染と健康影響を明らかにする調査は、京都大学のご協力を得ながら全国で取り組みが行われていますが、PFASの汚染と健康影響の全貌が分からず手探りで調査を進めざるを得ません。汚染状況の把握と、汚染源およびPFAS曝露による様々な健康影響に関して明らかにするためには皆様の引き続くご協力が欠かせません。

血中濃度のとらえ方と考え方
ガイダンスは、血中濃度(PFAS,PFOA,OFHxS,PFNAなどの合計値)に関して、医療上の指針を出している。今回の調査では、PFAS,PFOA,OFHxS,PFNAの合計値と健康影響がよく研究されているPFAS+PFOAの合計値をそれぞれ皆様に報告しています。報告値のうちPFAS+PFOAの合計値に注目して、以下の値と比較してください。
2ng/mL未満:健康影響はない。
2ng/mL〜20ng/mL未満:感受性の高い集団(妊婦など)では悪影響の可能性。
20ng/mL以上:脂質代謝異常の検査、甲状腺ホルモンの検査、腎がんの徴候や症状の確認、精巣がんや潰瘍性大腸炎の症状の評価を勧める。

 

 

 


vol.218 ぎむきょーるーむ アーシング

土いじりで子どもの五感が発達!
いま注目のアーシング

アーシングとは、靴やソックスを脱いで、裸足や素肌で大地と直接つながること。私たちの祖先はアーシングをしながら生きてきました。体をアースすることで身体電気を地面に逃し、体の電気のバランスを保ちます。

電気の生活をするところには、必ず電磁波が発生します。家庭内では特に気をつけたいのは、スマートフォン、携帯電話、電子レンジ、IHヒーターです。

帯電したら、放電しよう!
足元の地面に、自然の宿すエネルギーの源があります。木々が大地に根ざしているように、人間にとっても地面に触れることは、太陽の光、空気、 水、食物と同じくらい本質的なもの。無理なく「自然」を自分の生活に、そして人生に取り入れるよう心がけてみよう。
最近は、スマフォが日常に溶け込んで子どもにも随分浸透しています。太陽の下で公園で遊んでいるのに、滑り台の上で、ベンチで、皆それぞれに携帯を持って俯いています。中には隣にいる子とラインでやりとりしてる子も…そんな子どもたちにはぜひ「デジタルデトックス」をするように誘いたいものです。方法は簡単。素足になって、砂の上や芝生、なければ地面でいいのでそこに立ち、大地と直接つながります。
これはアーシング(Earthing 地面とつながること)といって、電化製品をアースすると同じ原理。体をアースする事で、身体電気を地面に逃し体の電気のバランスを保ちます。足の裏だけではなく、手のひらや体の一部が地面に接触するだけでもアースパワーを受け取ることができます。特に導電物質(電気を通す)である海水に浸ることで、最も効率的なアーシングを行うことができます。波打ち際を裸足で歩いたり、海水浴を楽しむことは、最高のアーシング手段ともいえます。水は伝導性が高いので、海でなくても川や湖に手足を浸すだけで確実にアーシングができます。
素手で行う庭の手入れや土いじりでもアーシングが出来ます。軍手をせずに素手で土に触れてみて。伝導性の高い泥に直接触れる田植や田んぼの手入れは、超お勧めのアーシング方法です。
極端な話、親指と人差し指で生えている木の葉をつかんだだけでもアーシング効果はあると言われています。木にふれたり、茎をもって花の匂いを嗅いだり、外に出た際に積極的に自然に触れてみましょう。

現代の私たちは、電化製品、TV、パソコン、携帯電話など、電磁波の中で生活し、知らず知らずのうちに帯電しています。ドアノブを掴んだ瞬間にビリビリッ!となって驚かされることがありますが、これが帯電している証拠です。着衣が擦れ合って発生する静電気を逃がすこともできず、増え続ける電気製品や電線から発生する電磁波(人工的な電磁波)を浴びて過ごす時間が多くなりました。
人の身体は、元々電気を通すようにできています。体が水分で出来ているので、雷の電気も簡単に流れます。体内の電気も地面に触れることによって、地面に流れます。アーシングは、とても簡単で自然な健康法です。

帯電したら、放電しよう!
帯電した血管のなかでは、赤血球が数珠状につながったり、だまになったりして、いわゆるどろどろ状態なんだそうです。これが、アーシング10分すると、数珠状になっていた赤血球が離れて、さらさらに流れ始めるんだそうですよ。

今すぐ試してみて! 静電気予防のヒント

不快な「バチッ」という静電気を発生させないためには、放電することが重要。ドアノブなどの金属製のものに触れる前に、コンクリートの壁や木製の家具などに触れ、体にたまっている電気をゆっくり逃がしましょう。
他にも、革製の財布や綿の手袋を手に持ってドアノブなどに触れるのもOK。また、花壇の手入れなど土いじりをすることも効果的です。
また、セルフ式のガソリンスタンドでは静電気除去シートが設けられています。これは静電気が着火源となって火災が起きるのを避けるためで、体にたまった静電気を逃がすことができるようになっています。給油の際にはノズルを持つ前に、まず静電気除去シートに触れるようにしましょう。

