190号 (2019.7&8)」カテゴリーアーカイブ

vol.190 特集 ゲノム編集ってなんだ?

 なんだ?って言われても…ねぇ…、
なんだか難しそうだし専門用語が多すぎて…、でも、なんか本能的に「これはやばいんじゃない?」と感じる。本能が感じるなら、それはビンゴ!遺伝子を操作するってかなり抵抗を感じるしね。でも研究が進み医療分野では助かる命があるというのなら、それもあり?ただし生命倫理に関わることなら、研究者のみではなく、一般の人たちとも協議できる時間と機会が欲しいところ。5月24日、ぎふハートフルスクエアで開かれたお話会「『ゲノム編集――安全性と生命倫理』講師:河田昌東さん」に参加してきました。以下は、河田さんのお話の抜粋です。

ゲノム編集 ― 安全性と生命倫理

河田 昌東氏 名古屋大学在職中、遺伝子の基礎研究の経験から遺伝子組換え作物の安全性について、1990年代から問題点を指摘してきた。ゲノム編集もその延長上にある。

ゲノム編集とは?

 生命は遺伝子の働きによって支えられている。この遺伝子を自由に操り、人間に都合の良い農作物や家畜を造り、あるいは人間の遺伝病治療に役立つ技術として登場したゲノム編集は今世界を揺るがしています。
 ゲノム編集が広く知られることになったのが、昨年11月、シンガポールで開かれた国際学会で、中国の研究者がHIV感染の恐れがある夫婦の受精卵をゲノム編集で修理し双子の赤ちゃん(女児)を誕生させたと発表したことです。(2018年11月29日毎日新聞)
 そもそも遺伝子操作は、植物、動物で研究してきた過程があります。中国では人間の遺伝子操作は禁止なのにいきなりニュースで発表され世界に大きな衝撃を与えました。

ゲノム編集で食物革命!?臓器移植!?

 動物には筋肉を増えさせるホルモンを作る遺伝子の他に、それを抑制するミオスタチンという遺伝子が必ずあります。動物は成長と抑制とバランスをとっているんですが、その抑制遺伝子を壊すと、食べたものがみんな筋肉になるので通常より大きく育つわけです。中国では商品価値を上げるために生産されている筋肉隆々の豚は普通の豚の1.5倍くらい肉がつきます。それからアメリカで開発されたツノのない牛。ツノは畜産農家にしてみれば怪我の元になるし、牛同士ケンカするとよくないという理由で、ツノを作る遺伝子を壊し生産されています。キメラ動物の製作も始まっています。例えばラットの体内でマウスの腎臓を作る。将来的には人間の臓器を豚の体内に作る。これは臓器移植に使うのが狙いです。
 植物では国内でも既に「栄養価の高いトマト、多収穫のコメ、筋肉隆々の真鯛、芽を出しても毒性のないジャガイモ、等々」が既に開発されています。厚労省は、早ければこの夏にもゲノム編集食品などを商品化すると発表しています。
 こちらはすでに商品化されていますが、アメリカ産の高オイレン酸大豆。アメリカ農務省は遺伝子組み換えは安全審査をしていますが、これは遺伝子を壊しただけだから規制しないと言っています。しかもオーガニックと表示してもいいと。オーガニックと表示してあるのが、ゲノム編集で作ったものか、そうではないのか区別できなくなっているのが現状です。
 今、産業界は医療分野や農業分野での新たな産業革命になるかもしれないと期待しています。内閣府のHPにはゲノム編集が将来、600兆円規模の産業になるかもしれないと書かれています。去年の6月15日、統合イノベーション戦略会議(いろんな産業の活性化のために内閣府主催の会議)で安倍首相が「このゲノム編集は成長戦略のど真ん中に位置付けられる技術。だから慣習にとらわれないで各大臣は一丸となって取り組むように」とハッパをかけました。それで急に環境省も厚労省もそれまでのタガを外して、一斉に取り組むようになったのです。

ゲノム編集は目的の遺伝子を壊すのみ。遺伝子組み換えは他の生物の遺伝子を組み込む.

遺伝子組み換えとゲノム編集の違いは?

 従来の遺伝子組み換えには、例えば、除草剤をかけても枯れない大豆とか、害虫がくっついても害虫が死んでしまうので農薬はいらないトウモロコシとかがあります。そういうものは、外来遺伝子(例えば、除草剤で枯れない大豆は、土の中に除草剤に強いバクテリア)から遺伝子を取って大豆の中に押し込んだわけです。だから除草剤をかけても枯れないんですね。
 ゲノム編集というのは、前述の双子の赤ちゃんの場合は、人間の遺伝子(特定の遺伝子)を壊すわけです。そうするとHIVになりにくいということがわかっている。単に壊しただけで、外来遺伝子が入ってない。だから、遺伝子組み換えとは違うと厚労省は言っています。そういう定義で外来遺伝子が残存しないものについては安全性審査は不必要、表示も不要としました。内閣府のホームページには品種改良と同じと発表しています。

ゲノム編集がなぜ問題なのか

 今年の3月1日、文科省は「ヒトの心臓を持つ豚」の出産を認める文書を発表しました。目的は臓器移植です。しかし、登場して日が浅いこの技術にはまだまだ未解決の問題が沢山あり、実用化には大きなリスクが伴います。それは生殖細胞のゲノム編集は種の保存を脅かす危険性があること、編集した遺伝子が子孫に伝えられること、社会のニーズ次第で生命が左右されること、などです。遺伝子を操作する事は長い進化の歴史を経て作られた生態系を破壊する恐れや、社会の要請に応じてデザイナー・ベビィを作る優性思想にもつながる際どい技術でもあるのです。

生命倫理の問題は?

技術的問題が解決されても課題は残ります。それは生命倫理の問題です。特に医療分野では臓器移植のために豚の体内でヒトの心臓を作ったり、雌同士の交配で子どもを作る技術が登場しています。こうした問題は技術的リスクとは別に「そもそも、やって良いことと悪いこととの区別をどうするか」という大きな、しかし避けては 通れない問題を突きつけています。


 最近、国で大きな動きがありました。3月1日に文科省がそれまで禁止していた「ヒトの臓器をもつ動物の出産を認める」という決定をしたのです。これは、例えば豚の受精卵で心臓を作る遺伝子を破壊し、そこにヒトの多能性幹細胞を移植し子宮に戻して出産させれば、ヒトの心臓を持つ豚(即ちキメラ動物)が生まれる、という事になります。提供者の足りない人の臓器を動物で賄おうという狙いですが、こうした事が果たして生命倫理の立場から許されるのでしょうか。
 ゲノム編集は誰がどのように規制するのか、国際的な規制が必要ですし、専門家だけでなく一般市民の判断が必要と強く感じています。

