184号 (2018.7&8)」カテゴリーアーカイブ

vol.184 いのち特集


前号では「環境」特集として「森・川・海 つながるいのち」森・川・海が人とつながること、自然の懐に入って楽しむことをお伝えしました。今号ではさまざまな視点から「いのち」について考えてみたいと思います。
いのちの特集、むずかしいテーマに取り組んでしまい、編集に四苦八苦していたところ、素敵なメッセージに出会いました。北海道旭川市にある旭山動物園の前園長のブログです。旭山動物園の許可をいただいて掲載をさせていただきました。

伝えるのは「命」
旭山動物園の命題は「生命を伝えること」です。

46億年も前に地球上で誕生した生命が長い長い時間をかけて,さまざまな生物を生み出しながら現在に至っています。生命の誕生も奇跡だったでしょうが,それがこんなに長く続いていることもまた奇跡なのではないでしょうか。どのくらい奇跡かというと,私の命は両親から受け継いだものですよね。父母はまたそれぞれの両親からいただいた命です。そのまた両親は・・・というように生命の糸は,延々と続くのです。さらに,ヒトが現れる前にまでさかのぼり,ほ乳類の登場から両生類~魚類~無脊椎動物~単細胞生物まで,それこそ地球の歴史をさかのぼって私たちの生命の糸は切れることなく繋がっているのです。ですから,命とは自分のものであって,自分だけのものではないのです。このことは今,地球上で生きている生物,すべてに言えることなのです。

さて,その命がよく分かりません。誰かが,命を教えることができるのでしょうか。“いのち”という言葉は教えることができます。でも、子どもから「命って何ですか」と訊かれて答えることができる人が,果たしているでしょうか。だいいち,命は見えないし、さわれないし、絵にも描けません。ですから,「命を大切にしましょう」と言われても子どもたちにはその意味がよく分からないのではないでしょうか。
10年以上も前のことです。幼児にニワトリをさわらせて解説をしていた時、中学生が「僕にもさわらせてください」と近寄ってきました。そして鶏冠に手を触れた途端、手を引っ込めて「温かい」と目を丸くしたのです。以下二人のやりとりです。

小菅「君はニワトリが温かいことを知らなかったの」
少年「いえ、ニワトリは恒温動物ですから体温を持っています」
小菅「では、なぜ驚いたの」
少年「そうですね、何で驚いたんだろう」
彼は,不思議そうにしていました。知識として鳥は恒温動物であることを知っていましたが、実体験がないので、「鳥」が知識だけに止まり、生きている鳥を認識していなかったのでしょう。
命でも,まったく同じことが言えるのではないでしょうか。
旭山動物園には,家畜やペットとふれあえる「こども牧場」があります。そこでは、幼児を椅子に座らせ、膝の上にスタッフがウサギやモルモットをそっと置き、抱き方を指導しています。ウサギに触れる前の幼児にウサギを見せて,「ウサギ、どうだった」と聞くと、ほとんどの子が「かわいかった」と答えます。ところが、ウサギを抱いた後で同じように訊いてみると、「フニャフニャしてた」とか「あったかかった」、「やわらかかった」、「コトコトいってた」という答になるんです。

幼児の行動を観察してみると、不思議なことが見られます。多くの子どもが、ウサギを両手で抱え込み、頭を下げて全身でウサギを包み込むのです。誰も教えていないのに・・・。私は、その瞬間に命は伝わったのだと思います。命は覚えるものではなく、感じるものだからです。でも、それだけで“命の大切さ”は伝わりません。そのためには,命は決して後戻りしないことを知らなければ・・・・。

最近,耳にしたことですが、“死んでも生き返る”と思っている子どもが少なからずいると言うのです。本当に驚きました。それは,「死」が私たちの生活から遠ざけられてしまったからだと思います。最近では、人は病院で生まれ病院で死ぬので、子どもたちが,命の始まりと終わりを実感することが少なくなってしまいました。一方で,新聞やテレビで多くの人の「死」が伝えられてはいます。悲惨な報道を目にしたりもします。でも,どうでしょうか,そのことで自分の心が痛み苦しみ耐えられなくなることがあるでしょうか。やはり,心が最も痛むのは,家族や共に暮らしていた動物たちが死亡したときであり,次に友人,そして知り合いというように,だんだん薄まっていくのが実感ではないでしょうか。
命の大切さを心に刻むには、身近な生きものの死を体験しなければならないのだと思います。愛しているものの死に臨んだ時の心の苦しさが、“かけがえのない命だからこそ、大切にしなければならない”ことを認識する大切で唯一の瞬間なのです。
愛するものの死を通してしか、生きていることのすばらしさは伝わりません。
そして,その命が地球上に存在するためには,命の入れ物が必要なのです。その入れ物がヒトであり,オランウータンであり,オジロワシなのです。

私たちが生命の奇跡に気付いてはじめて,すべての生命がかけがえのないものであると認識できると思います。そういう人々は決して動物たちを苦しめません。そういう人々が多くなれば,この地球上から多くの野生動物たちが絶滅してしまうような事態は絶対に回避できると信じています。このままでは,危ないのです。恐竜たちが絶滅していった時代を大絶滅期と呼ぶのであれば,まさに我々は大絶滅期の中に踏み込んでしまっているのです。この大絶滅の渦巻きから動物たちを救うことができるのは私たち人間だけなのです。

昨年8月に死んだキリンの「タミオ」です。彼が21年間伝えてくれた「命」は私たちにたくさんのものを残してくれました。

旭川市旭山動物園ホームページから引用
平成17年3月4日 旭山動物園長小菅正夫(当時)

「いのち」について 助産師 赤塚庸子さんに聞きました。

心のいのち

<人が人たるゆえんは言葉>
いのちって、生体としてのいのちもあるけど、精神、心が病んでるというか人としての本来のいのちがあまり生きていないんじゃないかって思うときがあるんです。それはおそらく人としての共感とか、相手を思う気持ちとかが希薄になってしまっているから。
今、特に若い人たちが変わってきましたよね。とくに遊び方。その一つゲームが気になります。ボタンひとつで答えが手に入り、欲求もある程度満たされる。画面を見つめる姿はちょっと奇異です。さらに電話は苦手、就職試験の連絡もメール・・・。それでは言葉を発することが少なくなるよね。わたしは人であるゆえんって言葉だと思うんです。言葉を介して共感することがとても大事だと。それを使いこなせないと、社会全体が立ち行かなくなるのではないかと不安に思います。

<生きていく基本は食べること>
今から20年ほど前にデザイナーズベイビーについての記事を医療系の雑誌で読んだことがあります。自分の好みの目の色、髪の色、肌の色、身長はこれくらい、IQが高いとか…そういう全てをデザインして、自分の希望に叶った子どもをもうけることは、近い未来難しい事ではないと。もちろん倫理的な問題はおおいにあります。また、さまざまな理由から自分と同じDNAでクローンを作り、もう一度自分の人生をと考える人もいるけど、魂とか精神は同じではないですからね。そんなことを考えると何か末恐ろしいんですけど、あまり恐ろしい事を想像すると楽しくないですね。
人が生きていく基本って結局は食べることじゃないかな(笑)。食べることって楽しい。でも食べることは、他のいのちをいただくこと、決して無駄にしてはいけないんですね。私は小さい時に「お米一粒には千人の神様がいる」っていつも言われてました。だからどうしてもごはんを一粒も残せないの。

