147号(2013.5&6)」カテゴリーアーカイブ

VOL.147 アウトドア特集 人力移動がいい!

柔らかい日差しの中は人力移動がいい!
歩く、走る、自転車に乗る。

「ウォーキング」普段着で散歩気分

01家の付近をウォーキングするときは、散歩的要素を取り入れてみよう。景色を眺め、行きかう人を眺め、ちょっと面白い電信柱の広告に目を留め、時には写真を撮りながら歩きます。すると色々なことがわかってきます。歩く道もいろいろと変えてみます。あとで疑問をもったことなどは調べてみます。歩く時間も人それぞれ都合がありますが、起床直後、夜遅くは良くないようです。時間が許せば午前10時、昼食前、午後3時頃が良いと言われます。

季節も今が一番過ごしやすい時期。そんな休日には、本紙がおすすめするキャンプ場に出かけてみませんか?キャンプ場では、しっかり土の感触を味わいながら森林浴の散歩が楽しめます。森に入ると空気が澄んでいてさわやかなリラックスした気持ちになります。その効果の源は「フィトンチット」や「マイナスイオン」等と言われていますが、科学的根拠はあまり出ていませんでしたが、最近の研究では、ガン細胞を防ぐNK(ナチュラルキラー)細胞が増えるという結果や、リラックス効果も実験から実証されてきています。

「ランニング」大きく深呼吸してGO!

ぜひ試していただきたいのが、「トレイルランニング」。トレランとは、森や山の中のアップダウンのある道を走ること。山野を走るスポーツです。段差があったり、石ころがあったり、道が急に狭くなったりいろいろ注意は必要ですが、変化に富んで走っていて退屈しません。しかし、ロードランニングより負荷が高いので、最初はおしゃべりできるくらいゆっくりなペースで走りましょう。体に疲労をためてしまったり、足を痛めて途中で動けなると困りますからね。次に上り下りの基本的な走り方は前傾姿勢によるスムーズな重心移動を心がけます。いきなりアップダウンのコースに出るのではなく、キャンプ場の芝生や、ちょっとした樹林コース、河川敷などで足慣らしをした方がよさそうです。朝靄の中、家族が起きる前にひとっ走り!ロケーションを下見しておいて、後で家族を連れて走るのもグッド!アドベンチャー感覚を楽しめますよ。でもその前に、ウォーミングアップと、走り終わった後のクールダウンは忘れずに!翌日、筋肉痛で動けない!なんてことになったら大変ですからね!

「サイクリング」移動範囲を広げよう!

自転車は自由な乗り物といわれます。自転車は人力で進める最も速い乗り物。散歩の代わりにちょっと乗る。一般道だと自転車は車道を走ります。(自動車と同じ車両扱い)なので、気軽に家族でサイクリングを楽しむには、整備されたサイクリングロードがおすすめ。マウンテンバイクなら、キャンプ場は絶好のゲレンデとなります。車の心配もないし、なんてったて気持ちいい。もしも心配ごとなど抱えていたら、自転車に乗って吹き飛ばしちゃいましょう!

1 WORLD 2 WHEELS

自転車に乗ると変わるもの。
いつもの景色、気分、環境。そして未来。
2つの車輪(=自転車)に、多くの人たちが乗ることで、1つしかない世界を変えていくことができれば。それがこのプロジェクトのコンセプト。
自転車に乗ると、健康にいいだけでなく、気持ちまでワクワクしてくる。大人にも、子どもの心にも爽快な風が吹き抜ける。そして、みんなが自転車を選ぶことで、大切な地球を守ることだってできるんだ。
詳しくは、httm://www.1world2wheels.jp


VOL.147 医食住 暮らし上手!

食「虫食い野菜は安全?」
医「呼吸について」
住「アートがエコライフになった」

01わたしたちは、人生の土台をしっかりと支えている衣食住という生活にもっとまなざしを向けるべきだ。もっと考え、もっと反省し、改良を重ね、知性と芸術的感性を生活の基本に差し向けようではないか。衣食住こそがわたしたちを生かし、現実にこの人生を歩ませているのだから。 (by ニーチェ)
にらめっこ編集室では「衣」を「医」に置き換え編集しました。

01やっぱり、「食」は芸術です。もちろん文化です。人を良くする、と書いて「食」。今号から改めて、食を360°あらゆる方向から考えてみます。

これまでの常識が、ひっくりかえる考え方!<6項目>

虫食い野菜は安全でおいしい??

