195号 (2020.5&6)」カテゴリーアーカイブ

*** にらめっこ レンタルスペース

障子も張り替え、だんだん心地よい空間になってきました。この空間をみなさんとシェアしたくて「レンタルスペース」としてお使いいただけたらと思います。ヨガや整体とか、きまぐれランチ会とかミーティング、ワンデーカフェなど、人が集う空間としてご活用ください。興味がある方はにらめっこ編集室までご連絡ください。


vol.195 見えないものに対峙するPart-1

 新型肺炎コロナウィルスが世界中で猛威を振るっています。さまざまな情報が新聞、テレビ、SNSなどに氾濫していますが、目が回りそうになってませんか?
 どの情報を選択し、納得するかは自分が選ぶことですが、
ここはひとつ基本に立ち返りたいもの。ではその「基本」とはなんでしょう?「自然は人間を必要としない。人間には自然が必要。」Webサイト“NATURE IS SPEAKING”~自然は語る~をぜひご覧になってください。私はここで発信していることが基本であると考えます。今回のコロナウイルスと直接には関係が見出せないと感じるかもしれませんが、私たちが地球に与え続けているインパクトについて、今こそしっかりと考える時ではないでしょうか。
 今号では、まず、コロナウイルスにどう対峙したらいいか。その「基本」を特集しました。

コロナウィルスの感染拡大が深刻化するニューヨークで、カフェを営んでいる友人から、こんなメッセージが届きました。

ー私はたぶん感染しました。すぐ隣の大きなビルで陽性者が確認されました。私と友人3人はあっという間に熱が出ました。友人たちは3日くらいで回復。私は9日間ほど熱が上がったり下がったりでしたが、ジンジャードリンクと緑茶をガンガン飲みました。食欲はなかったけど、梅干しやキムチ、鶏肉を食べて乗り切りました。
 病院は咳などで苦しくならないと診てもらえないので、行かなかったけれど、あのウイルスのしつこい感じは今まで経験した事のない強い感じでした。人によって症状はだいぶ違うようだけど、私は咳は出なかったので多分軽い症状だったんだと思います。自分の免疫とウイルスが体の中で戦っている感じでした。最後いよいよ自分の免疫がキックインしたって感じが良くわかりました。
 だから普段から免疫力を上げるような生活を心がけなきゃね。中でも食べる事はマジ大事だと実感しました。熱で汗がめちゃ出たけど、体が冷えないように温め続けました。私が取った処置は普通の風邪を引いた時の強化版みたいなベイシックな事だけど、いろんな病気に効くような気もします。ひどくなってしまえばお医者さんに行かねばムリだけど、最小限に症状を抑える事はできるかも。もう大丈夫ですが、お店は閉めているので、この際だからゆっくりしてます。
 今は「おばあちゃんの知恵袋」のように、大勢の人が知恵を出し合って新しいウイルスや病気ときちんと向き合っていく時代なのかもしれません。
 人の身体は食べた物でできるので、強化するには、簡単でもいいから自炊して安心して食べられる物を摂取していくのが良いよね。常在菌は自分に1番あう酵素を作るわけだから。これを機に、自炊する習慣がない人がお料理に関心を少しでも持てるようになって欲しいと思います。     from NY

 ニューヨークの友人のメールにもあるように、人間の体にはすばらしい「免疫システム」が備わっています。その免疫力がコロナに打ち勝ったという内容には、改めて人間の体の神秘さに触れた気がしました。

免疫とは自己防衛システムのこと

 免疫力とは「疫(病気)」を免れる力のこと。外から侵入した細菌やウイルスを撃退したり、体内のがん細胞を退治したりするために、体に備わっている防衛システムです。

免疫力が下がると
■ ウィルス・感染症などにかかりやすくなる
■ 肌が荒れる
■ アレルギー症状(花粉症・アト ピーなど)が生じやすくなる
■ 下痢をしやすくなる
■ 疲れやすくなる

免疫力を高めるには、毎日の生活が大切です。
① 適度な運動をする
② ぐっすり眠る
③ 栄養バランスを大切に
④ 入浴で身体を温める
⑤ 思いっきり笑う

免疫力を高めるには、
1-腸内環境を整える
 人間の身体は、口から肛門まで続くトンネルのような構造になっています。
腸は体内にありながら、皮膚と同じように外界にさらされているのと同じです。 食事や呼吸をするたびに、腸は食べ物だけでなく、病原体となる細菌やウイルスにも毎日触れています。免疫細胞の約6割は腸にいると言われます。 腸内の免疫細胞を活性化できる食べ物をとっているかどうかが、免疫力を大きく左右します

2-体温を上げること                   <身体を温める食べ物•陽性>野菜類…生姜、唐辛子、ニンニク ニラ、大根、長ネギ、ゴボウ、タ マネギなど
果物・ナッツ類…栗、松の実、桃 ざくろなど
魚介類…サバ、アジ、イワシ、エビ カツオなど
肉類…羊肉、鶏肉、鹿肉など
その他…卵、みりん、ごま油、味噌 など2-体温を上げること<身体を温める食べ物•陽性>野菜類…生姜、唐辛子、ニンニク ニラ、大根、長ネギ、ゴボウ、タ マネギなど
果物・ナッツ類…栗、松の実、桃 ざくろなど
魚介類…サバ、アジ、イワシ、エビ カツオなど
肉類…羊肉、鶏肉、鹿肉など
その他…卵、みりん、ごま油、味噌 など

<身体を冷やす食べ物•陰性>
・穀類…そば、小麦
・果物・ナッツ類…バナナ、柿、梨、  マンゴー、パイナップルなど
・魚介類…カニ、牡蠣、しじみなど
・肉類…馬肉
・その他…こんにゃく、バターなど
・飲み物…牛乳、緑茶、コーヒーなど

体を冷やす食材を摂る場合は、加熱調理をしたり、体を温める性質のある陽性の食材と一緒に摂ったり、香辛料や香味野菜を添える、発酵させるといった工夫で、バランスをとるようにしましょう。

 私たちは何段階にも組織された複雑な免疫システムを持っています。その免疫力を十分発揮できるような生活を!実はそれが意外と簡単で、1か月以内に免疫力はかなり上がります。

方法は大きく分けて3つ

① 腸内を発酵環境にすること
1-腹八分目。おなかが空いてから食べる。
  空腹時が最高に免疫力が高くなる。
2-おなかだけは冷やさない。
3-よく噛むことで唾液と食べ物を混ぜてから飲み込む。
4-本物(無添加)の発酵食品(みそ、醤油、酢、漬け物)を選ぶ。
5- 旬の有機野菜を食べる。
6-寝る前におへそに手を当てて、「おなかの菌ちゃんありがとう」って言いながらおなかをの字を書くようにさする。
1〜6を実践すると1日~数日で腸が発酵環境に!