<他を思いやる気持ちで>

この世はもう全てが矛盾だらけ。その中でいかに過剰に動物の命をとらないとか、自分が他者の不幸の上に立たないようにするとか、誰かが喜ぶことをするとか、その時その時に選択して生きていくしかないんじゃないかな。
子育てって待つ事ばっかりだし、お産も待つ事ばかりです。でも今の私たちは、手間をかけるということに価値を見いださないですよね。密猟や貧困な人々の搾取の上に成り立つ商品や問題ある家畜の飼育方法とか、全然違うように見えるけど、それってワンクリックで手間をかけずいろんなものがデリバリーされてくるということの延長なんですよ。ネットで朝注文したものがその日の夕方や翌日の午前中に来ることが日常茶飯事。そこで2日間待たされた時にどういう感情が芽生えるのか。面白くないという感情だとしたら、それが全国に蔓延したときにどうなるんでしょう。ヒューマンエラーは絶対ある。相手を非難するんじゃなくて、お互い様っていう気持ちをもちたいですね。

先日、「助産師として気になる母子って?」というインタビューを受けました。多少体重が少なくても、おとなしい子でも、言葉が遅くても、それはその子の個性です、特に小さい頃はね。子どもの方に問題を感じてこの母子気になるな、という場合はまずないんです。むしろ、お母さんの視線とか、声のかけ方、言葉つかいなど、ちょっとした仕草、そういうのが気になります。いのちを育む(はぐくむ)側である大人の、子どもへのまなざしや接し方が鍵だと思います。

あかつか ようこ●プロフィール
1966年、岐阜県生まれ。助産婦学校卒業後、総合病院や個人病院で助産婦として勤務。医療施設以外でのお産に興味を持ち、助産院の見学や短期研修を体験。
平成13年に実妹の自宅出産をサポートする。
平成16年6月、地元の岐阜県各務原市にゆりかご助産院開業。市内で入院分娩ができる唯一の助産院。
(社)日本助産師会会員 岐阜県助産師会会員

私たちの暮らしは、動植物の命に支えられていると言っても過言ではありません。そこで、あらゆる「いのち」に思いを巡らせてみました。下記は否定でも肯定でもありません。現実です。それぞれの現場では、生活の糧にしている人々もいます。複雑な問題が絡み合っていますが、あえてシンプルに考えてみます。そして、自分のいのちをつないでくれるのは、他のいのち。そこに浮かび上がってきたキーワードは・・・「いのちの尊厳」と「感謝」。

食文化と称して
魚貝類、肉類など動物を食べること。その地域の特徴もある。アザラシ、鯨、イルカ、カンガルー、ワニ、鹿、いのしし、うさぎ、亀、コウモリ、などなど数え上げたらキリがないくらいの野生動物もその土地に根付く食生活に欠かせない。
それは植物にも当てはまります。

世界の珍味ともてはやされて・・・
・フォアグラ・・・強制給餌の果てにいのちを
奪われるガチョウ、あひる。
・フカヒレ・・・生きたままひれを引き裂かれ
海で窒息死するサメ。
・キャビア・・・基本的に魚卵は、
食品用には魚の腹を開いて取り出されます。

害獣と位置づけられて
人間活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般をさす言葉。 人間の多い地域では、家畜などの飼育動物以外はほとんどがこれに含まれる可能性があります。
農作物に被害が出ると、狩猟。最近ではジビエ料理として、
狩られた動物を提供するレストランも。

害虫といって嫌われて
人間(ヒト)や家畜・ペット・農産物・財産などにとって有害な作用をもたらす虫。 主に無脊椎動物である小動物、特に昆虫類などの節足動物類をいいます。駆除には殺虫剤が使われることが多いですが、環境に負荷を与えることにも注意が必要とされています。

ペットの殺処分・・・人間の身勝手の果てに
あなたが選んだその子犬は、あなただけが頼り。
空前のペットブームの裏側で暗躍する、ブリーダーや引き取り屋の実態。大量生産・大量消費の影で起こる遺伝病の問題なども含め、行き場のない犬・猫が
大量に発生している現状。

密漁・・・人間の欲望の果てに
象牙、それはゾウの命です。ゾウだけではありません。
サイ(角)、トラ(骨)・・・。海では赤珊瑚も密漁で絶滅の危機に。私たちは、食品、医薬品、ペット、衣類、装飾品などいろいろな形で野生生物を利用しています。
植物の種や動物の羽、牙、爪、毛、骨など、実にさまざま。
世界にはさまざまな野生の動植物が生息していますが、
人間による過剰な利用によって絶滅の危機に瀕しています。

いのちを思うときぜひ読んで欲しい本をご紹介


いのちつぐ「みとりびと」
みとりびと1
恋ちゃんはじめての看取り
おおばあちゃんの死と向き合う
著者:國森康弘 文・写真
【第1巻】おおばあちゃんの死と向きあう恋ちゃん(小5)の想いをたどりながら、あたたかな看取りの世界を臨場感あふれる写真・文で描く。
出版:農山漁村文化協会(農文協)

おおきなけやき
作: 林 木林 絵: 広野 多珂子
この冬最後の寒さがやってきた日、森で一番背の高いけやきの木が倒れました。森で一番歳をとっていたのです。
倒れたけやきの周りに、森に住む動物たちが集まります。日当たりがよくなったけやきの周りには、他の木がどんどん伸びていきます。やがて時が過ぎて、静かに土にかえったけやき。そこには新しい木の芽が生まれてきました。
出版社: 鈴木出版 ¥1,200 +税


vol.184 アウトドア特集


基本の虫よけ対策
スプレーなど虫よけアイテムを、と考える前に、危険を回避するとても大事な虫対策。蜂対策はできるだけ薄い色の服で!黒や赤など、濃い色の服は蜂に狙われやすいと言われています。理由は定かではありませんが、白や水色など、薄い色の服のほうが無難。帽子もできれば色の薄いものを。また、蜂が近くに飛んで来るとつい手で払ったりしがちですが、これはNG。蜂が攻撃されていると勘違いして、反撃してくる可能性があります。静かに、じっとして通り過ぎるのを待ちましょう。

靴やバッグの中身をよく確認
海のキャンプで靴の中にムカデが入っていることに気づかず、そのまま履いて刺された経験、ありませんか?ムカデに限らず、靴やバッグの中に虫が潜んでいる可能性は十分にあります。靴を履くとき、バッグの中から洋服を出して着るときは、必ず虫がいないことを確認してからにしましょう。

持って行きたいアイテム
・ケガに
絆創膏/消毒液/包帯/ガーゼ/創傷被覆材/サランラップ/固定テープ
・やけどに
冷やしタオル/鎮痛薬/非ステロイド軟膏(患部に塗ると治りが早まります)/コップ、ビニール袋
・虫除けに
虫よけスプレー/虫よけキャンドル/蚊取り線香/ステロイド軟膏/抗ヒスタミン剤/ポイズンリムーバー

ポイズンリムーバー
一家にひとつ持っておきたいのがポイズンリムーバーです。傷口に吸い出し口を当て、レバーを引いたり、ピストンを押すことで、皮膚の下にある毒を吸い出せます。蜂やムカデなど強力な毒を持つ虫に刺されたときの応急処置に、用意しておくとよいアイテムです。

刺されたら直ぐにポイズンリムーバーで応急処置!
:ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチなど。中でもオオスズメバチの危険度は高く、土の中に巣を作ることが多い。
ムカデ:刺されると30分くらいは動けなくなるほど痛い! 山よりも海辺のキャンプで多く見かけます。
ブヨ:蚊より大きくハエより小さい。人の身体を口で噛んで吸血します。蚊より痕が大きく強いかゆみが残る。
:「困った虫」の代表格。池や水たまり、川の流れが弱い淵の近くに発生しやすく、テントはできるだけ離れて設営したほうがよいでしょう。
マダニ:藪に潜む小さな虫は、対策は潜む場所に「近寄らない」こと!