01「虫食いということは、それだけその野菜がおいしいと言うこと」多くの人がそう認識されていると思います。本当に生命力にあふれた元気野菜には、虫がまったく来ないわけではありませんが、あまり寄りつきません。同じ野菜の中では、どちらかというと不健康で元気のない野菜に、虫は好んで寄りつくのです。

私の畑で虫がたかっていたゾーンは、未熟な堆肥を入れすぎたため、土がいわば腐った状態で、ブロッコリーも弱っていたのです。別のゾーンでは、完全に浄化の終わった堆肥を使ったため、元気いっぱいで虫も寄りつかない、おいしいブロッコリーができたのです。根本原因は「土」だったのです。「土」で野菜の「根」が決まり、「健康」が決まる。元気な野菜は、元気な土が作る。そして虫は本当に元気な野菜は、本来嫌いなのです。私は今まで虫を敵視し、必死で虫と闘ってきました。しかしそれは、根本的に間違っていました。虫は「おいしくないもの」を教えてくれていたのです。

01<1>虫はまずい野菜が好き。野菜をとことん元気にすれば、本来病害虫はよってこない。

虫は地球のお掃除屋さん!そのヒントは『風の谷のナウシカ』にあると私は思います。人間から恐れられる「腐界(アニメでは腐海)」と呼ばれる毒の森とそこに棲む蟲たち。しかし彼らは、人間たちが汚した世界で生活し、結果的に浄化してくれる存在だったのです。浄化された世界と腐界の世界は、合わせ鏡のように、互いに必要な存在です。自然の中で農業を営むうちに、あの世界はまさに地球のことなのだとわかりました。ウジもハエも腐敗菌も腐ったところが大好きで、そこで生活するうちに、結果としてきれいにしてしまうのです。同時にそこは、彼らにとっては住みづらい場所になってしまうので、仕方なくあたらに場所を求めて移動するのです。私の経験からすると、葉ダニは、老化したり不健康な野菜の出す「エチレンガス」に、蝶やガは未浄化の堆肥などの「アンモニア臭」に惹きつけられてやって来ているようです。つまり、ハエばかりでなく、モンシロチョウも青虫も、窒素代謝がスムーズに行われていない不健康な野菜の出す微量の揮発性物質に吸い寄せられ、卵を産んでいるようです。人間は、自分が生きるために、虫と闘う必要はなかったのです。

<2>化学農薬の使用は土のミネラルバランスを壊し、野菜の体内代謝を滞らせ病害虫を呼ぶ

10年近く放ったらかしにして草がぼうぼうに生えているような「ジャングル」のような土地は、実は途方もなく元気な土地なのです。そういう土地では、勝手に草が生えて、何年間も草が直射日光を浴びてきました。太陽エネルギーをもらって、土の上も中も、エネルギーでいっぱいです。その草が枯れると、それをまた虫や微生物が食べます。だから耕作放棄地は最初から、微生物の密度がはるかに違うのです。草や木が微生物によって分解されて出来たモノを「腐植」といいますが、この腐植こそがさまざまな微量ミネラルを生命のバランスどおりに豊富に含み、野菜に最高のパワー与えてくれるのです。

<3>菌=土=野菜=人=菌の「いのちのリレー」

わたしたちは、新鮮で健康な野菜を食べることで、体を作り、健康を維持しています。ところがそれと、病害虫が野菜を食べることは、ちょっと意味が違うのです。彼らはわざわざ老化した不健康な野菜、または不健全な部位だけを食べて、それをふたたび土に戻して次の生命の材料としてくれます。虫は弱ったものを土に還して、世の中を元気な「いのち」で満たす役割をしていたのです。農薬で虫を殺すと言うことは、その場しのぎの対症療法に過ぎません。虫を殺す前に、なぜそこに虫が付いたのかを考えるべきなのです。わたしたちも虫も同じ地球に生きる、お互いにお互いを必要とする「いのち」だったのです。

<4>土に必要なのは、成分ではなく菌のエサ、つまり草などの生きていたものだ

昔の人は家畜や人の糞尿、草や生ゴミなど、土から生まれたものを土に還しています。これらの有機物は、すべて土に住む微生物、すなわち「菌ちゃん」たちのいのちの糧となります。そしてさらにその微生物が次の微生物のいのちをバトンタッチしながら、次第に土は浄化され、いのちいっぱいの土に変わっていくのです。元気な土の1g中には、なんと10億以上の微生物がいるのだそうです。植物はこの微生物がうじゃうじゃいる土の中に、網の目状に根を張ります。そして膨大な微生物と接触します。私たちの命のもとであるこの微生物を、私は親しみを込めて「菌ちゃん」と呼んでいます。

<5>病原菌は一見、悪者だが役割がある

「菌ちゃん」たちは、土の中のミネラル類をとかして吸収し、いろいろなビタミンやその他の栄養素をつくって、根に渡します。これらは「微生物代謝物質」とか、「成長促進因子」等と呼ばれますが、この言葉の意味は「どれくらいの種類があって、どんな分子式なのか、現代科学では全容を解明できないが、何か生物をうまく成長させる力のあるものの集まり」といったところでしょう。ようするにこれが「生命力」ということだと私は思います。生命力が「菌ちゃん」から野菜の根に渡されているのです。時には「菌ちゃん」自体が溶けて野菜の根に吸収されることも観察されているそうです。何と健気で働き者なのでしょうか。

