191号 (2019.9&10)」カテゴリーアーカイブ

vol.191 循環生活を始めよう!

循環生活とは?生ごみを野菜にかえる!?

 私たちの生活の中で一番身近で、実行しやすいのはズバリ!コンポスト生活です。有機物(生ごみ)が堆肥に変わっていくプロセスがたのしい!ふだんは目に見えない微生物、土の変化、野菜の成長や生き物との出会いは、時にはどきっとしたり、ひゃーっと叫んだりするかもしれませんが、土の中の小さな生命活動の見事さに思わず唸り声をあげてしまいます。
 私たちが1日3回の食事で出す生ごみは、栄養がたっぷりでバランスが良く、いい堆肥のもととなります。堆肥を土にまぜて育った野菜は、とってもおいしい。甘みが強くて香りが高いと評判です。誰にでもつくれる理想的なごみのリサイクル方法です。地域資源がごみにならずに堆肥に活用され、庭や畑の土の状態を改善して、豊かな土からおいしい野菜ができる。まさに一石三鳥です。身の回りの有機物(生ごみ・雑草・落ち葉・海藻等)を循環させることで、これまで“やっかいもの”だったものが、宝物に見えてくるかもしれません。

ダンボールコンポストってなに?

 ダンボールコンポストとは、家庭の生ごみをコンポスト基材※に混ぜて分解させ、堆肥を作る道具のことです。生ごみを入れて混ぜるだけで、他には何も加える必要ありません。たとえば4人家族の場合、1日に出る生ごみの量は500グラム程度と言われていますが、2~3カ月毎日生ごみを入れ、その後1ヶ月ほどの熟成期間を経れば、滋養豊かな堆肥ができ上がります。生ごみには約90%も水分があり、焼却するだけでもたくさんの燃料を使うため、大量のエネルギーを消費しています。なにより、栄養がたっぷり含まれているのに焼却処分するなんてもったいない。生ごみを堆肥化し、その堆肥を含んだ土壌でおいしい野菜が育ち、食になる。都会でもできる小さな循環を活用し、生ごみを100%活かせる世の中になれば、それまで不要だった“やっかいもの”は地域の宝物になり得ます。また、これまでのゴミ出し・回収・焼却の負担軽減、二酸化炭素CO2の削減、ごみ袋代も減る、おいしい野菜が育つ、いいことばかりです。ベランダに簡単に設置でき、臭いもほとんどないダンボールコンポストがおすすめです。

 ただし!短所もあります。虫がわく…コトがあるんです。そんな時は、虫たちも生態系のひとつだとひとまず考えて、よく観察をしてみます。彼らは人間に悪さをするわけでもなく、せっせと生ゴミを分解してくれています。だからと言って虫たちウエルカム!にはなれません。そこで、虫たちがコンポストに入らないよう防護策をご紹介します。
❶ ダンボールコンポストを家の中(台所のかたすみとか)に置く。臭いはしないので大丈夫。
❷ コンポストのカバーをぴったりフィットさせる。(着なくなったTシャツを利用)さらに、ゴムバンドなどですき間をなくす。
❸ あれば木酢液とか虫が嫌がるような臭いをスプレーする。

そして、虫が湧いちゃった!となったら
❶ 黒いビニール袋でくるんで3、4日放置。ちょっと残酷ですけどね。抵抗のある方は、そのまんま畑にすき込んでしまう。
❷ 米糠とか、廃油を入れる。そうするとたちまち発酵が進んでその熱で虫たちが息も絶え絶えに。でも、死滅まではいかない。
❸ 虫も菌ちゃん同様、生ごみを分解してくれるので、共存を試みる。 
くれぐれも殺虫剤なんか使わないでね!
コンポストをやって、虫たちも菌ちゃん(微生物)と同じく、有機物(生ごみ)分解の立役者の一員であること。そして私たちも“自然の循環”の中で生きいることに気付きました。

循環生活は やさい → 料理 → たべる のどこがスタートでもOK.生ごみをコンポストに入れ始めたら、生ごみを捨てるのがもったいない!と思えてきます。ただ、「うちはマンションだし、プランターでプチトマトしか作れない」とか「虫がわくならできない!」などの意見もたくさん聞かれます。そんな方に朗報!