② 微量栄養素を取ること
1-小魚を頭ごと食べる。お勧めは毎日煮干しを10匹、嫌いな人は、昆布でも可。
2-野菜は生で食べるより、味噌汁や煮物にしてスープごと食べる。きれいな皮や生長点 は微量栄養素が集中しているので捨てない。
3-ご飯は分づき米にする。できれば雑穀や豆 を混ぜる。

③ その他
1-「あいうべ体操」で、口呼吸から鼻呼吸へ。
2-ジュースやお菓子など甘いものを食べすぎると、
  免疫細胞の働きが速攻弱まります。
3-ワクワクする。笑う。

この機会にできるだけたくさん、
本気でやってみませんか。

 今回のウイルスは無症状なのに、陽性で感染力がある人と、陰性で感染力のない人に分かれます。同じ無症状でも、ウイルスは体中に蔓延してしまっている人と、そうなる前に押さえ込んで人に感染させることのない人がいると言うことです。自分は元気だからと言って、身体が弱くて一生懸命生きておられる人に感染させたくありません。最高に免疫力を上げて、誰にも感染させない体になりましょうよ。


vol.195 見えないものに対峙するPart-2

感染を防ぐには

宮沢孝幸氏(京都大学准教授)のメッセージより

まず、自分は今、感染している!(無症状で)「誰にも移しちゃいけない!」そう考えるところから始まる。移らないようにするより、「移さないこと」に意識を集中する。それをみんなでやれば、たとえ今自分が感染していなくても、他から移されないということだ。みんなでやれば、みんなが助かる。

ウィルスが出てくるのは、咳とか唾とか呼気とかから。感染者がマスクをすればほぼ防げる。普通の呼気だけでは移らない。なるべく鼻で息を吸う。口呼吸で思い切りウイルスを肺の奥に吸い込むことはNG。(肺の奥でウイルスが増殖しだしたら終わり)

次にどこかについているウイルスからの感染。実はこっちが重要!大抵は手から移る。外出中は手で目や鼻、口を触らない。
意外と難しいが、気にしていれば大丈夫!

感染症流行期のメンタルヘルス管理

世界保健機構(WHO)が推奨するメンタル面の新型コロナウィルス対策

一般の人
✿「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)」という名称を民  族や国籍につけて用いない。COVID-19にかかった人」とし  以下の言い方は避ける。
  COVID-19患者 COVID-19患者の家族 犠牲者 病人
✿ストレスや不安を起こすニュースを極力回避。噂やデマで  はなく事実を入手する。
✿ COVID-19から回復した人の話や支援グループなど、ポジ   ティブで希望に満ちた話や画像に触れる。
✿ 医療従事者や対応に当たる人たちに敬意を払う。
✿ 子どもにはポジティブな感情表現を促す。創造的活動を行  わせ、可能なら日課を続けさせる。

外出制限の人
✿ 電子メール、携帯電話、ソーシャルメディアなどで、他人  とのつながりを維持する。可能であれば、日課を続ける。  新しい日課を作る。
✿ 自身の要求や感情に注意を払う。楽しく、リラックスでき  ることをする。

高齢者、基礎疾患のある人
✿ 毎日簡単な体操をし、日課を続ける。環境が変わった場合は、  新しい日課を作る。
✿ 衣料品を入手する手はずを整え、生活を支えるサービスを  受けられるよう連絡をしておく。
✿ 個人情報、連絡先、医薬品、衣類、飲料水などを入れた非  常用バッグを準備しておく。

 感染症が当たり前の自然界では、「社会的距離」をとる戦略はとりたてて新しい概念ではない。事実、いくつかの社会的な種は、病原体に感染した仲間をコミュニティーから追放する。

 霊長類学者のジェーン・グドール氏は1966年、タンザニアのゴンベ国立公園でチンパンジーを研究していたとき、感染力の強いポリオ(小児まひ)ウイルスによる感染症になったマクレガーという個体を観察した。仲間たちはマクレガーを攻撃し、群れから追放した。あるとき、体の一部がまひしたマクレガーが、樹上でグルーミングしている仲間たちに社会的接触を求め、あいさつしようと手を伸ばした。しかし、仲間たちは立ち去り振り返ることすらなかった。人間と同様、チンパンジーは視覚に頼る生き物だ。ポリオに感染した個体が汚名を着せられるのは、外見が損なわれることへの恐怖や嫌悪という感情はそれ自体、奇形を催す病気を回避する戦略の一部だ。

 ハツカネズミのメスは、パートナーの候補が病気に感染していないかどうかをにおいで判断できる。

 グッピーのメスは圧倒的に、寄生虫のいないパートナーを好む。ひれをたたむ、体の色が薄いといった視覚的なヒントと、感染した皮膚から放出される化学物質を手掛かりに、メスは病気のオスを遠ざける。

 このように、様々な動物に社会的距離戦略があるわけだが、重要なことが1つある。動物は私たちと異なり、「自宅にとどまれば、感染率が下がる」ことに気付いていないと、キーセッカー氏は説明する。「私たち人にはその能力があります。そこが大きな違いです」 ナショナルジオグラフィックより

「すぐに効く薬もワクチンも治療法もない。効果があるのは行動のみだ。各人の行動により、今後30日間でこのパンデミックの状況を変えることができる」と強調した。(バークス氏:米ホワイトハウス 新型コロナウイルス対策調整官)

イラスト:現役医師(長野県)

緊急事態宣言は当面5月6日までとされました。7都道府県に続いて、地方自治体から自主宣言も出されたことを受け、私たちは現実としてしっかり向き合い、感染を広げない努力に集中したいものです。そのためにはできるだけ外出は控えること。これは簡単ではありません。今までの生活を見直さざるを得なくなり、仕事ができなくなり、その保障も不透明で…不安でいっぱいになり…それでも外出は控えなければ。そんな状況を私は“さなぎ”をイメージしてみました。さなぎの中で、あの芋虫は一旦ドロドロに溶けてから蝶になるんですって。身体を溶かすのは、身体に入ってきた病原体を分解して無害にする食細胞の働きだそう。ただし、記憶などの神経回路は溶けないというから驚きです。

私たちは、さなぎにはなれません。しかし人は自然界の一部の存在だという意識を深く持ち、今後の生き方を見直すことが迫られている気がします。緊急事態宣言で外出の自粛を要請されている今、この与えられた時間をどう過ごすか。想像力を発揮し、いろいろなことに気づき、取捨選択をする時期なのかもしれません。そして、さなぎが蝶に変態を遂げるように、その時、私も基本を身につけ進化した自分になっていたいと思います。


vol.195 アウトドア特集


人が多い場所には出歩けない昨今。感染リスクの少ない外遊びは大いにやるべき!そこで、普段使いのアイテムで、気軽に「デイキャンプ」をしてみませんか?デイキャンプといえば、「外メシ」

サバ缶をアヒージョにアレンジ!肉や魚介は夏場に傷まないよう持ち運ぶのが大変ですが、缶詰なら安心ですね。簡単なのにおしゃれに仕上がる、キャンプでもおすすめのおつまみです。

材料(2人分)
サバ水煮缶 1缶(140g)汁けをきる
長ねぎ 1/2本 一口大
にんにく 1カケ 薄くスライス
ミニトマト 5〜6個 ヘタを取る
オリーブ油 適量
黒こしょう 適量
ディル(あれば) 2枝程度

作り方
1.フライパンの表面を薄く覆う程 度のオリーブ油、にんにくスライス、長ねぎ、サバを入れて、中火で加熱。長ねぎがしんなりしたら火を止め、黒こしょうをふり、ディルをあしらい完成。

ポイント
直径が小さめのフライパン(鍋)を使うとオリーブ油の使用量を抑える事ができます。洗った野菜の水分はしっかりきることで、加熱時の油ハネを防止します。ディルは魚料理の臭みを消すハーブですが、ない場合はバジルやローズマリーなどお好みのハーブか、青ねぎでも問題ありません。