■ か わ た ・ ま さ は る 1940 年、秋田県生まれ。東京教育大学理学部卒業後、名古屋大学理学部大学院分子生物学入学。卒業後助手に。2003年定年退職。専門は遺伝子の分子生物学と環境化学。遺伝子組み換え情報室代表。著書に『チェルノブイリと福島』(緑風出版)など。訳書に『遺伝子の分子生物学』(J・D・ワトソン著)第一販がある。


vol.190 遺伝子組み換え食品

私たちはいつの間にか「遺伝子組み換え食品」を食べている⁉

遺伝子組み換え(Genetic Modification)など生命操作された作物が私たちの食と農に何をもたらすか、考えてみましょう。

遺伝子組換え技術を利用した食品

 1994年に米国カルジーン社が遺伝子組換え技術を利用し、「フレーバー・セーバー」 という名の日持ちがよい(熟して柔らかくなるのを遅くした)トマトを初めて商品化しました。また、ゼネカ社のペクチンを多く含むトマトを利用したトマトピューレも英国で販売されました。
 日本では、遺伝子組換え農作物は生鮮食品として利用されていませんが、除草剤耐性大豆やナタネおよび害虫抵抗性のジャガイモ、トウモロコシ、ワタ等は、大体、次のような加工品に利用されています。

除草剤耐性大豆は・・・

  食用油、豆腐、豆乳、醤油、マーガリン、マヨネーズ、サラダ・ドレッシング、ショートニング、グリセリン、乳化剤、乳 製品、大豆タンパク質、タンパク強化剤、アミノ酸、調味料、水産練製品、ソーセージ、麺類、パン類、菓子類等

害虫抵抗性ナタネは・・・

  食用油、マーガリン、マヨネーズ、サラダ・ドレッシング、 ショートニング等

害虫抵抗性ジャガイモは・・・

  フライドポテト、ポテトチップス等

害虫抵抗性トウモロコシは・・・

   食用油、マーガリン、てんぷら粉、シリアル製品、コー ンスターチ(酒類、水産練製品)、水飴、ブドウ糖(菓子類、 佃煮、ジャム、酒類、飲料、パン類、缶詰、ソルビット)、 異性化糖(飲料、パン類、冷菓、缶詰)

害虫抵抗性ワタ・・・

  食用油

    バイオテクノロジーQ&Aより  一般財団法人バイオインダストリー協会

あなたは遺伝子組み換え食品を食べていますか?

 
いやいや、「遺伝子組み換えでない」を選んで買っているから大丈夫。そう思い込んでいたら、それは大間違いかもしれませんよ。
 あなたの買うサラダ油も、あなたの飲む清涼飲料水に含まれる「果糖ぶどう糖液糖」も、遺伝子組み換え作物からつくられている可能性が非常に高いのです。なぜなら、油や糖類には遺伝子組み換えの表示義務がないから。遺伝子組み換え食品には表示義務のあるものとないものとがあるため、ほとんどの日本人が、何も知らないままに、日々大量の遺伝子組み換え食品を消費しています。
 しかし本来、私たち消費者には、自分の食べるものに何が含まれているのかを知る権利があります。消費者基本法にも、消費者の権利として「必要な情報が提供される権利」が明記されています。
 その知る権利を、現在の表示制度は保障しているとはとてもいえません。誰にでもすぐにわかるよう、すべての遺伝子組み換え食品にその旨を表示すべきですよね。

◆日本が輸入を許可している遺伝子組み換え作物

 とうもろこし、大豆、なたね、綿実、じゃがいも、てんさい、アルファルファ、パパイヤの8種類。そのうち、食品として主に流通しているのは、とうもろこし、大豆、なたね、綿実の4種類のみです。とうもろこしは、コメの消費量の2倍近くもの量を輸入しており、その8割以上が遺伝子組み換えであると推測されます。日本は世界最大の遺伝子組み換え作物輸入国です。

◆日本の遺伝子組み換え表示制度の問題

 ◇表示義務のあるものとないものとがある
◇組み換えられたDNAとそれによって生成したタンパク質が含まれない食品には表示義務がない
 具体的には……油、ショートニング、マーガリン、マヨネーズなどの油製品。果糖ぶどう糖液糖などの糖類や水あめ、みりん風調味料などの甘味料類。醤油、醸造酢、たんぱく加水分解物などの調味料類。そのほかにも、コーンフレーク、醸造用アルコール、デキストリン(増粘剤等に使う多糖類)などには表示義務がないとされています。

◆表示義務のある食品とは?

 大豆では、豆腐、納豆、豆乳、味噌、そして油揚げなどの豆腐派生製品。とうもろこしでは、ポップコーンその他のコーンスナック菓子、コーン缶など。表示義務のある食品で「遺伝子組み換え」のものは、実際にはほぼ流通していません。

            「サルでもわかる遺伝子組み換え」より

私たちが選べば世界は変えられる

「美味しい料理の始まりは・・・・・・・・・
台所ではなく種だと母は言っていた。
そして娘たちに食べ物の背景を教えるために家庭菜園を作っていた。
最初の遺伝子組み換え食品(GM)が発売された時、自分で調べようとした上に私に本を送ってきた。
母の料理はタネから始まった。
母と娘の10年の記録

『たねと私の旅』

内容:小さい頃から食いしん坊だったオーブは、母が作る愛情たっぷりの料理で育った。母は環境活動家でもあったが、もっとも力を注いだのは家庭菜園。娘たちに“食べ物の背景”を伝えたかったのだ。
 畑から収穫される豊かな御法(みのり)が、台所でとびきりおいしい一皿になる至福のひととき。オーブは幼い頃から、畑と台所が大好きだった。
 大学に入ったオーブは、都市で一人暮らしを始める。大学では映像を勉強し、実家に戻っては、母が世話する美しい菜園のすがたを映像に収めた。
 都会での生活は、母の菜園が食品店代わりだったそれまでの生活とはガラッと変わった。オーブにとっては、“スーパーで食品を買う”という新しい体験でもあったが、一方で、「何を食べているのかわからない」という不安が常につきまとうのだった。
 奇しくもその年、最初の「GM(遺伝子組み換え)食品」が市場に出回る。多くの国が食品にGMの表示義務を設けたのに対し、カナダとアメリカは表示義務を設けなかった。除草剤を使っても枯れない大豆やナタネ、殺虫能力をもつトウモロコシ、種の壁を越える遺伝子組み換え……。
 母からは、GMについて書かれた本が度々送られてくるようになり、読み進めるうちに、企業が開発するGMのたねが急速に広がり、特許によって、農家が“たねを採る自由”を奪われていることを知る。実際に、実家に戻るたびに、周辺ではGMの大豆やトウモロコシが増える一方だった。
 何が起きているのかを知るべく、オーブはカメラを携えて外の世界へと向かっていった。

       写真は映画「たねとわたしの旅」(国際有機農業映画祭のサイトより)

色々な方のお話を聞いたり、調べたりするほど、食材の選択肢が狭くなる?いいえ、知っていることは強みです。しっかり表示を見て買えるから。「私たちが選べば世界は変えられる!」という思いを繋いでいきたいね。それから『たねと私の旅』上映会、どなた一緒にやりませんか?映画に出てくる料理も作ってみんなでシェアしたり…。興味のある人、にらめっこまでご連絡ください!(info@niramekko.com  058-383-8666)



vol.190 ここいく日記 はじめの7歩!