スズメバチは決して手で払わない!怒らせるだけ。その代わりにこれを試してみよう。

粉コーヒー
ボールに粉コーヒーをとり、ライターで少し燻しましょう。煙がスズメバチを遠ざけます。
にんにく
スズメバチはにんにくの芳香油も苦手。にんにくを割って置いておきましょう。
茶色の紙袋
これは面白い方法です。大きめの茶色の紙袋を置いておくと、スズメバチは他のハチの巣があると錯覚して戦いを避ける為に近寄らないのです。

つくってみよう!カンタン虫除けスプレー
ハッカ油で虫除けスプレー!
市販のものより虫除けの威力は落ちるのですが、日常的に使うのであれば安心して使えコスパも良い「ハッカ油」で虫除けスプレーを使ってみませんか?ハッカが苦手な虫は【ゴキブリ・蚊・コバエ・アリ・ダニ】など。

◎ 用意する物
・無水エタノール(10ml)・ハッカ油(20~40滴)・精製水(90ml)
・スプレー容器(ハッカ油はポリスチレン(PS)を溶かしてしまいますので「ポリプロピレン(PP)」「ポリエチレン(PE)」「ガラス製」「陶器」「耐油性」「耐アルコール性」の容器を)
◎作り方
①-無水エタノール10mlとハッカ油20~40滴を良く混ぜる。 ②-スプレー容器に移し、精製水90mlを加え良く混ぜる。 ③-使用する時は良く振って。使用期限は約1週間から10日。しっかり虫除けをしたい時はハッカ油の濃度を上げる。
◎使い方
コバエ・ゴキブリが出そうな台所・ゴミ袋・エアコン周り・部屋・車の中◎ダニがいそうな布団・カーペット・畳◎蚊や虫が入りそうな網戸、玄関にスプレー。
◎ハッカの効用
抗菌効果:メントールに高い抗菌性。
覚醒効果:神経を落ち着ちつかせイライラや眠気・ストレスに効果的。
殺虫効果:ほとんどの虫が嫌いなハッカの香りで虫を寄りつかないようにします。
消臭効果:天然の芳香剤になるハッカは人間とペットにも優しい成分。部屋のダニには100%の殺ダニ効果があると報告もされています。梅雨時期からしっかり掃除をしていても体が痒く感じる時には、布団やカーペット、畳にハッカ油スプレーをしてみて下さい。

虫に刺されたらハッカバーム
「ハッカ油」バーム(軟膏)

◎ 用意する物
ワセリン(10g)ハッカ油(6滴)容器
◎作り方
ワセリンとハッカ油を混ぜるだけ。密閉容器で保存。混ざりにくく感じた場合は、湯煎したり、ドライヤーで溶かします。ワセリンは、不純物が少ない「白色のワセリン」で日本製を選びます。
虫さされのほか・軽い切り傷・かゆみどめ、肩こり・頭痛・鼻づまり・心身疲労・乗り物酔いにも効果があります。


vol.184 カタコトの部屋 災害時に役立つパッククッキング

災害にあったときのために、知っておくと便利な「パッククッキング」。
今回は参加ママたちが、お米1合(もしくは主食メニュー)と、
パッククッキングおかずメニュー1品を各自で準備し、持ち寄りました。
ガスコンロとボンベを使ってさぁ、挑戦!

パッククッキングとは、ポリ袋に食材を入れて湯せんで火を通す調理法。ガスや水道、電気などのライフラインが使えなくなっても、カセットコンロ、鍋、水、ポリ袋を準備すれば簡単な食事を作って食べることができます。

今回のメニュー
主食:ごはん、炊き込みごはん
リンゴジュースで炊くごはん
(炊飯用の水が不足と想定して)
おかず:野菜スープ、肉じゃが、さつまいもの塩煮、汁なし中華そば、切干し大根煮、ポテトサラダ カレー味
おやつ:バナナ蒸しパン、米粉ういろう
※番外編:味噌玉で味噌汁
冷蔵庫にあるものを、味噌でくるむだけで、食材の保存期間も長くなり、パッククッキングのお湯が使える。

用意するもの
食材・調味料・水・カセットボンベ・ガスボンベ・鍋・ポリ袋(耐熱性のもの)
災害時にあると便利
牛乳パック(切って食器に、切り開いてまな板に)
キッチンばさみ・ナイフ

作り方はかんたん!
① 材料と調味料を袋に入れる。空気を抜いて袋の上の方で口を結ぶ。(調理で温まった空気が膨張して袋が破裂しないよう)
② 鍋にお湯を沸騰させます(今回は5ℓ使いました)沸騰まで17分
③ 袋を入れて蓋をし、ふきこぼれないように30分間温める。
※袋が底やふちについてしまうと溶けて破れる可能性あり
汁なし中華そば15分、ういろう25分で取り出す。
④ 30分たったら袋を取り上げ、ごはんは10分蒸らす。
※鍋のお湯はまた使えます。

tocotocoメモ
今回は炊飯用、鍋の水合わせて6ℓの水と、
ガスボンベは1/2本を使用しました。
災害時に1日2回パッククッキングするとして、
1日1本のボンベが必要という計算になります。
ただ、その日の気温などでもっと必要になるかも。
多めに準備するといいでしょう。

いっきにできたよ!ほっかほか〜♪

 

参加ママたちの感想
★実際に震災が起きたとき、初めてではできないかも。でも、一度経験したのでいざというときでも作れそうです。
・蒸しパンがおいしかった。味噌玉は保存が効くしすぐ作ってみたいと思いました。(Mさん)
★どんな袋を使えばいいか比べてわかりました。
・鍋のお湯が体拭きなどに使い回しできるところがいいわ。
・今回、自分で準備したので勉強になりました。(Yさん)
★りんごジュースご飯が冷めた後、お酢を加えて酢飯にアレンジ、とは目からウロコでした!
・車麩など水分吸うものが腹持ちがよく、重宝することがわかりました。ストックしておきます。(Kさん)
★高密度ポリエチレン袋でもパッククッキングに対応していないものがあることがわかりました。できれば厚手で破れにくい日本製だと安心して使えそうです。
・数種類のおかずと主食が一気にできるから、全部ができたてほかほかの温かい状態で食べられる。震災時にはとても安心すると思います。
・途中で味見ができないから、濃い味や凝った複雑な料理より、シンプルなのが美味しいと思いました。(Tさん)

子育てコミュニティ toco toco
子育て世代のやってみたい、知りたい、学びたいことを、自ら企画・運営。誰かが講師、受講者という立場のない、一人一人が活躍する「学び合い会」を中心に、顔と顔を合わせて集う良さを生かした活動を展開中。
問い合わせ:facebook「子育てコミュニティtoco toco」


vol.184 新連載!ここいく日記

ここいくの授業は、幼児から大人まで年齢別にプログラムがあります。幼児から性教育⁉と思われる人もいると思いますが、幼児期の子どもは何にでも興味津々で聞いてきます。「涙はどこから出てくるの?」「月はどうしてずっとついてくるの?」と。それと同じように、「赤ちゃんはどこからくるの?」「ママにはどうしておちんちんがないの?」「セックスって何?」と聞いてきます。幼児が対象の時はそんな素朴な疑問に答える授業をしています。