材料
きゅうり 8本(縞々にピーラ
 で剥き、4cm位にカット)
A 昆布茶か昆布だしの素 大さじ2
A 砂糖 大さじ1.5
A すし酢 250cc
鷹の爪(あれば) お好みで

作り方
1.ポリ袋や保存容器でAを混ぜ合わせ、きゅうり、鷹の爪を入れます。
 (水分が出て来て全体が漬かります) 2.一晩漬けたら出来上がり


バゲットをくり抜いて材料を詰め手頃な大きさに切っておけば準備はOK。温めるだけで、簡単に出来上がるというのが嬉しい。

材料
バゲット(20~30㎝のもの) 1本
玉ねぎ 1/2個 薄切り
ベーコン 約60g 薄切り
ピザ用チーズ 80g
マヨネーズ 大さじ2
パセリ・黒こしょう 適量

作り方
1.フライパン用ホイルシートを敷き、玉ねぎとベーコンを中火で炒め、玉ねぎがきつね色になったら取り出し粗熱を取る。
2.バゲットの両端を切り落とし、半分に切り中をくり抜く。(中身のパンはパン粉などにして利用してね)
3.ボウルに①とパセリのみじん切り、ピザ用チーズ、マヨネーズ、黒 こしょうを加えて混ぜます。2のくりぬいたところにスプーンなどで詰める。
4.食べやすい大きさにカットし、②の両端も戻し、その形のままフライパン用ホイルシートにのせ、形が崩れないようにしっかりと包む。 トースターやグリルなどで10分焼く。

ポイント
バゲットは焼く前の方がカットしやすいです。隙間があるとカットしたときに具が落ちやすいので、具は隙間がないようにギュッとしっかり詰め込んでください。

材料
1.ミニトマト 12個
2.オニオンドレッシング 大さじ4
3.フライドオニオン 大さじ2
4.スィートコーン(ホール) 大さじ5
5.紫玉ねぎ 1/8個
6.レタス 2〜3枚

作り方
1.ミニトマトはヘタを取り、縦半分に切り、ジャーに入れる。
 オニオンドレッシングと、フライドオニオンを加える。
2.スイートコーン(ホール)の水気を切ったものを加え、スライスした紫玉ねぎを重ねる。
3.最後にレタスをちぎって蓋をする。

ポイント
層になるように、きれいに重ねてください。ドレッシングや、水気の多いものは一番下に入れるのがポイントです。そのまま混ぜて食べてもいいですし、お皿に移しかえてもGood。


vol.195 ぎむきょールーム いまどき思春期模様

対談 岩宮 恵子(臨床心理士)×岡崎 勝(小学校教員)

思春期の入り口に立った時に

岡崎:ボクは親から子どもの相談をずっと受けてますが、家族のあり方はずいぶん変わってきています。だけど、子どもはあいかわらず思春期に入っていくというのがあって、ボクの経験のなかで小学生を見ていると、やっぱり5、6年生くらいからいろいろと態度などが変わってくると思うんです。
岩宮:思春期は身体的な成長と切り離しては考えられないと思います。第二次性徴(※1)というどうしようもない身体の変化がまずあって、気持ちの面でも情動などのコントロールが難しい(※2)時期だといわれています。

 そういうシンプルな切り口とはまたべつに、「良い・悪い」という善悪のどちらかしかないような世界観から、外にあると思っていた「悪」が自分のなかにもあると気がついたり、その逆に自分だけが「悪い」と思わなくていいのかもしれないと感じたりするような、「悪」について相対化できるような視点が生まれてくる時期が思春期ではないかと私は思っています。
 そして、なぜ自分は生まれてきたのかとか、なぜこの親で、この家に生まれ、この顔で、この能力なのか…と、いろいろ複雑な感情と向かいあわなくてはいけなくなります。このような問いが出てくると、たとえそれが第二次性徴の出現のずっと前の年齢であったとしても、思春期の意識の入り口に立っているなと私は感じます。

子どもを抱きしめることができない

岡崎:子どもを抱けないというお母さんは、最近はけっこういるんですよね。そういうお母さんがいたとき、ボクは「子どもをかわいがってあげてください」としかいいようがなくて、それがいちばん簡単でやりやすいのが抱っこだから難しいんですよね。

岩宮:下の子はいくらでも抱っこできるけど、上の子はできないというお母さんはけっこういらして、それは訓練が必要なのだなと思います。子どもが3人いるお母さんで、3番めの子には愛情大爆発で、かわいいとはこういうことなのだとはじめてわかったという方がいましたが、最初の子は一生懸命育てたけど、かわいいと思う余裕がなかったというんですね。その長子にちょっとトラブルが起きたとき、学校の先生に「この子をぎゅっと抱きしめてあげてください」といわれたそうなのですが、それはとてもハードルが高いことだと嘆かれました。「じゃあ、どれくらいのことだったら自然にできますか」と聞いたら、そのお母さんは「指きりだったらできる」といわれました。だったら、「子どもが朝出かけるときに、指きりをしてみてください」と話したことがあります。
 でも、なかにはハードルという意識もなく、軽い調子で「ベタベタしてくるのがいやで」「めんどくさいです」とある種、無邪気な感じで言葉にされる方もいて、これは子どもの意識のまま、親になってしまわれたんだなと思います。

親は自分が未熟だと自覚して

岩宮:いまも、子どもの思春期に本気でぶつかっておられる親御さんたちももちろんたくさんおられます。でも、子どもと向きあえていない親御さんは、自分ができていないことを指摘されるのではないかとこわくて、相談などにも来にくかったりするのだろうなとは思います。
岡崎:ボクはいつも親に対して、「いくつになっても未熟だという自覚を持ちましょう。だから学べるものは学びましょう。だって自分は未熟なんだから、と思いながらやりましょう。六十代後半のボクらもそうです」ということを話しますが、いえるのはそれくらいです。
岩宮:ほんとうにそうだと思います。
岡崎:そこには年齢も上下関係もない。みんな同じ。そうであることを自覚できなくなると、ちょっとこわいなとは思います。ただ、大人と子どもの線くらいはどこかで引きたいとボクは思いますが。

大人と子どもの線を引くために

岡崎:ボクは学校のよさがもしあるとしたら、たぶん大人と子どもの線引きをずっとやってきたことだと思うのです。親は教員のことを内心ろくでもないと思っていても、子どもに対しては、いちおう「先生だよ」といっていましたし、教員の方もあの親かと思っても「親にそんな口の利き方をしちゃダメだよ」と子どもにいっていました。ところがいま、親は学校の先生の揚げ足取りをしますし、教員の方も「お前のところの母親は」と口に出さなくても顔に出す。子どもはそういうことには敏感なので、大人に対してある程度敬意をもつとか、いちおう頼りにできると思うとか、包容力を感じるとかいうことができなくなっているように思います。
 学校にかぎらず、学校の外でも、フリースクールでもそうですが、「大人は頼りになる」という安心感があると、子どもたちに元気が出てくると思うんです。そういう意味では、地域の大人が子どもたちに声かけすることなども同じですよね。子どもと大人がボーダーレスの時代であっても、やっぱり大人が大人として、子どもが子どもとして生きられる。そういう場が必要なのだろうなとボクは思います。

