187号 (2019.1&2)」カテゴリーアーカイブ

vol.187 「食べること」の特集


いただきます!という祈り

その真意は、【自分以外の生命エネルギーをいただく】ということです。食材になる前は、全て生命がありました。そしてそれらの生命も私達は栄養にしています。生命エネルギーがないものばかり食していると免疫力は必ずと言っていいほど低下します。実は、その食材がどんな環境で育ったか?ということが、生命エネルギーに大いに関係しています。
たとえば鶏肉。ブロイラーのように動き回ることが出来ないケージに入れられ、クビだけ動かし餌を食べる状態ではストレスが溜まるばかり。常にストレスを感じながら食材になった鶏肉には負のエネルギーがいっぱい含まれることになります。牛や豚も同じことが言えますね。

そして「いただきます」という言葉は、食事を食べられるまでに関わってくれた人々に向けるだけではなく、生命エネルギーをくれた食物にも向けられる言葉です。

各種の食べ物の命をいただくことで私たちは命を繋いでいますから、いただく命そのものがストレスフリーであったり、パワー全開になった状態でいただきたいものです。
食べ物の命のパワーを上げる方法はいろいろあります。
たとえば、おにぎり。おにぎりは日本の心を反映している食べ物でもあり、コミュニケーションを伝え合う食べ物といわれています。おにぎりを作るときは基本は手で握ります。
おにぎりで忘れてはならないのが、佐藤初女さん。2016年2月1日、享年94歳で天に召されましたが、著書をはじめとして、各種メディアや映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第二番」(1995年公開、龍村仁監督)など、すでに多くのところで紹介され、ご存じの方も多いと思います。初女さんは青森県の弘前にて「森のイスキア」を主宰されていました。

 


森のイスキア

そこでは・・・
人生に行き詰まった人を自宅に受け入れ、元気づけて社会に返す。そんな奉仕活動を続けていた。なぜ、おむすびなのか。「素朴な食べ物だからこそ、作る人の気持ちが伝わって結びつきが感じられる。心のふるさとでないかと思うんです」。手作りの梅干しを入れ、焼きのりで包んだ丸いおむすびが冷えた体と心をあたためる。自殺まで考えていた青年がお土産に持たされたおむすびは、タオルにくるまれていた。「ラップやアルミホイルだとふやけて味が変わるからなんだけど、(青年は)それに感じたって。こんなに心配してくれる人がいるのに、なんてばかなことを考えたんだと思ったって」

ひとつまみの塩を手のひらにすり込み、ふっくら炊きあがったご飯の粒がつぶれないように、やさしく両手で包み込む。雪をかぶった霊峰・岩木山を望む青森県弘前市の一軒家で、エプロン姿の佐藤初女(はつめ)さん(91)が小さな背中を丸め、おむすびを握っていた。「『あ、おいしい』と思って心が満たされてくると心の扉が開いてくるの。自分の考えなど入れないで、よく話を聞いていると、どなたにしても自分の考えを持ってい

るんですよ。でもなかなかそれが出せない。自信がないんですね。自分の話したいことを話しているうちに受け止めてもらったと安心して(悩みが)解消されていくのよ」家族との死別やいさかい、リストラ、病気…。心に迷いや悩みを抱えた人たちに、地元でとれた旬の野菜や魚の手料理を振る舞い、そばで3時間でも4時間でも耳を傾ける。


忘れられない料理がある。

肺の病気で喀血を繰り返し、電信柱につかまりながら青森市のカトリック系女学校に通っていた17歳の春、母のトキさんがつくってくれた桜鯛の潮汁とあら煮だ。旧士族の実家が運送業の失敗で破産し、心労で体が弱っていた頃だった。母の料理に、「細胞が躍動してエネルギーが隅々まで巡り、体に力強さがみなぎったの」。注射や薬に頼らず、食べることで元気になろうと決心し、それから17年かけて病気を克服した。食は、初女さんの生きる姿そのものになった。「痛くないように」と野菜にも慈愛のまなざしを向け、丁寧に薄く皮をむく。ゆがく時は、透き通るような色に変わる「命の移し替え」と呼ぶ瞬間を見逃さずにすくい上げる。煮る時は八分通り火が通ったら止め、味をじっくり染み込ませる。 「『食は命』ということを非常に感じるんです。食材の命をいただいて、私たちは生涯一緒に生きていく。だから、ゆがく、切る、味付け、そのどれひとつ、おろそかにできない。一番嫌いなのは『面倒くさい』っていう言葉。ある線までは誰にでもできる。そこを一歩越えて、手をかけ、時間をかけることで人の心に響くものになるんです」

2013年1月5日の読売新聞「生きる 語る」シリーズ<3>の「おむすび 希望ともす」より


『いのちをむすぶ』おむすびをつくってみました。
今年の秋に収穫した新米で、初女さんのおにぎりを作ってみました。まずはじめに、お米を炊くことからスタート。3分搗きのお米を土鍋で炊く。ご飯は粒を潰さないように混ぜ小さな木椀にふんわりと入れる。お椀を木のまな板の上にひっくり返し真ん中に梅干しを乗せお塩を馴染ませた両手でふんわりと包んでむすんでいく。正方形に手でちぎった海苔2枚で上下にはさむように巻いて、はみ出しそうな所は余った海苔を貼り付ける。
美味しいお米(無農薬・すべて手作業)と美味しいお塩(天日塩)と美味しい海苔(知多鬼崎産)と、梅干し(自家製)が一体となるようにゆっくりとむすぶ。ていねいに作ったおむすびは食べる時もゆっくりになる。いろいろな人がかかわってできた手の中のおむすび。人々のかかわりを想像すると自然に「いただきます」と「感謝」の気持ちがわいてきます。
初女さんは「『面倒くさい』と言うことが嫌い」と強い信念のように言っていました。一方で、一本筋が通った緊張感も。初女さんは教員でもあり、また信仰していたキリスト教もあり、揺るぎない道徳心をお持ちでした。「正しいことをする」ということを何よりも大切にされていました。」とは、初女さんに会った方の感想です。

「心は揺れていいんです。揺れるのは成長に必要な過程です。大揺れに揺れても芯が一本通っていれば折れることはありません」。私は初女さんの本にあるこの言葉が大すきです。毎日ごはんを食べられる事に感謝して大切にいのちを頂こうと思います。(三上)

佐藤 初女(さとう・はつめ)著/ 集英社 ¥1,728

「いただきます」「ごちそうさま」
「いただきます」の意味の一つは、「作ってくれた人の命をいただく」ということですって。それはどういう意味でしょう。命とは時間と考えてみる。たとえば、私の母は82歳で亡くなりました。ということは、82年間という時間が、母の命だということだということですね。
今朝、みなさんのお母さんは、30分かけて朝ご飯を作りました。今日の夕食、お母さんは、1時間かけて夕ご飯を作ります。その朝ご飯にはお母さんの30分ぶんの命、夕ご飯には1時間分の命が込められているのです。そう考えられませんか?食べ物を粗末にすることは、作ってくれた人の命を粗末にすることにつながります。食べ物を作ってくれた人に感謝の気持ちを込めて、「いただきます」「ごちそうさま」を言いたいですね。

「自炊男子~『人生で大切なこと』が見つかる物語」
佐藤剛史 著 / 現代書林 ¥1,512



肉を食べるとき、その命に感謝してますか?
魚を食べるとき、その命に感謝してますか?
野菜を食べるとき、その命に感謝してますか?

 

動物と植物の一番の違いは何だろうか?

それは「動物は、食べるために動かなければならない。植物は、食べる必要がないので動かなくていい」です。植物は動けないではなく、動かなくていいんです。生きていくための栄養を、自分の力で作り出すことができるからです。私たち動物にはそれができません。だから、どうしても他の生き物を「食べる」必要がある。動物だろうが植物だろうが、どんな生き物であっても、自分の命の限り精いっぱい生きているんだと思います。私たちは、そんな他の生き物の「いのち」を奪わなければ、生きていくことができないんですね。

食を考えることは、命について考えること。
動物も植物も、害虫と呼ぶ虫たちも、私たちの周りは尊い命に囲まれています。特に食糧とされる動植物、皆さんはどのようにしてこれらの[いのち]と向き合いますか?