保湿で撃退!静電気を予防する5つの方法

● ハンドクリームをこまめに塗る● 洗いすぎに注意● 熱いお風呂は厳禁● 水分を摂取する● 部屋を適度に加湿する

それともう一つ!洋服の組み合わせに気をつけること。
性質の近い素材を組み合わせて選びましょう。できるだけ天然繊維の衣服を身に着けるよう心がける。

 

COLUMN

昔の人々は、土が好きだ。母なる大地のパワーに触れるため、地面に彼らは座った。大地に触れることは皮膚にも良いので、老人たちはモカシシを脱いで神聖な地球の上を裸足で歩いた。土は気分をリフレッシュさせてくれた。身体を強くしてくれた。浄化して癒してくれた」

アメリカ先住民のラコタ・スー族の首長、執筆家、教育家として知られるルーサー・スタンディング・ベアの言葉です。


vol.218 しょうがいをみつめる 最終回

そのうちニューヨーク

「そのうち」と聞いて皆さんはどう感じるだろうか。ネガティブな感情や態度として使われることが多いと思うこの言葉に私はポジティブな可能性を感じている。

 タイパやコスパなど、いわゆるパフォーマンスやリターンを予測した評価基準に慣らされてしまった私たちは、早急に答えを出すことが評価につながったり、問題解決という実感を伴う満足感を得ることがあるため日々奔走してしまっている。

そのため問題や課題というものを探し、解決するべきだと目標設定をしたり、そのための順序や枠組みまで考えてしまう。深くは考えていないにしろ、そのようなフレームを知らず知らずに作ってしまいながら進んでいる側面をぬぐい切れない。早急に解決せねばならぬものと「そうでもないもの」という観点を持ってみたらどうだろう。「解決せずそのままにしておく」ということはストレスがかかり、すっきりしないモヤモヤとして残ることが多い。そのままにしておくことも解決のひとつであると定義し、時にはこれに「取り組む」姿勢を持つことも必要なのだと思う。「しないこと」に取り組む。「決めないこと」を決める。これは経営時代に意識して行っていたことであるが、何もしないとか放任・放置とは少し違う感覚を持っている。そして、それを行動に移すには結構勇気が必要だ。

知的に障がいを伴う方々(私の中では長男)の繰り返し行う“こだわり”や飛び跳ねたりなどの予想外の行動、コレらは社会生活において正さなければならない行為として広く認知されていることが多いように思われる。迷惑を掛けたり、自傷や他傷の可能性もゼロではないため、確かにそのような側面もあるが、全てが今すぐに対処すべき対象ではないと考えている。起こってしまう事象は事象として、そのままにして「そのうちに」としておくことがあってもいいような気がしている。そのままにしつつ、ただ寄添ったり、そばにいることで本人が置かれている環境や見つめる眼差しがどこを見ているかに私たちがふと気づく余白時間をもたらすことがあるからだ。

これは私のつたないほんの少しの経験からなので一概には言えない。しかしながら「そのうち」というスタンスの包含する範囲はとても広く、目標や明確なビジョンという直線的で外れてはいけないルートというより、ぼんやりとした森の中に漂うというイメージがある。ぼんやりとはしているが歩き続ける、目指す先は見えずとも進む。道から外れたり寄り道したりすることによって違った景色が見える、小道が交わるのが分かる、近くに川が流れている音が聞こえるなどということに気付き、道は確固としたものとして私の後方にできていく。

長男にいつかどこかで会える日もこの後方にできる道の見えない先にあるのであろう。「そのうち、そのうち」また逢う日までそのうちに。

※2年間連載を努めさせたいただいた“ぎふ発・子育て生活情報誌「にらめっこ」”への連載はこれにて終了となります。機会を与えて下さったすべての皆様に感謝申し上げます。


MASA:若者をはじめ、障がい者も一緒になって、ごちゃまぜイノベーションを目指している。知的障がいのある息子は享年24歳で2021年2月27日に旅立った。関市在住。


vol.218 やってみた  榊田さん一家

やってみたシリーズ第21弾

連綿と続ける“餅つき”は年末の恒例家族行事。

榊田さん一家(総勢15人)

