158号(2014.3&4)」カテゴリーアーカイブ

vol.158 現地レポート エコビレッジfromオーストラリア

オーストラリアでエコビレッジの立ち上げに参加している
日本人女性YAOさんのレポート

01

Eco Village “Paradice One Retreat”の目的

  • 持続可能な自給自足の生活をする事
  • 生活を共有するもの同士、お互い高め合って成長する事
  • 大規模なパーマカルチャーのプロジェクトの達成
  • 安全で健康的な食材を、お客様と一緒に共有する事
  • 可能な限り地球上に自然を残せるようにする事
  • ひらめき!を感じてもらえる「暮らしのモデル」を提供する事

2013年5月、オーストラリアの東海岸中央付近のcoorabell,bayronbayでParadise One Retreatをopenしました。
元はリゾート施設として使われていた場所を、eco retreatとしてエコロジカルな生活を目指した宿泊施設に方向転換。住み込みのスタッフで持続可能なライフスタイルを模索しながら、自給自足を目指した生活を始めました。宿泊施設として運営を続ける大きな理由は、ここでの生活そのものを泊まりに来てくれたお客さんと共有する為です。

経済最優先から環境優先へ、生きる軸足をシフトしたい。そのためには、まずは自分たちから変わっていく。そしてその体験を共有して、伝えて行くことが必要だと思うからです。

食と環境は密接につながっています。私たちは自分たちで育てられないものは食べません。畑が整うまでの期間は、地元の野菜や、有機野菜を選んで購入しています。ここでは動物を育てていないので、当然のことですが動物は食べません。それでなくとも、肉を食べ続ける事は、さまざまな理由から環境破壊につながり、持続可能な生活を維持できないと思うので、ここではベジタリアンの食事を提供しています。

周辺の森は植林だった楠林から、原生林の植物を植え直し、rainforestをよみがえらせ、動物たちとの共生を取り戻すという大きなプロジェクトも現在進行中です。木を植えて行くのは、長い期間のプラン作りが必要なので、3年後、5年後のイメージを想像しながら進めて行こうとしているところです。

01

あるものを利用してガーデンベッドを製作中のYAO(右)とスタッフ。

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私たちは今、大規模なパーマカルチャーのプロジェクトの初期段階に取り組んでいます。

ここでの共同生活は、自分は一人で生きているのではなく、支え合い、協力し合い、補い合いながら生きている事を教えてくれます。そしてそれを外部に発信できるような力をも与えてくれます。ここに訪れてくれる方々にいい影響が及ぶように、努力しています。また、ここの運営を支える仕事にお給料はありません。稼ぐために働くのではなく、持続可能な生活モデルというプロジェクトを発展させて行く事が目的だからです。共通の志を持ち続けるにはそのためのミーティングは欠かせません。

私にしてみれば新しいことの連続ですが、日々を大切にたのしんで生活をしています。

“Paradice One Retreat” stuff YAO:日本人スタッフとして日本料理を四苦八苦しながら、ゲストに提供。また、アートで施設内の壁をペイントしたり、オブジェを作って空間デザインをしています。

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これからの時代の鍵となるものに、コミュニティというものがあります。自給自足をするといっても、すべて自分だけでできるわけではありません。地域の中で助け合っていくことが不可欠です。そんなコミュニティのひとつの形態として、エコビレッジというものが現在注目されています。

エコビレッジとは、お互いが支え合う社会づくりと環境に負荷の少ない暮らし方を追い求める人々が作るコミュニティのことです。多くは田舎にできていますが、中には都市部にできているものもあります。50人?200人ぐらいの人たちが共同生活を営んでいます。

日本のエコビレッジはどこにあり、どんな形態で運営されているのでしょうか……
一つひとつご紹介していきます。
木の花ファミリー(静岡県富士宮市下条923-1)

01富士がくっきりと映える木の花ファミリーの
田んぼ

  • TEL:0544-58-7568/FAX:0544-58-8015
  • http://www.konohana-family.org/
  • 設立:1994年/位置:富士山の西の麓/人口:46名
    「地球を汚さない暮らしをしよう!」という想いを抱いた20名のメンバーにより創立。