いろいろな意見があります・・・

◎ 豚、牛、鶏肉・・・処分されるまで大事に育てられていたもの。
野菜・・・有機や減農薬で育てられたもの。卵・・・自然の風が入る鶏舎か平飼い鶏の卵。家畜は人間に食べられるために飼われている。せめて牛や豚が生きているときは、気持ちよくストレスなく生きていてほしい。そういうことを大事にしている生産者に飼われていてほしい。値段が高くなっても気持ちは落ち着く。

◎ 「○○の解体ショー」とか「◇◇の残酷焼き」とか、「大食い競争」とか、いったい何がたのしいの?命あるものを頂くという気持ちが薄れてきているようでちょっと悲しいです。

◎ 私たちは食材だけでなく皮製品や化粧品(馬油等)色々な物も生き物から貰っている事を忘れないように。あと、化粧品や医薬品などでどれだけの小動物が犠牲になっているかも、忘れてはいけない。

◎ どうしても納得できない食材・フォアグラ。ガチョウが完全に身動き出来ない状態にされ、口から餌をどんどん詰め込まれているのを見たとき泣きそうになりました。人間の欲望には限界がないんだなぁと切なくなります。

◎ 命を奪わない食べ物には何があるのだろう?ふと考えてみた。植物も、植物の実や種や根も生きてる命です。海藻も同じ。果たして何があるだろう?三つだけ思い浮かびました。一つ目は母乳です。二つ目は塩。三つ目は水。食べるってなんだろうと根本から考えてみようと思いました。

◎ 食べることは文化的な営み。肉にしても魚にしても野菜にしても第一に、「美味しい」ことを伝えたい。

◎ 狩猟とか釣りをする人は別ですが、私たちはなかなか自分で「殺す」ってことをしません。でも生きるとか食べるってそういうことなんだよね。なので、食べ物は無駄にせず、残さずいただくということで折り合いをつけています。

◎ 食べ物を粗末にする人間は大げさかもしれないけど私はすべてにおいて信用できません。日本は本当に飽食です。ありがたみを忘れてはいけません

◎ 私の勤める幼稚園(仏教系)では給食の前に「多くの命と皆様のお陰によりこのご馳走を恵まれました。深くご恩を喜び有り難く頂きます」給食後に「尊いお恵みを有り難く頂きました。お陰でご馳走様でした」の言葉を言いますが、その通りだなぁって思うのです。多くの命を頂いて成り立っている私達の身体は、私達だけの物ではない。だから大切にしなくてはいけない。これは命の大切さを伝える事にも繋がると思うのです。
番外編
◎ ある夏の日の夜、台所にゴキブリが・・・迷わず新聞紙を丸めてバシッとたたきつぶしてゴミ箱へ。その一部始終を見ていた娘が目をまんまるにして、やがて目を潤ませたんです。「へっ?どーした?あかんかった?」と私の方もビックリして・・・。同じ命かぁ、そやなぁ、これからは外に追い出すわ。


命を「解く」ということばを、ご存知ですか。
食肉解体業に携わる人々が、牛や豚を殺す、という意味で実際に使っている言葉です。これは、食肉センターに勤めて実際に命を解くことを仕事にされている、坂本義喜さんのおはなしです。牛の命を解いて、お肉にする。坂本さんはこの仕事がずっといやでした。世の中の人々にとって大切な仕事だということはわかっていても、牛と目が合うたびに、仕事がいやになるのです。心のどこかに、いつか辞めたい、という思いを抱えていました。あるとき、こんな坂本さんの気持ちを変える出来事があったのです。小学校3年生の息子のしのぶくんの参観日。食肉解体の仕事をかっこ悪いと思っていたしのぶくんですが、仕事の大切さについて教えてくれた先生の言葉を受け、お父さんの仕事の偉大さを理解していきます。息子の理解に励まされ、仕事を続けようと決意したある日、目の前に現れたのは一匹の牛と女の子でした。「みいちゃん、ごめんねぇ。」謝り続けながら牛のお腹をさする女の子。生まれた時から一緒に育ってきた牛のみいちゃんとの別れを悲しむその姿に、気持ちが揺らぐ坂本さんは、解体の仕事を休むとしのぶくんに打ち明けます。「この仕事はやめよう。もうできん」そんな坂本さんに、しのぶくんがかけたことばは・・・。
講演で坂本さんが語るエピソードに感銘を受けた助産師・内田美智子さんが、本として綴った「いのちをいただく」。10万部を超えるヒット作となった単行本は、その後漫画家の魚戸おさむさんがイラストを担当されて紙芝居に、そして今回絵本となって私たちのもとに届きました。生きるために食べること、食べるために働くこと、そして命を解くこと。全てはこのサイクルの上に成り立っている。多くの生き物たちの命と人々の葛藤に支えられながら、私たちは今日も「いただく」ことができるのですね。読んだ後は、感謝して食事に向かい合えるはず。
「いただきます」。

『いのちをいただく』坂本 義喜 (企画・原案), 内田 美智子 (著), 魚戸おさむとゆかいななかまたち (著)/講談社¥1,512

 

『教誨師』という映画を観ました。密室劇で6人の死刑囚と対話する教誨師の男・佐伯(大杉漣)を描いた人間ドラマ。受刑者の道徳心の育成や心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く教誨師。その中の一人、大量殺人者の若者、高宮(玉置玲央)との会話に、命に向き合う矛盾が浮き彫りにされていました。

高宮:オレがなんで17人も殺したのか、分かるか!
佐伯:分かりません。
高宮:生きててもしょーがねー奴らを殺したんだ。世のためにね。    少しでも世の中が良くなるためにさ。
佐伯:どんな命も大切です。
高宮:じゃぁ聞くけど、いるかを殺し食べるのがなんでいけない?
佐伯:それは、その・・・知能が高いからです・・・
高宮:それって差別じゃねぇか。じゃぁ牛や豚、鶏はいいのかよ。

この会話をきっかけに、高宮は世の中の矛盾をずんずんと突く。佐伯は言葉に詰まりながらも、誠意を持って接する。6人のそれぞれの人生に寄り添い言葉を選びつつ会話を続ける佐伯。そんな中、ついにある受刑者に死刑執行の命が下される……。

生きていてこそ「いのち」を語れる。死刑はその「いのち」を奪う・・・。どんな命にも価値があります。

 

 


vol.187 帯電したら放電!レッツアーシング!

186号<デンキ特集・続編>

アーシングとは
電化製品において、漏電時などに電気の逃げ道としてアース線に接続するということが一般的ですが、その意味するところは、「大地とつながること」です。ここでの「アーシング」は、体内に蓄積されたプラス電子を体外に放出し、大地からマイナス電子を吸収することで、肉体の電気的な安定を維持することを言います。一番シンプルなアーシングは、裸足になり、大地(=地球)と接地(=アース)することです。アーシングすることにより、帯電したプラス電子や静電気を大地に戻し、母なる地球から発生するマイナスイオンと大地のエネルギーを体内に取りこみ、肉体の電気的安定を得ることで、心身をリラックスさせることが出来ると考えられています。

私たちは電化製品に囲まれて暮らしていると言っても過言ではありません。にらめっこの三上は、毎日ほぼ10時間くらいはパソコンの画面と「にらめっこ」です。以前から肩こりがひどくて、ときどき頭痛に悩んでいました。その一因に、パソコンの電磁波を浴びすぎていてカラダに静電気が帯電し、それが原因のひとつとなって、様々な不定愁訴などの症状がでるのでは・・・一説によると、静電気によって体内が「+」に傾くことで血液中のマイナスイオンが不足し、俗に言う「血液がドロドロ」の状態になることが不調につながるのではないかともいわれています。
また、免疫力低下や自律神経の乱れといった悪影響を及ぼすなど、病気の一因となる可能性があるといいます。そんな時は「帯電したら放電!」で、楽になるかも。

さて、本題に入る前に、デンキとカラダの関係を少し。
この世の物質はすべて原子からできています。
原子はプラス(+)の電気をもつ原子核と、マイナス(-)の電気をもつ電子によって構成されています。そして私たちのカラダの機能も、実は電気の流れによって働いています。例えばカラダをコントロールする神経は、微細な電気が信号を伝達していますし、筋肉の収縮や弛緩も全て電気刺激で行われています。
私たちの体内の情報伝達は電気により行われ、心臓や脳からも電流が発生していることがわかりました。しかも水と塩がないと筋肉が動いたり、神経が働いたりするといったことはできないとのこと。私たちのカラダで電気がスムーズに通るために水と塩が不可欠なことも分かりました。
余談になりますが、良質な塩を摂取することは、健康と密接に関わっています。一般的に売られている食卓塩の成分表示には、・塩化ナトリウム99%以上・原材料に天日塩(メキシコ)・炭酸マグネシウムなどと表示されています。海に囲まれた日本では海塩が主流。天日塩が代表的な海塩で、煮沸せず、太陽と風の力で蒸発させて結晶化した塩を取り出します。塩の話しは前号186号の『カタコトのへや』の特集を参考してね。

 

さて、ここから本題。
「帯電」をしやすい現代の暮らし

現代に生きる私たちはパソコンなど電気製品の普及で、電磁波の影響を非常に受けています。また電気を通さないコンクリートやゴム製品、化学繊維の衣服に囲まれて暮らしていると、放電できないため体内には知らず知らずのうちに静電気が溜まってしまいます。

大地や海など自然に触れると電気を外に出すことができるのですが、現代人は溜まった電気を外に出す機会や環境も少ない。そして溜まった静電気は炎症(=慢性疾患)を引き起こすと考えられています。不調を感じているけれど、いまいち理由が分からない…こういった原因不明の不調がある人は、日々影響を受けている電磁波がその原因かもしれません。

溜まった電気を流す生活の工夫

身体に溜まった静電気を外に放出することを「アーシング」と言います。地面を裸足で歩いて大地に放出するのが一般的ですが、その他にアーシングとして日常で取り入れやすいこと、また電気を身体に溜めにくくする工夫を「電磁波対策をした住宅つくり」をしている九野さんにお話しを伺いました。

なるべく電磁波を浴びないようにするには・・・

◆ 電車に乗るとき。窓から(高架やパンタグラフなどの)電磁波が入ってくるので、基本的に窓際ではなく、通路側に座る。新幹線の場合は1、3、6、9、12,15号車に乗った方がいい。電車の車体にはモハ、サハという記号、見覚えありませんか?モハの「モ」はモーターが付いている車両。だからモーターの付いていない車両に乗る方がいいです。

◆ 携帯の電磁波は画面側からではなく、背面から出るのでポケットに入れたり持つなら画面の方を体側にしてほしいです。鞄の中に入れておく人も一緒です。
◆ 枕元に携帯を充電しながら置くのも最悪です。ノートパソコンも充電しながら使っている人は、ディスクトップより電磁波が3倍くらい出ています。
◆ コンセントは、使わないものは常に抜く。スイッチが切ってあってもコンセントが差してあれば、そのコードの上に立っているだけで電磁波を浴びます。
◆ あと、避けたいのが、コンセントのある壁。電磁波が出ているので、コンセントのあるところの壁にはもたれない。
◆ キッチンの油はね防止に囲むアルミもいいですよ。うちはこれでWi-Fiを防いでます。
◆ 携帯で最悪なのは赤ちゃんを抱っこして、頭の辺りで触っている状態。赤ちゃんに電磁波がビュンビュン突き抜けています。しかも高周波。赤ちゃんの血液脳関門(血液に含まれるいろんな成分を「これは脳に入れてもいいものか、悪いものか」と、判断してくれてるところ)がいかれる。こわいよね。これを若いお母さんに一人でも多く伝えたい。やってる人が多いですからね。

 

帯電したら抜く。家庭で出来るかんたんアーシング
アルミホイルが大活躍
洗濯機、冷蔵庫、エアコン、電子レンジなどのところにあるご家庭が多いです。そこからアースをとってもらって、で、アルミ箔をひいて、その上に乗ればアーシングになりますよね。アース線と鰐口クリップなどをアルミ箔にでも挟めば電磁波を抜くマットができあがり。

 

 

上の写真のように素足がベスト。だけど、寒い日にはくつやサンダルにアルミホイルを巻き付けて、土の上を歩くだけでもアーシングは出来る。靴下をはく場合は天然素材のものを!