素朴な疑問に答えることからはじまります。
例えば、性器の話。男の子のおちんちんの後ろにぶら下がっている袋の中にある丸い玉2つ。大人の体に近づくと、この中でいのちのもとが作られる。いのちのもとの名前は精子。女の子もお腹の中に丸い玉を2つ持っている。女の子も同じように大人の体に近づくとそこでいのちのもとが作られる。いのちのもとの名前は卵子。
そして、精子は空気に触れると生きられないこと、だから空気に触れないように子宮へ送り届ける仕組み、性交についても話をします。お父さんの精子とお母さんの卵子が出会い一つになって赤ちゃんになる。赤ちゃんはお母さんのお腹の中で大きくなる。だから女の子のお腹の中には赤ちゃんが育つお部屋「子宮」と赤ちゃんが生まれてくる道「膣」がある。
性器は、いのちを作る大切な仕事をしている場所だとわかれば、大切にすることができます。下着や水着で隠れる場所「プライベートゾーン」は、ぼくだけ、わたしだけの大切な場所。ここぐらいまで話すと、おちんちんというだけでざわついていた子も大切な話をしていることがわかってきます。
精子と卵子の出会いも偶然で、みんなの命は奇跡のような確率で生まれたことを伝えると、どの子もキラキラした目で嬉しそうに聞いてくれます。
いのちの始まり受精卵、自分の始まりが、針の穴ぐらいの大きさだったことがわかると、とっても小さかったことに驚き、自分はここからこんなに大きくなったんだと誇らしげな笑顔を見せてくれます。

生まれてきた時の話を聞くのも子どもたちは大好き。
みんなは自分で生まれる日を決めて、自分の生れてくる力、生きる力を使って生まれてきたこと、そして元気に泣く力があったから、今こうしてここに生きていること。お母さんも痛みに耐え命がけで赤ちゃんを産んだこと、お父さんも他の家族もみんな赤ちゃんが生まれたことをとっても喜んだことを伝えると「ああ!そうなのか」と誇らしげで嬉しそうな顔をします。
これらの話しを通して、みんな違うし、みんな違っていいこと、自分だけでなく他の全ての人の命が尊いというメッセージも子どもたちの心に届きます。

性教育というと、どうしても「性交」を気にする大人たちがいますが、授業後に子どもたちからもらう感想文(感想文は、ここいくの宝物です!)は、親への感謝や、生まれた喜びに溢れています。性交についての感想はほぼありません。性交を伝えることを心配しているのは、大人なんだなぁ~と感じます。

担当:ここいくメンバー・中村暁子でした。

ここいく☎090-3446-8061(中村)


vol.184 リバース14号

花がスミレににているが、スミレの仲間ではなくタヌキモ科。葉の表面や花茎の繊毛から粘液を出し虫を捕らえる。

ムシトリスミレ  Pinguicula vulgaris L. var. macroceras Herder( タヌキモ科 ムシトリスミレ属 )  撮影:長屋泰郎

ムシトリスミレは高山の湿地に生える食虫植物。 葉の長さは5cmくらいで、ロゼットは10cm弱くらいの大きさになり、やや群生する。夏に分枝しない花茎を伸ばして、淡紫色の花をつける。ムシトリスミレの葉には腺毛が密生しており、粘液に小さな虫が絡め取られる。新しい葉は中央から古い葉を押し広げるように伸びてくる。古い葉は虫を抱えたまま土に返り、栄養分を返すと考えればいいのだろうか。7~8月、高さ5~15センチメートルの花茎の先に、紫色の唇形花を1個横向きに開く。捕虫はもっぱら葉で行われますが、花茎にも無数の粘液をつけており、ここでも虫と捕まえることができるそう。多年草。湿原や湿り気がある岩地、地面などに生育する。四国、中部地方以北の本州、北海道から周北極地方に広く分布する。

かんくろうさん(ミュージシャン)

2011年の東日本大震災、なにかしなければと思う自分がいました。それまでは、吉田拓郎のファンで、ファン同士がつながって、拓郎さんの歌の替え歌で反原発、なんて歌っていました。福島で避難を余儀なくされ、飼育していたダチョウや 豚などを放ったのが沈黙の街を闊歩していたり、この歳で 街を離れるなら、という悲惨な現状を歌にして訴えてみた。でも、言い過ぎもよくないからオブラートに包んで、やさしく本質を突く歌を歌っていました。あまり表現が強いとみんな引いちゃうからね。やんわりと、メッセージを伝えるようにしていました。
そんな活動をしていたら、「浜名湖フォークジャンボリー」に応募してみませんか?と声がかかりました。そしたら、選考に通っちゃって。大人数の前で歌うなんて初めての体験でした。それから7年・・・
最初はソーラーバスで登場!というスタイルで音楽活動をしようとは思っていませんでした。もともとボクはアウトドア志向で、キャンピングカーのつもりで、40年落ちのワーゲンを購入しました。屋外でラーメンとか、コーヒーを入れたらおいしいだろうなぁ、ソーラーパネルで発電した電気を使ったらおもろいやンって。
それが反原発の流れで、車にソーラーをつける理由が変わりました。自分の音響の電気は自分でまかなってみようって。野外コンサートというのはものすごい電気を使うんですね。で、電気は自前というスタイルで歌ったら、みんなが喜んでくれるんですよ。発電した電気はあえて直流電気を使っています。電気って流れの方向だけに伝わるのではなく ノイズの逆流も瞬時に伝わるのです。原発由来と 隔離していることにも意味があるのです。
フォークジャンボリーにはすごくたくさんの人が集まりますから、そこで、チャリティーグッズを販売して、売り上げのすべてを福島の子ども達に寄附しています。その他、エコフリーマーケットとかにも出向いて、歌ったり、グッズを売ったり、その売り上げも寄附する、そんな活動を続けています。
ボクの本業はウレタン加工の製造業です。端材がたくさん出るので、それをクッションにしたり、自分のマークをシルクプリントして、チャリテーグッズをつくります。自分で縫いますから 〔シンガー・ソーイング・ライター〕なんちゃって(笑)
今後めざすことは?って、よく聞かれるんですけど、ここまで来たのも、流れっていうか、自分の気持ちに添うことをしているだけです。
で、40年ぶりに新曲を書いたんです。4番まであるんですが、1番だけ披露させていただきます。

♪ 勿 体 無 意 ♪

も も も 勿体ない  も も も 勿体ない
錆びたバンパー 閉まらないドアー バネの飛び出た座席なのに
夢の ような 魔法 のエネルギー
この 車で さすらってみたい 青い風に吹かれてみたい
でも この車 燃費が悪くて 税金も 割高なのです

写真① 子どもたちがソーラーバスを見て「猫バスみたい」っていうので、ノリで装飾してみました。縫うのは得意ですし(^^)
写真② プラグを挿すだけで使える電源はありがたいですけど、ボクはあえて屋根にソーラーパネルをつけて発電して音響に使っています。
写真③ ライブハウスなどで現物のバスを見せられない時にMCネタとして このミニチュアバスをお見せして説明します。(小さいけどソーラーセル本物積んでます)