もうかれこれ3/4世紀は続いていますね。餅つきは毎年12月30日。今まで小雨の時はあったものの、ほぼ晴れていました。その間、両親がなくなり、餅つき行事は兄夫婦が継承しました。その兄夫婦もなくなり、今は兄の長男が引き継ぎ家族行事として継続しています。多い時は総勢22人という大所帯。
狭い庭で、つきあがった餅を受け取り、大鏡餅を作ります。大小2段のお鏡さんを作るのですが、そのいびつなこと!まぁ、いいかっ。次にのし餅を15枚。みんな休む間もなくそれぞれも持ち場の仕事をこなします。・お湯を沸かす・薪を割る・火の番・手返しをする・餅をつく・つきあがった餅を伸ばす・子守り・餅に絡めて食べるための大根をすりおろす・そのほか絡める具材を用意する…。具材は、大根おろしがメインですが他に、きな粉、あんこ、なめ茸、キムチ、納豆、海苔、ふりかけ、たたき梅、塩昆布、すりごま、それに美味しいお醤油。
そして、12時過ぎに最終の大臼を全員でついて、ようやく終了。所狭しと並んだ器と箸。ぎゅうぎゅう詰めに座って、自分の席を確保。そして、いただきます。いつだったか、子どもたちがトッピング用に、チョコレートやクリームチーズ、明太子…どの組み合わせが美味しいか品評会をしたり。あろうことかわさび、からしなどを用意して、ドッキリで、からしを絡めたのを人に食べさせたり。涙があふれる顔にはもう、笑うしかないですね。断然美味しいのは、さっぱり系の大根おろしです。それに甘辛く煮たなめ茸。これが最高に美味しい。あと残り火で焼けたお芋もホクホクしていて、美味。これがデザートになって、もう満腹!
日本の伝統行事?でもないですが、我が家の伝統を子どもたちに継承し、末永く続けていられることに感謝です。


VOL.218 えんぴつカフェ 認知症予防ゲーム


認知症の悪化を防ぐ!ゲームやレクに期待できる効果

【脳が活性化する】
脳細胞は年齢と共に減少し、健康な人でも記憶力や思考力が低下していきます。失われた脳細胞は再生されることはありませんが、良い刺激を与えれば脳神経のネットワークが強くなり、脳機能低下を防げると考えられています。
ゲームやレクは、言葉や手先、体を使うものが多く、普段あまり使われていない脳の部位を活性化してくれます。脳への良い刺激は、すでに認知症を発症している方の進行を遅らせる効果も期待できます。

【身体機能がアップする】
年齢を重ねると健康な人でも体力や筋力が
衰えるものですが、認知症になると通常より活動量が低下し、身体機能が急激に衰えやすくなります。身体機能の低下は転倒による骨折を招きやすく、寝たきりになる可能性を高めてしまうため要注意です。その点、ゲームやレクで楽しみながら適度に手足を動かせば、体力・身体機能の向上が見込めます。

【人との関わりが増える】
人とのコミュニケーションは脳に刺激を与え、脳機能の低下を防ぐことにも役立ちます。
認知症になると人との関わりが面倒になり、引きこもりがちになる人が多いです。そして、コミュニケーションが極端に少ない生活は認知機能のさらなる低下を招きます。
ゲームやレクを一緒に楽しむ仲間がいれば、自然とコミュニケーションが増えて脳の活性化につながり、人との関わりを楽しめるようになれば、引きこもり傾向も改善するかもしれません。

【生活にハリが出る】
ご本人の精神状態にも良い作用が期待できます。ゲームやレクは自然と笑顔になれるものが多く、「楽しい」「またやりたい」とポジティブな気持ちにもなりやすいです。生活にハリが出て、心身に好影響を与えられるでしょう。また、認知症の方の心身が安定すれば、介護をする方の負担軽減にもつながります。

「安心介護」より

 


vol.218 夢か悪夢かリニアが通る!vol.47

 岐阜県御嵩町でJR東海が計画しているリニア中央新幹線の残土処分場受け入れの是非を巡り、町が設置した審議会が迷走しています。委員の大半に受け入れに否定的なメンバーを集めた一方で、審議の途中から町長が一部受け入れを容認するような発言をし始めたのです。                                 井澤宏明・ジャーナリスト

 

迷走する御嵩町審議会

新町長が「一部」容認
JR東海は御嵩町の坑口から掘る2本のトンネルから出る残土約90万立方メートルを坑口に近い山林の谷間に処分する計画です。うち「健全土」約40万立方メートルを民有地と町有地(候補地A)に、カドミウムやヒ素などの重金属を基準値以上含む「有害残土」を含む約50万立方メートルを町有地(候補地B)に埋め立てる計画を同町に示

候補地Aにあるハナノキと思われる巨木。案内してくれたJR東海職員は「希少種保護の観点で教えるわけにはいかない」と樹種を明らかにしなかった。残土処分場になれば伐採されるというのに(2024年1月10日、岐阜県御嵩町美佐野で)