特徴

  • 血縁、世代を超えた共同生活
  • 3つの住居で生活(本宅・まことの家1号館・2号館)
  • 収入はファミリーで得て、大人全員で平等に分配
    (血縁を超えたひとつの家計)
  • 化学肥料、化学農薬を使わない自然農法により、食べるものの
    ほとんどを自給
  • 化学肥料、化学農薬を使わない自然農法により、食べるものの
    ほとんどを自給
  • 玄米菜食をベースにした健康な食生活、EM菌の活用
  • 自然をモデルにした調和の精神、こころを磨くことを重視
  • 創立以来一晩も欠かさない夜のミーティングで日々の運営を決定
  • 心の問題をはじめ、あらゆる事柄を全員でシェアする
  • 心の病を持つ人を受け入れ、回復を支援
  • 富士宮市との共同事業により有機農業実践講座などを実施
  • 自然食レストランや出版・教育事業などの「いのちの村」づくりを
    推進

vol.158 ぎむきょーるーむ・「早寝、早起き、朝ごはん」

01

● 疑うことがなかったけれど

人間としてはあたりまえのことを幼少時からさせないのは、成長の妨げになるような気がします。朝ご飯だけでなく、食事は三回とるものだし、子どもは早く寝るものだと思うし、早起きは三文の得だとなにも疑わずに思っていました。大人になったら、ちがってきましたが。
(7歳・3歳)

01● 小学生までは

早寝・早起きをしなければ、朝食をゆっくりおいしく食べられない。朝食は、脳と体を動かす大切なエネルギー補給源。朝食抜きでは一日を元気に過ごせないと思うから。…といいつつ「早寝・早起き」に関してはいちばん大切にすべきかな…と思っている。中学生になると、それなりに夜やらねばならない勉強もあるわけで…。もちろん、ゲームやネットをやっているくらいなら「寝ろ!」という私ではあるけれど。
(14歳・13歳)

● 朝ごはん、食べないといけない?

早寝・早起きはよいと思いますが、やはり子どもは朝ごはんを食べないといけないのでしょうか?大人ならいろいろ考え方もあり、一日二食、一日一食などもいらっしゃいますよね(青汁だけで生きている方もいるくらいです)。
(12歳・9歳・6歳)

● もって生まれた体質

早寝!わが家の息子たちは、どんなに運動しても、9時半前に寝ることはほとんどないです。いっしょに遊んだ子どもたちの親が「昨日は夕飯食べながら7時前に寝ちゃった?」といっているのを聞くとうらやましく思いますが、これはもう、もって生まれた体質だと思います。
(8歳・5歳)

● 共働きではむずかしい

早寝。共働きで帰宅後は時間に追われて、なかなか早寝させれません(いいわけ)。朝ごはん。食べるだけはかならず食べるようにしていますが、その内容がひどい。ふりかけごはんのみということもたびたびあり。けれど、朝も時間に追われている(いいわけ)のでなかなかできません。(7歳)

● 健康的な生活が送れる制度を

国に人の生活をとやかくいわれたくない。それより、そういう健康的な生活が送れるような制度(たとえばヨーロッパなどは20日以上続けて休暇をとらなければいけないとか)をどんどん入れて変えてほしい。提唱すれば(いえば)いいというもんでもないし、なにも変わらない。(9歳・3歳)

「早寝、早起き、朝ごはん」をいろいろな角度で考えてみると…

「自己責任」が極端なかたちになると… 山田 真
今の時代は新自由主義の時代といわれ、それは自己責任の時代ともいわれます。どんな時代かといいますと、たとえば健康面では、「病気になるのは個人の不摂生の結果だから、病気になっても国は面倒をみない、医療費などは自己負担。だから、病気にならないために、国民一人ひとりはあらゆる努力をしなくてはいけない」と国が宣言する時代だということです。極端なかたちになると、国民はすべて「健康を保つこと」を義務づけられたりしますが、それが実行されたのが『健康増進法』という法律の制定でした。健康であることが国民の義務になっているような社会では、生まれつき病気や障がいをもってる人は不適格な国民としてあらかじめ排除されてしまう危険がありますし、年をとって病気になった人なども非国民あつかいされてしまう危険性があります。それはとてもおそろしい社会です。
そのおそろしさは、「早寝早起き朝ごはん」という一見おそろしげでないスローガンの中にも潜んでいます。国が国民すべてに一定の枠にはまった生活スタイルをとるように求める時代は、やはりとてもおそろしい時代なのです。
やまだ・まこと 小児科医、「ちいさい・おおきい」編集委員

多様性が受け入れられる社会を 桜井智恵子
「早寝早起き朝ごはん運動」ができない家庭はたくさんある。週に一度以上、ひとりで朝ごはんを食べる子は全体の半分だ。子どもが起きるより早く出勤する親や、夜中の仕事で朝早くは起きられないような親、心身ともに弱っている親がいたりと、もういろいろな家庭がある。
社会には黒い人、黄色い人、若い人、お年寄り、障がいのある人…いろんな人間がいる。人びとの多様性が受け入れられることが、その社会のキャパシティでもある。子育てをもっと懐深く共有することは、包容力のある社会を育て、私たち全体の未来の大きな利益になる。
さくらい・ちえこ 大阪大谷大学教員「ちいさい・おおきい」編集委員。専門は教育学