※ 1 脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌され、男性の精巣や女性の卵巣が発育し、精巣からは男性ホルモンが、卵巣からは女性ホルモンが分泌される。
※ 2 脳科学の分野では、男女とも情動や衝動をつかさどる分野は第二次性徴が始まるころ急激に発達し、それを抑制する前頭葉の発達はそのあとから始まるため、この時期、情動や衝動が抑えにくくなるといわれている。

いわみや・けいこ
臨床心理士、島根大学人間科学部教授、島根大学こころとそだちの相談センター・センター長。大学で教鞭をとる傍ら、スクールカウンセラーや相談センターの相談員として思春期の子どもたちやその親との対話を重ねている。小説、漫画、アニメ、アイドルなどにも造詣が深く、著書に「フツーの子の思春期—心理療法の現場から」(岩波書店)、「好きなのにはワケがある—宮崎アニメと思春期のこころ」(ちくまプリマー新書)、「思春期をめぐる冒険—心理療法と村上春樹の世界 増補版」(復元社こころ文庫)ほか

おかざき・まさる
名古屋市公立小学校教員。「お・は」編集人。きょうだい誌「ち・お」編集協力人。「アーレの樹」理事として、フリースクールの子どもたちにかかわる。男性専門の相談にも応じている。著書に「きみ、人を育む教師ならば—「小学校の先生」といわれる私たちの仕事とその意味」(ジャパンマシニスト社)「センセイは見た!「教育改革」の正体」(青土社)、『子どもってワケわからん!』(批評社)ほか。

ジャパンマシニスト社 おそい・はやい・ひくい・たかい 108号より


vol.195 しょうがいをみつめる-6

初めまして。特別支援学校に勤め、障がいのあるたくさんの子ども達と接している中で感じたことや考えたこと、そして彼らから学ばせてもらったことなどをを綴っていきたいと思います。よろしくお願いします。

シンプルで、大切なこと

 私の働く特別支援学校には、居住地校交流といって支援学校に在籍するお子さんが、自分の住んでいる地域の小学校で同学年の子ども達と一緒に勉強するという取り組みがあります。
 ある日、私は重度の自閉症で、分からないことや嫌なことがあるとパニックを起こし、自分を叩いてしまうこと(自傷)もあるAさんの居住地校交流の引率をしました。授業の前に自己紹介をする時間がありました。自分で話ができないAさんの代わりに私は何を話したらいいだろうか、どうしたらAさんのことを子ども達に伝えられるだろうかと迷い、ならばと交流学級の子ども達から質問を受けることにしました。
すると、
 子ども 「Aさんの好きな食べ物は何ですか。」
 わたし 「パンとお肉が好きだよ。野菜は苦手だけど、給食は頑張って食べているよ。」
 子ども 「わあ、俺と一緒や!」
 子ども 「じゃあ、好きな勉強は何ですか。」
 わたし 「音楽が好きだよ。だから今日みんなと一緒に音楽ができるのをAさんも楽しみにしてるんじゃないかな。」
 子ども 「私も音楽好きが好きです。」 「私も〜」

 Aさんとの共通点を発見した子ども達は、担任の先生が制止するまでAさんのことを興味津々に尋ねました。そしてそのことをきっかけに、それまで何となく張り詰めていた空気が一瞬にしてほぐれたような感じがしました。
 いよいよ音楽の授業が始まりました。「Aさん、一緒にやろう。」と方々から声がかかり、「こっちだよ。」とあちこちから手を引かれるAさん。私は、その賑やかで少々強引な子ども達の様子にAさんが嫌がってしまわないかとヒヤヒヤしながら見ていましたが、Aさんはまんざらでもない様子。横目で友達の言動を伺いながら、終始穏やかな表情で音楽を聴いたり、一緒にゲームに参加したりすることができました。
 そして授業が終わると、子ども達はAさんを囲んで「一緒にできて楽しかった。」「Aさんまた来る?」などと次々と話しかけてくれました。

 私たち大人はどうしても自閉症児と健常児という分け方で子ども達を見てしまいがちです。どうしたらお互いに上手く関われるかなとあれこれ考えすぎてしまう傾向があるようにも思います。けれども子ども達にとって障がいの有無などは関係なく、ただ同い年の子の一人として接してくれました。好きなものが同じだという共通点を見つけ、楽しい時間をともに過ごしてくれました。さまざまな違いはあろうとも、『相手を知り、同じ時を過ごすことで仲良くなれる』、こんなシンプルで大切なことをAさんと交流学級の子ども達から教えてもらった出来事でした。S.I
 


vol.195  niramekko Gallery「夜の海」

大将と書いてひろまさ。名は体を表す。まさに、ひろまささんは大将のムード満点です。でも心はとっても繊細で敏感。集中している時ははなうたを歌っているよう。集中できないと席をはずれほかの場所で、はなうた…そんなふうにいつも絵を描いています。

 なんか疲れたなぁ、と思ったときは思い切って日常から離れてみませんか?私たちの暮らしは意味や役割があるものに囲まれています。そうすると、意 味のないものに耐えられなくなるかもしれません。アートに触れるときは、意味を求めないで、心の働きを感知する力を取り戻しましょう。共感したり感動した りすることで、心の働きが活発になっていきます。たまには、美術館やギャラリーでアートな作品を鑑賞してみませんか?気持ちが落ち着いたり、リフレッシュ したり、時にはワクワクしたり…まだ自分が体験した事のない領域の喜びを体や心で感じることができるかもしれません。


vol.195 人生これから!

だから、前からやってみたかったことに
今からチャレンジしてみませんか?

映画「最高の人生の見つけ方」は、人生に空しさを感じていた二人がこれまでの人生で決してやらなかったことを体験していく中で、今まで気づくことのなかった生きる楽しさと幸せをかみしめていく…そんなストーリでした。人生は誰のもの?自分らしく生きるには?常に問いかけられている気がしています。今号から「人生これから!」を合言葉に「やってみた」シリーズを展開します。

青春18きっぷで全国津々浦々旅をしてみた!

NPO法人「だいじょうぶ」代表理事 田辺桜子さん(70代)

ネットで旅先の情報や電車の時刻表を調べる田辺さん

 以前から旅行が大好きで、マイカーで出かけていた田辺さん。が、年を重ねるうちに運転しての遠出に不安を感じた。そんなとき、青春18きっぷの存在を知り、「鈍行にゆられて行く旅、いいじゃん!」
 利用してみたら、沈み行く夕日、ゆっくり現れる山…のんびり味わう車窓の景色。駅で急行をやり過ごす時のまったり感。のんびり味わう旅は自分にあっていると実感した。以来きっぷの利用期間には毎回必ず夫婦で旅に出る。時には職場の仲間も一緒に。行きたい場所は常にあるけれど、新聞や雑誌、テレビで見た情報に「ここいいじゃん、行ってみたい!」と思えば即検索。電車で行けるとわかればしめたもの。パソコン、タブレット、スマホを駆使し、スケジュールと宿を決める。

大好きな豊島美術館


 昨夏は四国一周へ。岐阜→米原→高松→阿波池田→大歩危・小歩危→高知→宇和島→伊予→松山→今治→徳島。鈍行列車に揺られての旅は、何度も訪れた地を違う味わいにしてくれた。「旅にはそれぞれ思い出があるでしょ。だから人と話すのにも話題が事欠かないの。それもいいよね」
 15年間続けて全国都道府県は網羅した。それでもまだまだ行ってみたい場所はある。鈍行列車の旅は田辺さんの人生にもはや必要不可欠となっている。

『青春18きっぷ』JR線の普通列車、快速列車が1日乗り放題を5回利用できる、販売と使用期間(毎年春・夏・冬)が限定の特別企画乗車券。

 書道にチャレンジしてみた!
 子どものころ、習字の時間が嫌だった。中学生の時の何度やっても昇級できない自分に先生がお情けで一級あげてくれた記憶がいつまでも忘れられない。硬筆も下手で、字に対する劣等感を持っていたので、習うことに。先生は「好きに書けばいいんだよ」と言ってくれる。「はね・とめ・はらい」ができなくたってそれがどーした!って。好きに書けばいいと言われトラウマからポロリと抜け出せた感じ。今は書道の時間が楽しい。70代•男性

体験記、募集!!あなたの「やってみた」をご紹介させてください。掲載された方には、 人生これから!編集のライフデザインノート『ゼロの昇天』を進呈!