<6>殺菌よりも菌とつながることで、菌にやられない元気な体になる

01「土は『不潔』と思いますか?」この質問に、多くの人は「はい」と答えると思います。しかし、そもそも私たちは土なのです。食べ物を通して土を食べ、土に育てられて生かされているのです。「菌ちゃん」こそ、土なのです。土壌中の「菌ちゃん」が減り、ミネラルバランスが崩れると、作物は力が弱まり、病原菌にやられるようになります。それを「病原菌のせいだ」と土全体の全生命を毒ガスで殺す「土壌消毒」を行うと、確かに作物はとりあえず病気にやられずには育ちます。しかし、生命力の源である「菌ちゃん」とつながっていないのですから、土壌消毒を続けた畑は、問題にならない程度の微量の病害虫が侵入しただけで、逆に壊滅的被害を受けるようになってしまいます。このいたちごっこの経験から現在では「皆殺しではかえって病原菌が一人勝ちになる。多くの微生物がいる方が、病原菌の繁殖を抑える」という考え方に変わってきています。「虫は敵、菌は敵」という洗脳からとかれるべき時が来ています。害虫も病原菌も、不健康な野菜を選んで、不健全な部分だけを食べて、場合によっては野菜を再び健康体に戻してくれることもあるのです。菌や虫は元気で健康な野菜は、大嫌いなのですから。
『生ごみ先生の元気野菜革命』より 著:吉田俊道(NPO法人 大地といのちの会 理事長)東洋経済新報社1,500円+税


 

健康は何にも替えがたい宝物

01健康は何にも替えがたい宝物 そこで今回は「呼吸」について考えてみます。

呼吸の仕方によっては、その人の人生をすら変えてしまう、とまでいわれています。しかしほとんどの人が生まれてから今日まで、呼吸の仕方を教わることなく、自己流の呼吸をしているのです。では、正しい呼吸法とは?

呼吸法はサーフィンのようなもの

01呼吸法として深呼吸を繰り返すことは、なかなか体力を使います。2分もしないうちに、日頃、運動不足の人はバテてしまいます。全身を使うということでは、これはもうスポーツジムで筋力を使うトレーニングに似ています。

しかし、リズムに乗ると次第にスムーズに呼吸を繰り返すことが出来て、楽になるどころか、サーフィンのような心地良さを感じます。こうして行う呼吸法は大変効果的で、心と体は本来の自然のリズムを取り戻すので、自律神経失調症や、慢性的なストレスの解消に想像以上にとても有効です。

深呼吸の大切さ

子どもは遊びの中でいつも走っています。だから1日のうちに、何回も深呼吸をしています。肺が本来10広げられるとしたら、普段の私たちの生活では、3くらいしか広げていません。そして体が硬くなるのと同じように、肺も硬くなって、いつの間にか、深呼吸が出来なくなっていきます。
当然、血液は全身に行き届かなくなり、酸素、栄養も細胞たちに行き渡りません。

呼吸には癖がある!?

私たちは生まれたときは、本当に理想的な呼吸をしています。しかし、成長と共に理想とはほど遠い、癖のある呼吸をするようになってしまいました。それはなぜでしょうか。

心の状態は呼吸に大きく影響します。心が落ち着いているときには、呼吸もゆっくりと深く、心に不安があるときや、いらいらしているときなどは、呼吸も早くて浅くなります。

生まれてから今日までの私たちの人生には、さまざまな出来事がありました。そして、その時々で私たちは知らず知らずに、それに合わせた呼吸の仕方をしているのです。ところがその時の心の機微が過ぎた後も、その呼吸の癖がそのまま残ってしまう場合があるのです。

しかし、同時に今の呼吸の癖を直すことで、本来の自分を取り戻し、心をコントロールすることもできるのです。

腹式呼吸法と胸式呼吸をマスターしよう。

●腹式呼吸法
1.まず息を吸いながらおへそから下を、押し出すように膨らませます。
2.そしていったん息を止めて、膨らませたおなかにエネルギーが溜まったとイメージします。
3.続いて息を吐きながら、まずへそから下を腹筋を使って思い切りへこませます。
4.そして息を吐ききったら、さらにおへそから上もへこませます。※これを20回ほど繰り返します。

●ポイントは…
・内蔵の強力なマッサージになるので、軟便、便秘に絶大な効果があります。
・内臓の働きを高めるので、肌がとても綺麗になる美容効果があります。
・精神の安定と強化(肚がすわる、太っ肚になる、肚に力が入るようになる等)

●胸式呼吸法
1.まず息を深く吐ききってください。吐ききった後も、イメージでさらに絞り出すようにして息を吐きます。
2.息を吸うときは、肺が痛いと感じるほど、思い切り肺を広げて、息を吸い込みます。吸いきった後には、イメージでさらに息を吸い込みます。

●ポイントは…
・肺も普段あまり広げる機会がないと、次第に硬くなります。思い切り肺と胸を広げて、肺のストレッチ、これを20回ほど繰り返します。

吸う息、吐く息…
5秒吸って、20秒息を止めて、10秒吐きます。
これがなるべくコンスタントに出来るように工夫して下さい。

01

体のすみずみまで、空気が行きわたるように、ゆっくり深く鼻から息を吸う。

『生活はアート』(パトリス・ジュリアン・著 幻冬舎文庫)
繰り返される毎日を生きるとき、生活の中で起こるささいな出来事を自分の作品のように思えたらいい。真の喜びは平凡な暮らしの中にある。身の周りのものすべてが輝きだす。「生活のアーティストになる」ことを自ら実践。まったく新しいライフスタイルを提唱。

 


 

 

01

 
光と風がもう夏の兆し。
木漏れ日が気持ちいい季節。
何気ないシーンにアートを感じる、そんな日って素敵!