寸劇で伝えることで心で感じる

 子育ても一段落して、これから先自分は何を目標にしたり、やりがいを感じるのだろう・・・と思うことがありました。しかし今は「ここいく」の活動から自分を見つめ直すことができました。
私が「ここいく」のメンバーに加わったのは、我が子に正しい性の知識を伝えたいと思ったことがきっかけでした。
 もともと何かを自分から始めるということがなかった私は、補助的な裏方のお手伝いができればと思い「ここいく」に加わりました。
 しかし、授業を重ねていくうちに「ここいく」のいのちの授業は、みんなで創り上げるものでありメンバーひとり一人が自分が出来ることを見つけ、主体的に動いていく事によって各々が仕事を持っているにも関わらず、オーダーメイドのような授業が出来上がるのだということに気づきました。
 それなら私にできることは何だろう?…とここで初めて自分は何ができるか何がしたいか真剣に考えはじめました。
 そうして辿り着いたのが、恥ずかしがり屋の私がメンバーと一緒に子役に扮し寸劇をすることでした。

 寸劇では、成長期の体の変化を伝えたり、体や心の悩みは皆が持ってるもので自分だけが特別ではないこと等を伝えます。普通に言葉に伝えるだけでは伝わりにくいことも、面白おかしく劇をすることで、子どもたちは実生活に置き換えるることができ、よりイメージしやすくなります。これは「ここいく」が得意とするオリジナルメニューです。・・・とは言うものの、普通のお母さんがツインテールでミニスカートを履き舞台に立つということは、とても勇気が必要でした。
 しかし、授業を通じてリアルタイムで感じる子どもたちの笑顔には、そんな恥ずかしさも吹っ飛ばす程のパワーがありました。
 個人差があることに安心してホッと表情が和らぐ姿、照れて下を向きながらも耳ではしっかりと聞こうとする姿「あなたたちは3億分の1のラッキーボーイとラッキーガールなんだよ」というメッセージに素直に喜ぶ横顔・・・

 このような様々な反応を見ているうちに、私たちが大切だと思うことを未来ある子どもたちに少しでもたくさん伝えたい。それに小さければ小さい程、水を含むスポンジのように吸収してくれるので、できれば低年齢の子どもたちにも伝えていきたいと思うようになりました。難しい言葉や、体の複雑なメカニズムは1回聞いただけでは忘れてしまうかもしれませんんが、心が感じた気持ち(感動や安心感)や一緒に授業を受けるという一体感は薄れることはありません。
 今後1人でも多くの子どもたちに「いのちの授業」を届けることができれば嬉しいです。

担当:ここいくメンバー・多田良子でした。


vol.190  niramekko Gallery 「えき」「くまおやこ」

 なんか疲れたなぁ、と思ったときは思い切って日常から離れてみませんか?私達の暮らしは意味や役割がある脳で作られたものに囲まれています。そうすると、意味のないものに耐えられなくなるかもしれません。アートに触れるときは、意味を求めないで、心の働きを感知する力を取り戻しましょう。共感したり感動したりすることで、心の働きが活発になっていきます。たまには、美術館やギャラリーでアートな作品を鑑賞してみませんか?気持ちが落ち着いたり、リフレッシュしたり、時にはワクワクしたり…まだ自分が体験した事のない領域の喜びを体や心で感じることができるかもしれません。


vol.190 ぎむきょーるーむ 大人の手助け中毒こそが問題

石川憲彦 児童精神神経科医 

「誰のつまずき」かをよく整理

 子どもは、つまずくのがしごと。つまずくことで、起きあがることを学ぶ。学ぶのは、どう起きあがるかだけではない。つまずかない方法や、ときには同じつまずくならどんな風につまずくのがいいのか、そんなことも学ぶ。何より「順調にいっているときも、つまずいたときも自分は自分でいられる」ということをこそ学ぶ。
 つまずいたとき、大人がなすべきことはただひとつ。じっくり自分で立ちあがるのを待ってあげる。けっして手を貸してはいけない。ただただ、ひたすらじっと耐え、忍び、祈るような気持ちで待ちつづける。これが極意だ。周囲の大人の待てる時間が長ければ長いほど、子どもの人間性も、人生の味わいも、深みを増す。


 断言しておこう。手助けは、基本的に悪なのだ。
 例外はある。子どもの側に事態の解決を期待するのが困難な場合や、大人の側に待つゆとりのない非日常的な事態の場合など、悪とはわかっていても手助けが必要なときはある。ほんとうに必要な手助けは、ときには人間への信頼感を強めてくれるだろう。しかし今日、大人はあまりにもおせっかいだ。不必要な善意を「子どもには解決できないだろう」とか「手おくれになっては困る」とか理屈をつけてばらまく。多少のおせっかいなら、子どもへの愛敬、かえって微笑ましいと笑ってすませられるのだが、ことには限界がある。
 いったい、なにが・いつ・どこで、誰にとって・どのような意味で、「誰のつまずき」なのか。
 この点をよく理解しないと「いつ・どこで・誰に・なにを・どう」手助けしていいのか、ということも、手助けが「いつ・どこで・誰に・どう」問題となるのかということも、さっぱりわからなくなってしまう。

日常の行きちがいのなかで

 脳性麻痺の小学生。担任は「歩行できない。火事のとき、足手まといになっては当人が困るだろう。歩けるようにトレーニングを」と養護学校をすすめる。親は「先生に理解がない。いじめられてかわいそう」と転校を考える。当人は沈黙。しかし20年後、昔をふり返っていう。「歩けないことは苦痛ではなかった。いじめにも慣れていた。ただ、他人と別のあつかいをされること、保護されることは、いまでもいちばん苦痛だ」。

 拒食症の高校生。担任は「痩せてつらそう。家族が必要なケアをきちんとしていない」と家族療法をすすめる。親は「注意しても反抗するし、放っておくと食べないし」と娘の反抗を嘆く。そして、当人は「飢えるアフリカのテレビを見ていたら、食べるなんて贅沢できなくなった。でも同じテレビを見て泣いていた親は、番組後けろっとして食べていた。平和教育に熱心な担任には、遠い他国のことより今の自分が大事と諭された。大人になるって、そんなふうにに自分をコントロールすることか。そう思うとこわくなる自分は、最低だ」と自分を罰する。
 わかりやすくするために、少し極端な話を選んだ。しかし手助けが、つまずきそのものよりもずっと大きな問題になるという話は、日常のごくありふれたいきちがいのなかにずっと目立つ。