 

参考/家電製品との一般的な安全距離(製造メーカー、型式により多少異なります)


vol.187 カタコトの部屋 パーマカルチャーを学ぶ

はじめの一歩!

工夫すればどんな場所も畑になる

君はお腹が空いたら どうやって食べ物を手に入れる? スーパーで買ってくる? でも想像してみて 自分で育てた色とりどりの野菜や果物が実る畑。 花がゆれてミツバチはミツを吸いに 小鳥も遊びにやってくる。
そんな場所を 君もつくることができるんだ。 食べ物はお店で買うことも 見つけることもできる。 でもせっかくなら全部やってみようよ!
食べもの畑は 君がほしいものを育てる場所。 お母さんにあげたいきれいな花 お父さんと工作できる作業場友だちとあそぶひみつ基地。 玄関先やベランダ すぐできる場所から はじめてみよう!

『みんなのちきゅうカタログ』

監修:ソーヤー 海 絵:ニキ・ローレケノ・川村 若菜 文:福岡 梓

 

(仙)子どもたちに伝えていきたいことはありますか?
(庄)1つは『わたしたちは自然のギフトで暮らしている』ということ常に恵みを与え続けている自然を感じて生きてほしいな、と。
(仙)春の草木花の香り、一日中遊びたくなるような夏の日差し、美味しいものがたくさんの秋の実り、家族と寄り添いたくなるような冬の寒さ・・・わたしたちの暮らしの豊かさは、すべて自然からのギフトだったのですね!
(庄)2つ目は『人が暮らすことで自然と人がより豊かになることができる』ということを伝えていきたいと思っています。
(仙)日本に昔からある里山のように、自然の山に人の手が入り管理することで、森に光が入り、田畑に生物多様性が生まれる。日本人は昔から自然と共存して暮らしてきたということですね。最後にみなさんに伝えたいことは?
(庄)パーマカルチャーに『ねばならぬ』はありません。苦しいときは休めばいいし、助けてほしい時は助けてほしいと言えばいい。自分が楽しむことが大事なんです。自分のペースでゆっくりと自分の暮らしを創ってゆこう!と伝えたいですね。

しょうちゃん ◎ 本名:庄司正昭(しょうじまさあき)残業300時間、窓のない部屋で仕事をするシステムエンジニアを続けていくことに限界を感じる。そんな中、自然の中で楽しく仕事をする人に出会う。自分もそんな仕事がしたいと人と自然をつなげる、ネイチャーインタープリターを目指す。2004年、脱サラして、2010年、関市洞戸の古民家へ引っ越し、自然と共に生きる暮らしを実践中。

参加者の感想
○パーマカルチャーは、初めて聞いた言葉でした。昔ながらの生活に憧れても楽しくなかったり、無理をして続かない、もっと今を楽しんで生きようと思いました!あとは自分も仲間も大切にするというお話のところでnvc(非暴力コミュニケーション)が凄く気になったまずは自分を好きに幸せに!!!(Hさん)
○パーマカルチャーって何?という状態で参加しました。
○自然と、自然から産まれた生き物たちを大切にする。
○自分自身を大切にするって後回しにしがちだけど、そうする事で、ゆとりを持てて色んなことがスーッと回って行くんかも…。パーマカルチャーに『ねばならぬ』はない。コレは生活すべてに当てはまるな〜って。
○“食べられるお庭”を作りたいと思いました。
○子どもたちもたくさんいる中で、ホントにあったかくて、いい会だった。(Oさん)
○前から耳にしていたパーマカルチャーを一度きちんと知りたくて参加しました。農業のイメージが強かったけど、生活に密着したものであると感じました。目指したいライフスタイルにとても合ったデザイン手法なのだと思いました。(Iさん)

 

〜あなたは何から始められそうですか?〜
パーマカルチャーの12の原則
1. 観察し、交流し、理解する
2. エネルギーを捉えて質を保つ
3. 収穫を得る
4. 何もしなくていいシステムを作り、出来事から修正する
5. 生き物や自然の恩恵を生かす
6. ゴミを資源にする
7. 大きなパターンを知り、細部をデザインする
8. 分離していたものをつなげて働きをつくる
9. 小さくて遅い手段を使う
10. 多様性を大切にし、その豊かさを生かす
11. エッジと接点と隙間を利用する
12. 時の変化を読み、創造的に対応する

 

※「自然に暮らす会」2017年発足。本来の人間力を取り戻したい、強く優しく生きる私たちでいたい。一緒に学び、実行し、進化、変化していきましょうと、提唱し活動を始める。


vol.187 ここいく日記 心の成長 さまざまな性


心の成長 さまざまな性

ある日「お母さんのいう普通が分からない」この長男の言葉にハッとしました。思い通りにならない長男の子育てに悩んでいた私は、「なんで普通にできないの?」と何度も彼に言っていました。私が求める普通は私の物差しで、ただ私が安心したいだけ。ずっとありのままの彼を否定していたことに気づいた瞬間でした。人のあり方は多様。家族のカタチも多様。「普通」も人それぞれ!性教育を重ね、自分自身の子育てが楽になっていきた体験を「いのちの授業」を通して多くの親子に届けていきたいと思っています。

性教育は人権教育で生き方を学ぶこと。ここいくでは体の成長と同じように心も成長することを伝えています。
思春期に向かう小学生高学年。なんだか、親や先生のいうことに苛立ち反抗的な態度をしてしまう人もいます。それは反抗期ではなく意思表明期!自分で考えてやろうとする時期。
みんなの心が成長している証拠であることを伝え大切にして欲しいメッセージを届けます。

瓶のフタを開け毎日それぞれに「ありがとう」「ばかやろう」と言った結果、「ばかやろう」と言われ続けたお米だけカビが生え真っ黒に!!

「言葉大切にしてる?うざ~きも~死ね~って言葉使っていない?」
「ありがとう」と「ばかやろう」の言葉をかけたお米の実験結果の話をすると、子どもたちの心が動いていることが分かります。いろいろな気持ちがあること、人それぞれ感じ方受け止め方が違う、だからこそ話あうことが大切。そんな人間関係のお話をすると、人と意見が違っていいことが分かりました。等の感想が届きます。

 

中高生にはパートナーとの関係を伝えます。セックスしたくなかったら断れる?コンドームつけてって言える?彼女が嫌といったらグッと我慢できる?ちゃんと自分の気持ちが言える対等な関係であること。これは夫婦でも、親子でも、職場でも同じで人間関係の基本。
安心・安全・信頼の関係は虐待やDVの中では保障されない。
そして様々な性があることを伝えます。
「この社会には男と女しかいない」「人は誰しも異性を好きになるもの」そんな考え方が普通と思っていませんか?世の中の「普通」に縛られず、自分らしく生きることが大切です。
性は誰もが等しく持つ人権の一つ。自分の性を決めるのは自分の権利。
LGBTから多様性を学びます。そして障がいも同じですが特別なことではないのです。人は誰もが多様であることを伝えた後の授業の感想を紹介します。

いろいろな性で 男の人が男の人を好きになる。女の人が女の人を好きになることは別によいということに納得しました。(小6 女子)

人を好きになること、ならないこと。どんな性別。子どもを産むこと、産まないこと。全部が人それぞれの自由で、自分で決めてよいことなのだと、はっきり言ってくれてよかった。性別は基本、男と女の二つだが、それに当てはまらない人だっていると思うし違和感を抱く人もいるだろうし、そのことを否定せず認めてくれる世の中になればよいと思った。(高校生 男子)

 

性教育で多様性を学ぶことは子どもたちの感想から見えてきますが、学習指導要領にLGBTは載っていません。だからこそ、丁寧に伝えていきたいと思っています。

※LGBT(L:レズビアン・女性同性愛者、G:ゲイ・男性同性愛者、B:バイセクシャル・両性愛者、T:トランスジェンダー・自認する性の不一致)それぞれの英語の頭文字からとったセクシャルマイノリティの総称。

 