子どもの知的欲求を無視していないか? 藤井誠二
01「早寝早起き朝ごはん運動」の背景には学力低下の問題があります。学力を上げるためには、朝早く起きて、ごはんを食べて勉強したほうがいいんだ、と主張している方々が多いし、朝ごはんを食べている子どものほうが学力が高いみたいなことをいわれる…
ぼくはひねくれているから、もし、勉強がほんとうに面白いものだとしたら、朝ごはん食べたかどうかなんて関係ないだろうという気もするけれど。塾に通っているとか、親の教育熱心さとか、いろんな要素もからんでいるはずで、単純に朝ごはんと学力向上をつなげるのには違和感がぬぐえません。
ふじい・せいじ ノンフィクションライター

大人たちの自己満足運動が始まった 岡崎 勝
「早寝早起き朝ごはん運動」は、「早起きは三文の徳」の現代版ともいえる。しかし、わざわざ「国民運動」になってしまうところがすごい。
寝ることや起きることは、非常に個別的なことである。どうも、日本全体が健全という中身に「勤勉な生活」をイメージしているようだ。しかも、「精神力」がその基盤にあるので、怠けることは「社会的に許されない」というムードがあふれている。早寝もいいけど、遅寝もときどきはあっていいんじゃないか?とか、早起きもあんまり早いとつらいよねえ、というときもあっていい。
そして、忘れてはいけないのは、この運動は、「早寝早起きなんていってたら、勉強している時間が短くなるじゃん」という子どもたちのつっこみに耐えられないくらいの、法律や条例で「善意の顔で押しつける」、非常に危険な大人たちの自己満足運動だということなのだ。  おかざき・まさる お・は編集人

「早寝・早起き・朝ごはん」国民運動とは、平成18年文部科学省が提唱したもので、その推進母体として「早寝・早起き・朝ごはん」全国協議会が設置された。そこが構想するのは、経済界、メディア、行政、各種団体、PTAなどが参画する国民運動。

 


好評連載! 中高生・平和を語る

01

標的の村

0112月1日に岐阜で上映された映画「標的の村」をみてきました。この映画は、沖縄で今起こっているヘリパッド移設増強反対運動に取り組む高江の人達を記録したドキュメンタリー映画です。今回は、映画を見た感想と、この後の感想交流会で出た意見についてお話ししたいと思います。

感想交流会では「自分達が住んでいる日本なのに、ちゃんとした情報、現状を知らなかったことが、一番くやしいと思った」という声があがりました。沖縄の人々は、戦後もずっとずっと戦いを続けています。そう思ったとき、あなたはどうおもいますか?悲しくなりませんか?

私は「戦時中から今までずっと苦しめられているんだなぁ…」と思い涙があふれてきます。ヘリパットを作ってほしくないという住民の思いから、現場で座り込むのです。自分の命もあるのに、動いているクレーンにしがみつき、必死に止めようとする人々がいる。皆さん、想像できますか?

現実にそのようなことが起こっているんです。国は自分達の生活を守ろうという人達を「通行妨害」で訴えました。現場にも行っていない7歳の女の子まで訴えられたのです。ほんと、ありえません。

一昨年9月、10万人が結集した県民大会での知事の訴え、そして反対にもかかわらず、電話一本で「オスプレイ」配備が県に通達されたのです。どんな意見も聞いてもらえず、国民の意見を馬鹿にしてるのですか?…心が苦しくなりました。

感想交流会では「自分達が住んでいる日本なのに、ちゃんとした情報、現状を知らなかったことが、一番くやしいと思った」という声があがりました。沖縄の人々は、戦後もずっとずっと戦いを続けています。そう思ったとき、あなたはどうおもいますか?悲しくなりませんか?

私は「戦時中から今までずっと苦しめられているんだなぁ…」と思い涙があふれてきます。ヘリパットを作ってほしくないという住民の思いから、現場で座り込むのです。自分の命もあるのに、動いているクレーンにしがみつき、必死に止めようとする人々がいる。皆さん、想像できますか?

現実にそのようなことが起こっているんです。国は自分達の生活を守ろうという人達を「通行妨害」で訴えました。現場にも行っていない7歳の女の子まで訴えられたのです。ほんと、ありえません。

一昨年9月、10万人が結集した県民大会での知事の訴え、そして反対にもかかわらず、電話一本で「オスプレイ」配備が県に通達されたのです。どんな意見も聞いてもらえず、国民の意見を馬鹿にしてるのですか?…心が苦しくなりました。