しています。
2021年9月、当時の渡邊公夫町長が有害残土について突然、「受け入れを前提として協議に入りたい」と表明して反対の声が広がり、同町が有識者を交えてJR東海と協議する「公開フォーラム」を始めたものの頓挫したいきさつはこの連載42回目(にらめっこ213号)までにお伝えした通りです。
渡邊町長から判断を「丸投げ」された形の渡辺幸伸・新町長が「受け入れ前提」方針を「白紙のゼロベース」に戻すと表明して設置したのが今回の審議会です。委員14人のうち9人を有害残土の受け入れに「反対」だったり、残土処分場そのものに「反対」だったりするメンバーが占めました。
23年11月19日の第1回審議会では候補地A、B両方について議論の対象にするとしていた渡辺町長ですが、12月3日の第2回会合では突然、「候補地Aは(JR東海の)自社用地であることから、計画の全否定だけでは交渉は極めて困難。代替案や具体的な提案が必要だと考えている」と発言したため、委員から猛反発を受けました。
町長発言の直前には、JR東海の担当者が、候補地Aの大部分を占める民有地を地権者全員から取得済みであることを明らかにしました。しかも、買い取りは公開フォーラム開催中に始まっていたといいます。
途中退席し報道陣に囲まれた町長は、11月28日にリニア中央新幹線建設促進岐阜県期成同盟会(会長・古田肇知事)がJR東海に要望書を提出した席で、同社から「他のところで(土地を)探すのは、事業スケジュールなどを考えるとなかなか難しい」と伝えられたと告白しました。

公募委員やむなく辞任
審議会の「ゴールポスト」を動かすような発言は続きました。会長を務める三井栄・岐阜大学社会システム経営学環教授(計量経済学)が今年1月14日の第4回会合で、「審議会として御嵩町以外のところに健全土を持っていくという話は非常に無責任な話になると思う」と発言したのです。
しかし、リニア残土を他の自治体に持ち出している例は数多くあるうえ、愛知県から岐阜県に運び込んでいる例もあります。21年11月14日に開かれた当時の町長と住民との意見交換会でJR東海の担当者も「御嵩町の中から出たものは御嵩町で処分しなければならない法的な義務はありません」と明言しています。
三井会長は「岐阜県におけるリニア中央新幹線開業の経済効果」という論文を書いたり、十六銀行の「リニア中央新幹線を活かした地域再生・活性化に関する報告書」 のアドバイザーを務めたりしていますが、審議会では中立の立場での運営を求められているはずです。
筆者は1月28日の第5回会合後、三井会長に尋ねました。「(会長の発言は)町外に持ち出す結論を出すのは審議会として無責任だというふうにとれますが、そういう意味ではないですか」。三井会長の答えは「はい」。傍らにいた町職員によると「そういう意味ではない」ということだそうですがどうにも腑に落ちません。

残土処分場「一部」容認に転じた理由を報道陣に説明する渡辺町長(2023年12月3日、御嵩町役場で)

一方、町長が選任した委員の1人が、町長の「一部容認」の意向を受け入れるよう他の委員らに電話で働きかけていることが発覚(当の委員は筆者の取材に「してません」と否定)。この行為を止めるよう審議会で呼びかけた公募委員の元に、先の委員から弁護士を通じて脅しや口封じともとれる「通知書」や「電報」が送り付けられ、耐え切れず辞任に追い込まれるなど、審議会内外の不穏な動きからも目が離せません。


VOL.218 続 平和のつどい

平和のつどい 対談 望月 衣塑子さん 白井 聡さん

なぜ戦争への準備なのか〜平和への道を探る

2023年11月3日 平和のつどい 岐阜市民会館大ホール

望月 衣塑子さん(ジャーナリスト)

東京・中日新聞に入社後、日本歯科医師連盟のヤミ献金問題、防衛省の武器輸出、軍学共同をテーマに取材。17年4月以降は、森友学園・加計学園問題で、官房長官会見で質問を続けた。著書に『武器輸出と日本企業』、『新聞記者』、『報道現場』、『日本解体論』(白井聡との共著)近著に『日本は本当に戦争に備えるのですか?』(共著)など多数。

 

 

 

白井 聡さん(政治学者)

思想史家、政治学者。現在、京都精華大学国際文化学部准教授。『永続敗戦論ー戦後日本の核心ー』(石橋湛山賞、角川財団学芸賞受賞)、『国体論ー菊と星条旗ー』、「武器としての「資本論」』『日本解体論』(望月 衣塑子との共著)、近著に『日本の正体』他、多数。

 

望月/グローバルサウス(主に新興国・発展途上国・第三世界と同様の意味)と先進国の戦い、その流れの中で日本はどう立ち会うべきなのか。今回先進7カ国の中で日本は唯一イスラエル支持をしなかった。

白井/今アメリカの内部を見ていると、相当よくないと思います。ロシアは経済制裁で干上がって戦争できなくなる、でも全然ロシアは干上がらない。先進国が途上国を従わせられなくなってきたときに、日本の立ち位置はどうなるか。
日本はぺリーによって鎖国を破られ、急速に近代化を進め、当時の言葉で一等国、今で言う先進国になった。当時の一等国というのは帝国主義国家で、日清戦争、日露戦争をしていろんな植民地を得た。その帝国主義陣営に加わったのも本当最後の方だったので、相対的に見て恨まれ度が低い。これをどうやってこれから外交に活かしていくのか、という事が大事だろうと思います。