 

そんな日常を意識していたら、いつの間にかエコライフに!これからの季節でその代表的なのが、「グリーンカーテン」。植物でできたカーテン、これは今に始まったことではないですね。夏休みにアサガオの観察した記憶ありませんか?アサガオは見事にその役割を果たしてきました。

日陰をつくりたいならヘチマが一番!

01室内の温度を効果的に下げたいなら、ヘチマがおすすめ。ツル植物の中でも特に生育が旺盛なのが、ヘチマです。うまく育てば、約3ヵ月で5m以上の高さまで到達することも可能です。また、ヘチマは葉が大きく、折り重なるように生えるので、しっかりと影がつくられます。しかし、葉が大きいだけでなく茎も太いので、マンションのベランダなどの狭いスペースに たくさん植えすぎると、うっとうしくなってしまう可能性もあります。幅60cmくらいのプランターに2本程度のヘチマを植え、うまく枝分かれするように誘引していけば、幅1m以上の緑のカーテンに仕立てることが可能です。日中、あまり日が入らなくてもOKな部屋や、日光を確実に遮りたい場合なら、断然、ヘチマがおすすめです。

涼しげな影をつくるゴーヤ(ニガウリ)

01写真で見るとわかるように、ゴーヤの葉は、切れ込みが深く、明るいグリーンをしているので、日光をやわらかく遮ってくれる効果があります。また、茎が細く、風が吹くとやわらかい葉が揺れるので、ヘチマなどに比べて室内も明るめで、窓辺を涼しげに演出してくれます。果実を収穫して、ゴーヤーチャンプルーなどにして、食べる楽しみも提供してくれますね。

ゴーヤとヘチマの中間の暗さを求めるなら、キュウリ!

ゴーヤでは明るすぎるし、ヘチマでは暗すぎるという方におすすめするのは、キュウリです。もともと、インド原産の植物なので暑さに強いですし、夏が旬の野菜ですから、毎日のように収穫することができます。独特の苦みがるゴーヤよりも、毎日食べても飽きないというのも魅力ですね。

香りの良いヨルガオ

01なんといっても香りがおすすめ!ヨルガオ。室内の涼しさや食べる楽しみだけでなく、花を楽しみたいという方には、アサガオやヨルガオがおすすめです。ヨルガオとは、「夕顔」という名でも流通している、アサガオのような形の白い花を咲かせるつる植物で、夕方から夜にかけて花を咲かせ、とても甘くて良い香りがします。アサガオも日本の夏らしい風情がありますが、日が昇ると花が萎れてしまうので、早起きが苦手な方にとっては、ちょっと残念な気がしませんか?夕涼みに外に出ると、ヨルガオの香りがほのかに漂ってくるといのも、なかなか風情があって良いものです。

花を通年楽しみたいなら、クレマチス

01様々な品種があるクレマチス(写真は’プリンス・ダイアナ’という品種)。緑のカーテンを、「毎年植え替えるのは面倒とか、「夏以外の季節にも花が楽しめると良い」という方におすすめするのは、クレマチスです。クレマチスとは、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物で、世界中に300種類程度の原種が存在しているといわれています。「テッセン」という植物を耳にしたことがある方も多いと思いますが、これは、クレマチスの品種の一つで、中国原産の原種です。

わたしたちの身近なもので、アートが生まれる!!