感想交流会の中でよく出てきたのが、2012年9月29日の配備強行前夜、アメリカ軍普天間基地ゲート前を人々が完全閉鎖したシーンについてです。腕を組み座り込む人々、それを排除していく警察。1人を4人がかりで、手足を持ち運んでいく……車はレッカーで運ばれ、泣きながら沖縄の歌を歌い続ける人々の姿…。ジャーナリストたちも排除されていく…それをみている、アメリカ兵の笑顔…。
それは、実際にあったこととは思えないようなシーンでした。警察も沖縄の人なのだから、いやならいやと言えばいいのに…それも言えないのは情けないと私たちは思いました。

私は、沖縄の問題を日本中の一人ひとりが考えていくべきだと思いました。また、この映画を日本中の人々が全員みるべきだと思いました。

私たちにとって、この先色んなことを知ることや、周りに発信することが必要だと思いました。また、それぞれが、自分に出来ることや思うことを語り合う場をつくり、交流することも必要だと思いました。

その結果、何かが、急に変わるということはないでしょう。しかし、こうした交流の時間を過ごせる輪が広がることがとても大切だと思っています。「何がなんだかわからない!」って思う人もたくさんいると思います。でも、あきらめずに、一人ひとりの力を信じて、出来る限りのことを頑張って行きたいと思ってます。

ぜひ、皆さんも私たちと一緒に交流してみませんか?

01

〔註〕高江:沖縄本島の東北端に近く、北部訓練場に囲まれた集落で、那覇から車で3時間近くかかる。
同訓練場の用地の約半分が返還されることになった代償として、ヘリコプター着陸場(ヘリパッド)の移設増強工事が進んでいるが、これ以上の基地機能強化に反対する住民らが、工事現場で座り込みを続けている。


新米Nurseものがたり-(Vol.20)

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しあわせって、なんだろう。異国にいてつくづく感じること

なんで北欧のほうが幸せ度が高くて 日本や韓国が国民の幸せ度が低いかを最近よく思う。

デンマークやノルウェイ、ブータンもちょっと前までは幸せ度が高くて話題になってた。ようは、いろいろあってもやっぱり今の暮らしがハッピーさって思える人が多いってことやおね。

アメリカで、とくにニューヨークでその国からの移民をみかけない国は、多分国民の幸せ度も高い国。
たとえば、今住んでるクイーンズは世界でもっとも多民族・多国籍の住む場所で、中国・台湾・香港・マカオ・フィリピン・インドネシア・マレーシア・バングラディシュ・タイ・ベトナム・韓国・北朝鮮・ロシア・ウズベキスタン・ウクライナ・カザフスタン・ポーランド・チェコ・イタリア・ルーマニア・ギリシャ・アルメニア・トルコ・ブルガリア・アイルランド・パキスタン・インド・ネパール・チベット・ビルマ・ジャマイカ・キューバ・ほとんどの中南米の国・中央と西アフリカの国々・・・はほぼ見かける。

それ以外の国、たとえばヨーロッパの人達(アイルランドやイタリアやギリシャを除いた)、あと北欧の国の人達はほぼみないし、いてもアメリカによっぽどの目的(アート、ビジネス)があって移民してきた人。ブータンもみないし、オーストラリアやニュージーランドもみない。UAEもみない。

 

01移民してきた人達はみんな故郷を思う気持ちが強くて、恋しさあれど、今の暮らしのほうがましという。 物質的な豊かさが増して、最低限の人権は守られる。移民が多ければ、その国の食べ物は流通してその国の宗教の寺院やコミュニティーセンターもあって、英語がしゃべれなくても、違法だろうと合法だろうと現金収入の道さえ確保できれば、なんとか生活していける。子どもは学校に行けるし、むしろ働かせたりしたら即児童労働やなんやと、捕まる。

子どもは大人になるころには、英語もペラペラになって親を助け、仕事もビザもなんとかなって、立派なアメリカ人となってまた家族をつくっていく。そのころには、食べるものも、着るものも、しゃべる言葉さえも、アメリカナイズされて、民族性は薄れていく。2世ともなれば、言葉はなんとか親の母国語をうけつぐものの、アイデンティティは半々のような曖昧なものになっていく。
文化も風習も伝統も、知ってても、触れたり経験しないまま、育っていく・・・。

日本の近代の住宅地もそうやないかと。うちも土着文化にあんまり触れないまま育ったことがけっこう悲しかった。 新しく山を切り開いた新興住宅地で、伝統のお祭りも昔から伝わることもなく、隣町のお太鼓やお囃子がちょっとうらやましかった。おばあちゃんちにいくと、祭でおくるまを曳いて、ちびっこもみんな法被きて、ちんとろ船があって、あの独特な土地の熱気がうらやましかった。