浜名湖フォークジャンボリーで初めて大勢の前で歌う。エコフリマなどで、ミュージシャンとして登壇する傍ら、自ら改造したソーラーバスで発電し音響に使う。
これは、原発に対する緩やかなアンチテーゼだ。
ちまたでは、おもろいおっさん、中村寛郎さん65才
http://mahalo2.sakura.ne.jp/genki


vol.184 ボーダーレス社会をめざして vol.43


NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

個展を再開
3月にぎふ清流文化プラザで岐阜県の障がいのある人たちの展覧会「花さく、ハレ」がありました。出品作家約30名の中に選ばれ、息子の絵が展示されました。それをきっかけに息子は個展をやろうという気持ちになったようです。7年前に「もう僕は個展はやりません」と宣言したのにもかかわらず、同級生が個展を開いたり、知っている人が個展を開くとやたら気になり、出かけて行っては刺激を受けてきていました。同級生が書道の個展を開いた時には、相当ライバル心を持ち
「僕も賞を取って個展を開きます。」
と言い、書道の道具を一式揃えて、家で書道を始めました。
「あっちゃん、書道の個展を開こうと思ったら、全国コンテストで入賞しないとだめだし、難しいよ。あっちゃんには、絵があるから絵で個展開けばいいんじゃない。」
と伝えました。自分の絵が一部の人の間では、評価されているということが全く分からないようです。あれだけ私が褒めてるのにもかかわらず分からないのです。気持ちの上で個展をやると決めてからは「いつ個展をやるんですか?」としつこく聞いてくるので、7月14日~23日岐阜駅の隣のハートフルスクエアGの2階でやることにしました。それ以後、息子は新作を創らなくてはと、俄然張り切っていろいろな絵が出来上がってきています。これは???という作品が多いのですが、今回は本人が喜ぶ作品展を考えていますので、私が気にいらない作品もどんどん出そうと思っています。
自閉症の人は、一度言ったことは覆さないと思っていたのですが、「個展をしたい」とは・・・ちょっとびっくりです。1月頃から彼の調子がいまいち良くなかったのですが、毎日毎日絵を描き続けているので、少しずつ安定してきています。何かすることがあるというのは、自閉症の人には必要なようです。自由という時間が、一番彼らは苦手です。何をしていいか分からないからです。スケジュール表を作るなど、見通しが立つと気持ちが安定するのだと言われます。しかし、自閉症といっても十人十色です。そんなスケジュール表が必要な人ばかりではありません。息子はどちらかというと、スケジュール表は必要がない人です。自分で一日を組み立てることが出来るようになってきているので、人からの指図は苦手です。それだけ自分というものが出来、大人になったということでしょうか?
今回はDMも自分で作りました。どんな展示にするか?悩ましい所ですが、一緒に考えていこうと思っています。土、日、祝日は会場におりますので、是非ご来場下さい。


vol.184 人生これから えんぴつ・カフェ

第5回 えんぴつ・カフェの報告
今回は、お墓の話題で盛り上がりました。実家が遠い、墓守が負担にならないようにしたい、連れ合いと一緒の墓には入りたくない、そもそもお墓は要らない、散骨しておしまいにしたい、手元に置いておくのがいい・・・などなど、それぞれの思いを語り、共有しました。

千の風になって〜♪という歌の通り、お墓の前には亡き人はいないんだから、とか、いやいや、やはり、ご先祖さまがが帰るところとして必要だし、お墓の前で手を合わせると落ち着くし、墓に心のよりどころを感じるのも確か、なのでやっぱり必要だわ、とか。こんなおしゃべりを通じて、自分の考えを調整したり、確認したりするのが“えんぴつ・カフェ”です。
みなさまの参加を、お持ちしております。

次回のえんぴつ・カフェ
と き:第7回・7月21日(土)
じかん:13:30-15:30
ところ:産業文化センター2階第1会議室
会費500円
(紅茶&お菓子を楽しみながら、座談会形式で情報を交換しながら書き込んでいきます。)

えんぴつ・カフェ 開催日程
会場:各務原産業文化センター2F第4会議室
時間:13:30−15:30(会場は変更の場合がありますのでお申し込み際にご確認ください)

7月21日(土) おしゃべりしながらノートに書き込む

8月はお休み

9月20日(水) スペシャル第2弾「成年後見人制度って?」
講師:青木文子氏(司法書士)
成年後見人制度って知ってる?制度をよく理解し、自分や
家族のライフデザインを設計してみます。

10月18日(木) おしゃべりしながらノートに書き込む

11月18日(日) スペシャル第3弾「終末期医療を考える」
講師:木田盛夫氏(木田ファミリークリニック副院長)
終末期医療について、実情を検証しながら、在宅のメリット、デメリットを学びます。

12月はお休み

2019年 1月19日(土) スペシャル第4弾「在宅の現場から」
講師:入学佳宏氏(ケアマネージャー)
ケアマネージャーから在宅の現場の声を聞き、介護や看護
のあり方を考えます。

2月20日(水) おしゃべりしながらノートに書き込む

3月20日(水) スペシャル第5弾「どうお別れしますか?」
講師:市川雅清氏(一級葬祭ディレクター&終活アドバイザー)
えんぴつ・カフェで常に話題になる葬儀やお墓の問題それ
ぞれの土地柄や実情などを含め情報交換します。

スペシャル:講師の基調講演を聴いたあと、講師を囲み感じたことなどをシェアします。会費1,000円(紅茶&お菓子付き)

えんぴつカフェの問い合わせは
田辺 090-5638-7044 三上 090-7854-4561


vol.184 ホスピスナース奮戦記 vol.9

緩和ケアのむずかしさ
今日の一件目の訪問は、40代後半の女性だった。膵臓がんの末期。ベッドに横たわるその患者さんは、体中の脂肪も筋肉もすべて失ってしまったように痩せていた。肌の色は、黄疸もあって灰色がかった黄色をしていた。意識はもうろうとしていて、時折、おおきなうなり声をあげている。時々かろうじてうなずくだけの反応が確認できたが、もう意志疎通は難しかった。顔は苦しそうな表情をしていて、頻繁に寝返りを打っている。とても安らかな様子ではない。ベッドの脇には中学生くらいの息子さんと夫がいた。夫は、「妻は、朝からずっと痛み止めが効かなくてうなっている。痛みで落ち着かない。どうか痛み止めの量をあげて、楽にさせてあげてくれ」と言った。もう昨日から尿もでていないし、何も口にしない。家族の覚悟はできているという。
痛みや不安感の緩和は、ホスピスケアの中でも最優先事項。ただ私は訪問前に読んだ、前日に担当看護師の書いた記録がすごく気にかかっていた。そこには、患者さん本人から担当看護師に、「多少痛みがあってもかまわないから、痛み止めを減らしてほしい。痛み止めで意識が朦朧としたり、眠くなったりするのを極力抑えたい。痛みがあってもいいから、自分の息子としっかりした意識で会話できるように痛み止めを減らしてほしい。」と頼んだ様子が記録されていたのだ。
私は、ここでとても迷ってしまった。この状態で痛み止めの量を増やせば、たぶんきっとこの患者さんはこのまま意識がはっきりと戻らずに死を迎えるだろうと予測された。今ならかろうじてうなずいたりできる。
 私は、この家族を知らない、私はこの患者を知らない、彼女はどれだけ息子さんと会話できたのだろうか。昨日の夜からどれだけの痛みを抱えているのだろうか、またどれだけのことを伝えたのだろうか。家族に患者さん本人の希望で前日から痛み止めの量を減らしたことを伝えても、もうそれどころではなかった。患者さんの苦しそうな姿をみていると家族はいてもたってもいられない。そばにいる息子さんは、現実をみないようにしているのか、訪問中はずっとうつむいてゲームをしていた。今にも死にそうな変わり果てたお母さんの姿を前に、彼なりに踏ん張っているんだろう。本当は、ものすごく患者さんに聞きたかった。ちゃんと息子さんに伝えたいことを伝えられましたか?
今となっては本人にしかわからない。それができずに痛みだけに耐えていたら、と思うと心が痛んだ。また、そんなお母さんの姿をみているこの12歳の息子さんのことを思うとさらに心が痛んだ。この患者さんは現時点ですでにバイタルサインだけみても死が近いことが予測できたし、すでに相当量の痛み止めを必要としていたから、現時点で痛みのコントロールをしてなおかつ会話のできるような状態まで意識を戻せることはないだとうと思った。夫も他の親族もいよいよ最後だと言った。
私は、言葉だけがコミュニケーションではない、きっとこの患者さんは最期まで息子さんへ愛をこめていろんなメッセージをおくっているはずだ、と自分に言い聞かせて、痛み止めの量をあげる指示をもらった。パッチの痛み止めも張り替えて、必要な時に痛みや苦しそうなレベルに合わせてあげられる経口の痛み止めもあげて、新しい分量を家族にも説明した。帰る前に息子さんにもお別れをいったら、やっぱり黙ってじっとゲームの画面を見つめていた。
母親であり、妻であり、姉である患者さん、でもやっぱり自分の子供のことを一番考えていたのだろうと思う。この患者さんは、次の日に亡くなった。どうか、患者さんのメッセージが息子さんへ伝わっていますように。