写真4点は、とっても身近な素材から生まれました。さて、その素材とはいったい何でしょうか。

01

答え:トイレットペーパーの芯


VOL.147 ぐー・ちょき・ぱー ボーダレス社会を目指して(30) 伊藤佐代子

ボーダレス社会をめざして(30) 伊藤 佐代子さん

表彰

23年度岐阜県芸術文化奨励という賞で岐阜県知事から淳司が表彰されました。どうして淳司が表彰されるのかよくわからないのですが、賞状を頂いた時の紹介は「自閉症という障がいと向き合い、イラストの創作活動をしている・・・」というものでした。今後の活動に期待しているという趣旨の賞のようです。知事は当日受賞者に付き添って臨席した人たちに向かって、「皆様の支えがあって今があるのだと思う」というような事を言われました。ちょっとウル~ときてしまいました。この賞はどこかの文化団体、市町村からの推薦がないと受賞できないようで、私の知らない所で淳司の活動を見て下さっていた人がいたということも嬉しかったです。受賞が決まった時、淳司の美術の恩師に電話で報告をしました。「いとちゃんのような人が貰えるっていいな。よかったね。」って喜んで下さいました。障がいのある人にも光が当たるようになったということです。昨年開催した5年ぶりの個展が評価されたようで、「にらめっこ」の方たちの後押しがなかったらこの受賞はなかったのかなと。「にらめっこ」の方は、障がいのことを私ほどご存知ない。だから私が怖くて絶対言わないことを平気で言っちゃいます。障がいを知らないからこそ言えることもあります。不思議な事に淳司はそれを自然に受け止めてしまいます。おかしな話ですが、何かが違うらしいのです。絶対個展はやらないと言っていたのに、いつの間にか個展をやると言って頑張りだす。本当に訳がわからないです。しかし、障がいを深く知らない人が、障がいのある人の心を動かすことができるということを知りました。今回の受賞でそんなことを改めて考えさせられ、淳司を支えて下さった皆様への表彰状なのかなとも思いました。ありがとうございました。何年後か、絵を描き溜めたら「にらめっこ」の方に個展を勧めてもらい、また開催できたらいいなと思っています。表彰式にはスーツを着てネクタイを締め臨みました。とてもいい男の淳司に惚れぼれしました。ずーと絵を描き続けてきた淳司へのご褒美でした。

プロフィール

伊藤 佐代子 (いとう さよこ)
伊藤淳司の母、岐阜障害者就業・生活支援センターの支援ワーカーをした後、NPO法人オープンハウスCANの理事長。地域で暮らす障がいのある方の生活支援や障がいのある方と書道を楽しんでいる。

リンク

NPO法人オープンハウスCAN


VOL.147 知的に楽しく学ぶ・遊ぶ・集う Activa 食のおまつり

5月13日 第3回食のおまつりご案内

Healthコーナー

01♪サイエンス・カフェ 14:30~15:30
知って考えようⅡ
「農薬の功罪」と題して医学博士・渡部和男氏を囲んで。
「私たちは、生活するために環境に負荷を与え続け、環境汚染を引き起こしています。私たちの生活は、天然の物質や意図的にあるいは非意図的に合成された化学物質に囲まれています。化学物質によって生活が豊かになり、健康が守られ、平均寿命も長くなりました。この反面、ダイオキシンやPCBなど残留性汚染物質や農薬・プラスティックや建材に使われる化学物質の影響が深刻であることがわかってきました。私たちが今までと同じような生活様式を維持することは困難になってきています。未来の世代と私たちのために、持続可能な発展を求めていく必要があります。」
HP:http://www.maroon.dti.ne.jp/bandaikw/

講師プロフィール○わたなべかずお
クリーンな環境は基本的人権
各務原ワークショップ代表・医学博士

ライフデザイン・カフェ 10:30~11:30
知って考えよう!Ⅰ  生前準備とは?
生前準備ノート『ゼロの昇天』を参考に、一級葬祭ディレクター・市川雅清氏を囲んで。01
●死は存在しない。生きる世界が違うだけだ。(byドゥワミッション族の格言)●僕が死を考えるのは、死ぬためじゃない、生きるためなんだ。by Malraux ●死者に対する最高の手向けは、悲しみではなく感謝だ。by レーントン・ワイルダー
『ゼロの昇天』にどのようなことを、どのように書き込めばよいか考えます。

 

 

Foodコーナー

食事はアクティバの収穫祭を兼ねています。
その他・飲み物・ナチュラルフードの販売します。(詳しくはP-10参照)
安心・安全な食べ物の基準って、なんだろう?農薬も化学肥料も使わないのはもちろんだけど、ほかにもなにかありそう。アクティバでは、「育てるから食べるまでの農の体験」も重要と思っています。そのために、米や野菜の自然栽培を行っていますが、なかなか難しい。そのため、土つくり・有機肥料の意味・すべての生き物には存在理由がある、など項目ごとに勉強会も重ねています。昨年、「食」のおまつりで上映した『未来の食卓』からも、いろいろなことを学びました。DVDを観たい方はアクティバ事務局までお申し込みください。無料でレンタルいたします。

※ 水(高賀の森水)はセルフサービスです。マイコップ、マイ箸をご持参いただけますようお願いいたします。

Entertainmaent

03うさと服のミニ・ファッションショー 特設ステージ 13:15〜14:15
うさとのアート
綿を育てて紡いで染めて。
織る人、縫う人、届ける人、着る人。
土から生まれて土に還るまでが
ひとつのアートなんだよね。
関わる人すべてがアーティスト。

 

 

募集

モデルミニファッションショー
うさとの服を着てBGMに合わせて自由に歩いていただきます。
※モデルなんて人生初体験!なんていう人、いいじゃないですか!この歳で「初体験!」なんて素晴らしいんでしょう!みんなで歩けば怖くない!
当日の飛び入り大歓迎!