望月/中国の、若い世代はまた違いますけど、上の世代は日本に対して尊敬もあれば憎しみも強い。今心配なのは、アメリカ軍の幹部が「2027年に台湾有事は起こりうる」と言っている。それに備え軍拡を急速な勢いで岸田さんが進めている。
CSISという国際戦略研究所が24通りの台湾有事のシナリオをだした。アメリカはもし台湾有事で中国と事を構えた場合、勝てると。ただし、一つのシナリオにおいては勝てない可能性がある。それは何かと言うと有事の際に日本の在日米軍基地を使う事を日本が認めなかった時だという。だから協力しろよな、と言っているように私にはみえた。
それから対中感情に関して、例えばテレビの番組を見ていても、たびたび出てくるのが、中国でこんなひどいことが行われているとか、対中感情を悪くさせるようなメディア報道がすごく増えている。今の日本のメディアの状況、そして対中国に対して有事が、もう目の前に来ているんだ、来るかもしれないんだということをアメリカのシンクタンクとコラボするような形で日本の世論ができてしまっている。ここをどう見ているか。ちょっと教えていただきたいんです。

白井/雰囲気作りに見えるというのは全くその通りでして、覚悟はないし、展望もないと思うんですね。忖度して、権力に気に入られるためにやっている、というほどの意思すらないのでないか。なんとなく危ないというふうに思っている。その結果がどういうことをもたらすかとか、多分何も考えてないのだろうと。それが今の日本のテレビなんかの標準的な水準だろうと私は言ってるんですよ。

望月/私が衝撃を受けたのが、昨年の9月から11月、岸田さんが防衛力強化を話し合う有識者会議というのを開きました。その中の主要なメンバーのうち3人、メディア関係の権力者と言われる方が参加をして、かなり活発な意見を出していました。非常にびっくりしたのが、「これまで憲法9条という制約があって武器輸出という産業も非常に制約を受けてきた。これからこの制約をどんどん解き放ち、民間企業にもっと率先して防衛産業に投資すべきだ」「メディアももっと安保、防衛ということについて大々的に発信していく必要がある。防衛省の施設に対しては建設国債というものをあてていくこと」「これからは敵基攻撃能力の保有は当然のことである。まずは外国製ミサイルを買うということを検討してはいかがか」と。ビックリすることに約1ヶ月後、11月30日の朝刊一面では、「政府トマホークミサイル購入へ 500発」と。国会議員の自民党の防衛族でさえ知らないネタを有識者会議の会合の場で発言し、その約1ヶ月後に堂々と自社の朝刊一面でドカーンと書かせ、年明けに国会で認めさせていく。もう戦争が来る、有事に備えろ!ということで、一定の、ゼネコンや一部防衛産業にお金を湯水のごとく注ぎこませる。そしてそれを煽るような報道を一部メディアトップの人たちがどんどん旗を振ることで、結果としてもう“戦争をする国”にさせるんだ、ということを今一部の大手メディアが大きく舵をきっていると思います。
なので、戦争させようとしている人たちにとにかく戦争をさせないこと。これが私も含めて、戦争に子どもたちや孫を絶対巻き込んではいけない、という人たちの気持ちも含めて、一部思いのあるメディアやそこに関わる有識者、それから今日ここの会場に来ているみなさんですね。おそらく不安な気持ちをたくさん抱えている方がいると思います。みなさんのような思いをきっちりと束ねて、政治を変えていく。戦争が来るんだ!という恐怖の先に何が生まれるのか、それはウクライナや今のガザの状況をみれば明らかだと思います。世の中を変えていくために一番私たちマスメディアの責任が問われているんじゃないかと思います。

白井/本当に不安になる話がいっぱいありますね。いま日本が置かれている対外関係において、やってはいけないこと、それはアメリカにそそのかされて中国と戦争をやるということに他なりません。中国がどういう出方をしてくるのか、というところはすごく難しいわけです。彼らは何を考えているのか、本当の意図を探るパイプすらも今は失われてきている。かつては自民党の中にも中国派みたいな人たちがいていろんなパイプというのはあったわけですが、今やそういったパイプを使っただけで、国内に嫌中が広がった結果、媚中派だ、親中派だ、そういった噂が飛び交ってみんなそれを躊躇する状態になっています。だから、相手の腹を探るということがどんどんできなくなってきている。だから非常に危険な状況に一歩ずつ進んでいるなと思わざるをえないですね。