いくら移民がきても、その国はなくならないし、その土地の伝統も文化も受け継がれていくやろうけど、やっぱり、その土地からきた人達がどんどんアメリカナイズされていくのも、またなんだか複雑で。 その土地の人々の幸せ度アップとコミュニティーが維持できるような仕組み(北欧の国のような国自体がたくさんのものに頼らずにまわっていってる)をどんどんつくっていかんとなって思う。ちびっ子たちが大学や若い時に故郷を離れたとしても、定住するのに戻ってきたいと思える土地づくりというか・・・

世界もいろんな国の人が、わざわざ移民として遠く離れた異国の国で暮らさなくてもいいような、そんな世の中になればなって思う。

うちはその土地で先祖代々生きてきた、その土地で、土地とのつながりをもって、その土地の空気や水で、その土地で収穫されたものを食べて、いろんな風習や伝統を受け継ぎながら、生きていくのが、一番人間の体に健康的やと思う。DNAにもそれが一番自然なはず。そうゆう暮らしがハッピーと思えるような、生き方や生活ができるといいんやけどね。

アメリカ生活が長いと複雑な思いに囚われます。

あ~日本が恋しいなぁ・・・

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知的に楽しく学ぶ・遊ぶ・集う Activa

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「楽観主義バイアスを理解し自分らしく生きること」

01テーマに座学のあと、意見交換を行いました。楽観バイアスを理解し、その時に備える。その時、とは・・・すなわち「死」。悲観的だろうと、楽観的だろうと『死』は必ず迎えることになる。その時をどうイメージするか、参加者全員で意見交換をしました。

楽観主義バイアスは、楽しく生きていくために(人生トータルの幸福度を上げるのに)とても重要なこと。多くの人はものごとをつい楽観的に考えがちです。いざというときのパラシュートは準備しておけるよう、自分の中のバランスをうまく調整していきたいものです。
あらゆることに対して楽天的に考え期待をしながらも、現実的な備えを怠らない。』物の見方は長い期間をかけて培われてきたもの。そう簡単に変わるものではありませんが、私たちもそう考えられるように意識的に変えていきませんか?

あなたは1.2.3のうち、どのペンギンですか?

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  • 1.悲観的なペンギン
  • 2.極端に楽天的なペンギン
  • 3.楽天的なペンギンで、念のために
  • パラシュートを背負ったペンギン

01

 

 

01参加者11名中2番のペンギンと思った方が3名。 1寄りの3が1名、7名の方が3番ペンギンでした。

 

 

生前準備ノートは3番のペンギンのパラシュートになるのかな?

 

 

「人生これから」

01モグラのとおり道をふさいで、水もれを防ぐために「あぜぬり」もします。田ぐわで、どろ土をあぜの内側と上部に押しつけて、ぬりかためていきます。これは、どろ壁(かべ)をぬりつける感じで。
あぜから水がもれないようにすることが目的ですので、足を使ってペタペタとぬるやり方もあります。
どろんこ遊び感覚で、お子さん連れの家族の参加大歓迎!ビオトープにはめだかやかえるがいっぱい!

「あぜつくり」

(昼食後アクティバ会員は25年度の総会をします)
4月20日(日)10:00-14:00

  • 場所:アクティバの田んぼ(関市武芸川温泉を西へ1,2km)
  • 参加費:会員1,000円 非会員2,000円
    (アクティバ米のおにぎり、味噌汁、漬け物付き)
  • 持ち物:長靴、鍬、スコップ、着替え、水、タオル

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記者雑感 From気仙沼-(Vol.11)

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・ 津波が4階まで押し寄せた気仙沼向洋高校。3階には車が突っ込んだままだ(1月28日)

私立東陵高校(気仙沼市)の春のセンバツ出場が決まった。市内の高校としては26年ぶりの甲子園だ。昨秋の東北大会で準優勝したものの、決勝は13-2と大敗。選ばれたのは「被災地枠」だろうと、他社の記者らと噂した。もちろんそんな物はないが、少なくとも関東以北の全国紙や全国ネットは大きく取り上げた。逆にこういう話題でもないと震災関連の記事が載りにくい状況に、かなり前からなっている。

取材に行った1月下旬、高台の高校から市街地を見下ろすと、盛り土の山、山、山……。アルファベットチョコだったか、ああいう台形の塊をテーブルに無造作に並べた感じだ。実際のチョコは巨大で、てっぺんで重機が土をならしている。本当にあの上に工場や家が建つんだろうか。

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・ 魚市場近くの仮設店舗でたい焼きを売る小野寺さん夫妻。震災以後6万個を焼き上げた(11月30日)

高校から国道45号を30キロほど南へ行くと小泉海岸。県内最高の14・7メートルの防潮堤が作られる。がれきを取り除いた後はほぼ手つかずで、国道の海側も陸側も巨大な湿地帯のようだ。少し前、その様子を撮影し、空き地に止めた車に戻った。草刈りの休憩をしていた女性に呼び止められた。「新聞?最近記事見ないよ。忘れられるの、一番つらいんだよぉ」。頭を下げるしかなかった。