相場がふっとんだ時代に

 不幸なことに、今日圧倒的多数の大人は、なんでも早めに手助けしてあげるのがいいことだとひたすら信じこんでいるふしがある。この手助け中毒が進むと、子どもがつまずくこと自体が悪に見えてくる。そしてついには、世間なみでないこと(みんなが漠然とよいと思っていること)以外は、すべて悪と信じこみ、つまずきが起こる前に処理してしまおうと考えはじめる。
いまの若い人たちを見ていると、親も教員もこの中毒への耐性が弱いと思う。自分の判断基準にしたがってものを考えることを、独善的ではないかとおそれる謙虚さが強すぎて、まず周囲を見渡し、世間の判断にしたがって大過なくやりすごそうとする。
 ひと昔前までなら、中毒にも救いはあった。まだ世間には、「これくらいは放っておく」というつまずきに対する相場があった。「はしかみたいなもんだ」などと、封建的に「蛮勇」をふるうような差別的な内容ではあっても、相場は社会全体に広く共有されていた。だから世間の判断にしたがっておけば、たいていのことは丸く収まった。相場に異議を申し立てる子どもも、大人になると「まあこんなものか」とやがて納得してくれるのも相場のうちであった。
 しかしバブルと同様、相場なんてふっとんでしまった。現代は、つまずきをおそれることが、最悪のつまずきという時代だ。つまずくことへのいたずらなおそれから解放され、いま目の前にいる子どものつまずきを見定めないと、たいへんなつけを払わされる。

では、どうやって手助け中毒から離脱すればよいのか。

 手助けの弊害を明確にすること。いま自分がすすめようとしている手助けは、「何が・いつ・どこで・誰にとって・どのような意味で」最終的には「誰のつまずき」として問題となるのか。この点を、じっくり考えてみよう。この点さえ承知していれば、手助けもやむをえない。あとで手助けが失敗だと気づいても、まだカバーできる。しかしこの点が不明確なら、生命に異常が想定されないかぎり、絶対に手助けはしてはいけない。

100号「学校でつまずかない人生」で伝えたいこと

 中毒は手助けをやめれば治る。心配なのは絶対に必要なときにも身動きできない「手助け手抜き症」への悪化だ。
 もうひとつ心配なのが、「手助け忖度(差別?)症」。いつの時代にもわが子のためにほかの子の生き方を操作する一部の特権階級は存在する。
 「忖度症」と「不能症」。両者は逆方向の社会存在だが、先行きの見えない不安や不満に対して、筋ちがいの攻撃性や衝動性を示すところはなぜか共通する。それが「善意のゴリ押し」や「クレーマー」程度で済めばいいが、いじめ・ハラスメント・虐待などに発展することも多い。
 今や「手抜き症」の治療がカギになる。手抜き症の問題は、古い因習に捕らわれて手抜きを開くとか恥とか思うことだけ。脱出するには、「手抜きを責めない」「最低必要限の手助けを明確にして、それはどんな手を使ってでも実行する」のふたつで十分だ。それには「おたがいが気楽に遠慮なく依存し合える双方向性の関係」が、上手に手を抜く極意を見つけるためになによりも必要になるのだ。

いしかわのりひこ:林試の森クリニック院長。お・は編集協力人。著書に『みまもることば〜〜思春期・反抗期になってもいつまでもいつまでも』他。2,018年より『こころ学』シリーズの刊行が始まり、第1巻は『「精神障害」とはなんだろう?ー〜ー「てんかん」からそのルーツをたずねて』(ジャパンマシニスト社刊)。


vol.190 えんぴつ・カフェ 7月はゆる体操

開催します! えんぴつカフェ14:00-16:00 9月 7日(土)、11月16日(土)、 3月7日(土)

 各務原市産業文化センター2階第1会議室(予定)お茶とお菓子付きみんなでワイワイおしゃべりしながら「ゼロの昇天」の書き込みを中心に。

【報告です】5月19日(日)えんぴつカフェスペシャル第1弾「作ってみよう!薬膳料理」 各務原市総合福祉会館3階料理教室にて

 最初に、チェックシートで中医学に基づいた体質チェックと、中医学の考え方や薬膳食材の効能など高山先生のお話し。その後、4つの班ごとに調理実習をしました。

参加者からは、「薬膳は薬臭いイメージだったけど、普通のおいしい食事でした。これなら家でつくっても家族も喜ぶと思いました」「先生のお話しはわかりやすくて、薬膳って日常に結びついてるんだなと思いました」などという感想が聞かれました。

7月14日はスペシャル第2弾 ゆる体操です。みなさんの参加をお待ちしてま〜す!

 


vol.190 熱中世代 山口克己さん

伝統野菜の「桑の木豆」のあるまちで、食文化と元気を発信

 山県市 ふれあいバザール生産物直販組合長 山口克己さん

 今からさかのぼること30年余り。作っても食べきれない地元野菜を生かそうと、有志が朝市で売り始めたのがそもそもの始まりでした。10年程続けるうちに、ここで野菜を買ってお茶でも飲めたらいいね、そんな会話から「ふれあいバザール」発足へと発展。当時の美山町に申請すると補助金などの後押しも心強く、スタッフが腕によりをかけた食事を提供できる食事処もできました。もちろん食材は地元食材。以来「ふれあいバザール」は地域の食文化を発信する拠点となり、地域に根付いています。
 「桑の木豆は、岐阜県の飛騨・美濃伝統野菜に指定されている珍しいインゲン豆の一種です。美山町から山県市になりましたが、この地域の特産野菜をもっといろんな人に知ってほしいですね」と、現在の組合長を務める山口さん。岐阜県民でも知らない人が多い桑の木豆を広めようと、スタッフと一緒に日々奮闘しています。
 桑の木豆を使って商品化された、おかず味噌、そばまんじゅう、アイスクリーム、パウンドケーキなど、現在バザールで提供されていて人気を呼んでいます。
 「バザールで働く人は全員が女性。だから家族の病気や子どもの学校行事などで仕事を休む時はみんなが交代で補いあって働いています。女性が生き生きと輝ける場なんです。そして、生産者さんは自分の作った野菜が売れることでやりがいにも繋がっています。ここに野菜を持ってくるだけで、スタッフやお客さんなどいろんな人と会話ができて元気が出る、という高齢の方は多いんですよ」
 バザールでは、山菜に詳しい人、明るく接客が得意な人、漬け物や加工食品作りが得意な人、経理が得意な人…。スタッフはそれぞれの持ち味を生かし、適材適所で忙しく働きます。
 しかし、農産物には厳しいチェックも。栽培記録を提出してもらう。残留農薬があったり、規定外の農薬を使用した物は取り扱えない。そういう品質の管理も山口さんの仕事。必然的に生産者は土つくりから勉強することになります。それはバザールとの信頼関係を築いていくことに繋がっていきます。
 地域で採れた新鮮な野菜や、それらを使った料理の味とともに、個性豊かなスタッフや生産者、いろんな人たちがふれあう和やかな雰囲気は口コミで広がり、県外からも多くのお客さんが訪れます。
 「現在働く女性スタッフは50代から70代です。年輩の方は若い人と一緒に働けることを喜び、若い人は先輩から知識、経験、料理方法など多くのことを学んでいます。今後の課題は次の世代にここを引き継いでもらうこと、かな。今はとにかく忙しい日々だけど、ゆっくりできるようになったら、花を育てたいなぁ」
 その笑顔には組合長ではない、素の山口さんの顔が覗いたようでした。

桑の木豆(くわのきまめ)
岐阜県山県市(旧・美山町)で、昔から自家用に育てられてきた地方野菜。岐阜県の「飛騨・美濃伝統野菜」の認証を受けている、インゲン豆の一種。収穫時期が10月頃で、台風による倒伏の予防のために昔から桑畑が多くあった美山地域で、桑の木に絡ませて栽培されていたことからその名がついた。完熟すると、さやや豆に赤くかすり模様が入り、目に鮮やかな豆になる。このように色づくのは美山地方の豆だけ。完熟した豆は、さやごと乾燥し保存。水でもどして調理するときは、さやごと使われる珍しい豆である。

ふれあいバザール/人気の定食
岐阜県山県市船越416-13
営業時間:10:00~14:30 定休日:月曜日、第3日曜日

   


vol.190 カタコトの部屋 しょうがいをみつめる

 みなさんは「しょうがい」という言葉を聞いてどんなイメージを持ちますか?「障害」という文字を見て、どんなことを思い浮かべますか?