古本 古本市を開催します。
絵本、小説、漫画…なんでも受け付けます。ただし買い取りではありません。基本、物々交換です。破損、落書き、汚れのひどいものは受付できませんので予めご了承ください。
詳しくはアクティバ事業部へお問い合せください。TEL/FAX 058-383-8666


VOL.147 まいまいの看護師見習い奮戦記~From Newyork~ NY貧乏Nurseものがたり-9

01

NY貧乏Nuseものがたり part -9

今日は近くの病院でボランティア。
うちのやってる階には、普段ボランティアしている訪問看護ホスピスの病室もあってうちは行ったり来たりしてる。
在宅で様態が急変したり医療施設でのケアが必要になった患者さんが一時的に入院したりするんやけど、今日は3人いた。
そのうちの一人。
朝ちょっとだけ様子をみにいった患者さんが、その一時間後に死んだ。ご家族が来たちょうど一時間後。
まるでご家族がくるのを待っていたかのようだった。
ホスピスの現場では「死ぬ」という言葉を使う。
「亡くなった」とか「息をひきとった」とかは使わない。

初めて死んだ患者さんを包んだ。
彼女の遺体をみたとき、うちの背筋になにか走った。
命の絶えた体はみただけで本当にわかるものなんだなぁって。本当に体はただの乗り物というか、命を動かすものにすぎないんだなぁって、あらためて感じた。

あっけないもの・・・

でもお顔が安らかで、Death rattleが聞こえなくなった彼女をみて、不思議やけど、「今終わりましたよっ、お疲れ様でした」って思ったの。
ちょうどご家族二人が見守る中で息をひきとられたので、彼女にとってはいい最期だったのではないかと思う。
「静かで安らかな瞬間だった」といい、ご家族も帰る途中涙ながらにありがとうと声をかけてくださった。
たった3分も時間を過ごしてない私に。
その瞬間胸の中に熱いものがこみあげてきた。

かと思うと別の部屋には、ホスピスなのにアグレッシブな治療を続けたいご家族がいて、患者さんに語りかけたり手を握ったりするよりも、血液検査の結果や薬の内容ばかりに気をとられていて、やっぱりホスピスを選ぶんじゃなかった、なんてずっと言われている方もいた。
そのご家族はまだ患者さんの死が近づいてることを受け入れられないようで何とかして治療を続けたい、他の病院に連れていく!と、少し混乱されているようだった。
癌の専門医にも「もう手のほどこしようがありません」と言われてホスピスケアを受け始めたはずだったのに、まだ現実を受け入れられず現実を否定しておられるようだった
人それぞれやけど、やっぱりそれは当然のこと。
たった5,6ヶ月前まで普通にしゃべって会話できたのに…
今はただ死にゆくのを見守るだけなんて、いてもたってもいられない。
当然の心境だと思う。

でも意思疎通のほとんどとれない患者さんを目の前にして、
ご家族が勝手に、こんな夫(父)の姿はみていられないからと、治らないし症状が改善する余地もないのに、治すための治療を再開して、患者さんに薬やチューブを体の中に送り込むのはやはり痛々しい。

でもよくあること…

大事なのは患者さんにとって何がベストかということ。 私が働いている現場は、今までずっとボランティアをやっていたMed/Surg/Hospiceという病棟です。ここは、一般内科・外科・ステップダウン・ホスピスといういろいろな患者さんがくるので、幅広くいろんなことを学べます。特にホスピスは自分の興味のある分野なのでやりがいがあります。が、現実はミスの連発で…しかも初歩的なミス・・・忙しくて忙しくて落ち着いてできないんだ。はぁ~。でも、先日ある患者さんが、「あなたはかわいいわね。顔とか体じゃなくって、ここがかわいいのよ」って、心臓のあたりを指して言ってくれたの。
なんかうれしかったなぁ。でも、あとでやっぱ、顔とか体はかわいくないんや~って思った。(笑い)

Elmhurst Hospital Center of NY Citty より

プロフィール

まいまい
ニューヨークの片隅在住。2010年6月に看護師国家試験取得。不況のあおりで就職難民・・・そんな日々の中で遂に2011年10月に就職!感じたこと、気づいたことをお届けさせていただきます。


VOL.147 ぎむきょーるーむ 学校でのうつる病気

こんなとき、どうしてる? 学校でのうつる病気

01感染経路(誰から誰にうつったのか)がわかったとき、「○からうつされた」「△のせいで校外学習に行けなくなった」と、子どものあいだでいいあらそいがあった。(息子8歳・12歳)

01

短期スイミングスクール直前に娘が手足口病に感染。医者は「プールOK」といったがスクールは難色を示す。意見のくいちがいに困った。見た目にもわかるので、泣く泣くあきらめた。(娘6歳)

「予防接種はしない」といったら、「こわーい。近づかないで~」と笑顔でいわれた。たぶん、本気・・・。(息子7歳・娘5歳)

Q:中学三年生の息子にインフルエンザワクチンを受けさせるか迷っています。二歳上の娘の受験時にはインフルエンザが大流行。ワクチン接種しなかった娘に非難が集中して心労で大変でした。

01A:いまは亡き由上修三医師の著書「予防接種の考え方」(大月書店)の中に、「ワクチンを注射してもインフルエンザにかかる。そのおかげで子どもたちはくり返し罹患し、大人になるころには一応の免疫を身につける」とあります。