えんぴつカフェ 3月7日に開催しました。 
<情報をどう整理整頓するか>

人生これから!「これからをどう生きるか」を念頭に、モノ・コト・ヒトの整理整頓を考えました。

今回は、コト・「情報」について

 今まさに「コロナウィルス問題」で、いろいろな情報があふれています。参加者の情報源はSNSが一番多く、次いで新聞、テレビと続きました。大事なことはそれぞれ鵜呑みにしないこと、という意見でまとまりました。そして「情報の裏づけ」をとりたいがどうすればいいのか、という問題に突き当たり参加者全員が首をひねる場面も。

情報の選択について

 大きな渦の中から一つの情報をピックアップするのは至難の技。どの情報選ぶかは自分の勘とか志向に頼りがちですが、大切なのは、今回のえんぴつカフェように、対面して人から情報を得るのがいいのではないかという意見に参加者全員がうなずきました。
 また、どの情報が正しくて、正しくないか、ということが重要ではなく、情報のバックグランドを複数の人と話してみることで、問題点が明らかになってくる。その問題点にきちんと向き合うことができるかどうかが大切なポイントではないか、と話し合いました。

自分らしく生きる!

人生これから!は定期的にえんぴつカフェを開催しています。ライフデザインノート『ゼロの昇天』をどんどん書き込んでいきます

2020年 5月21日(木)13:30~15:30

参加費500円(お茶とお菓子つき)  

場所:ミニコミ紙「にらめっこ」編集室
 各務原市蘇原新栄町3−15

エンディングというと、「わたしにはまだ早いわ」、「ぼちぼち考えるわ」、「親に書いてもらうわ」とさまざまな反応が返ってきます。人生のエンディングは誰もが迎えるということはわかっていても、準備をするときを決めかねてしまう・・・
エンディングという言葉に抵抗を感じる人も多いですね。だから、ライフデザインノート「ゼロの昇天」にしました。いま、これから、どう生きるかが大事。だって、人生これから!ですから。(^o^)

えんぴつ・カフェとは

毎月1回おしゃべりしながらライフデザインノート『ゼロの昇天』を書き込むために集うカフェです。お茶を飲みお菓子をつまみながら、持ち寄った課題 をみんなで考えます。話題は多岐にわたります。「人生これから!」を基本に、やがて迎えるであろう「そのとき」まで、どう生きるかを念頭に置いて書き込ん でいきます。ちっとも筆が進まない、というのが現状ですが、みんなの話を聞いて、回を重ねるごとに、少しづつイメージが湧いてきます。そんなカフェです。

コロナウィルスの収束を祈りつつ、感染拡大防止に最大限の努力を惜しまず取り組みます。5月中旬に開催の可否を判断させていただきます。

主催:NPO「人生これから!」 問い合わせ 090-5638-7044(田辺)090-7854-4561(三上)



vol.195 熱中人 「アースディいわき」仕掛人 インディアン吉田さん

電気を消して、星を眺めてみよう
  人生を変えた出来事に感謝できる余裕を

「アースディいわき」 仕掛け人 インディアン 吉田さん

幻の聖火ランナー

 「正直ホッとしているんです。そもそも復興を冠にしたオリンピックには違和感を覚えていましたから。」そう語る吉田さんは、福島県いわき市出身。原発から40キロほど離れたところに住まいがあった。原子力発電所には小学校の時に社会見学に行くなど、日常の中に原発があったので特別に意識はしてこなかった。だが大人になって、なんかおかしい、事実が報じられてない、それどころか隠蔽してるんじゃないか?と不信感を覚えはじめたという。そんな時に、震災があり、原発事故が起こった。事故後さらに事実が報じられてない現実に、見えない放射性物質とどう向き合えばいいのか、当時1歳4ヶ月の子どももいてすごく悩んだ。
 「ライフラインが止まり、物資も入ってこないし身動きも取れない。4月11日にまた地震がありさらに混乱しました。こんな状況で子育ては厳しいなと感じ、愛知県の小牧市に自主避難を決意したんです。」

フクシマのありのままを伝えられるチャンス

 「2020東京五輪。日本での聖火のスタートが福島県のいわき市に決まった。そうであるならば、福島がふるさとである自分としては『実はわたしは自主避難をしています。こうして聖火を持って走りに来ました』そんな気持ちとともに、生まれ故郷で何かのメッセージを伝えたいという気持ちが強くて聖火ランナーに応募したんです。」という吉田さんは、問題含みの東京オリンピック開催については、賛成でも反対でもなく、悪いイメージも抱いていない。純粋にスポーツを楽しむ世界的なイベントであれば、反対する理由もないと。「日本の文化としていいもの、特に『もったいない精神』を世界に紹介できたり広めたりできるいいチャンス、とも思っていました。そして、ありのままのいわき市を走って、復興には今道半ばという現状を世界に伝えたかったんです」。と聖火ランナーに応募した当時の気持ちを語る。

自主避難した地で「アースデイいわき」開催

 小牧に来ても故郷を離れたことに負い目を感じる日々。もともと福島県の山奥を買い取って、子ども達に自然体験をとおしてたくましく育って欲しいと、インディアン村を運営していた。その旗振り役の自分がこちらに避難した・・・。人に会うのも辛い日々が続いていた。その時、福島県の友人から、「今までどおり君らしく活動して愛知の人にちゃんと恩返しをしなさい」とお尻を叩かれ、ようやく外に出ることができた。それで福島の山の中でやっていた「アースディいわき」という活動をもう一度やってみようと、いろんな人に声をかけたら県外から自主避難をされている方が1200人以上もいることを知った。そう人たちの応援隊、そういう事実を知ってもらう啓発イベントとして「アースデイいわき」をイベントの聖地・名古屋の久屋大通で復活させたのが2013年。
 「翌年はモリコロパークで『アースデイいわき』をやったんですが、その頃かな、オリンピックが東京に決まったのは。『アンダーコントロール』と世界に発信した安倍首相。その前の野田氏も『収束した』と・・・。現場を見てないのか?と、ますます不信感が湧き出てきました。フレコンパック(汚染土を詰めた黒いビニール袋)の行先も決まらず、山積みのまま。タンクの汚染水の処理も決まらずに、ですよ。この事故をきっかけに原発はやめよう、という論調に変わると思っていたのに、なかったことにしようとしています。」
 原発事故の後から生活スタイルを変えた吉田さん。エネルギー消費を少しでも削減しようとした結果、夜型から朝型にシフトした。
 「夜は電気を消して星空を眺めます」。かすかな輝きも心にしみるという。