 私は、悲しくて残念なイメージと共に、ふんわり優しくてあったかい感じを持っています。と同時に、「障害」ということばに違和感を感じています。他に適切な言葉や造語や新語を考えますが、これだ!というものにまだ出会ったことがありません。
 私が出会ってきた障害のある人と言われる人たちの特徴は、「害」ではなく、ただただ「個性」でした。社会生活に差し障りがあると認識しているのは周りであって、本人は与えられた体や心、環境をめいっぱい活用して今を楽しく生きています。差し障りがあるという周りの意識が、生きずらさを生み出しているのではないかと感じています。
 このページでは「障害」(しょうがい)を見つめていきたいと思います。見つめていく中で、上で述べた考えが変わっていくかもしれないし、進化するかもしれないし、迷宮入りしていくかもしれないし、そんな自分を楽しみたいと思っています。と、同時にみなさんの感じたこと、見つめていることも知りたいです!21ページのプレゼント応募とともに、あなたの思うところもお待ちしています!

 納得はいっていませんが、現時点では、障害を見つめていく中で「障害」という表記が1番伝わりやすい言葉であると思います。もっと伝わりやすい言葉が見つかるまでは「障害」という言葉を使っていこうと思います。

 私が「障害者」という人に初めて出会ったのは0歳の時でした。父の兄、私のおじが聴覚障害者でした。隣町に住んでいて床屋を営んでいました。おじの側にはいつも、彼の母、わたしにとっては祖母がいて自立を支えていました。祖母とおじは、私の父を慕っていてよくうちに遊びに来ました。私が読み書きができる様になると、辞書を片手に筆談やジェスチャーを駆使して、おじと会話をするのが楽しみでした。小学校高学年くらいになると、おじが本当に1人で生活できているのか気になり、おじがスーパーへ買い物に行くのに隠れてついて行き、影からそーっと見ていました。レジの人はちょっと嫌そうな顔をしながらも(いつもの人が来たわ)という感じで対応していました。おじは親しげに話しかけますが、会話は噛み合っていないようでした。でも、たぶん、おじはそんな空気を感じておらず、会話を続けるのでした。それを見て、おじの1人暮らしは地域の方に見守られているからこそ成り立っていること。おじは耳から自然と入ってくる情報がゼロの為、"暗黙の了解"とか"何となく常識"みたいなことが全くわからないことに気づきました。
 そんな経験があったからか、小学生になると特殊学級と普通学級を行き来している友人の送り迎えの役割をしたり、今では発達障害と言われそうな友人のそばにいつもいました。新しい経験やいつもと違うことがあると逃げて走り回る彼女を追いかけ、落ち着いた頃に一緒に教室へ戻っていました。帰り道では、興味があるものに出会うといっこうに歩く気配がなく、一歩歩いては何十分も進まないなんてことはよくありました。彼女が何をしてるのか感じながら、距離をおいて、植物で遊んで時間を潰したり、そろそろかなって具合で声を掛けたりして。それでも、進んだり進まなかったり、結果が出るような出ないような、ゆったりとした時間が好きでした。
 どの経験も、愛くるしくて笑っちゃう様な、心があったかくなる記憶として刻まれています

 そんなこんなで特別支援学級の先生として働くことになりました。大学を出たばかりの22歳の私は、どの子も可愛くて可愛くて仕方ありませんでした。10名ほどの子どもたちの中でも主に担当したのは、重複障害(肢体不自由、知的障害、情緒障害)という特徴を持つ10歳前の男の子Tくんでした。

       Tくんとの日々のお話は、また次号で!ひつじ

みんながあたりまえに暮らせる社会って?

幼いうちからともに生活すること 特別扱いして考えることをしない
                小児科医 山田 真


 大人になってはじめて障害者と出会う場合、ぎこちなくなってしまうことが多いのです。「どんな言葉づかいをしたらいいのだろう」「どういう行為が差別的な行為にあたるのだろう」など、いろいろ考えてしまうと、変に他人行儀な言葉づかいになったりします。
 また「つきあっていくうちに腹の立つこと、許せないことがあっても、障害者なのだから大目に見るべきなのだろうが、それはきついな」というふうに考えると、つきあうことに躊躇することにもなりがちです。


 子どもたちはよけいなことを考えません。「こんなことを聞いたら差別になって傷つけることになるのではないか」などと考えません。大人だと、障害について口に出してはいけないのではと思って、聞きたいことも聞かずにいることも起こるでしょうが、子どもは素直に「腕は動かないのか」「どうして車いすに乗っているのか」など、自由に聞くことができます。
 また、障害児が普通学級に入った場合、教員など大人が介入しないで子どもたちに伝えておけば、子どもたちが障害児と上手につきあっていく方法を見つけていくものです。
 つきあい方などというものは、一緒に生活していくなかで自然にわかっていきます。大人がなにかいってもいうことを聞かないけれど、同級生にいわれるということを聞くというような障害児はたくさんいます。
 いろいろな価値観を身につけてしまった大人は、その価値観ゆえにうまくつきあえなかったりします。それに対し、子ども、とくに幼い子どもは、そういった価値観から自由であるため「いろいろな個性をもった人間がいっしょに生活していく方法」を見つけ出すことが得意なのです。
 子どもだと障がい児に対しても対等につきあうことができ、ケンカもするし注意をしたりもします。「障がい児だから…」と特別あつかいして考えることをしないのです。これが大事なことです。
 僕たちはどんな障害をもった子どもも幼いときから健常な子どもたちと同じ集団のなかにいるべき、けっして健常な子どもたちと分けられてはいけないと考えて運動してきましたが、その最大の理由はここまで書いてきたようなことなのです

やまだまこと  小児科医。八王子中央診療所所長。「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表。「お・は」編集協力人。著書に『水俣から 福島へ 公害の経験を共有する』(岩波書店)ほか。

『お・は』NO.90より


vol.190 アウトドア特集

とにかく日陰を確保することが夏キャンプの基本。夏の強い日差しは体力をどんどん奪い、熱中症にかかる恐れもあります。そうならないためにもタープを張って日陰を作りましょう。経口補水液をお忘れなく!