担当:ここいくメンバー・古川明美でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)


vol.187 リバース 第17号

アジメドジョウ
ずいぶん前になるが、板取川上流川浦谷支流に西ケ洞と言われる支流としては長い谷がある。以前ダム予定だった所だ。植物学専門の故成瀬亮司先生と植物調査を兼ねて魚種の調査をしたことがある。イワナ、アマゴはもちろんだが、カジカの他にアジメドジョウを見つけた。まさかこんな上流に生息していたとはと皆で感激した覚えがある。 鮎と同じ清流に住み、珪藻類を食べている。味は淡白で旨みは鮎より上だと私的には思っていて、特に煮付けは絶品だと思う。しかし絶滅危惧二類に指定され生息環境は河川改修などで危ぶまれている。        撮影・文:長屋 泰郎

 

アジメドジョウ(味女泥鰌、Niwaella delicata)は、条鰭綱コイ目ドジョウ科アジメドジョウ属に属する魚。日本固有種でゴマドジョウの名もある。全長は約10cm。他のドジョウと比べ体形は細い。シマドジョウに似ているが、目を通る線状の模様がないことで見分けられる。体側中央から背面にかけて暗色の虫食い状の斑紋が入る。生息地域や個体によって変異が多い。雲状や点列になることもある。腹側は白色である。
口は頭部の下に位置し、半月型で唇が厚く吸盤状になっている。その口で石に吸い付くように伝い泳ぎをする。口ひげは3対。背鰭、胸鰭、尻鰭は体の後方にある。

食用とされることがある。藻類食のため泥臭さがないとされ、ドジョウ類のなかでは一番味が良いとされる。長良川では、石を伝いながら上流へ登ろうとするアジメドジョウを筒へ導いて採る、登り落ち漁が行われている。富山県、長野県、岐阜県、福井県、滋賀県、京都府、三重県、大阪府。日本固有種。山間の河川の上・中流域にすむ。藻食性。


vol.187 講演 青木未帆さん 9条を守るの誰か〜問われているのは私たち

2018ぎふ平和のつどい
講演 青木未帆さん(学習院大学教授・憲法学)

「9条を守るのは誰か〜問われているのは私たち」

憲法を誰が守るのか、国家が守らなくちゃいけない、国家に守らせる。同時にそのことを支えているのは、最終的には私たちであるということを改めて共有したいと思います。
日本国憲法を「あんな憲法」と言った安倍首相ですが、なんで嫌いなのか。端的に言えば「個人が一番大切だから」とか、「自由が大切だから」、ということを今の日本国憲法が正面から掲げているからだろうと私は考えています。

「状況」
状況は二つ。一つが政治の中での状況。今政治がどれくらい前のめりになっているか。二つ目は国民がどういう状況にあるのか。国民といっても、世代や性別で温度差があるので誰に何を伝えられるよう訴えていくのか気をつけないといけないと思います。

現政権は2019年8月25日の日曜日に憲法改正の国民投票をしたいと、考えていると思われます。これをストップできるのは私たちです。現在の国民投票法によると、国民運動の期間を設けるときに、最短で60日という定めになっています。2ヶ月間でもしかすると憲法改正ということになるかもしれない。多くの国民にとって、まだ大丈夫だろうと、なんとかなるんじゃないかと思われている今が、改憲を望む側からするとチャンスと見られているのかもしれない。注意をしなくてはいけません。
出発点としては、2017年の衆議院選挙の公約にすでに掲げられて選挙を経ているということ、これは非常に重要です。さらに2018年10月20日には安倍首相が総裁選3選された時に「いよいよ国民のみなさまと憲法改正に向けて進んでまいりたい」というような言葉もつかわれました。
私たちが警戒しなくちゃいけないのには十分理由があります。2013年、内閣法制局長官の人事、無理矢理にクビをすげ替えたのは8月8日のことでした。その冬には特定秘密保護法MSC4、いずれも国民的反対が強いものでしたが強行採決され、翌年7月1日には閣議決定。政府の解釈を変えて憲法改正をしないと集団的自衛権を行使できないと言われていたものを、一夜にして変えてしまった。その次の年には「新安保法制」。戦争法とよばれるようなものが国会で作られ、これも強行採決でした。無理が通れば道理が引っ込む、というような状況で、なにがなんでも自分たちがやりたいことはやるんだという強い意志が示されています。憲法改正に向けた布陣が整えられ、身内の中から、今まで憲法改正を最前線で扱ってきたような人からの批判をものともしない、というところに最大限の警戒をしたいと思います。

さて、この前のめりになる政治に対して国民はどうでしょうか。まだまだ憲法改正には関心がないわけではないけど十分に考える時間がない、という方のほうが多いんじゃないかと思います。今はまだ国民があまり関心がないから大丈夫じゃないかという人が多いのなら、それでは甘いと言うべきだと思います。
各紙世論調査での傾向を見てみます。若い世代の自民党支持率が高いということなど、一定の傾向があります。その中身ちょっと見てみたいと思います。
安倍政権(内閣)を支持しますか?支持しませんか?という問いについて。
男性女性、年代をならして全体として支持をするというのが(10月の時点・朝日調査)40%。不支持も40%。その他、答えないが20%。男性と女性でだいぶその違いが出ています。そして、若い人と中高年で違いがございます。詳しく見てみます。
まず支持率。男性の場合、50歳以降と49歳よりも前の傾向が違います。50歳以降になると、支持率よりも不支持率のほうが高くなりますが、若い人たちは非常に明確に安倍政権の支持のほうが高い。女性についても若い世代は支持率が高いという傾向があります。ただ、女性の18歳から29歳までの結果をみると、その他、答えないというのが50%。どう考えたらいいのか決めかねているという人の方が多いのかもしれません。支持と不支持で見てみると、支持の方が高く34%。女性の場合も49歳までと50歳以降でラインが分かれ、50歳以降は不支持が高い。多くの問題について世代間で違いがあるところに注意が必要かと思います。
このように一口に国民といっても温度差があって、見ている世界と見えている世界が違う。誰に何を、誰の心に響き届くか、どのような言葉をどうやって発信するのかが問われています。
ところが、次の質問については、どの世代をとっても同じような傾向が出ています。それは何か。
「あなたが安倍政権に一番力を入れて欲しい政策はなんですか。次の中から一つだけ選んで下さい。」
1-景気・雇用、2-社会保障、3-財政再建、4-外交・安全保障5-地方の活性化、6-憲法改正。
一番多いのは、社会保障で全体の30%の方が一番にあげています。二番目に景気雇用、地方の活性化、その次が財政再建。憲法改正は一番後で全体としてみて5%です。実はこの傾向はどの世代もだいたい同じです。
興味深いのは、次の問い。「安倍首相はすべての世代が安心できる社会保障制度への改革を3年かけて行うとしました。これに期待できますか?できませんか?」
中高年層は「期待できない」という人が圧倒的に多く6割7割を超えています。ところが、若い世代、男性も女性も、「期待できる」という人が半数を超える。考えてみれば、国家とか社会に対する基本的な信頼があるということです。若い世代が絶望していたらもう終わりですよね。なんとかなるんじゃないかという基本的な信頼のうえに、まだ私たちの社会があるということに希望を見いだしたいのだろうと思います。その上で、どの世代にとっても、私たち一人ひとりが大切にされる政治をこれだけ求めているのですから、それを全面に出して、「平和」と「きちんと人間らしく個人として生きる」ということは、非常に密接で不可分でありますので9条と25条がコラボのような形で訴えていく必要もあるのではないかと最近強く思ってます。

国民投票
国民投票法によると最低投票率という定めはありません。世論調査からはこのように揺れ動く、どちらにも転ぶような層がたくさんいることがわかります。これだけ、憲法改正の中身の説明を一切しないというのは「国民的な議論が起こったら困る」と考えていると言うべきじゃないか。だから、今が大切な時なのです。
「やるべきことはただ一つ、憲法改正だ!」このようなストレートで、何も考えないでいいというような主張はとても強いです。
果たして憲法改正に反対しようとする人たちは、同じようなレベルになれるんだろうか。なにも考えなくていいから、憲法改正にただただ反対すればいいと・・・それはちょっと違う。やっぱり目指すべきは平和の姿、こんな社会になって欲しいとか、いろいろと理想がある以上、何でもかんでも反対で一つにまとまろうというのは、むずかしいんですね。

憲法というのは一部の人のものではありません。私たちみんなのものです。さらに私たちの子どもとか孫とか、その先の世代のものでもあります。みんなで考えなくちゃいけないところを、「考えないでいいです、何も変わりません」という詐欺的な言葉に騙されてはなりません。やはり、将来に対して、私たちのその次の世代に対する責任、責務を考えると絶対に阻止しなくてはいけない。と同時に日本国憲法改正草案の世界観が、日本国憲法とは真逆であることに警戒しないといけないと思います。こういう世界観がバックにあるのが今の改憲論だと。その中で一つだけ申し上げたいのが人権についての考え方が全然違うことです。人権を主張するときに、ほかの人の迷惑にならないというのは当然です。私たちの社会の中で人様に迷惑をかけないようにいうのと、国家が人の迷惑になっちゃいけない、というのは根本的に違います。迷惑だということを国家が判定するならば、これは人権ではなくなってしまいます。