この著書には*前橋レポートの経緯も詳しく述べられていますが、感染することを防ぐことはできないし、人から人へうつるという流行を防ぐこともできないということで、現在のワクチンも同じつくり方です。厚生労働省は「打った人は重症化を防ぐことができるかもしれない」といっています。

ですからインフルエンザの流行はワクチン接種とは関係ないのです。インフルエンザワクチンの狙いからすると、もしかかったときは「自分は予防接種を受けたから軽くすんでよかった」と考えるべきところですが、わが家はインフルエンザにかからないように痛い思いをして受けているのに、なにもしないでかかって人にうつすのは許せない、ということになってしまっているのでしょう。

感情に抗するのはたいへんですよね。黙って聞き流すか、事実を伝えるか、長いものに巻かれて接種するか、しかないですね。長いものに巻かれる人が多ければ、感染症に関する社会状況は変わらないと思いますが、身近な集団の中で異論を唱えるのはたいへんなのも事実です。私は、あきらめずに機会を狙って伝え続けたいと思っていますし、そういう人が増えてほしいなあと願っています。
(あおの・のりこ お・は編集協力人)

* 群馬県前橋医師会と国や自治体の機関に所属する研究者総勢70名以上で結成された「インフルエンザワクチン効果に関する研究班」が1980年から5年間かけておこなった、世界に類をみない大規模疫学調査を通称「前橋レポート」といい、その結果、インフルエンザワクチンは流行を阻止できないことがあきらかになっている。

最初に発病した人だって、誰かからうつされた人  山田 真

たとえば、水いぼの子どもが治してくることを強制されたり、プールへ入ることを拒まれたりするのは、HIV感染者やハンセン病の患者さんたちが差別を受けて迫害されてきたことと同じ地平の話なのです。どちらも感染症についてまちがった知識やいいかげんな知識しかもたない市民が、その無知からうまれる偏見によって感染者を集団から排除するという事象だからです。

水いぼができている子どもを冷たい目で見る人の多くは、水いぼがどういう病気であるかをよく知らないはずです。たとえば、水いぼができている子どもの9割は6歳以下だけれど、赤ちゃんがほとんどかからないのはなぜか、といったことも知られていないでしょう。

01 赤ちゃんがかからないのは、お母さんが水いぼの原因である伝染性軟属腫ウイルスに対する抗体をもっていて、その抗体が赤ちゃんに伝えられているからです。また大人もほとんど水いぼになりませんが、これは「ほとんどすべての大人は、子どものころに伝染性軟属腫ウイルスに感染していて抗体をもっている」ことを示しています。

しかし感染しても発症する場合と発症しない場合(不顕性感染といいます)があり、発症して水いぼできた子どもは「とり去ること」を強要されますが、運よく水いぼができない子どもはおとがめなしになります。でも、不顕性感染になった子どももウイルスの持ち主ですから、ほかの子にうつすことがあり、そのうつされた子は水いぼができることもあります。この場合、うつした子どもは水いぼができていないので、“うつした犯人”あつかいをされることもありません。

一般論でいいますと、集団の中で最初に発病した人は感染症をもちこんだ犯人あつかいをされつらい思いをしますが、その人だって誰かほかの人からうつされた人であることを忘れてはなりません。学校のような集団生活にかかわる大人は、インフルエンザ、ノロウイルス、シラミ、水いぼなどについて十分勉強し、感染症にかかっている人たちにつらい思いをさせることのないようにしてほしいのです。

それが日常、感染症にかかっている人とつきあっている医者からのお願いです。(やまだ・まこと 小児科医。お・は編集協力人)

抜粋

にらめっこのバイブル:こども・きょういく・がっこうBOOK『おそい・はやい・たかい・ひくい』N0.60より抜粋

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ジャパンマシニスト社


VOL.147 かえるプロジェクト がれき処理を考える

01被災地のがれき、受け入れるのか否か!
ここできちんと考えてみよう!

 

 

「日本の絆 色あせた」という新聞の記事を読んで深く考えている。感情論として、被災地のがれきを引き受け、痛み分けをしなければと思う反面、放射能を拡散したら大変なことになる!という現実。安全だ!と言われても、今まで二転三転する基準値はもう信用できないし・・・そしてもう一つ大きな疑問は、利権の臭い。復興支援金は被災地のためにあるはず。なのに、利権を巡り命より金が優先?!と思われる官僚の思惑にあ然とする・・・そんな時に高山市の市長(HP)と札幌市長の声明文を読んだ。気持ちにストンと落ちた。(HP)

kaeru_147%20(4)[1]いろいろ調べてみると、問題が浮き彫りになってくる。政府は岩手・宮城両県のがれき約2,045万トンのうち、20%に相当する約401tを被災地以外で処理するという方針を出した。今、岐阜県でも複数の自治体が受け入れを検討中だとか。しかし、がれきを「福島県以外でもここの地域のは安全で、こちらのは危険」という区分けは不可能だ。津波で沢山の工場が被害に遭い押し寄せられたがれきなので、アスベスト、PCB、六価クロム、ヒ素…など放射能も含め、公害となる多くの有害物質で汚染されている複合汚染であるということ。