■テントに直接日光を当てない工夫を
夏の太陽にさらされたテント内は、かなり室温が上昇します。夜になっても熱気がこもっているということも……。それを防ぐには、テントを直射日光に当てないことが大切です。

では、どんなサイト選びをすればいいのでしょう?キャンプサイトには高原、林間、水辺などいくつか種類がありますが、直射日光をさえぎってくれる林間サイトがおすすめです。
また設営の際は、テントの一部をタープ内に入れたり、日の向きを考えて影になるところに設営するといいでしょう。

■水を味方につける
日本に古くから伝わる「打ち水」が、キャンプサイトを涼しくさせるのに効果あり!打ち水をすると、水が蒸発するときに地面の熱を奪って周囲の気温を下げてくれます。サイトのまわりに打ち水をして涼しさを手に入れましょう。またテントやタープに水をかけるのも効果的です。バケツがあれば、水を張って足をつけると涼しさもアップします。

■暑さをしのぐ睡眠便利グッズを取り入れる
夏キャンプの夜、暑くてなかなか眠れなかったというのはよく聞く話。睡眠時に背中の蒸れを防ぐため、テント内ではコットやエアーベッドを利用して、背中と地面の間に空間を作るようにしましょう。触れた感じがさらっとしているゴザもおすすめです。また、小さいクーラーボックスに氷を入れてフタを開けておけば、簡易クーラー代わりにもなりますよ!

■暑さ対策をして快適夏キャンプを!
せっかくキャンプに来たのだから、暑い
時期でも楽しみたいですよね。こちらで紹介した夏キャンプの基本テクニックを使えば、暑くても快適な夏キャンプが楽しめます。せっかくの夏休み、楽しい思い出がいっぱいのキャンプライフを過ごしてください!

こんなキャンプ飯ささっと作ったらかっこいい! 外で食べるから10倍うまい

◆夏野菜のホイル焼き
【 材料 (2人分) 】
プチトマト、ズッキーニ(輪切り)
マッシュルーム(薄切り)
パプリカ、ピーマン、白ワイン
塩、粗挽き黒こしょう 適量
【調理のポイント】
夏野菜をふんだんに使ったお手軽な焼き料理。カンタンで鮮やかな一品。アルミホイルを広げて野菜をのせ、白ワイン、塩、粗挽き黒こしょうをふったら、アルミホイルの口をしっかりと閉じ、網の上で焼きます。野菜に火が通ったら完成です!

◆フランスパンのホットサンド【 材料 (4人分) 】
フランスパン 1本
粒マスタード、マヨネーズ
オリーブ、モツァレラチーズ
ピザ用チーズ、プチトマト
【調理のポイント】
チーズがとろりと溶けて食欲をそそるメニューです!フランスパンに切り込みを入れ、切った側面に粒マスタードを塗り、スライスしたスパムミート、輪切りのオリーブ、ピザ用チーズなど好きなモノを挟んだら、アルミホイルを2~3枚重ねて大きく包み、グリルの上に置いて焼いたら完成です!。残り物やサラダをはさむのもオススメでよ。

◆味噌チーズフォンデュ【 材料 (4人分) 】
レンコン、パプリカ、アスパラガス、むきえび、季節の野菜やシーフードなど適量
(ディップ)
クリームチーズ 1/2カップ
豆乳 1/4カップ 赤味噌 小さじ2
【調理のポイント】
みんなでグリルをワイワイ囲みながらの料理は、バーベキューが10倍楽しくなりますね。シェラカップにディップの材料を入れ、グリルの上で、なめらかなディップを作りましょう。一口大に切った野菜やエビを焼きながら、温めたディップにつけて食べます!

◆食後にデザート&コーヒーがあれば満足度100


vol.190 ボーダーレス社会をめざして vol.49

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

家族旅行?

 「一泊で温泉に行くけど、一緒に行く?」いつも即答で「行きません。」と答えるのに、今回はどうしたのか「僕も行きます。」と。あっけなく家族旅行することになりました。
 旅行好きの自閉症の息子は、、「ダーツの旅」のように、日本地図のジグソーパズルのパーツをポケットに入れ、取り出したパーツの所へ遊びに行くという事をして旅行を楽しんでいましたが、2014年9月に全国制覇し、その後、ぴたりと一泊旅行をしなくなってしまいました。今回どういう訳か行くということで、息子が楽しめる旅行にしなければと考えました。
 電車で行ける所、温泉地でありながら息子一人で寝られる場所を確保できる所、カラオケやゲームなどで遊べる宿泊施設。いろいろ探して片山津温泉で泊り、金沢に行く事にしました。何時に出発か、何時の特急に乗るのか?質問攻めにあい、きちんと分かるように文字で書き出しました。すると自分でパソコンに向かい、ハガキ大の紙に印刷をしてきました。「これでいいですか?」「これだとJRの人が分からないでしょ。岐阜と金沢の往復券と書いた方がいいんじゃない。」などアドバイスをし、切符を買うための準備をしました。その書いた紙をJRの窓口で見せ、切符を買ってくるのです。上手に言葉で話せない彼がたどりついた切符を買う方法です。
 旅行前日は、テンションマックスで、「僕は5時に起きます。」「いや、そんな早くなくていいよ。6時半くらいで。」。当日、一緒に出掛ける素振りは全くなく「僕は、岐阜駅に先に行ってます。」と一人で行ってしまいました。特急電車の中では、私たちからは離れて一人で座っていました。福井で昼食を食べようと、途中下車したのですが、「13時50分改札口に集合。自由行動。」、加賀温泉駅に下車しても同様に「14時35分集合。自由行動。」、ホテルに着いてからも、自由行動!と夕食だけ一緒に食べたという感じです。お風呂も一人で入りに行き、お父さんとは別行動。
 次の日、金沢についてからも同様に自由行動で、家に帰るのも自分の好きな時間の電車に乗っていいことにしました。すると意気揚々と金沢駅を出てどこかに行ってしまいました。「これって家族旅行なの?」と友人に言われ「そうだね。変かな。」
 自閉症の息子と一緒に行動する時は、いつもこんなものです。いかに上手に付き合うか。いつも一緒にいるばかりがいい訳ではないのです。本人が楽しく過ごせればOKです。少し後、彼は一人で岡山へ行ってきました。もちろん日帰りで。泊まりはしないのだそうです。


vol.190 半農半X vol.31

たのしみは

 20数年前のことですが、人生を生きるたのしみを歌った幕末の歌人・橘曙覧(たちばなあけみ)の歌が流行ったことがありました。「たのしみは」ではじまる歌52首「独楽吟」は読むほうも幸せになる歌ばかりです。有名な歌をいくつかご紹介しましょう。「たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時」や「たのしみは妻子(めこ)むつまじくうちつどひ頭ならべて物を喰ふ時」「たのしみはまれに魚煮て児等皆がうましうましといひて喰ふ時」「たのしみは三人の児どもすくすくと大きくなれる姿みる時」「たのしみは機おりたてて新しきころもを縫て妻が着する時」・・・。世界には恵まれない人がまだまだいっぱいです。私たちにほんとうのしあわせとは何かということをそっと教えてくれているようです。