 今回のコロナウィルス問題は、9年前の原発事故による放射能問題「見えないものに、怯える」いう状況にとても似ているという。もし復興五輪として予定通りオリンピックが開催されていたら、東北の支援はもうそこでストップしてしまうんじゃないかという一抹の恐れみたいなものもあった。その可能性もある。
 「だから、聖火ランナーとして『復興はまだ道半ば』を伝えたかったんです。」

インディアン村のシンボルインディアンテント「ティピ」

インディアン吉田(吉田拓也)プロフィール
2007年、福島県いわき市の山奥で「インディアン村づくり」をスタート。その村で「アースデイいわき」を開催。震災の影響で村づくりは道半ばとなってしまう。未だ復興への道のりは遠いが、東北にエールを送るとともに、第二の故郷「こまき」のみんなと誰もが楽しくワクワクするような「インディアン村」を期間限定で小牧山に再現復活させるなどの活動をしている。特定非営利活動法人インディアン・ヴィレッジ・キャンプ理事長。(小牧市在住)



vol.195 ボーダーレス社会をめざして vol.54

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

新型コロナウィルスの影響

 全世界に新型コロナウィルスが感染拡大し、普段当たり前だった事ができなくなってきています。いかに今まで平和で安心・安全な社会で生活してきたか思い知らされています。障がいのある人たちも行動範囲が狭まり、どのように彼らのストレスを解消していけばよいのか?未知の世界でどうしていったら良いのか?
 3月の下旬に、千葉県の障害者施設で、職員と利用者58人が新型コロナウィルスに集団感染しました。感染症対策専門家会議が2月の下旬に「瀬戸際」という言葉を使い、警告を発してから1カ月が経ちました。障がいがある人を生活支援している事業所はどう対処したらよいのか?迷います。支援をやめれば、収入がなく事業所自体が潰れてしまうかもしれないのです。私の事業所は、公共交通機関を利用しての支援はしない、人が集まるという行事はやめるということにし、細々と支援を続けています。一番大切なことは、命を守ることです。支援がなければ困る人がいます。感染者が出た千葉県の障害者施設の職員さんは、最前線で働いて下さっていた人達です。決して消毒などおろそかにはしてなかったと思います。それでも感染してしまう。
 最近では、どのような状況が危険なのか、どのような予防をすればよいのか分かってきたため、それにのっとり少しずつ支援の再開を進めていますが、事業所の減収は避けられません。3月は、先月の2分の1くらいの収入しかありません。どうやってこの危機を脱出するのか?分かりません。
 自閉症の息子は、やはり理解ができないようで、「コロナウィルスのため」と言い、アパートで生活するということを断念しています。公共交通機関をどうしても使わなくてはいけないからです。「車で送迎するから、アパートへ行く?」「分かりません。やめます。」ということで現在はやめています。しかし、いい事もあります。ある日、夕方に雨が降りそうな時がありました。雨が降れば会社まで車で送迎する事になっていますので、「天気予報で帰る頃には雨が降るって言ってたよ。車で行く?」「僕は合羽を持っています。自転車で行きます。」と車での送りを拒否されました。なんと自立した大人!と感心させられました。いい風に育ったなと嬉しいやらちょっと寂しいやら。手洗いは昔から時間をかけて丁寧にしている息子。今まではなんでそんなに時間かかるの?とイライラして待っていましたが、それが本当の手洗いなのだと最近知りました。息子に教えられています。
 「新型コロナウイルスとの闘いは短距離走ではありません。1年は続く可能性のある長いマラソンです。国民の賢い判断と行動が求められています。」と山中伸弥さんの言葉です。賢い国民の一人でありたいです。


vol.195 夢か悪夢かリニアが通る!vol.24

 新型コロナウイルス感染拡大で、東海道新幹線の3月1日から25日までの乗客が前年同期比で55%減ったとJR東海が発表しました。4、5月の「のぞみ」減便も決まっています。7年後、リニア中央新幹線品川―名古屋間が完成したらどうなるでしょう。新型ウイルスや南海トラフ地震などで人の往来が激減したとき、新幹線とリニアを運行するJR東海へのダブルパンチとなり、想定されるのは日本航空が経験した公的資金投入による再建です。一方で新型コロナは、職場以外で仕事をする「テレワーク」や「ネット会議」の普及を加速させました。世界は大きく変わろうとしています。「ポストコロナ」(コロナ後)の時代に、品川と名古屋を40分で移動するリニアが必要とされるとは思えないのですが。
                             井澤宏明・ジャーナリスト

国交省 「中立」のムリ

静岡県のリニア環境保全連絡会議にオブザーバー参加する国交省の森室長(左、右は難波喬司副知事、(2月10日撮影)

委員に「リニアムラ」住人

 リニアの南アルプストンネル建設工事により大井川の水が毎秒2トン減るとされる問題などを巡り、JR東海と静岡県との議論はこう着状態に陥っています。「仲介役」を買って出た国土交通省が提案したのが、JR東海に助言・指導を行うための有識者会議の設置。ところが、委員の「人選」で早くもつまずきました。
 国交省が3月6日に示した候補のうち県が問題視したのは、森地茂・政策研究大学院大学政策研究センター所長(交通工学)。JRの前身である旧国鉄出身で、JR東海の中央新幹線懇話会メンバーや、リニア静岡工区などの工事を受注している大成建設の社外監査役も務めている「利害関係者」です。
 そのうえ、リニア計画を推進した「中央新幹線沿線学者会議」で活動し、リニア技術にお墨付きを与えた同省「超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会」委員長も務めました。
 記憶に新しいのは、リニア全線開業(大阪延伸)を早めようと、JR東海に3兆円の財政投融資を行うための法改正が議論されていた2016年10月の国会です。森地氏は衆議院国土交通委員会に参考人として出席し、現在も各地であつれきを起こしているリニア建設で発生する残土問題について、「既に土捨て場を契約していると聞いている」と発言したのです。
 同省は2014年にリニア計画を認可し、財投を可能にする法改正を行った、いわば「当事者」。仲介役としてふさわしいのかどうかが注目されています。どうして「リニアムラ」の住人ともいえる森地氏を委員候補にしたのか、同省鉄道局施設課の森宣夫・環境対策室長に3月9日、電話で尋ねてみました。
 筆者「森地氏はリニアを推進してきた方ですよね」、森室長「森地先生も、何が何でもやってやろうではなく、(同省の)技術評価委員会でも『ちゃんと全部の技術の課題がクリアにならないと、私は認めない』とおっしゃっている。JR東海寄りだったら困るが、そういうわけではない」、筆者「国交省は、中立性を保つつもりはないんですか」、森室長「あります。静岡県がどう判断されるか。多分、何らかはおっしゃってくるんじゃないかなと」