9条加憲
日本国憲法9条については、みなさんよくご存じの通りですね。
戦争はしません、戦力持ちません、交戦権も持ちません、と掲げています。日本国憲法ができる前に大日本帝国憲法があったわけですが、大日本帝国憲法には軍隊にかかわる規定がたくさんありました。軍隊というのは何よりも特別扱いをされる集団で、軍にかかわる規定の一切合切をなくしたというのが憲法9条の一つの効果でした。しかし、自衛隊を作りました。自衛隊はどうやって説明したらいいのか、みなさんもご存じの通り軍隊だとは言われてこなかった。憲法は戦力を持つことを禁じています。でも自衛隊はその戦力に当たらないから持つことができるんだ、ということです。
実は政府は、防衛作用を行政作用の一つとしています。防衛省というのは内閣の下にある省庁の中の一つで行政組織です。この防衛省を別の角度から見ると、自衛隊なんだと説明してきました。
考えてみると、外から攻められたときに国を護るため闘う、そのとき闘って殺すのは他の国の人たち。だから国内で権力を行使されるのとは、そもそも根本的に違う作用だ、特別なんだという言い方が、かつて軍隊ではされていた。でも、自衛隊は普通の国家行政組織で普通の役所なんだから特別扱いできない。今は特定秘密保護法という法律ができてしまいましたが、こういう限界を設けていたのが9条の意味です。
自衛隊を設けるというのは、要はその特別扱いをする根拠を正々堂々と書き込むということになります。では特別扱いされるとはいったいどういう意味か。日本国憲法の90条、という条文に、こういう定めがあります。
「国の収入・支出の決算はすべて毎年会計検査院がこれを検査し内閣は次の年度にその検査報告と共に、これを国会に提出しなければならない。」会計検査院法1条には「会計検査院は、内閣に対し独立の地位を有する」とあります。
森友学園の8億円値引きに根拠がない、という報告書をめぐって新聞報道等でかなり大きく扱われました。いまだによく分からない部分がありますが、値引きに根拠がなかったとした会計検査院はよく頑張ったなぁという雰囲気があったと思います。会計検査院法が内閣に対し独立の地位を有する、と定められるからこそです。会計検査院の特別扱いの根拠も、自衛隊を同じように特別扱いする根拠を設ける一つの対比として考えられると思います。

日本国憲法で憲法上の機関はいくつあると重いますか?立法権、行政権、司法権の3つ。立法権を与えられている機関は国会で、衆議院、参議院。お互い独立していますから2つ。行政権は内閣、司法権は裁判所です。それからこの会計検査院を入れて5つなんです。憲法が権力を分割して立法する、法律を作る、法律を執行する、その過程で出てきたさまざまな紛争を解決するといったようなことと、お金があってはじめて政治ができますので、会計検査については内閣に対して独立の機関がきちんとこれをチェックする、という枠組みができます。このようなところで、自衛隊を憲法に書き込むというのは、この5つを6つにするということになります。書き込むならどういう作用を果たすのか、ほかの機関との関係はどうなのか、それを書くのが憲法ですから、書かなきゃいけない。ところが素案を見ると、「法律の定めるところにより」、という言葉使いのみで具体的な説明がない。いかに国民を愚弄した姿勢であるか。もっと怒るべきだと思います。
当然のことながら、憲法に今あるバランスを崩すとなると、ほかの機関との関係でもほんとうは議論しなきゃいけないはずです。国会がきちんと、内閣の判断に是非を問うことができるような権限が与えられなくてはならない、あるいは、裁判所が後からでも正当性を審査する権限が与えられなきゃいけないんじゃないかと思います。
自衛隊を明記する、ということは憲法上の機関として扱うということです。自衛隊を憲法上に書き込むことになれば、政治にかかる責任が今よりもっと重くなります。果たして今の政治は、当事者であるという意識をちゃんと持っているのでしょうか、何か自分事ではないような気がします。

憲法を守るのは誰か
最後に「憲法を守るのは誰か」。憲法12条にも書いてあります。この憲法を保障する自由というのは、国民の不断の努力によって守られる。これが今問われているんでしょう。私たちが言わなければ、政治は自ら説明することを拒否している状況にあります。よりよく人権が守られるために、平和を守るために、どういうような社会にしていくのか、私たちが声をあげる必要が今まで以上に強く必要になってきます。

あおい みほ ○ 学習院大学教授・憲法学
主な著書として『憲法を守るのは誰か』(幻冬舎ルネッサンス新書)、『憲法と政治』(岩波新書)、『はじめての日本国憲法』(PHP研究所)、最近の編著に『憲法改正をよく考える』(日本評論社)がある。昨年発足した「安倍壊健NO!3000万人署名全国アクション」の呼びかけ人の一人として、多くの講演や執筆活動だけでなく国会前行動なども参加している。


vol.187 えんぴつ・カフェ


えんぴつ・カフェスペシャル第3弾 11月18日(土)
「住み慣れた街で最後まで過ごすために」を開催
講師/木田盛夫医師(木田ファミリークリニック院長)

「医療はその人の人生を支える柱のうちの1つにしか過ぎない」「重要なのは医学的に正しいかどうかではなく、その人のために何ができるのか、その人の希望をどう叶えるのか」など、医師としての医療に対する姿勢は木田先生のお人柄を感じました。「かかりつけ医を持つと言う事は、医師が患者さんの仕事や生活の様子や精神的な事など、バックグラウンドをよく知った上で治療できますから、診てもらう方も医療に対する満足度があがります。ぜひ、信頼できる、よいかかりつけ医を持ってください」などと、わかりやすい言葉でお話しいただきました。
また、「みなさんのリストはなんですか?」・自分が大切だと思うこと・他人や社会のためになると思うこと・お金、資産に関すること・仕事、ビジネスに関すること・健康に関すること・成長に関すること・家族に関すること・人のつながりに関すること・・・

休憩時には、シフォンケーキと珈琲・紅茶で一休み

「治療を受けると父親、サークルの役員、仕事など、自分にあったいろんな役割を忘れてしまいがち。自分の時間を取り戻す事が上手な治療とのつきあい方です。こういうリストを書き出してみるのもいいと思います。」とも。
「ゼロの昇天ノート」を制作した私たちの想いと重なるお話しも多々あり、みなさんがノートをこんなふうに活用してくださったら嬉しいなぁ、と感じました。

次回のえんぴつ・カフェ スペシャル企画 第4弾
「高齢者の心と体を知り、楽しく介護をしましょう」
講師:入学佳宏氏(ケアマネージャー 重度身体障害者施設・介護老人保健施設・特別養護老人ホーム等の指導員・相談員)

と き:2019年1月19日(土)13:30-15:30
ところ:産業文化センター2階 第4会議室
会費1,000円(紅茶&お菓子を楽しみながら、質問タイムで情報交流をします)

えんぴつ・カフェ 開催日程
会場:各務原産業文化センター2F会議室
時間:13:30−15:30

2019年
2月20日(水) おしゃべりしながらノートに書き込む
3月20日(水) スペシャル第5弾
「どうお別れしますか?」
講師:市川 雅清氏
(一級葬祭ディレクター&終活アドバイザー)
えんぴつ・カフェで常に話題になる葬儀やお墓の問題、それぞれの土地柄や実情などを含め情報交換します。

 

えんぴつカフェの問い合わせは
NPO「人生これから!」
田辺 090-5638-7044 三上 090-7854-4561


vol.187 ホスピスナース奮戦記 vol.12

人生の終焉をどうしたいか・・・

とても寒い秋の日。この日一件目の訪問はステージ4がんの60代後半の患者さんだった。彼女は韓国人で英語はほぼしゃべれずアパートに一人で住んでいる。この時は違う州に住む娘さんが泊まり込みでサポートにきていた。電話通訳と娘さんにも手伝ってもらい患者さんと会話をする。 患者さんの右側の額はパンパンに膨れ上がって紫色になっていた。話をきくと、今朝一人で外を散歩していて転んでしまったらしい。他にも体中にあざがいくつかあり、手のひらにも擦り傷があった。見るからに痛々しかったが、本人は処方されている痛み止めで十分と言い張った。体中に浮腫みも出ていて、よく歩行器も杖も無しで一人で散歩に行けたなぁと思うほどだった。話を聞くと、これ以上一人での生活はできないこととホスピスケアを受けていることもあり、娘さん家族と一緒にすむために引っ越しを考えていたそう。引っ越しをするには、長時間の車での移動か飛行機に乗らねばならず、それに耐えられるくらいの状態にはしておきたいとの思いで、リハビリをかね散歩にでかけたと話してくれた。最近病状も安定していていよいよ引っ越しが実現させられそうだったから、余計に張り切って体力をつけようと思ったそう。その矢先の転倒。「大丈夫」「痛みもない、どこも痛くない」「今また入院するわけにはいかない」「病院にもクリニックにも行きたくない」と繰り返し、どうしても引っ越しをして娘家族と一緒に住みたいという思いがひしひしと伝わってきた。
患者さんの飲んでいる薬の中に一つ血液を固まりにくくするものがあり、どう対応するかで困った。実はすでに左足に血栓があり、そのために飲んでいたものだが転んでしまった今、万が一脳内や他の臓器で出血があった場合とてもよくない。意識もはっきりしているし、頭痛や吐き気などもなくバイタルサインも患者さんの平均値だったので、現時点では大丈夫だろう。しかし「病院にも医者にも行きたくない」と言い張るのでどうしようもない。主治医に電話すると、「今すぐ病院に連れてこい」とすごい剣幕で怒られてしまった。でも患者さんが拒否している以上それもできない。その旨を伝え、薬をどうするか聞くと「検査しなきゃ判断できるわけがないでしょう!私の指示に従えないならホスピスケアの医者に任せる!」と言って電話を切られてしまった。患者さんは、長年みてもらってきたこの韓国人の主治医にNYにいる間は最後までケアを任せたいと切望した。主治医をホスピス専属のアメリカ人医師に変えるのも嫌だと。そりゃあ言葉も文化もまったく違う医師よりは、言葉も通じる同じ国出身の医師に最後まで診てもらいたいと思うのは当然だと思った。今まで築いてきた信頼関係や安心感に雲泥の差があるのは言うまでもない。問題なのは、患者さんの主治医は在宅ホスピスケアの概念というか知識、理解がなさそうなことだった。自分の主治医が「ホスピスケアならもう自分のところでは診られない」と言い出すものだから、患者さんは見放されたような気持ちになってしまう。安心感がものすごく重要な医療の現場で、この対応には正直私自身も動揺した。安心感も患者さんの尊厳もあったもんじゃない。
在宅でのホスピスケアはそこが難しい。この後、ホスピス専属の医師に電話で指示を仰ぐと、今日明日は薬を止めて在宅での血液検査をして、それから決めようということになった。もちろん、薬を一旦止めることで血栓が原因で死にいたるリスクもあり、万が一目に見えない臓器で出血している場合には薬をとり続けることで死にいたるリスクもあり、難しい判断ではある。それを患者さんにも説明したが、患者さんは依然として在宅を望んだ。そしてできるだけ早いうちに家族と一緒に住みたいと繰り返した。
そうだよね、家族と一緒にいたいよね、一人じゃ寂しいよね、一人で死にたくないよね。この患者さんは、毎日一人でご飯をたべて、時間を過ごし、自分の身体の痛みや変わりゆく状態、死という未体験に向き合っている。それはとても辛いことなのだ。娘や孫がいる中で暮らせたら、気持ち的にもどんなに楽だろう。患者さんにとってどんなに有意義な時間になるだろう。たとえ長年住み慣れた街や友達から離れる事になっても、今患者さんが一番望むのは家族の存在。私はぜひこの引っ越しを実現させたいと強く思った。そんな一心で担当チームへのレポートを書く。
わがままとは違う、その人が望む安心やささやかな幸せはその人が決めていい。そしてそれは人と違っていいし、違って当たり前なんだ。社会や医療や文化やいろいろなものが、「こうでなければならない」となりがちだけど、結果がどうなっても本人が自ら望んで納得して決めたことであればどんな選択をしてもきっと後悔はないのでは。その選択が現実的に可能かどうかはまた別問題ではあるけれど。周りがどこまでサポートできるか、それがこっちの仕事だ。そんなことを考えながら患者さんのアパートを後にした。