 

わかばま〜く:プロフィール 1982年生まれ。ニューヨーク州立大学卒業後、ニューヨーク市立病院に看護師として4年勤務。現在は訪問看護師としてホスピスケアに携わっている。岐阜県各務原市出身。


vol.184 ぎむきょーるーむ 発達障がい大人が変われば「薬」はいらない!?

大人にとって「便利なもの」だから・・・・・・・・・・ 嶋田 和子
学校と医療がつながる理由

教師が手に負えない子は精神科医に

学校・医療者・薬がつながるのはなぜなのか?この疑問に答えるのは案外、カンタンかもしれません。
発達障がい、ときにADHD(注意欠陥・多動性障害)に使われる薬が、学校の先生や医療者、保護者、本人、そのほか本人をとりまく周囲の人たちにとって、たいへん「便利なもの」だからです。
飲めばある程度の、目に見える効果が得られると感じている人が多いわけです。多動が治まったり(治まったように見えたり)、勉強に集中できたり(できたように見えたり)、要するに子どもの言動に変化を及ぼすことができる(と思われる)薬なのです。
私はフリーのライターとして精神医療問題をテーマに、この7年いろいろ取材を重ねてきましたが、発達障がい、ときにADHDの対する投薬は、これまでの精神医療分野で問題になってきた多剤大量処方の問題とはまた別の側面があると感じています。
それは、集団にうまくなじめない子どもを、病気、障がいという概念を飛び越えて、その便利な薬によってなんとかしようとする大人の側の論理の存在です。
最近、「連携」ということが盛んにいわれるようになりました。学校と精神医療の連携です。一昨年の日本精神神経医学会において、そのシンポジウムに招かれた現役の中学校教師二人が、「学校現場は精神科医の助けをもとめている」とラブコールを送ったことは、私にはたいへんな驚きでした。教師では手に負えない子どもたちを精神科医にゆだねたいという、なんとも露骨な主張に、「教育の放棄である」として出席した先生たちに抗議文を送りましたが、いまなお、なしのつぶてです。

窮屈な教育現場の中で

しかし、私には驚きでしたが、現実の学校現場ではすでにそういうところにまで行ってしまっているのかもしれません。
スクールカウンセラーやソーシャルワーカーは、学校と精神医療をつなぐパイプ役になっているという話も聞きます。
それはある意味で、手のかかる子どもを教室から「排除」する役割も担っています。「排除」のために、発達障がい概念は大変便利であり、薬は手っ取り早い
手段なのです。
薬を飲めばなんとかなる。薬が解決してくれる。病気、障がいには薬は必要である・・・・・・。
発達障がいは服薬することで本人も楽になると言う考え方も広まっています。
「薬を出すこと以外できることはない」といった児童精神科医もいます。先日話を聞いた小学校の先生は「薬に疑問を抱いている教師は、ほとんどいません」といっていました。
社会全体がこの薬の「依存」に陥っているのです。
もちろん、こうした背景には、現代の教育現場の窮屈さもあるでしょう。クラスで起こったことはすべて担任の責任となれば、薬を飲んでもらって未然に「事件」を防ぎたいと考える先生がいたとしても不思議ではありません。校長の評価が気になったり、保護者の意見が気になったり・・・・・・その板挟みで学校の先生は「薬依存」に陥っていくのでしょう。
一クラスの人数が多すぎて、一人ひとりにかかわる余裕がないという事情もあるようです。書類仕事が多すぎるという意見も聞きます。そういう現実的な大人の側の問題の陰で、子どもが薬を飲むことになるとしたら、やはりその服薬はけっしてその子のためではない。
私はこの7月、『発達障害の薬物療法を考える』(彩流社)という本を出版しました。本を書くにあたってあるスクールソーシャルワーカーを取材し、本書の中で「闘うスクールソーシャルワーカー」として紹介しています。彼女はみずから子どもを医療につなげたことは一度もないといいます。
「発達障がいに精神科医はいらないです」といいきった彼女の言葉が印象的でした。「発達障がいは精神の問題じゃない。”発達“なのだから、かかわり方でよくなっていきます」。

子どもたちを医療に手渡す前に
前出、小学校の先生から聞いた話です。いつも人のものを取っては走って逃げる男の子がいました。先生も同級生も彼を追いかけ、取り返そうと躍起になりましたが、彼とずっとクラスがいっしょだった女の子がポツリといったそうです。「あーあ、ほっとけば、すぐに返してくれるのに」。
子どもたちは多様性の中で成長します。一方、障害児と健常児がいっしょに学ぶインクルージョンではない特別支援教育は「排除」の教育です。
多動ということで薬を飲ませて、その子がじっと椅子に座っていられることがそれほど重要なことでしょうか。薬を飲んでおちついたから、それで問題解決とばかりに、先生や周囲の大人がその子に対して丁寧にかかわることをやめてしまったら、その子にそのあと、どんな心の成長があるのでしょうか。あるいは、だからこそ、薬をやめることができないまま、延々と飲みつづけることになるのかもしれません。
連携という名のもとに教育現場が「医療化」することの“おかしさ”を、いま一度考え直してみる必要があります。子どもたちを医療に手渡す前に、学校の先生だけでなく、私たち大人の側も、できることはまだまだたくさんあるはずです。

しまだ・かずこ
フリーライター 2010年にブログ「精神医療の真実」を立ち上げ、精神医療の被害を中心に取材・執筆を続ける。著書に『ルポ 精神医療につながれる子どもたち』『発達障がいの薬物療法を考える』(彩流社)、『精神医療の現実・・・・・・処方薬依存からの再生の物語』(萬書房)