感謝と報恩と

 私たちの先祖をさかのぼれば、10代前のご先祖様だけで2の10乗の「1024人」にもなります。すごい数ですね。さらに計算してみると、20代前だけで約105万人。50代前だけだと気の遠くなるようなものすごい数のご先祖様になります。この世は縁の重なり合い。すべてつながっているのですね。地球温暖化が心配ないま、そして、令和のはじまりのときに思うのは、先人に感謝しつつ、同時代の仲間(=周囲)と力をあわせて、未来の世代のための “贈り物づくり”に励まねばということ。どんなに小さなアクションでもいいので、それを重ねて、すてきな未来を築いていきましょう。

塩見直紀(しおみなおき)半農半X研究所代表
1965年、京都府綾部市生まれ。20年前から「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱。半農半X本は翻訳されて、台湾、中国、韓国にもひろがる。著書に『半農半Xという生き方 実践編』など。

※半農半Xとは・・・半農は環境問題、半Xは天職問題(どう生きるか)を背景と する。持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方。ex.半農半漁、半農半大工、半農半看護師、半農半カフェ、 半農半絵描き、半農半歌手、半農半鍼灸師、半農半カメラマンなどなど。


vol.190 菌ちゃん野菜応援団 vol.11

夏野菜を植える!

今年度市の助成金を受けて1年間食育をテーマに活動できることになりました。早速夏野菜を植えるイベントをしましたよ。

ここは去年枯れ草をたくさんたくさんいれたところ。
半年かけて菌ちゃんが草を食べてさらさらホロホロの土に育ててくれました。
そこにこれまたこだわって固定種、在来種のお野菜の苗を。

無農薬無化学肥料のお野菜栽培スタートです。

畑をやろう!と一口に言っても何からとりかかるのか、何をいつやるのかわからない人がほとんど。

こうやってみんなで一緒にやれるのはとても心強い!
親子連れさんが多かったので皆さん助け合いながら苗を植え付けていました。

「ずーっと子育てしながら仕事をしてきて実は少し私にはしんどいところがあった。パートナーにも不満や文句ばかり。でも、いま、こんな時間が持てるのは間違いなくパートナーのおかげ。そして、畑にいる子どもがこんなにも愛おしく思えるなんて知らなかった。幸せってこういうことなのかもしれないね」

ポツリとつぶやいた一人のママの言葉に危うく泣き出すところでした。お母さんたちみんな頑張ってますよね。毎日本当に一生懸命。
そんないっぱいいっぱいのお母さんたちが土に触れて野菜に触れる。そこから親子でつかみ取っていく何かをみんなでシェアしあえたらこんなに素敵なことはないなぁ。野菜作りは人との絆を強くするのかもしれないな、と感じています。

お野菜も子どもたちも。すくすくおおきくなぁれ。


vol.190 未来に続く暮しの学びPrt-32

持続可能な暮らしのアイデア                Part-2 Garden to Table and Dance floor

 前号では、Farm to Table (畑からテーブルへ)の提案をしました。この号では、それにプラスDance! (踊り場へ!!)を取り入れた企画の報告をしたいと思います。
 秋の初めに当たる4月。畑ではさまざまな作物が実りを迎える季節です。この一ヶ月間を「収穫祭」として、毎週末、畑で収穫した野菜でご飯を作り、音楽を楽しむという企画をしました。
食。音。踊り。

 まずその時の音楽のジャンルに合わせて、料理のテーマを考えます。次に畑で採れる野菜をいろいろと工夫します。ブラジル料理、メキシコ料理、エチオピア料理、中華料理、中近東料理、インド料理、などに対応できるようアイディアを出し合い、新しいメニューに挑戦しました。キッチンスタッフも新しいレシピを考案するいい機会になり、ここに集う人みんながアーティストになりました。
 さらに、スーパーでは見かけない野菜…たとえば、キャッサバ、ハヤトウリ、グリーンバナナ、ヤーコン、根菜など、あまり馴染みのない野菜が実はこの地域でも育てられるということ、その野菜の料理方法を共有することは、私たちの活動目的につながって、とても感慨深く感じました。
 もう一つの大きな特徴は、いろんなバックグラウンドの人たちが混在しているということ。オーストラりアならではの土地柄でしょうが、みんなの違いを感じるいい機会にもなりました。

 音楽、料理、ダンス、パフォーマンス、いろんなアートが混ざり合い、異文化を共有できた今回の企画。
 まさにアートに国境はない。そんなことを思いつつ、次はどんなコラボレーションが生まれるか、この地域の特性を生かし可能性を広げていきたいと思います。      やお


vol.190 夢か悪夢かリニアが通る!vol.19

 あなたの家の軒先に高架橋が現れ、時速505キロで車両が行き交うようになったら――そんなことを想像したことがありますか。前回の東京オリンピックが開かれた1964年10月に開業した東海道新幹線を巡って、沿線の名古屋市の住民が騒音や振動の差し止めと損害賠償を当時の国鉄に求めて、「名古屋新幹線公害訴訟」を起こしました。長い裁判を経て86年に和解は成立しましたが、国鉄を引き継いだJR東海はこの経験から何を学んだのでしょうか。新幹線開業から半世紀を経た今、リニア中央新幹線で「いつか来た道」を歩もうとしています。                  井澤宏明・ジャーナリスト

見上げれば超特急

「最後の手段」、差し止め提訴

 品川―名古屋間約286キロのうち9割近くがトンネルのリニア。既に実験線(全長42・8キロ)が完成している山梨県では全体の3割以上が地上部を走る予定です。
 住宅地の真上を通るリニアの巨大な高架橋によって静穏な生活が破壊される――などとして、山梨県南アルプス市の沿線住民が5月8日、事業を進めるJR東海を相手取り、同市内の建設工事差し止めや慰謝料を求める訴訟を甲府地裁に起こしました。

 提訴したのは「南アルプス市リニア対策協議会」の8人。同協議会は昨年4月、JR東海がリニア建設用地として幅約22メートル(両側4メートルが緩衝帯)だけしか移転補償の対象としないことなどに異議を唱え、甲府簡裁に民事調停を申し立てました。
 民事調停で住民側は、▷リニア用地から約30メートル以内の住宅の移転または金銭補償▷高架橋で分断される「残地」の買い取り▷日陰が発生するすべての住民に対して、日陰の時間に応じた補償――などを求めました。これに対しJR東海側は「いずれも応ずることはできない」とし、調停は不調に終わりました。
 やむなく提訴となったわけですが、原告の志村一郎さん(77)は会見で、「最後の手段という気持ち。JR東海とは何回も話し合ったが、沿線住民の生活に配慮していないことがはっきりした。(リニアが)軒先を通るような場合でも、移転対象ではない、金銭補償がない、ということですから、どなたも納得できない。少なくとも正当な補償を求めたい」と訴えました。
 訴状では、リニア建設予定地になったために、原告の土地や建物の価値が低下、将来の生活設計が台無しになり精神的苦痛を負っていると主張。高架橋が建設されリニアが開業すると、公害が起こり健康被害をもたらすと指摘しています。
 具体的には、▷高さ30メートルの高架橋の日陰になり、冬至には日照が1時間になる▷早朝から深夜まで6分間隔で車両の騒音や振動にさらされる――ことなどを挙げています。 
 