静岡県が「異例」の公募

 森室長の予想通り、静岡県の川勝平太知事は13日の定例会見で「有識者会議は中立性が十分に考慮されると思っていたが、強い疑念が抱かれる人が入っている」と同省への不信感を露わにしました。県は、地下水などの水循環に詳しい有識者を3月末まで公募し、委員候補として同省に推薦する異例の対応。これに対し同省の水嶋智鉄道局長は17日、「このような展開になり大変驚いている」と不快感を示しました。
 結局、同省は森地氏を委員候補から取り下げましたが、「委員ではなく別の立場」で有識者会議に参加させようとしています。これを県は拒否、4月中旬にも会議をスタートしようと前のめりな同省に対し、感染拡大への配慮を求めています。
 元共同通信記者で芥川賞作家の辺見庸さんが感染拡大を受け、次のように書いていました。「このたびの災厄は(中略)テクノロジー万能を信仰してきた世界とそれを支えてきた人類への『壮大な反撃』―という面もあるのではなかろうか」(4月4日付岐阜新聞『マスクとミサイル』)
 「リニア信仰」も見直すときが来たのではないでしょうか。

東海道新幹線車内から見る大井川。かつては「越すに越されぬ」と詠まれた東海道の難所だった(2月27日撮影)

vol.195 半農半X vol.36

言葉貯金

 30年前の大学4年生のころから、本で読んだ良い言葉、影響を受けた言葉をメモしてきました。「言葉貯金」と名づけています。あらためて、その言葉の数々である「言葉貯金」がいまの自分を支え、エッセイや企画書などを書くときも、とても役立っていることを実感。隣町にできた福知山公立大学の授業でも冒頭、テーマに沿った言葉を10ほど紹介しながら、学生に感想や意見を述べてもらったり、書いてもらったりする試みをしていますし、学生にことば貯金をすすめています。インターネット時代はますます言葉の力が重要になると思います。
 最近では書き留めてきた言葉を独占せず、みんなにも活かしていただきたく、公開。すると、またしあわせがやってくることを実感しています。放てば満てり、ですね。

半介護半Xと 半X半IT

 昨年3月、「おいおい老い展」という5日間連続のイベントを東京でおこなうので、トークショーに出演してほしいと連絡がありました。テーマはなんと「半介護半X」です。天職である介護の仕事もバリバリやります。そして、大好きなことや特技、ライフワーク(X)もがんばりたいという人が全国にいるとのことでした。東京の新聞記者さんから「可能性を感じるので記事にしたい」と電話取材がありました。一人多役の時代なのですね。
 半農半Xからヒントを得た東京のIT起業家が「半X半IT」な人材を募集したら、今まで求人に苦労していたけど、いい人が集まるようになって、本社を故郷の徳島県美波町に移したそうです。半X半ITは映画化され、「波乗りオフィスへようこそ」という題で昨春から全国で上映が始まりました。いつか岐阜でも上映されたらいいですね。半農半Xの誕生から四半世紀。令和の時代にも半農半Xの考え方が役立つとうれしいです。


vol.195 未来に続く暮しの学びPrt-36

今できること。

 オーストラリア、バイロンベイ周辺では、今週以降から徐々にコロナパニックの波が押し寄せてきました。
 ネットや、ニュースでは、恐怖を煽るような情報が流れているので、ここでは、前向きな情報を共有したいと思います。

 まず、野菜の苗が売り切れる!この地域で、自分で食を賄うべく野菜を育てようという意識が流れ始めました。FB の地域グループでも、「野菜の育て方をシェアするよ」というような情報を交換する動きや、ガーデナーの友達が、初めて野菜を育てる人たちにアドバイスをアップしたりしています。
 ソーシャルディスタンスを強いられる状況なので、オンラインでの会話ですが…それでも、それぞれが自分の土地、アクセスできるスペースで野菜を育て始めたことはとてもいいことだ、これはとてもいい兆し。

 私たちの住む土地でも、今まで畑に興味示さなかった住人が畑作業に参加し始めました。今回の状況が、共に住む人の意識を畑、野菜作りに向かわせてくれたことは明らかです。今後どれだけ畑で仲間とともに過ごすことが重要か、を問われているような気がします。そんな今、自分の住む環境で、今後に向けてできることを考えてみました。それは、いまある環境の範囲内でもできる、自給自足、持続可能な暮らし方の知恵を学ぶということだと思います。

 コロナウィルスの情報は、何が真実で、何が不正確か、巷に溢れる情報を見極めるのはとても難しい状況ですが、私は、自分を信じることにしています。腹の虫が空腹を教えてくれるように、私たちたちは起こった現実を直観的に判断できる力を持っていると思うから。自分が今まで学んできたことを振り返り、なにが役立つかをしっかり考えたいと思っています。生きるために、自分に何ができるか。仲間、家族、自分の愛する人たちのために、自分がなすべきことは何なのか…
 今回のコロナウィルスの出現は一つにチャンスかもしれません。これをチャンスととらえ今後も自身に問い続け、気づいた時に行動していく。未来を作るのは自分たちだ!という意識を持って。それが今、私のできること。


vol.195 菌ちゃん野菜応援団 vol.16

 この原稿を書いているのは3月下旬。コロナ騒動で世界中が震撼としているときです。治療法が確立されていない新しいウイルスに、人はなす術もなく右往左往。みな明日への不安をぬぐいきれずにいるように見えます。

 でもね、ほら!こんなときこそ、菌ちゃんの出番でしょ!!
何故って?コロナもインフルも免疫力が弱ったときに感染、重症化してしまうからです。

では免疫力を高めるには?それが菌ちゃん(微生物)と繋がること。

 昔の日本人は冷蔵庫が無いなか、高温多湿の気候を微生物と共存することで明るく健やかに暮らしていたんですよね。四季折々の旬の野菜を食べること、それらを塩や麹と共に発酵させること、不必要に殺菌をしないこと。そんな昔ながらの生活が実は私たちの健康を強力にサポートしてくれるってすごいことじゃないですか?

今こそ菌活ですよ〜!

 同じように畑も発酵させるととびきり美味しい野菜が出来ることは何度もお話させていただいている通り。
 今年からは関の迫間地区、岐阜の岩滝地区、各務原の蘇原地区にて畑を本格始動しはじめます。

 お近くの地域に足を運んでみませんか。
地に足をつけて生きるための第一歩になりますよ。自分の健康と命は自分である程度守る時代。無理はせず楽しく、でもしっかりと知恵を共有しあいましょ!


vol.195 ここいく日記 はじめの12歩!

10年後の身体を作るために
(今できること)

 私は3人の娘の母です。
私が子育てで大切にしている事は、夫婦仲良くと食育です。私の夢は孫沢山のおばあちゃんになること。それには健康な身体、元気な精子と卵子が必要です!
我が子だけでなく、周りの子ども達も幸せになることを願うようになりました。

食も文化の伝承だと考え、20年以上前から子どもや周りの人たちに日本人が昔から食べてきた日本食の味噌や梅干づくりを教えています。
「いのちの授業」では「食育」も大切にしています。
 私の得意な分野を沢山の方に伝えることは、私が人の為にできる事として、生かされている意味を見つけた気分です。
 今年になり、新型コロナウイルスが世界中に広がり多くの被害をもたらす中、免疫力を高める食品が注目されています。昔から『味噌汁は朝の毒消し』と言われているくらい、身体に良い効能があると朝食の大切さを伝えます。子ども達はパンからご飯にしようとか、味噌汁作ってもらおう!とか、つぶやきます。直ぐに変化が現れてくれます。
 夏休み前に知って欲しい食育プログラムにジュースと砂糖、添加物のお話があります。ジュースの中にどの位砂糖が入っているかを当てるクイズでは、スティックシュガー(3g)何本?コカ・○ーラ(500ml)25本、カ○ピス30本!
子ども達にどよめきが起こります。90gの砂糖はそのままでは甘くて飲めない。でもジュースの中には添加物が入っているから、口当たりが良く飲めてしまう!
砂糖の量を実際に見ることで子ども達により伝わります。体重により一日に摂取して良い量、飲み過ぎるとイライラすること、病気になりやすいことも伝えます。
暑い時は飲みたくなるジュースですが、学んだ事で子どもたちは自分で考えるようになります。
ペットボトルから直飲みを止めてコップに注いでみる。
食品の裏の表示を見て確認する。食べ物に関心をもって欲しいと思っています。