望月/じゃあ、どうすればいいかって話ですよね。例えば小渕優子さんは、日中議連の事務局長をやっているそうです。嫌中が進んでいる空気を変えていきたいと、超党派議連の中でまとまって、かつては団体で中国を訪中するということをよくやっていました。そういうことを今やりたいと思っても、党内の嫌中感情がすごくて、とても訪中できる状態じゃない、ということを言っていました。
何が大切なのか。やっぱりここは私たち市民レベルで身近にいる人たちでいいと思うんですが、中国の方とか、他の国の方と話をし、理解をし、彼、彼女の出身である国々とどう私たちは理解をしあい、同じ人と人として繋がっていくべきか、ということを私たち市民レベル、それからメディアレベルでやり続けるしかないのかなと思っています。
以前に中国大使館の方とお話しした時に、「外交において戦争というのは最大の失敗だ」と。なぜ同じようなことを私たちは理解できあえないのでしょうか、ということを言っていました。私は今この国の世論が、一部メディアが煽ることによって嫌中が吹き荒れている状況をとにかく変えていかなきゃいけないと思っています。
今日私たち2人の話を聞いていると、アメリカってとんでもない国だと感じる人もいると思います。とんでもない一方で、アメリカがすごいのは逆バネの力っていうのが常に働いていること。つまりいろんなものをちらつけさせながら、戦争を起こさないための外交努力、対話のルートというものを作っている、こういうアメリカのしたたかさというのも、日本は身につけなければいけない。今日いるみなさんにも嫌中が吹き荒れてて、なんとなく怖いなと感じている方もいるかもしれないですが、そこから変えていく、ということを話していきたい。嫌中感情が吹き荒れる先には何もいいことは起きないんだ、ということを伝え続けたいな、と思っています。

白井/敗戦以降、日本人はアメリカと一心同体という妄想を持つことで、先進国なんだ、白人世界の仲間なんだというふうにやってきた。中国人や韓国人とは俺たちは違うんだ!と言ってイキっている。それは非常に見苦しい存在でしかなくなってきているわけです。私は本当に危険なのはこのことだと思うんです。
これほどまでに、言って見れば「自律した国で自律した人間であろうとすること」、そのことからひたすら逃れ続けるという、そういう生き方をしている人々。これはやはり情けない、恥ずべきことだと思います。我々はやはり尊敬に値する仕方で、この世界の中でいなければならない。そのことこそが私たちの命を最終的には守っていくということになるんだ、というのが私の考えです。

 

講演会を終え、懇親会でのお話で伝えたいこと

白井さん:日本の教育全体の問題でしょうが、日本は政治的に世界からどう見られているか。敗戦国であるというリアリティを戦後のある時期調子がよくいったために忘れられていくという、それが社会先人のすべての大きなゆがみをもたらしている。尊敬される国は筋が通っていることだ。筋を通せなくなることは国際政治ではいくらでもあることだが、最悪だと思うのは、自分というものがないこと。国民も自分の人生をまともに生きようとしていません。
2019年に実施した若者たちの意識調査で、日本、ヨーロッパ、アメリカ、中国、韓国などで、・社会意識で・自分は社会の一員である・社会において変えたいことがある・その課題について身の回りの人とはなしている、とか社会的なことにどれだけ関わりたいと思っているかというアンケートで、すべての項目で日本はビリです。
全国各地にある9条の会がされてきた活動は、非常に重要だった。継続は力なりということで20年近く続けてこられたことに心より敬意を表したいと思う。どうやって世代を越えて伝えていくかということが課題となっていると思う。

望月さん:広島サミットに行ったとき、ウクライナのゼレンスキー大統領が最終日の前日に来日。広島放送局の若手男性記者が、「武器の話が出たけど今回、平和の都市広島で、平和資料館をご覧になられたときに、貴方は何を感じたのか」と、「武器ではなく平和な対話による解決ということをどう思われるか」と踏み込んだ問いをした。ゼレンスキー大統領は、対話による解決には言及しなかったが、彼ははっきり「いま日本に武器による支援は全く求めていません」と答えたことから始まって、「いつか自分たちの街も平和の都市広島のように生まれ変われると思っている。僕は軍事支援を日本に求めません」と明確に言った。日本の国民が聞いているだろう「広島サミット」の場で武器の支援を!とは言わなかった。
ゼレンスキー大統領は「日本は9条を守り続けている国民がいる国だ」と思っている。海外の首脳陣が見たときに「9条を持って、それを掲げている日本という国は、平和を守り続けたいという国である。だから武器輸出とかいう支援を求める国ではない」ということを知られていることは、すごく大きいことだと感じた。
9条を骨抜きにしようとする動きは進んでいる。だけど、9条の理念があるおかげで76年以上直接的に戦争しないですんだ国であって、その中に私もいたんだと思うと、守りつづけなければいけないと感じました。

 

 

 

 

 

 


vol.218 ボーダーレス社会をめざしてvol.77

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

 