がれきの使い道を提案した南相馬市長は「がれきは復興の貴重な財産。護岸工事に使いたいががれきが不足しているので宮城から運びたいと相談したら、放射線量が不明なので動かせない」と官僚に言われ、一方で広域処理のため地方自治体にはがれき汚染はないと言う。この矛盾。そもそもがれきの広域処理により儲けるのは一部の企業・為政者(行政・議員)だ!しかも汚染がれきを燃やすことで汚染を拡散させることになる。それでも受け入れがれきはごみ焼却場にバグフィルターがあれば放射能は99.99%漏れるのを防ぐと言っているが、フィルター製造に関わった全ての会社が「放射能除去できない、測定もしていない」と言っている。その結果、放射能だけではなく、複合的な有害物質が漏れ出てしまう。アスベストは中皮種を起こす、六価クロムは猛毒で皮膚を溶かす、ヒ素も猛毒…などなど挙げたらキリがないほど、がれきを燃やしていいことは一つもない。

被災地の中には、雇用のためにがれきを回してほしいと願う自治体もある。東北復興財源は1.6兆円もある。これを狙う広域の自治体の業者の何と多いことか!(既に、がれき受け入れの広告費に30億も使っている)目もくらむ金額が頭上を駆けめぐる図に、私たち庶民は成す術もないのか?いや、やれることはあるはず。まず実態を知ろう。

汚染は広げずに一箇所に留める。これは世界の常識。

01日本にも「放射性物質の移動をしてはいけない」という法律が存在しているのに完全に無視されています。検査も「がれきの周辺の空間線量を測るのみ」というまったく意味のない、焼却ありきのごまかしの測定。ましてがれきすべての汚染測定をしていないのになぜ「安全」と言えるのか?

(1)放射能を拡散・移動させない。
放射能の管理については拡散させないこと、飛散させないことが重要。

(2)復旧・復興のための予算は被災地が使う。
がれきを処理するバグフィルターなどセシウムの遮断性に優れた機能を持った施設を地元に建設するのが望ましい。建設・運用において雇用が生まれる。焼却施設に発電施設を備えると、がれきの処理が終わっても森林などの間伐材を利用したバイオタイプの発電所が作れる。

01(3)放射能が焼却施設に濃縮し、外部にも飛散する。

(4)施設の汚染。
放射能を利用する仕組みになっていないゴミ焼却施設が汚染し、解体時に除染する必要が出てくるが、そこまで考えられてない。

(5)低線量の内部被曝の危険性は高い。低線量の内部被曝の危険性は、広島・長崎の調査に基づいた国際放射線防護委員会のモデルでは正しく理解できない。最近の疫学調査はチェルノブイリの被害を受けた欧州各国では受け入れられているが、日本の放射線影響の専門家は非科学的だと決めつけ事実を見ようとしていない。

「日本の絆 色あせた」 元米紙記者が警鐘

01【ワシントン=柿内公輔】米紙ワシントン・ポストは11日までに、「昨年の悲劇は日本を停滞から目覚めさせるのに失敗した」と題した元同紙東京特派員(ポール・ブルスタイン氏)の寄稿を掲載し、自治体ががれき受け入れを拒否している問題に触れ、東日本大震災直後に世界から称賛された日本国民の連帯意識が失われかけていると警鐘を鳴らした。〜(中略)〜 同氏は、「東北の人々に国民は同情と支援を惜しまず、それは『絆』という言葉に要約された」としながら、「その精神は色あせた」と断言。被災地のがれき処理問題について、「私の住む近くの街では、放射性物質が検出されなくても、地元の農業や漁業従事者が『風評被害』に悩まされる、といって当局が受け入れを拒否した」と疑問を投げかけた。
[産業経済新聞社 2012年3月13日(火)]

参考

マンガ「ガレキ受け入れが東北復興の為になるって思っていませんか?」
「瓦礫の受け入れに反対する理由 神戸大学・山内知也教授」

子どもを護れない国に未来はあるのでしょうか!

イベントのお知らせ

2012年6月11日 かんがえるONE DAY!

かえる同盟アンケート結果

調査日:’12.3.11 岐阜市金公園周辺にて
調査人数385人 有効回答345枚

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2011/3/11 午後2時46分…あれから1年。何が変わって何が変わってないんだろう。アンケートに協力的な方たちの意見は圧倒的に「原発要らない」派。「原発は必要」派は、そこで働く雇用問題を理由に挙げた人が多かった。電力不足に関しては「不足するだろう」という不安からか。「わからない」は、「私に関わらないで」という雰囲気が漂っていた。マスコミでは毎日瓦礫問題を報じている。岐阜県も検討中。もう人ごとではないよ。瓦礫問題を機にちゃんと考えよう!そう、かんがえる人になろう!