忘れないために。市は有識者を交え、伝えるべき、残すべきものを選び始めた。「震災伝承検討会議」。2年近く市内と南三陸町の被害を記録してきたリアス・アーク美術館の山内宏泰学芸員は初会合で言った。「忘れないで、じゃ弱い。覚えとけよ、です」。

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・ 気仙沼市は戸建て・長屋の災害公営住宅すべてを地元業者に発注する協定を結んだ(12月27日)

何をか。「過去の津波の情報も記録もあったのに、無視してきたと言わざるを得ない」「河口を埋め立て、先端に石油タンクを23基作った。そんな街が津波を受けたから、これだけの被害が出た。課題や反省点を伝えないと」。防災会議のような内容だったが、身内とも言える学芸員の指摘を、市はきちんと受け止めて欲しい。

1月中旬、中国地方を巡った。広島平和祈念公園の石碑に有名な「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」を見た。気分転換の旅なのに東北を思い出してしまった。震災と原爆は違う。けれども、石巻の指定避難所で多くの人が亡くなった。気仙沼は津波後の火災が被害を広げた。人災の面があるのは否めない。だからこそ、次の惨事は防げるはずなのだが。

市は1月27日、流された石油タンクの近くに壊れにくいタンク8基を作ると発表した。うーん。翌28日の第2回伝承検討会議。資料はこう謳っていた。「これまでも、地震・津波の被害を受けた地でありながら、同じことを繰り返した結果となった」

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・ 大手コンビニの依頼で気仙沼西高校の生徒が 「気仙沼復活(フカカツ)弁当」を考えた
(1月13日)


カタコトの部屋「ママが働くとき」

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それぞれの仕事

  • Oさん:
    私は歯科衛生士の仕事をしています。以前は月曜から金曜までの仕事をしていたんですが、学校から帰る時間までに私が帰れないこともあって、子どもが不安定になってしまったんです。子どもが休みの日に自分が仕事に行くことは不安だったんですけど、子どもが、やっぱり平日にお帰りって言ってくれた方がいい、土日には仕事に行ってもいいよって言ってくれて、それで今は土日中心で、他にも学校が休みで職場が忙しい日は出て行く時もあります。
  • Mさん:
    私はずいぶん前ですが、上の子が6ヶ月の時に仕事を再開しました。家でできる仕事だったので、子どもが眠っている時にしたり、締切りが迫れば、友人に時間いくらでお礼してベビーシッターをしてもらったりしてこなしていました。
  • Sさん:
    私の今の仕事はおんぶひもや布ナプキン等をハンドメイドして販売したり、おんぶひもの講習も要望があればやっています。本当はお母さんをサポートするような仕事をして行きたいんだけど、なかなか難しい。やりたいこととやれることの間を埋めるのが今の仕事なんだけど、ここからどういうふうに踏み出そうかなって今模索中です。
  • Aさん:
    私は、週に1日カフェでランチを作って、月に3回くらい料理教室を開き、月に1,2回はイベントに出店。準備や何かでほとんど毎日動いています。この間年輩の男性に、週に一回ランチ作る、それは働いているうちに入らない、遊んでいるっていうんや、って言われたの。きっと企業戦士で一生懸命にガーッと働いてきたんだろうな、それを働くってこの人は言うんだろうなって思ったけど、ママがその通りにしたら家族は崩壊するよ。

「働く」「仕事」ってなに?

01Sさん: 私の中では今やっていることも、立派に仕事なんだけど、でもなかなか仕事と認めてもらえない。幼稚園でも趣味でハンドメイドやってるくらいにしか思われていないみたい。今、幼稚園で役員やっているんだけど、幼稚園のイベントと仕事が重なって、仕事の方は行かざるを得ないから行ったんだけれど、他の役員の人からはえ?!そっちに行くんだって言われて。なかなか理解してもらえないというのが…。自由がきく反面で仕方ないのかなぁ。

Aさん: 3年前、自分が勉強したいことの費用を稼ぎたくてフルに働いていた時があって、そのときは子どもたちの様子がおかしくなっちゃった。子どもたちが情緒不安定になったり、私が忙しいから食事もできあいのものが増えて、風邪引きやすくなったりアトピーが出たり。しまいには、私が仕事に行く時に限って熱が出るようになったり。夏休みは子どもを夏休み保育や学童に預けて仕事していたけど、その支払いで給料も消えて、その時になんのために働いているんだ?って思った。結局その仕事は半年でやめて、勉強も中途半端に終わってしまったの。社会と繋がっていたいという思いがあっても、それで子ども に毎日寂し思いをさせて、となると、自分自身の自己表現と母親としての責任というのがものすごくぐらついてくる。そのバランスをうまくとってやっていける仕事があるといいな、って思うな。