力になるもの

大人になった発達障がいがある人への支援で何が大切なのか? ①成功体験を積む ②自己肯定感を上げる ③自己理解を深める ④誰かに助けを求めることを覚える ⑤誰かに相談をするということを覚える⑥余暇活動を充実させる ⑦安定した生活習慣をつくることだと研修会で聞いてきました。
障がいのあるなしに関わらず、ほとんど誰にでも当てはまることです。中でも私がびっくりしたのは、余暇活動・趣味の事を言われたことでした。何年か前にはそんなことは誰も言いませんでした。多くの人を見てきたことによって必要だと認められたのではないかと思います。好きな事は、ストレスを解消するために必要です。私たちと全く同じです。
私たちはストレス解消法をそれなりに知っています。それでもストレスはどういう訳か溜まります。障がいのある人はどうでしょう。本人が自ら趣味を持つ事が難しい人もいらっしゃるでしょう。そんな人には、関わる人たちが多くの機会を作り、好きなものに当たればラッキーという息の長い支援が必要になります。彼らにとって余暇活動や趣味は、探し出して作っていくものだと思います。好きな事が一つあれば少しは豊かな生活を送ることができるのではないでしょうか。
また、成功体験を積むことや安定した生活習慣をつくるということは、就労に結び付けることができるのではないかと思います。
障がいがあるなしに関わらず、就労をめざすには、食事のマナー、清潔さ、身だしなみ、あいさつ、返事ができるなどのごく基本的な事がまず大切です。障がいのある人は、次に公共交通機関の利用、金銭の扱い・管理や時間の理解などできると良いとされています。金銭管理や時間の感覚はかなり難しくハードルは高いです。金銭に関しては、980円の品物が1000円札を出せば買えるということを知っていれば  だと私は思っています。障がいが重くてもそんなことができる人がいらっしゃいます。何と店員さんの顔の表情を見て取るのだそうです。経験に勝るものはありません。
障がいがあるからと言っても、この社会で生きていかなくてはいけません。最低限必要なことは、身につけておいた方がいいに決まっています。知的に重度な人でも、小さい頃から基本的な習慣を身につけている人は、大人になってからもきちんとできています。お茶碗やお皿を出す、食器を洗う、お風呂掃除をする、洗濯ものを干すなどお手伝いを小さい頃からするという事は非常に大切です。お手伝いをしてきた人は、働く意欲が育っているようです。自分の役割を果たすことによって、家族から褒められ、喜ばれるという体験を肌で感じ取ってきているからだと思います。
一般の人も同じです。息子はもう46歳になるのですが、小さい頃からお手伝いをやってきましたので、料理、洗濯、掃除などはできます。ある日、息子が「のせのせハンバーグを作ります」と言って、夕食に作ってくれたり、「食パンがないから僕が買ってきます」と買ってきてくれます。今は、スポーツ店で働いていますが、小さい頃の彼からそんなことは、全く想像もできませんでした。私自身、「彼が施設に入らなくてはいけないから」と思い、彼が4歳の時に、運転免許を取りに行ったくらいです。障がいのある人の力になる事を普段からこつこつとやり続ける。簡単なようで難しいことです。誰からも評価されませんが、大人になった時に何かしらの助けになるような気がしています。


vol.218 ここいく日記 はじめの35歩!


私にとっての「いのちの授業」

 昨年までの私は仕事の就労時間が短かったため平日の幼稚園や学校での「いのちの授業」に、ほぼ参加することができました。私にとって「いのちの授業」に行くことは日常の一部でごく当たり前の活動でした。しかし、昨年の4月より自ら新しい職を選び、フルパートで働くようになり、平日の授業はほぼ参加できなくなりました。
初めの数カ月は新しい職場に慣れることで精一杯でしたが、仕事にも慣れ生活が落ち着いてくると、今まで参加できていた平日の「いのちの授業」に参加できていない事実に気付くようになりました。それは寂しさというより、物足りなさ…。やりたい事がやりきれていない満足感のなさでした。

私はなぜ、そこまで「いのちの授業」に参加したいと思うのか?自分の気持ちに向き合ってみました。

私は現在、認定こども園で保育士として働いています。そこでひとりひとりの子ども達と深く向きあうことの大切さを学びました。心に寄り添い関わることで子ども自身が安心して本来の姿を取り戻していく。子ども達が自ら育つ力を発揮して成長していく姿を目の当たりにしてきました。そんな生き生きとしている子ども達をみていると、なんだか羨ましくなりました。私も今やりたいことをやりたい!私が「いのちの授業」に参加して満足感でいっぱいになれば、保育の現場でも、子ども達によい影響を与えれるのではないか?

そして保育現場での気づきを「いのちの授業」に反映できるのではないか?