 

わかばま〜く:プロフィール 1982年生まれ。ニューヨーク州立大学卒業後、ニューヨーク市立病院に看護師として4年勤務。現在は訪問看護師としてホスピスケアに携わっている。岐阜県各務原市出身。


vol.187 ぎむきょーるーむ フクシマを見つめ続けた医師のお話

 

 

フクシマを見つめ続け た医師のお話
〜健やかなる 明日のために〜

小児科医師 山田 真氏

やまだまこと プロフィール
1941年6月22日岐阜県美濃市生まれ 小児科医。「父親は軍医。父親の転勤で福岡に移ったが、父はさらに満州に転属となり、母と子は美濃に戻り、以後そこで育った。岐阜県立岐阜高等学校卒、1967年東京大学医学部を卒業後、東京都八王子市の八王子中央診療所に勤務、その後同診療所理事長。障害児の子ども(梅村涼)があり、この子の父親であり、小児科医でもある1人の人間として、世間の能力主義や優生思想に対して積極的に反対の意見表明を続けている。雑誌「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」(ジャパンマシニスト社)の編集者の1人を勤めている。

11月25日(日)各務原中央ライフデザインセンターで
行われた、山田真さんの講演会。質疑応答では若い人の
切実な問題が浮き彫りにされました。以下要約です。

社会運動のきっかけとなった事件

私は小児科医ですが、フクシマの事故が起って何かしなきゃいけないだろうと思っていました。
1955年に起った森永ヒ素ミルク中毒事件。生まれて一歳にもならない赤ちゃんが、推定で2万人くらいがそのヒ素ミルクを飲んで、百数十人が亡くなくなりました。その被害者の人たちが一時はもう全員治ってなかったことにされそうだったのですが、14年目に大阪で一人の学校の先生が、後遺症で苦しんでいる人が今もたくさんいるということを報告されて、それ以降、森永への運動が始まりました。それが私の最初の公害や反対運動などに関わるきっかけでした。
フクシマには2011年6月に行ったのが最初でした。東京からフクシマにボランティアで行っていた女性から「フクシマの子どもたちの様子を診に来てほしい」と声かけがあって。各地に避難している人たち、特に自主避難をした人たちはほとんど情報が断たれ、フクシマがどうなっているかということが全くわからないという状態でした。私はフクシマに行く時には線量計を持って行きます。避難している人たちは、本当にどれくらいの線量があるのか知りたいけれど一般的に流されている情報はもう信じられないと。
子どもたちの健康状態を不安に思っている親さんは沢山います。福島市内のかかりつけの医者へ行っても「心配のしすぎ、何ともないよ」と言われ相手にしてもらえない。だけどそれで安心できる状態ではないので、「もう少し丁寧に診てもらいたい」というのが親さんたちの希望でした。最初は400人以上の人が相談に来ましたが、2回目の8月には激減して、30~40人くらいしか来ない。しかもなんかコソコソ来るという感じで、報道関係の人に来られたら困るとも言うんです。ものすごく強力な戒厳令状態というか、ものが言えない地域になっている事がわかり、これはここに来ないといけないと思ったんです。
当時フクシマの渡利地区の人たちが、「すごく線量が高いので強制避難地域に指定してほしい」と運動していました。渡利は、阿武隈川の対岸に福島市役所がある福島市の中心的なところ。そこが線量が高いという事になれば福島市全体が線量が高いという事で、20万人規模の人たちを避難させなければならない。同時に強制避難地域だと莫大な賠償金を払わなければいけないだろう、ということもありフクシマは完全に押さえられた状態だったと思います。土壌を調べても表面は減ってはいても染み込んだ深いところで測ればかなりの線量になると言われています。セシウムの半減期は30年くらい。そうするとチェルノブイリの時に飛んで来たセシウムでさえまだ日本に残っていることになります。学校も、グランドの真ん中の方はもう除染されてきれいになっていますが、そこでかき出した土は袋に詰めて校庭の周りに並べてある。プールも問題になりました。プールは水が大丈夫だからって解禁されましたが、実際はプールサイドのコンクリートの部分があぶない。お母さんたちが「せめてプールサイドを歩く時にはサンダルを履いて歩くようにしてほしい」と言っても、安全なんだからそういう余計なことは考えるなって話しです。今、特に福島市は復興に向けてのフェスティバルばかり。本当にものが言えない状態になっています。

これまで何が出来なかったのか、本当は何を知らなければいけないのか。

フクシマで甲状腺がんが増えているかどうかというには比較をしないといけない。これは時系列での比較と地域別の比較とがあります。例えば2005年の地域での甲状腺がんの発生率の資料があって、2011年以降の甲状腺がんの発生率と比較することで、どのくらい増えたかと言える。ところが甲状腺がんについては、今みたいな形で超音波、エコーを使っての調査はほとんどされてない。
私は東京で、フクシマから避難して来ている人たちの健康相談をしています。自主避難の人たちは特別辛い思いをしています。原発事故によって地域的な分断とか、家族間の分断とかいろんなことが起りました。特に自主避難の人たちについては、実際に非常に線量の高いところから逃げているにもかかわらず、一般的には本当は大したことないところから逃げたんだと思われて。フクシマに残ってる人たちも決して安心しているわけではないけど、「もうここに住むしかない」ということだったらいい情報の方を信じよう、悪い情報は考えないようにしよう、そうするしかもう生きていけない。だからもうお互い言わない事にしようっていう、そういう自主規制が働いている中で、逃げる人たちは困るわけですよね。お母さんは、子どもたちが住める状態じゃないと思って逃げようと思うが、じいちゃんばあちゃんは大した事ないんだから逃げる事ないんじゃないかって言う。その間に挟まったお父さんは何も言えない。嫁さんと子どもで避難をして、そうするとお父さんが甲斐性なしってことになるし、近所からもお前の力がないから逃げられたんじゃないか、と言われるわけで、非常に辛い思いをしています。
学校では、子どもたちがいじめられると言う例もたくさんありました。学校でもキチンとした放射能教育がされない。文科省が「放射能は怖くない」という副読本を作って学校に配ったこともありました。それに対して福島県の教職員組合がちゃんとした副読本を作ったんですが、ほとんど使われる事はありませんでした。実際に学校の先生たちに聞いてみても、文科省から配られたのを使わないことで抵抗をしているという事で、放射能については触れないというような形で終わってしまったようです。
で、これで終わりになってしまうとすると、私たちは一体何を学んで来たのかと思います。どうも私たちは原爆を受けた時から、一年に一度追悼式典みたいなものをやる、ということで忘れないと言うけれど、日常的に、あの被害を二度と起こさないという形では憶えて来なかったと思います。今回の事故についても二度と起こさないという話しにはなかなかなってこないというのが残念な事だと思いますね。