 なぜなら、今日食べている食事は10年後20年後の君たちの身体をつくっている。
健康な精子と卵子がいのちをつなぐことのできる体となるためにも『食育』も伝えています。
 コロナウイルス感染に不安な今だからこそ、日本食を見直し家族で食卓を囲み、たくさん笑い、ナチュラルキラー細胞を活性化して免疫力を高めてみてはどうですか?
 笑い。生きる上で大切ですね。ここいくの会議は笑いが絶えません。1人より仲間が居ることでやれる事が広がります。この輪がひろがり若いメンバーが入ってくれると嬉しいです。(以前、授業した先でここいくメンバーになりたいと言ってくれた子どもがいました)                      担当:ここいくメンバー・加藤佳代でした。


vol.195 トンガからこんにちは! 新連載

はじめまして!加藤美希と申します。大洋州のトンガ王国で暮らし初めて、半年。そろそろトンガのイロハをつかみ始めてきたところで、トンガの紹 介をすることとなりました。どうぞよろしくお願いいたします。

加藤美希(左から二人目)

 トンガは人口10万人ほどの小さな小さな国です。「トンガ」と聞いて思い浮かべられるもの、何かありますか?

 まずラグビーが盛んです。2020年のラグビーW杯では日本代表としてトンガ出身の選手も活躍していました。冬に食べられる南瓜はトンガからきているものもあります。さらに!鯨の親子と泳げる国です!!

 でもトンガの何が一番トンガらしいかと言うと、日曜日の過ごし方。『Lotu(お祈り)、Kai(食べる)、Mohe(寝る)』この一言に尽きます。

キリスト教の信仰が厚いトンガ人は日曜日に必ず教会に行きます。多い人で、早朝5時、朝10時、昼3時、夕方5時。これはさすがに多いですね。普通は朝10時の一回か午後の一回で二回です。

  そして、気合を入れた正装をして出かけるんです。男性はシャツとトゥペヌと呼ばれる巻きスカートの上にタオバラというゴザのような腰巻をして、女性はプレタハという上下セットの伝統衣装にタオバラやアクセサリーのキエキエを腰に巻きます。平日汚れたTシャツを着ている男性スタッフがきちんとした格好をしていると、ドキっとするほど見違えて見えるものです。小さな子供はドレスも着たりしています。
 教会と一言でいっても、宗派があって、ウェズリアナ、シアシ・トンガ、マーモンガ、カソリック、アドバンテージ、、、、そのほかまだまだあります。月曜日には決まって「ロトゥ行った?どこの教会?」と聞かれます。そして、さらに「’Umu(石蒸し料理)食べた??」と聞かれるのもお決まり。

トンガ人にとって食べることは本当に大切で、特に
‘Umuは特別な日や日曜日に欠かせません。仕事の遅刻や早退は何も思わないのに、日曜日に’Umuを用意しないことは、とっても怠惰な1日だったと反省するほどです。
“Umuは教会に行く2時間前くらいから用意し始めます。
 ‘Umuの基本はLū(ルー)というタロ芋の葉、魚や肉(羊肉が人気)とココナッツミルクをバナナの葉で包んだ料理と芋類のマニオケ(タピオカ)クマラ(サツマイモ)タロ(タロ芋)ウフィ(ヤム芋)などです。これらを教会に行く前に熱した石と共に石窯に入れて、ココナッツの葉などで覆い、蓋をして、教会でお祈りしている間の1時間から1時間半、じっくり蒸し焼きにします。帰ってくると、美味しいご飯が出来上がっていると言うわけです。
 私もこの‘Umuを食べる事が、日曜日の楽しみの一つです。
教会の帰りに誰かに声をかけてもらってご馳走になるのを楽しみにしていると言ったほうが、正しいかもしれません。

Moheはお昼寝でーす!これでもか!というほどお腹いっぱいにご飯を食べて、体を休めます。起きたら、お昼ご飯の残りを食べて、一日終わりです。日曜日は家事も含めて一切の仕事をお休みする日なので、なーんにもしません。
 教会後の道には誰もいないし、開いているお店はありません。海に入ることも良しとされていないので、本当に人が住んでいるんだろうか?と思うほど静かです。なんて平和な日曜日でしょうか。

この原稿が来て10日後、加藤さんからメールが来ました。

全隊員の帰国指示
COVID-19の影響でJICA全隊員、(期限未定)一時帰国となり本日(4月2日)トンガを出国し、今朝帰国しましたが、検疫検査結果待ちで、入国できていないでいます(笑)
公共交通機関を一切使うの禁止らしく、いつ、どうやって実家に帰れるのか、、、多くの途上国では医療が整う先進国へのアクセスか良いことが活動の安心材料でもあります。いつトンガに帰れるかはわかりませんが、帰れる事を祈りつつ、トンガの魅力が伝わるように頑張りますね!!
それでは、引き続きよろしくお願いいたします!

加藤美希(かとうみき)農的暮らしに落ち着きたいと思いつつ、ついつい旅人人生を送っている管理栄養士です。旅するうちに、「伝統料理と健康の秘密」が人生の研究課題に。今回のミッションはトンガで蔓延する肥満や生活習慣病の改善。伝統料理の推進と学校菜園を通して、将来トンガの人々が世界に有する健康大国になることを願って日々奮闘中です。


vol.195 プレゼントコーナー

1- あなたの「癒しのひととき」とは?
 あなたがほっこりするときはどんなとき?
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
 タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名
(第1希望・第2希望)
 ※Dは編集室まで受け取りに来られる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、家族構成

プレゼントご希望の方は

ハガキまたはe-mailで、上記のアンケートを1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。
〆切:5月25日 当日消印有効。

宛先
〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。

A.神のお米【神月】 3合

   自然農縁 月とたね様より…2名様

加茂郡東白川村で、家族で自然に寄り添う昔ながらのお米つくりをしている「自然農縁 月とたね」さんからのプレゼントです。八分つきか玄米、希望を明記してね。

B.『ゼロの昇天』

   人生これから!様より…3名様

よりよく生きるためのライフデザインノート。絵本作家・高畠 純さんの
イラストが軽妙!これからの人生をどう生きようか?私らしくってなんだろう?そして人生の最期を自分らしく迎えるって?そんなヒントがいっぱい詰まっています。

C.CINEX映画招待券

   シネックス様より…ペア3組様

感動、笑い、涙、緊張、恐怖…。様々な感情を味わえる作品と出会う場所、映画館。さあ、今日はどんな作品の気分ですか?写真は「最高の花婿 アンコール」より。

D.にらめっこ特産大豆300g

   にらめっこより…3名様

にらめっこの畑でスタッフが丹誠込めて育てた大豆。少々小粒だけど、大豆本来の味がギュッと詰まっています。もちろん農薬と化学肥料は不使用。おひとりにつき300g進呈。にらめっこ編集室でお受け取りください。