 

仕事と子ども

01Oさん 私、歯科衛生士という仕事がすごく好きで、月に何日かでも、自分が自分でいられる場所だと思えるんです。その日があるので、平日に主婦やお母さんとして頑張ろうかな、と思えます。でも、ちょっと後ろめたい気持ちもあるんですよ。自分はそうやって楽しい仕事をしているんだけど、子どもはいいよって言ってくれているけど、実際はどうなんだろうとか。

Mさん 私が印象に残っているのは、上の子が6年生の時に、イベントを主催して、帰りが12時過ぎちゃった。家に帰ったら上の子が起きて待っていて、うわ、何言われるんだろうと思ったら、「お母さんお疲れさま」って。その時、親が一生懸命やっていれば子どもはその背中を見てるんだって思ったの。だから、ぶれずに、お母さんは子育てが楽しい、働くことが楽しいって頑張ってやればいいと思う。絶対それは子どもに伝わると思う。子どもはちゃんと見てるもん。でも、子どもがいいよって言ってくれてるからと、あぐらをかいて外の仕事を増やすと、子どもが寂しい思いをするよね。

Oさん 何歳くらいまでそういう配慮が必要かしら。

Mさん 友人で、子どもが中学生になったら思春期でいろいろ心配だからと仕事を辞めた人いるよ。

Aさん へぇ?!逆に?

Oさん 中学生くらいになればいいと思っていたんだけど。

Mさん 中学生はさなぎの時代っていうからね。殻にこもちゃって中でウゴウゴ動いているから、ちょっとの変化でも親がまず感じていたいってその人は仕事を辞めたの。でも、人それぞれ。その人はそういうふうに思ったってことね。

Aさん 私、自分では憶えていないんだけど、中学生の時に、親が、そろそろ働きに行ってもいいかなぁって聞いたら、鍵っ子なんてやだ!高校生になったらいいよって言ったらしいの。だからその子どもの個性というのもあるよね。

今はお金じゃなくても…

Sさん 子どもが小さい時って、子どものことと家のことだけで終わっちゃう。楽しいけど、子どもは可愛いけど、それはそれでシンドイよね。なんかそこでちょっとね、社会に出られて、話しができて、ちょこっとそこで、金額じゃなくても役に立ったとか、感謝されたとかほしいよね。

Aさん 主婦の仕事って感謝されないからね。

Sさん そう!いくらやってもね。

Aさん ね!換算すると月給30万円以上の労働といわれてるのにね。なのに三食昼寝付きとかひどいこと言われちゃう。そりゃ昼寝することもあるけどさ(笑)。

Sさん 私は母や女性である事、小さい子がいることを言い訳にしないで、強みにしてしまえばいいんだって思うの。でも、そういう私もまだまだ修業途中なんだけど。

Mさん お給料もらうだけが仕事じゃなくて、家事も立派な仕事だよね。私は女の人はすごくオールマイティで、能力もあると思う。でも、家事って限りなくあるし、女の人でも家事が苦手な人もいるし、そこは個人差に注目して、その家によってルールを作ったりして、家族全員が幸せになれたらいいよね。

私にとって、働くとは?

  • 01自分自身が生きるために稼ぐ手段、自分を成長させる(この分野で成長したいと思う)手段、社会に属するものと してその社会に貢献する手段。
  • 「働く」とはどういうことかと聞かれて、私は最初に「お金を稼ぐ」と思いました。だけどいろいろと考えてみると「働く」ということはお金を稼ぐことだけではないことがわかりました。家で料理を作ったり、掃除をしたりしている人やボランティアをしている人は、決してお金をもらっているわけではないけど働いていると思いました。
  • 私にとって「働く」ということは、「生活をしていくために仕事をしてお金を稼ぐこと」。

ママたちが働く時って、理由やスタイル、職場や家庭環境と、一人ひとり違います。今回集まってくれたママたちも、状況が変わり、悩みも変わっていくかもしれません。結婚、妊娠出産、子育て、そして仕事をするとき、常に選択に迫られる女性ですが、それぞれのスタイルを認めながら、お互いに手を繋いで元気に生きたいですね。みなさまからのいろんなご意見もお聞かせください。お待ちしてます。


暮らし上手・食 ほんとうに美味しい野菜の食べ方

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たまねぎ、だいこん、ごぼう、さといも、などなどの野菜の皮、そして一番だいじな「成長点」は生きる力になる!