百害あって一利なし

 原告のトマト農家河西正廣さん(71)は、リニアにより農地が斜めに分断され、高架の日陰で栽培が続けられなくなります。

 「我々の地域は風光明媚で過ごしやすい穏やかな街です。ここに、怪物のような半永久的なものが出来てしまう。リニアで利便性が良くなると言われているが、我々にとって、『百害あって一利なし』です」と、語気を強めました。
 差し止め請求の対象は同市内の約5キロですが、代理人の梶山正三弁護士は「全部を止めるのと同じ効果を狙っている」と説明しています。JR東海は、リニアは「公共事業」で「公共の利益となる事業」だとしていますが、梶山弁護士は「リニアは、不特定多数のためという意味で『公共性』はあるけど、皆のためになるという『公益性』はみじんも認められない。皆のためにならない事業だったら、『皆さん、我慢する必要ありませんよ』という理屈です」と、差し止め請求の理由を解説しました。
 リニアを巡っては、国の事業認可取り消しを求め約800人が起こした行政訴訟が東京地裁で続いていますが、JR東海によると、建設差し止めを求める民事訴訟は初めて。
 金子慎社長は5月30日の記者会見で南アルプス市の裁判について、「リニア工事を差し止めてほしいという大きな要求で、私たちとしては応じがたい」と述べたと報じられています。しかし、住民が自分たちの生活を守ろうとすることが、果たして「大きな要求」と言えるのでしょうか。


vol.190 かなでの沖縄だより vol.13

沖縄に住んで、こちらで伝えると言うこと

 5月3日、西濃憲法集会でお話しさせていただきました。お話しするのは上手ではないし、うまく伝わるかも分からなかったけど、伝えないより自分の言葉で思っていることを伝えていくことが大切だと思い、今私が思っていること、沖縄の現状などをお話しさせていただきました。
 ここ3ヶ月の間に3回、こちらで沖縄についてお話しさせていただきました。どの会場も、やっぱり大人が多い印象。大垣と各務原でお話しした時は、子ども劇場のプレ学習会ということで子どもも多かったけど、私と同い年くらいの20歳前後の人は1人もいない。西濃憲法集会に至っては、私が最年少じゃなかったのかなと思うくらい若者がいませんでした。すごく悲しかったです。

 なんで、若者がこういうことに関心を持たないのか、知る機会が少ないからなのか、元々興味がないからなのか…。何をどうしたら同じ世代の人が聞いてくれるのか。たくさん考えました。ちゃんと考えていかないとあとあと困るのは自分たちだという事。考えても答えは出ません。まずはにらめっこに書いて1人でも多くの人に記事を読んでもらうこと、そして自分からお話しができるような環境を作っていくことしかないなと思いました。黙っているより、私が、私の目で見たこと感じたことをお話しした方がいいということは確かです。何か1つでも伝わっていたら嬉しいなと思います。西濃憲法集会では、たくさんの方に「よかったよ、ありがとうね」といっていただきました。発言することを止めずに続けていけたらと思います。

沖縄慰霊の日

 6月23日の慰霊の日が近づいてきました。毎年行われるモーツァルトレクイエムの練習が始まるといつもたくさんのことを考えさせられます。沖縄1年目のこの日は外に出ることも恐ろしいくらいでした。2年目は普通に迎えることができ、糸満の平和祈念公園で行われている式典をテレビで見ることもできました。そして3年目の今年、この日が特別な日だということを意識して沖縄の空気を心と体に染みこませたいと思っています。
 今年になってアメリカ兵がらみの事件がしばしばテレビから流れてきます。4月には本土復帰後では14件目の米軍関係者による沖縄県内での民間人殺害事件が起きました。このようななかでの今年の慰霊の日は、さらに特別なものになるんじゃないかと私は思います。とは言っても、沖縄についてはまだまだ私も勉強不足です。
 県民投票で普天間基地の辺野古移転反対が沖縄の民意であることがはっきりしても、その声は尊重されないまま辺野古基地建設が進められています。最初沖縄ではそれが毎日ニュースで流れていたけれど、もうそれが少なくなっている気もします。那覇市にいる限りアメリカ兵はあまり見かけませんでしたが、最近目につくようにもなりました。
 天気がいい日だと、1日に2回はオスプレイを見ます。沖縄に来て1年目はそんなことありませんでした。
 黙っていれば、それが何事もなかったかのように進んでいってしまうのです。沖縄に住んでまる2年、事態は危ない方向に進んでいるのではないかと感じています。今沖縄で起きていることは、いつどこで起きてもおかしくないことです。実際、内地でもオスプレイが飛び始めていると聞きます。
 こちらの人に、沖縄のことを人事だとは思わず少しでも興味を持って考えてもらえたらいいなと願ってます。


vol.190 プレゼントコーナー

1- あなたの「夏の乗り切り方」教えて!
 これから暑〜い夏がやってくる!元気に乗り切るコツは?
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
 タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名
(第1希望・第2希望)
 ※CとDは編集室まで受け取りに来られる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、  家族構成

プレゼントご希望の方は

ハガキまたはe-mailで、上記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。
〆切:7月25日 当日消印有効。 Aをご希望の方は7月10

宛先
〒504-0855 各務原市蘇原新栄町2-25
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。

A.ゆる体操で活力アップ!ご招待 …3名様

     人生これから!様より

ゆる体操をすると固まったからだが上手にゆるみ、コリや冷えの解消につながります。今、アスリートの間でも人気急上昇中!楽しくて心もカラダもゆるゆる、ゆったり、誰にでもムリなくできる体操です。詳しくはP12を参照ください。7月14日(日)14:00-16:00 総合福祉会館3階遊戯室にて

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B. CINEX 映画招待券 …ペア3組様

          シネックス様より

目の前に広がる広大な景色、大きなスクリーンで観ると、まるでそこに自分がいるよう。だからこそ登場人物に感情移入もしやすいのでしょう。写真は「荒野にて」より。 招待券は、柳ヶ瀬のシネックスでご利用いただけます。

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C.木製和プレート …2名様

          アートギャラリー是様より

上品な木製プレートを2枚組でプレゼント。写真のようにお茶と和菓子を乗せても、ちょっとしたおつまみを乗せてもステキ。
金銀の手描き模様に朱色のアクセントが効いています。にらめっこ編集室でお受け取りください。サイズ:約95×195×7ミリ

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D.洗濯粉石けん スノール …2名様

          にらめっこより

天然の植物油脂を100%使用。水に溶けやすく、泡立ちも豊かで汚れをきれいに落とします。蛍光漂白剤・香料・着色剤やLASなどの合成界面活性剤を使用していません。肌にも衣類にも優しい石けんです。にらめっこ編集室でお受け取りください。(1kg入り)