ちょっとヨウ素についてお話しします。

今日「安定ヨウ素剤」を持ってきましたのでお土産に差し上げたいと思います。これは甲状腺を守るためのものです。
ヨーロッパでは、みんなが買って家に備えておけるものですが、日本ではそうなっていません。
原発が壊れると100種類くらいの放射性物質が飛び出すといわれます。中でも一番多いのが放射性のセシウムと放射性のヨウ素。自然界にあるのは安定ヨウ素で毒性がなく、昆布などに含まれていて、私たちの体に入るとほとんどが甲状腺に吸収されます。ここでヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンが作られます。だからヨウ素を取り入れる事は大事なんですね。ですが、原発が壊れると放射性のヨウ素がそこから飛び出してきます。これが空中や汚染された食べ物や飲み物から体に入ってきます。甲状腺が自然のヨウ素でいっぱいになっていると隙間がありませんから、放射性ヨウ素は甲状腺に入り込めません。ですが隙間があるとそこに放射性のヨウ素が入り込み、これがのちのち甲状腺がんや何かになることがありますから、とりあえずここを一杯にしておくということが大事です。
私はこの安定ヨウ素剤を財布に入れて持ち歩いています。今回の大震災の時、私も家に帰れなくて診療所に泊まりました。家に置いておくと肝心なときに役に立ちませんので持ち歩くしかありません。とにかく事故が起ったら指示を待ってないで、勝手に飲んじゃっていいです。副作用はゼロと言っていいです。
これは1回に大人が2錠、13歳以下は1錠飲みます。以前にレントゲンを撮るときにヨウ素剤を使って何か大きな副作用が起ったという人やめる。また、妊娠している人は気をつけてほしいですが、それ以外の人は飲んでも大丈夫です。本来はこんなものは使わなくてもいいように、原発がなくなるのが第一ですが、現実に稼働しているし福島第一原発は壊れた後も放射能は漏れ続けているのです。
自分たちを守る事と、行政に「風化させない事」を求める気持ちを含めてこれを持ち歩いてほしいし、いろんな地域で自主配布会ができるといいと思います。薬を配るのは医療行為だとかクレームがつくといけないので、私たち医者も何人かが立ち会って配布をしています。
小さい子どもが一番被害を受ける訳ですから、こういう話しの集まりには、子どもを持ったお父さんお母さんが来てくださるといいんですけどね。ただ、こういうお話会をやれば少し若い方にもわかってもらえるだろうし、私たちがいろいろやってきたことを引き継いでもらえることにもなると思うので、そんな事を考えていただければと思います。

質疑応答
Q:全国各地に保養プログラムと呼ばれる活動があります。先生はその保養というこについてどう思ってらっしゃいますか?
A:精神的なプラスみたいなものが非常に大きいと思います。放射能で被害を受けてということとは別に心が慰められる場所として保養を使ってらっしゃるということはあると思います。本当は国や東電がやるべきことを代わりにやってきたという感じがして、それはかえって国だとか東電を楽にさせたんじゃないか、本来やることをこっちが代わってやったわけですから、というすごく残念な思いありますが。
Q:今日はヨウ素剤をぜひ手にいれたくて来ました。この国は子どもは国の宝というものの大事な宝物の命を粗末にして、お金の方が大事な国なんだなってすごく思います。子どもの心のケアとか親ごさんたちの心の手当なんかはどんな情報があるのかなって先生にお聞きしたいです。
A:フクシマの事故だけではなくて、例えば学校で子どもが殺されたとか、いじめがあって自殺したとか、いろんなことがあるとわりとすぐ心のケアと言って心理の専門家なんかが行くんですが、あれはあんまりいいことかどうかわかりません。結局余計な事を考えない方がいいよ、という不安にならないようにするのがケアだと・・・。でも不安になるはしょうがないことです。心のケアはとても難しいです。東京都がメンタルをサポートしようと精神科医をフクシマに派遣しています。私の友人がそのリーダーになるからフクシマの話しを聞きたいというので私は話しをしました。そうして彼はフクシマに行ったんですが彼に相談した人に聞くと、彼はずっと泣いていたそうです。行って何も言えないでフクシマの人たちの話しを聞いて泣いていた。泣くしかないんだな、と思いました。彼には「われわれが出来る事はできれば彼らがそこに住まなくてもいい状態になれるように頑張る事で、なんか医療の領域ではないんじゃないか」言ったんですけど。私たちができることは一緒に泣く事しかないのかなって思ってます。


vol.187 夢か悪夢かリニアが通る!vol.16

2025年の大阪万博開催が決まりました。東京五輪(2020年)、リニア中央新幹線品川ー名古屋開業(2027年、あくまで予定)との3点セットは、高度成長期の東海道新幹線、東京五輪、大阪万博をほうふつとさせます。1970年の大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」。私たちはあれから、進歩し調和してきたのでしょうか。進歩の象徴とされるリニア工事が引き起こしている不調和と向き合うたび、首を傾げざるを得ません。     ジャーナリスト・井澤宏明

 

痛めつけられ 失われ

惜別の市民散策会
リニア神奈川県駅が建設される予定の神奈川県立相原高校(相模原市)。連載5回目で紹介したこの学校は来春の移転が決まってしまいました。11月10日には最後の市民散策会が開かれ、約80人の参加者が別れを惜しみました。
10ヘクタールを超える広大な敷地に約150種類の木々が植えられている校内は、市民が通り抜けできる憩いの場。生徒が育てる牛、豚、ヤギやポニーは子どもたちの人気者です。
散策会は19年前から、市民団体「教育と緑ある橋本の町づくりを考える会」が開いてきました。最終回の案内役を務めた安藤弘明さん(66)は元同校理科教師で会の発足メンバーです。「移転危機が何回もあり何とか持ちこたえてきたんですけど、とうとう移転することになってしまいました」。
土曜日にもかかわらず、この日も家畜をかいがいしく世話したり、大根を収穫したりする生徒の姿がありました。
会代表の浅賀きみ江さん(69)は1980年代、見知らぬ土地に引っ越してきて行く当てもなく、毎日のように子どもを連れて同校に通いました。「子育てをさせてもらった場所なので本当に残念。橋本の町の誇りだと思ってきました」。
リニア駅建設に伴い同校跡地は再開発の対象となり、のどかな風景は一変します。移転先は約2㌔離れた職業能力開発総合大学校跡地。駅からバスで約30分かかります。

埋めがたい隔たり
南アルプストンネル掘削により、「大井川の流量が毎秒約2トン減る」とされる問題を巡り、JR東海とのにらみ合いが続いてきた静岡県。JR東海が「トンネルの湧き水全量を大井川に戻す」と方針を変えたことで、事態が動き始めました。11月21日には静岡県庁で、リニアに関する2つの会議が立て続けに開かれました。
先に開かれた有識者会議。JR東海がようやく公表した2トンの根拠を示す膨大なデータを検討した地質専門の委員は、垂直ボーリングが極端に少ないことなどを挙げ、「2トンの根拠は何もないことがはっきりした」と指摘しました。
続いて行われた環境保全連絡会議には、JR東海の担当者も出席。湧水を電動ポンプ6台で戻す計画について、水工学専門の委員が「恒久的という観点から疑問がある。何万年、何十万年という規模で検討してもらいたい」と迫りました。
これに対しJR東海の澤田尚夫部長は「リニアの構造物は50年、100年使っていく。JR東海がどこまで会社としてあるか分からないが、会社が続く限りメンテナンスと運営はやっていく」としか答えられず、埋めがたい意識の隔たりを感じさせました。
生態系専門の委員は「地下の湧水を川に戻すと、水質が違うために生態系が全滅状態になる」と危機感を訴えましたが、澤田部長は「どんなことを調べればいいのか」と逆質問する始末。
「あまりにもひどい」。難波喬司副知事が口をはさんだのは、大井川下流にある島田市の担当者がJR東海の説明に懸念を示したことに対し、「下流域への地下水の影響は考えにくい」とJR東海側が改めて説明した直後でした。副知事は「地下水に影響が出ているのに、『影響を及ぼすことはありません』と言うのが根本的な問題だ」と苦言を呈しました。
「ご理解を深めていただいたものと考えている」。会議後、取材陣に囲まれた澤田部長は、長野県を担当していたときと同じような独りよがりな発言を繰り返しました。
一方、国土交通省時代に公共事業を手がけた難波副知事は「事前にリスクを徹底的に小さくして、利水者の皆さんや自然環境を考えている方々が、『それぐらいだったら、やってもいいんじゃないか』というところまでリスクを落とさないと、(トンネル本坑に先立って掘削する)先進坑にはいけないと思っている」と、前のめりなJR東海の姿勢にくぎを刺しました。

 

 

開校当初に植えられた樹齢100年近いクスノキを見上げる参加者。幹に空洞が広がっているため移植できないと診断され、移転に伴い運命を終える(11月10日撮影)

広い農場で大根を収穫する生徒たち。後方のコスモス畑では、市民が思い思いに花を摘んでいた。


vol.187 ボーダーレス社会をめざして vol.46

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

 