01「えー、野菜の皮をむくのは常識でしょう?」。

そんな声が聞こえますが、プロの料理人は、ゴボウの中身は捨てても皮は捨てません。
だって、皮にこそ味があるから。害虫やばい菌、紫外線など、野菜の周りに存在するさまざまな「外敵」から、大切な部分を守る皮は命のバリアー。とても栄養価が高いんです。

これは科学的にも証明されています。有害な活性酸素を中和して、体の老化防止や発がん抑制など、病気予防や健康維持に効果があるとされる抗酸化物質ファイトケミカルは、植物の皮に集中しているのです。

想像してみてください。直射日光が照り付ける夏の日に、あなたが裸で長時間、鉄棒にぶら下がった姿を。体は大やけど間違いなしだけど、ナスビはそんな中で黒光りしている。それはあの皮に、紫外線に対抗するファイトケミカルの一種、ポリフェノールがたくさん含まれているからです。

玉ネギを軒先につるしておけば何ヶ月も保存できるのも、茶色の薄い皮の中にあるケルセチンというファイトケミカルのおかげ。あの皮には、人間が本来持っている長寿遺伝子のスイッチをオンにする効果があるケルセチンが、中身の30倍も含まれているんです。

でも皮は食べられないって? いえいえ。そんなときはみそ汁やスープのだしに使いましょう。お湯にしばらく漬けるだけで、何割かの成分が出てきます。カレーを作るときも、皮だけを煮出してもいいし、具と一緒に煮込む場合は網袋に入れ、ルーを加える前に取り出せばOKです。煮出した皮もごみに出しちゃいけませんよ。庭の土に混ぜれば、このパワーが土壌中の微生物を活性化させ、とびきり元気な野菜が育ちます。

01「だって皮には農薬がついているから…」

なんて言う人がいますが、そんなに農薬が心配なら、イチゴとピーマンの皮こそむくべきでしょう。それに比べたら根もの野菜の皮なんかほとんどないに等しいです。単に人は、習慣を変えるのをおっくうに感じるものなのだと思います。

「最初ニンジンの皮をむくなと言われたとき、とても抵抗があったけど、今は逆に、皮をむくように言われたら、とても抵抗感があります」。

長崎県佐世保市の江永保育園の栄養士、河上愛子さんの言葉です。人の感覚もどんどん変わります。まずはやってみてください。一週間でウンチが変わりますよ。

さて、ここで問題です。玉ネギの皮以外にも、土に戻したときに、なかなか分解しないところ、つまり土の中の菌ちゃん(微生物)が食べきれないほど、非常に元気で生命力あふれる部分が、野菜にはあるんです。それはどこでしょうか。

生長点が大事 生きる力取り込んで

土に戻してもなかなか分解しない、元気で生命力あふれる部分とは、新芽の出る場所「生長点」です。キャベツ、レタスなら芯の部分、ホウレンソウ、ダイコン、ニンジンなら葉の付け根付近などにあります。というわけで、「生長点こそいただこう」です。

生ごみリサイクルで野菜を作ろうと、野菜くずを土に返したキャベツの芯から芽が吹き出しているのを見て、そのすさまじい生きる力に本当に感動します。

うそだと思うなら、玉ネギを縦割りし、そのまま放置してみてください。皮のバリアーを破られた玉ネギの内部は腐敗していきますが、それでも芯の付近は腐るどころか、ぐっと頭をもたげて成長しだすんですよ。玉ネギのけなげな生命力に脱帽です。

この芯は加熱したらまったく硬くありません。「なんでこんな柔らかくて元気なところを今まで捨ててたんだろう。これまで誰かに洗脳されていたのかなあ」。食べ物があなたの細胞になり、体と心をつくるのです。あなたがすぐ何かのせいにしてあきらめてしまうとしたら、その本当の理由は、野菜の中で簡単にあきらめる部分だけを食べていたからではないですか?

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夏の生長点といえば、カボチャやキュウリ、トマト、ナス、ピーマンなどのわき芽です。新しい命が吹き出ているこの部分には、たくさんの成長促進物質が生産されています。家庭菜園している方、どうぞ捨てないで自分の体に取り込んでください。和(あ)え物や汁ものの具に最適です。

最近、野菜売り場に並び始めた「スプラウト」は、発芽して一週間ほどの盛んに生長している野菜のことで、ビタミンやミネラル、ファイトケミカルなどの宝庫です。栄養学はまだ栄養素の十分の一も発見していないといわれているのですが、未知の成分は、こんな生長点の中にあると私はみています。

野菜は90%以上が水分。私たちはその中のごく微量な成分(生きる力)をいただいているのです。それがたっぷり詰まった皮や生長点を捨てることが、どんなにもったいないことか。

特に家庭菜園で、小さいうちに間引いた野菜は全体が生長点のようなもの。柔らかい根っこまで全体を丸ごといただいてください。
これこそが「いのちいただきます」の真骨頂。元気にならないわけがない!