ジャパンマシニスト社 おそい・はやい・ひくい・たかいNo.99より


vol.184 半農半Xという生き方 vol.25

一人歩きの会
ふと思い立ち、自宅の綾部市からお隣の京丹波町の道の駅「和(なごみ)」まで歩いてみました。27号線沿い、約25キロの道のりです。朝方は雪で長靴を履いてだったので、約4時間ほどかかりました。車なら30分といったところでしょうか。時間はかかりましたが、歩くといろいろなものが見え、味わい深くすべてが愛おしく感じました。いつか、今度は和知から須知まで歩く予定です。そして、またもう1日かけて今度は須知から亀岡へ。さらに亀岡から京都市内をめざす予定です。なぜ歩くのか。そう問われれば、一度、先人のように京都まで歩いてみたかったからと答えるでしょう。我が村ではその昔、京都市内の有名社寺より、神輿を購入し、持ち帰ったという記録があります。歩くだけでも大変なのに、よくあの重いものを持ち帰ったものです。先人への敬意を表し、歩いてみたいと思うのでした。車ならあっという間ですが、排気ガスも出さず、化石燃料も減らさず、ゆっくりと風景を楽しみながら、歩いてみたいと、ふと思ったのです。

アザミの楽園
草刈りシーズンになりました。これから秋祭りのころまで、草刈りに追われる日々となります。草刈りの際、胸ポケットにはペンと紙を入れ、ひらめきがあったら書き留めています。五感が刺激されて、いいアイデアが浮かぶことが多く、草も刈れてきれいになり、アイデアも収穫でき、一石二鳥です。唯一残念なことは草むらのカエルをときどき殺してしまうこと。今年は平和でありますように。草を刈っていて、アザミ(薊)の花に出会うと、幼稚園の担任の先生のことを思い出します。遠足のときだったか、先生はぼくたちに「私はアザミが好きです」と言われたのです。そのことばをぼくはなぜか覚えているのでした。綾部にUターンをして19年ですが、野のアザミはできるだけ刈らず、残すようになりました。すると、畑の一画が美しいアザミ野に。村の方が足をとめ、「アザミってこんなにきれいだったかいな」と言われたときはうれしく思いました。タダと言っては何ですが、お金をかけず、アザミがきれいなミニ名所ができたらなと思い、今年もアザミを刈らずに大事に残します。

塩見直紀(しおみなおき)半農半X研究所代表
1965年、京都府綾部市生まれ。20年前から「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱。半農半X本は翻訳されて、台湾、中国、韓国にもひろがる。著書に『半農半Xという生き方 実践編』など。

※半農半Xとは・・・半農は環境問題、半Xは天職問題(どう生きるか)を背景と する。持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方。ex.半農半漁、半農半大工、半農半看護師、半農半カフェ、 半農半絵描き、半農半歌手、半農半鍼灸師、半農半カメラマンなどなど。


vol.184 未来に続く暮しの学び Part-26

続けるということ
5月1日、私たちの運営するエコビレッジ/リトリートセンター・パラダイスワンは5周年を迎えました。
試行錯誤をくり返した5年間ですが、これからどうしていこうかという、方向性の転機となる年を迎えた感じです。
この5年間で、パーマカルチャーを主軸とした畑つくりと様々な国籍の人たちとのネットワークは、うまく機能してきたと思います。また、音楽、アート、ヨガ、瞑想、ワークショップ・・・などいろいろな分野で活躍している人たちに場所を提供したことで、得られた気づきも多くありました。
ほんとにたくさんの人たちの力を借り、協力があればこそ続けてこられたと思うと、感謝と喜びであふれる思いです。しかし、その喜びの反面、打ち抜き検査で、市役所の衛生管理局から、いろいろと指摘されたのが5周年記念の5月1日。65人規模の団体を受け入れて一番忙しい時期に検査が入るとは。。。。。実は、その少し前から、施設の設備(配管やキッチンなど)いたるところに不具合が生じ始めていて今後の運営をどうするか考えていたので、これも面白いタイミングだなと思いました。
役所とは、うまくつきあっていこうと話し合い、やるしかないのですが、提出する書類の多さに頭をかかえ、憂鬱になりました。
まさに、やる気を吸い取られるという感じ。とにかく役所とのやり取りは、仕組みがややこしすぎますよね。例えば、コンポストのトイレ、排水の処理、飲み水の確保、残飯の処理、生活をするうえで不可欠な部分を自分たちの住む環境に適した方法で確立する。それを全部書類で市に提出しなければいけないというのは、相当量の作業です。
でもこのタイミングの出来事は、持続可能な生活とはなにかを問いかけられ、もう一度自分たちが考えるきっかけにもなりました。
社会の仕組みを理解したうえで、持続可能な生活をアピールしながら施設を運営すること。それが、今の自分たちのミッションだと思っています。       Yao


vol.184 菌ちゃん野菜応援団 第5話

どんどんお日さまが力強く輝くようになりましたね!!
日も長くなって我が家の子ども達はいつも6時過ぎまで遊び呆けております。
草の勢いも、日に日に無視できない高さになり。。先日は草刈り機をお借りして一気に広い畑を刈り取りました。もちろん、刈った草は畑に戻すんですよー。こんなところも循環なんですね。
畑仕事も本格始動。夏野菜の植え付けを済ませた方も多いのではないでしょうか??

今回私たちが行ったのはお芋の苗植えです。
SNSでよびかけたところ、お子様連れのママを含めて10名ほどが集まりました。 広い畑を耕運機でおこして畝立てをし、一本づつ植え付けていきます。
今回は干し芋に最適な紅はるかをチョイス♥芋掘りはしたことあるけど、苗を植えるのは初めてです!という方が多かったですよ。
まぁ、ザクッとやってグッと押し込んでギュツと踏み潰すんですけど。。ってわからんですね。。
ぜひ、体験に来てみてくださいね!人数が多かったので里芋の植え付けもできました。
こちらもザクザク歩きながらぽいっと
入れてざっと土をかけて。。はい、わかりませんね(^_^;)

土に触れてると最初はきついけど、そのうちだんだんと元気になる気がします。
いつまでもはつらつとしていたい方、ぜひ土いじりしてみてくださいねー。


vol.184 夢か悪夢かリニアが通る! vol.13

さよなら椿魚市場

JR名古屋駅西口近くで戦後約70年にわたり市民に愛されてきた「椿魚市場」が5月末、営業を終えました。JR東海が進めるリニア中央新幹線の名古屋新駅建設のため、立ち退かざるを得なくなったからです。最後まで営業したのは、マグロ専門店など7店。「長い間ありがとうございました」「体に気を付けてね」。場内には、店員と客が互いを労わり合う声が飛び交いました。 ジャーナリスト・井澤宏明

最終日の営業をほぼ終え、記念写真に収まる椿魚市場の人たち(5月31日)

戦後の露店から70年
戦後、椿神社周辺の露店からスタートした同市場。1950年ごろには、神社向いの約500平方メートルの敷地に木造の市場が建ち、30店余りが入りました。
東海道新幹線の開業(64年)に伴う区画整理で3分の2になった敷地に、鉄骨造りのビルが完成したのは67年のことです。
親子2代続く店も多く、家族同然の付き合いを続けてきました。トラックが来れば、手が空いている人は皆で魚介を降ろします。
リニア予定地にかかるのは市場のほんの一角。残った土地で商売を続けたいという人もいましたが、高齢の店主が多いため、土地を売って7店とも店を畳むことを決めました。
「魚富」の橋本博さん(84)は新制中学を卒業し、17歳からこの市場で働いてきました。「65年もやった商売やで、ぱっとやめよと言われても寂しい」とこぼします。リニアについて問うと、「我々高齢者には何の魅力もないな。忙しい人はいいだろうけど、新幹線でも速過ぎるぐらいだもんね」。
長男の隆夫さん(55)は「仕方がないですよね。サラリーマンの方でもリストラや倒産はあるので」と忙しく包丁を動かしていました。翌日から、別の市場でアルバイトをしながら、お得意さんへの配達を続けています。
新駅工事で立ち退き対象となる地権者は駅東西の約120人。「一日でも長くおりたい」と立ち退きに応じていない家もあります。
椿神社の杜の一部も予定地にかかり社殿も移動する必要がありますが、氏子の一人によると、土地を交換するか売却するか、まだ結論が出ていないそうです。