声なき声

「その“あざ”どうしたの?」「たたかれた」「誰に?」話を聞いていると、働いている所でたたかれたようです。これは、私が入浴介助の仕事に入っている時の話です。テレビで、障がい者施設で暴力を振るわれている映像が流されたことがあります。遠い所で起きている事ではありません。身近にある話なのです。
一方的に聞いただけで、何が真実かは定かではありませんが、さっそく相談支援センター(介護保険のケアマネージャーに相当する相談員)に電話をしました。私には通報義務がありますし、暴力を受けたその方を守るためだからです。その相談員の方は、次の日にその人が行っている事業所をアポなしで訪問してくれました。強気でいたその事業所の方が、“あざ”の事を話すとおとなしくなったとか?その後、行政にも報告をしたそうです。近い将来その事業所は行政処分を受けるだろうと思います。
言っても分からないからたたく???平成24年には「障害者虐待防止法」という法律ができてからの対応としては、信じられません。時代錯誤としか思えません。障がいのある人は虐待されていても、虐待だと認識できない場合があるので、自分から被害として訴えられないことがあります。その障害者虐待防止法は、虐待に気付いた人は、行政の担当窓口への通報義務を謳っています。早めの対応や支援が、虐待されている人の問題の解決につながるからです。虐待防止法は、虐待によって障がい者の権利や尊厳がおびやかされることを防ぐ法律です。虐待例としては、身体的虐待・・・障がい者の体に傷や痛みを負わせる暴行を加えること。また正当な理由なく身動きが取れない状態にすること。
・性的虐待・・・障がい者に無理やり(また同意と見せかけ)わいせつなことをしたり、させたりすること。
・心理的虐待・・・障がい者を侮辱したり拒絶したりするような言葉や態度で、精神的な苦痛を与えること。
・放棄・放任(ネグレクト)・・・食事や入浴、洗濯、排せつなどの世話や介助をほとんどせず、障がい者の心身を衰弱させること。
経済的虐待・・・本人の同意なしに障がい者の財産や年金、賃金を使うこと。また障がい者に理由なく金銭を与えないことなど、たくさんの虐待例があります。 あってはならないことですが、現実にはある虐待です。声なき声をいかにすくい取るか、周りにいる人の務めだと思います。


vol.187 半農半Xという生き方 vol.28

簡略版自分史のススメ
いつか自分史を書いてみたい。そう思われる方もいらっしゃるかと思います。生まれてから今日までの長い人生を1冊にまとめることはなかなか大変なことです。生まれてからを順に書く方法もありますし、励んできた仕事を中心にまとめることもできます。簡単にできる方法として、おすすめしたいのが、自分はどんなキーワードで成り立っているか、AからZまでの26のキーワードでまとめる手法です。
短歌が趣味ならT(歌のUでも可)、山登りが好きならY(登山のTでもOK)、写真を撮るのが好きならSとなります(カメラのCでもよい)。座右の銘や本、影響を受けた人の名前や大事な場所(故郷など)も加えてください。
見本があればつくりやすいのではということで、私塩見直紀の26のキーワードと、それぞれに130字で説明文をつけた簡単なミニブックをつくってみました。現在、私は52才。今までの人生がコンパクトにまとまっていて、自分のことが8~9割、表現できていると思っています。みなさまもぜひチャレンジください。おすすめのワークです。

 

「村の目標(バッタリ―村憲章)」(岩手県久慈市)
この村は与えられた(①   )を生かし、
この地に住むことに(②   )を持ち、
ひとり(③   )何かをつくり、
(④   )の後を追い求めず、
(⑤   )の生活文化を(⑥   )の中から創造し、
集落の(⑦   )と(⑧   )の精神で、
(⑨   )を高めようとする村である。

過疎、高齢化等でこれからどうしたものかと
考えると、心細くなっていきます。とても心細いので、言葉が必要になり、村人がいまから30年ほど前に考えられたものだそうです。その後、この集落は注目を集めるようになり、生きざまがかっこいいと、若者がたくさん訪れるようになりました。筆者が担当する福知山公立大学の授業でこのことばを紹介すると、学生は同じように感じてくれるのです。世の中、捨てたものではないなと思います。

※空欄の答え=① 自然立地 ② 誇り ③ 芸 ④ 都会
⑤ 独自 ⑥ 伝統 ⑦ 共同
⑧ 和 ⑨ 生活

 

塩見直紀(しおみなおき)半農半X研究所代表
1965年、京都府綾部市生まれ。20年前から「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱。半農半X本は翻訳されて、台湾、中国、韓国にもひろがる。著書に『半農半Xという生き方 実践編』など。

※半農半Xとは・・・半農は環境問題、半Xは天職問題(どう生きるか)を背景と する。持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方。ex.半農半漁、半農半大工、半農半看護師、半農半カフェ、 半農半絵描き、半農半歌手、半農半鍼灸師、半農半カメラマンなどなど。


vol.187 菌ちゃん野菜応援団 vol.8

実りの秋

今年も畑はたくさんの命を生み出してくれました。
私たち畑のメンバーもお芋を掘ったり人参を間引きしたり。
そんな中でのひとこまをご紹介したいと思います。

我が家は段ボールコンポストをやっています。これは、食事で出た生ゴミが目の前で分解されていく様が見えるのでこどもの食育にもってこい。時々うちの息子も菌ちゃんたくさんだ。と言いながら混ぜてくれます。

ある時畑で数年繋いできた人参の間引きに連れていきました。
その時彼は幼稚園で袋から種を出して蒔いたことを覚えていたのでしょう。うちの畑も種を買えばいいのにといったんです。

私は買った種も良いけれど繋いだ種はその土地にとても合ってるから美味しいんだよ、野菜はみんな時期が来ると種を飛ばしてくれるから、それを大事にとっておくんだよ。と伝えました。
その時はピンと来なかった息子も畑で人参を抜き、種をつけたトマトやニラを見ておおいに納得。
「おかーさん、種があるね!これがまた来年芽を出すんだね!!」と大興奮。その後も野菜を見るたびにこれに種はある?種はどこにできるの?ときき、ミカンを食べて種を見つけると「これは捨てないで植えるんだよね?」と宝物を見つけたかのように報告してくれます。出た生ゴミはもちろんコンポスト。命が循環してお野菜の力になるとわかったんですね。

こんなに素敵な食育があるかしら、と私もそのたびに感動。
こうやって子どもは命の繋がりを体得して優しい子に育っていくのかもしれませんね。


vol.187 未来に続く暮しの学び vol.29

方向性の確認

山あり谷ありのPARADISE ONE での生活。数か月前から市役所と書類のやりとりでかなり繁雑な作業が続いています。何をするにも、申請、許可、申告書、企画書。もちろんルールに従ってやっていくことは、必要なこと。しかし、あまりの煩雑さに、自分たちのやりたいこと、共有したいこと<持続可能な暮らしプロジェクト>はここではできないのかと、あきらめかけていました。ただただ、書類の申請に振り回されている時間が長すぎて、自分たちのしたいことは許可が下りないのかもしれないと、不安になったり、どうしたらいいのか、悶々とした日々を過ごしていていたからです。
でも、これはきっと、自分たちのやり方を変える必要があるのではないかと頭を切り替えることにしました。不平不満を言葉にしても、何もプラスにはならない。誰もハッピーになれない。だとしたら、これはなにかの示唆・・・と考えや思いをチェンジしたのです。
市役所から言われることは、ルールに他ならない。どうしたらルールに基づき問題と思われる部分を解決できるか。ここの運営面でなにを変えるべきなのか、経済面も含めて立て直しを必要とされていたのかなと思います。同時に、自分たちが本当にやりたいこと、作りあげたいことは何なのかを、問いただすいい機会となりました。
メンテナンスなど経済的負担をビジネス意識を持ってまかなわなければという焦りに似た気持ち・・・集客して稼がなければという思いに駆られてスタッフ間もぎくしゃくしてきたのも事実です。しかし、自分たちの最初の熱い思いを忘れかけていたことに気づく機会にもなりました。自分たちが求める方向性に、常にポジティブに歩いていけるか。それを問われたようにも感じます。

持続可能な暮らしが私たちのテーマ、そしてその方法を模索していくこと。畑と食卓がリンクすること。生活をクリエイトし楽しむこと。それらを、かかわってくれる人たちと、どのように共有したらいいか。また、運営者として、どう発信したらいいか。基本に立ち返ることが出来たのは、市役所との折衝、書類の煩雑さというハードルの高さでした。ハードルは自分たちが作っていたのだとさえ思えるようになりました。
真に法をもって自分自身を正す。自分自身の生きようとする力を信じることが大事だと思いました。
まだ、課題は残っていますが、日々のここでの生活を感謝しつつ、リサーチを重ね企画を練って続けていこうと思います。 YAO


vol.187 プレゼントコーナー

PRESENTS 187号

1- あなたがイメージする
「2019年の自分の姿は?」
自分の将来をイメージすると夢にぐっと近づくとか。あなたの夢が叶いますように!
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名
(第1希望・第2希望)
※BとDは編集室まで受け取りに来られる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、家族構成

プレゼントご希望の方は
ハガキまたはe-mailで、上記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。
〆切:1月25日 当日消印有効。

宛先
〒504-0855 各務原市蘇原新栄町2-25
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。

A.ミックスベビーリーフ引換券
大堀研磨工業所様より…5名様

サラダはもちろん、ピザやパスタにトッピング、肉料理に添えたりと、いろいろ使えるベビーリーフ。栄養豊富なのもうれしいですね。40g入り2パックのプレゼントです。大堀研磨直売所(各務原市蘇原寺島町1-9)で商品をお受け取りください。

 

B.ゆりかごカレンダー 月暦

ゆりかご助産院様より…3名様

シンプルなデザイン、書き込みスペースもあり、機能的。でもこのプレゼントが毎年好評なのは、毎日の月の満ち欠け、満潮干潮の時刻、旧暦など、多彩な情報が載っているから。ゆりかご助産院さんのロゴもかわいいポイントになっています。

 

C.CINEX映画招待券

シネックス様より…ペア3組様

映画館で観るときの醍醐味のひとつは、大音量でサウンドを楽しめること。音楽がポイントの内容ならばなおのこと。サウンドのシャワーがあなたを別世界に誘います。写真は「アリー スター誕生」より。招待券は柳ヶ瀬のシネックスでご利用になれます。

D.ヤジロプレーンorヤジロコプター
にらめっこより…各2名様

わずかな風でもゆれ動くウッディなヤジロベエスタイルの置物。かわいい雰囲気で、お部屋に飾ればなんだかほっこり。どちらをご希望か明記してご応募してくださいね。(高さ29cm、横42cm)