そう思うようになってからは、仕事の中抜けの時間を利用して、出来る限り「いのちの授業」に参加するようになりました。準備や後片付けは全く手伝えず、メンバーには負担をかけていますが、誰も嫌な顔ひとつせず、遅刻して参加する私に対し「よく来てくれたね、ありがとう」と毎回あたたかく迎えてくれます。そして、これまでとなんら変わることなく役割を振られます。それには感謝しかありません。

「いのちの授業」は私にとって「心が動く場」であり、ここいくは、ほっと落ち着く居場所です。私の体になくてはならない大切な栄養みたいなものなのだと思います。

 職場が変わったことで改めて自分が何を大切にしたいのか?必要なものはなにか?気付くきっかけとなりました。今後もひとつひとつの「いのちの授業」を丁寧に行うことが私の生きがいです。ぜひ、「いのちの授業」と出逢ってみて下さいね。

担当:ここいくメンバー 夛田 良子でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)

 


vol.218 モザンビークからレポートvol.12

家庭レベルで浄水をすること

自分の暮らしを自分で良くする。その意識を育てながら、人々の暮らしを良くするようなプロジェクトを考えたい。そんな思いで2年間、JICA青年海外協力隊と言う立場で活動していました。その集大成的な活動は「水の浄水実験」となりました。コミュニティに入り、家庭レベルで浄水をすることで、健康や農耕の状態を良くする、そんな活動は結局資金不足でできませんでしたが、多くの人がその重要性に賛成してくれました。

水、私たちの生活になくてはならない物です。日本にいれば、ほぼ100%の地域で水道の蛇口をひねれば飲料水にできる水が出てき、山から清流が湧き出ている地域もあります。しかし、モザンビークでは、綺麗な水の水源が少なく、その水を原因として病気も多発しています。5歳以下の子どもの死因の第3位に下痢が入っており、水源、綺麗な水、水に対する注意などの不足が予想できます。雨で水溜りができれば、子どもたちは泥水の中でプールのように遊んでいます。川上で洗濯をしていても川下で食器洗いする人もいます。井戸はどの地域でも掘れるわけではありません。
そこで、私が考えたのは、石と砂利を通して、微生物の生物活性による浄水で、川や湖などの自然の水をより安全にすることと、生活排水を生活用水や農業用水にすることです。
目的は二つです。一つ目はもちろん、地域の素材を使って水の質を高めて生活改善すること。二つ目は、自分で水の循環を作ることで、自分の生きる地域を自分たちで守れるという意識を作ることです。初めはグレーウォーター(料理からの水。対してブラックウォーターは洗濯水やトイレの汚水)を家庭内で飲料水まで持っていくことを考えました。モリンガの種に浄水効果があると聞き、モリンガの種を集めて実験もしました。
しかし、なかなか排水は綺麗になりませんでした。いいかな?と思うと、急に緑の水が出てきたり、全く変化が見られなかったりの繰り返し。世界中の専門家に聞いても、良い方法は得られませんでした。そこで、飲水用の浄水と農業用水の浄水を二手に分けることにしました。農薬の使いすぎの防止もできるし、農薬が買えないから作物が沢山育てられないという人への慰めにもなるのでは!?と。
安全性への責任という意味でも安心でした。色々な人に話し、意見をもらう度にこの国にはこれが必要だから頑張って!と言われたのにも関わらず、最後は資金不足の壁。水が当たり前のように手にできる日本に生まれたことを、奇跡のようにも感じたし、その日本が世界の水事情の改善を牽引していかなければという気持ちにもなりました。


vol.218 プレゼントコーナー

218号PRESENTS

 

プレゼントご希望の方は
ハガキまたはe-mailで、下記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。

1-もうすぐ春ですよ〜!あなたが始めるもの、何かありますか?

暖かくなったら、旅に出たい!運動を始めたい!家庭菜園を始めたい!…それとも??さあ、何を始めますか?

2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名 (第1希望・第2希望 を必ずお書きください)
※B、Dは編集室まで受け取りに来られる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、 家族構成

〆切:2024年3月25日  当日消印有効。
宛先 〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。


A.林 祐市ソロピアノ・ライブご招待

アートギャラリー是様より…ペア1組様  慌ただしい日常をちょっと忘れて、大人なひとときを。ピアニストの林さんは叙情派と評され、透明感のある美しい音色と、繊細かつ力強い演奏は聴く者の心に響き渡ります。極上のアフタヌーンライブをお楽しみください。3月24日14:00start


B.写真集 『ばあちゃん僕が継ぐ』

Photographer加藤 麻美様より…3名様

 岐阜県北部に位置する河合村。そこで作られている山中和紙。作っているおばあさんの、なんとチャーミングなこと。そして、それを手伝ってきたお孫さんや家族。家族、生き方とは…。その全てを写真が物語っています。※にらめっこ事務所でお受け取りください。


C. CINEX映画招待券

CINEX様より…ペア3組様

 時代に翻弄されながらも、意志を強く持ち、自分の道を歩む主人公。映画館でそんな生き方と出会ってしまったら、あなたの人生が何か変わる、かもしれません。写真は映画「風よ あらしよ」のワンシーン。※柳ヶ瀬のCINEXでご利用いただけます。


D.ミニサボテン   にらめっこより…2名様

 手のひらにちょこんと乗せられるミニサボテン。場所をとらないので、お部屋のわずかなスペースでも置くことができます。丸いフォルムに産毛のようなトゲがなんだか可愛く、癒してくれそうですね。※にらめっこ事務所でお受け取りください。