大深度地下から脱出できる?
名古屋市や春日井市では5月、リニアの大深度地下トンネルの住民向け説明会が開かれました。地下40メートル以上の深さの「大深度地下」使用認可を国土交通相に申請したことから行ったものですが、説明会開催の告知をトンネル上の住民に戸別に行わないで、自治体の広報誌や回覧で済ますなどずさんな対応が明らかになり、各会場で不満の声が上がりました。
10日に名古屋市東区で開かれた説明会には約130人が参加しました。会場には、JR東海の若い社員が大勢詰めていましたが、これらの社員がルート上の家を戸別に回ることがそんなに難しいとは思えません。
説明会では、地震などで緊急停車したとき、大深度地下から地上へどのように避難するのかを巡り、参加者から様々な疑問が投げかけられました。
JR東海によると、緊急時には車内からハシゴと階段でトンネル下部の避難通路まで降り、最寄り駅か約5キロごとにある非常口まで歩いて移動、エレベーターや階段を使い地上に脱出します。
これに対し、「乗客全員が避難するのに何時間かかるのか」という質問が出ましたが、担当者は「避難通路はしっかり加圧して火や煙は入ってこない構造になっており、避難の時間は関係ない。ゆっくりでいい」と回答。他の参加者から「乗客がパニックになる可能性がある。慌てなくていいと言うのは不親切だ」と指摘され、「開業までに、訓練を通して避難時間を決めていきたい」と答え直す場面もありました。
「車いすなどの障害者はどうするのか」という問いに対しては、「乗務員が背負って降ろす。乗客にも協力していただく」との答え。歩行困難な乗客を避難通路から車両で救出する計画も示しましたが、大深度地下でのバリアフリー対応が極めて難しいことをうかがわせました。
大深度法によると、国の認可を受ければ、大深度を地権者への補償なく使用することができます。JR東海は東京、神奈川、愛知の3都県の計50・3キロで大深度の使用を計画しています。

最終日もいつもと同じようにマグロをさばいた(宇野商店で)

 


vol.184 かなでの沖縄だより vol.8

平和について語り合いたいと、各務原市の中学生でつくったPeace of peace。主要メンバーの小田奏さんは、2017年春から沖縄の大学生に。それを機に彼女の平和への思いをリポートします。

6月23日は「慰霊の日」
去年もこのコラムに書かせてもらったのですが、6月23日が沖縄にとって特別の日だということを覚えてみえますか?
私も恥ずかしいことながら、沖縄に来てからこの日が慰霊の日、沖縄戦が終わった日だということを知りました。でも、去年のこの日は怖くて外に出ることができませんでした。この日、学校はお休み、沖縄全体が悲しみの色に染まります。それは戦争から73年経った今年も同じです。そんな私も沖縄県立芸術大学に入学して、モーツァルトレクイエムコンサート(戦没者を慰霊するコンサート)にも出演させていただき、さらに思いが深くなりました。
沖縄戦は太平洋戦争末期1945年、沖縄諸島に上陸したアメリカ軍を主体とする連合国軍と日本軍との間で行われた戦いのことをいいます。太平洋戦争唯一の日本の国内で戦われた上陸戦です。その爪痕はまだ残っていて、戦争の恐ろしさを語ってます。大学のある首里もたくさんの犠牲者が出たところの1つです。首里教会には、銃撃戦でボロボロになった十字架がまだ残ってます。

日常生活

しかし、沖縄戦について考えなければならない、もっと知らなければならないとは思っているものの、悲惨なものすぎて、怖くて手を出せないというのが現状です。
最近、沖縄では基地の建設が強引に進められていたり、オスプレイ問題だったり、たくさんの問題で溢れかえってます。オスプレイが飛んでいるのをよく見るし、街では基地建設反対の運動がたくさん行われています。緊急着陸したり部品を落としたりと、トラブルが絶えないオスプレイやその他のヘリが飛んでいるのを間近で見ると、やっぱり「なんで飛んでるのかな?必要あるのかな?」と不思議に思うし、沖縄県に基地って必要なんだろうかと疑問に思います。
この前、アルバイト先の小学生の子に「かなちゃんにとっての平和ってなに?」って聞かれました。答えた後に私も「なら、りょうちゃんにとっての平和ってなに?」って聞き返したら、笑顔で 「みんなで遊んでる時!」って答えてくれました。小学一年生の子でもこんなことを聞いてくるって、もしかしたらなにか変だなと感じている部分ってあるのかなと考えてしまいました。私もまたおんなじようなことが起こるんじゃないかって感じているから…。変だなと思ったことを発信できる雰囲気であって欲しいし、「平和だよ!」って自信を持って言えるようになりたいなと思います。それよりも、今年の6月23日はしっかりと街に出て、平和の空気をしっかりと吸い込んで、平和であることに感謝したいと思っています。

写真上:「平和の礎」  写真右:平和祈願慰霊大行進・6月23日 午前9時~午前11時半まで、糸満市役所から平和祈念公園(糸満市摩文仁)まで約9㎞の道のりを歩きます。
(いずれも2016年撮影)

 


vol.184 プレゼントコーナー

PRESENTS 184号

1- あなたの
「エコな夏の過ごし方」教えて!
暑い夏もエコに涼しく過ごそう!あなたの工夫を教えてね。
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名
(第1希望・第2希望)
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、  家族構成

プレゼントご希望の方は
ハガキまたはe-mailで、上記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。
〆切:7月25日 当日消印有効。
A、Bはにらめっこ編集室に受け取りに来ていただける方。

宛先
〒504-0855 各務原市蘇原新栄町2-25
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。

 

 

A.完熟もみがら堆肥いぶきのめぐみ (株)農トレ様より…3名様


もみがらに牛糞を混ぜて、発酵・炭化させた堆肥です。臭いニオイもなく、ふかふか!土つくりも苗つくりにも、マルチにも、プランターなどの土の再生にも!
いろいろ使える植物の強〜い味方です。

 

B.グルテンフリー ライスパスタ 青空の下つながろう会様より…3名様

2011年から福島の子どもたちを清見の大自然の中、思いきり戸外で遊ばせたいと始まった保養支援活動。毎年活動を続けています。貴重な活動資源を得るための商品・ライスパスタを提供していただきました。小麦粉不使用、岐阜県産はつしも使用。200g入り2袋。会の様子はface book「青空の下つながろう会」で検索してみてね。

 

C.Jazze! Liveご招待券 アートギャラリー是様より…ペア1組様

林かなトリオ。骨太で弾力のある音を奏でるベーシスト。女性的なしなやかなビート間の中に、ときおり見せるブラックフィーリングが魅力的なトリオです。当日は、是オリジナル石窯ピザ、オーガニックスウィーツなどもに加えカクテルバーも併設。真夏の夜のひとときを過ごしませんか?
7月29日 17:30開場 19:00開演 アートギャラリー是

 

D.CINEX映画招待券 シネックス様より…ペア3組様


映画館は映画の本当の魅力を堪能出来る、唯一無二の場所。皆と喜怒哀楽を共有するも良し。一人画面に没頭するも良し。TV画面やホームシアターでは味わえない、映画本来の姿を楽しみに、さあレッツゴー!写真は「きみへの距離、1万キロ」より。柳ヶ瀬のシネックスでご利用ください。