コンポストで堆肥ができたらやさいと交換してくれるところがあります。「なんなら、野菜の作り方もお教えしますよ!」とキッパリ宣言してくれたのは、菌ちゃん野菜応援団 東海支部、つくろ!の会代表の各務亜紀さん。つくろ!の会の畑はスーパーサカイ(おがせ街道・蘇原島崎町)のすぐ近くにあります。
 
 地球規模で考えると、大いなる循環の中で生きている私たちですが、身近な暮らしの中にも、そして私たちの体の中でも、(例えば血の巡り、リンパ液の巡りなどの循環が滞ると、健康に影響が出てきます)いい循環を作っていきたいものです。

 今日からあなたも、「循環のあるを暮らし」を、たのしみながら生活に取り入れてみませんか?
 


vol.191 大いなる循環

 地球上の人口が増えて、巨大なビルなど建造物を建てても、地球全体の重量は変わりません。人間も物も、地球上にもともとある物質の形を変えて作られていくからです。
 私たちが暮らすこと全てが自然のバランスに影響を与え、結局は、私たち自身の健康まで影響を与えているということを常に気にかけて暮らすことはとても大事なことです。では普段のくらしの中でどんなことに気を配り暮らしたらいいのでしょうか?

 この「循環」に大いにこだわって活動をしている人たちがいます。一つは、菌ちゃん野菜応援団/東海支部の方たち。本紙18ページに活動レポート掲載中です。にらめっこ編集室でも、循環にこだわって事務所裏の畑で野菜作りをしています。

どんな循環?

 まず、台所から出る生ごみをコンポストに入れて(にらめっこは段ボールコンポスト)堆肥にします。それを畑にすき込んで、野菜を作る。収穫した野菜をいただき、そこから出る野菜くずをまたコンポストに・・・いたってシンプル。
 これだけでも、ゴミの量がグンと減ります。しかも生ごみ堆肥で作られた野菜たちの美味しいこと!例えばニンジン嫌いな子でも、この菌ちゃん野菜なら食べられる!という報告は定番となっているほど。農薬は一切使用しないので安心なのはもちろんですが、「菌ちゃん」たちがとっても元気に生ごみを分解してくれて、そのまま生きて土に潜り込んでくれるから、土がすごくいい状態になリます。普段はあまり意識しないと思うけれど、土と私たちは切っても切れない関係にあります。人は土なくしては生きていけない。土は私たちと密接に関係しています。肥沃な土は豊かな食をもたらしてくれます。そこにも大いなる循環があるのですがその循環を断ち切ってしまう一つの要因は「農薬」「化学肥料」ではないかと思うのです。

ナショナルジオグラフィック5月号では

「トウモロコシや小麦、米など人間が主食にする農作物は、とりわけ多くの窒素を必要とするため、自然が与えてくれる窒素だけでは足りないのだ。
 大気中に大量に含まれる窒素ガスは、巨大な工場で化学反応によって水素ガスと結びつき、植物が利用しやすい窒素化合物に生まれ変わる。こうして生産された窒素肥料が、毎年、世界中で1億トンも使われている。今や、窒素肥料なくして70億人を養うことはできないのだ。現に、私たちの体に含まれる窒素の約半分は、元をたどれば化学肥料に由来している。

窒素肥料漬けになる農家

 1970~90年にかけて、中国では人口が3億人も増えた。農家もそれに合わせてさまざまな手を試みた。南京近郊に住むある農夫は、0.5ヘクタールの農地をなんとか肥沃にしようと、生ごみを堆肥にし、人や家畜の糞尿をまいたという。そうして農地1ヘクタール当たりの米の収穫量は3000キロを超えるほどになった。世界の水準を上回る立派な数字だ。
 だが現在、彼はさらにその倍以上の8100キロを収穫している。農夫が田畑にまく窒素は以前の約5倍に増えた。農地は固形肥料として与えられた尿素で飽和し、窒素の投与量は1ヘクタール当たり590キロに達している。

現れ始めた代償

 だが、窒素を使い過ぎた代償が、環境問題や地球温暖化という形で現れ始めた。田畑にまかれた窒素化合物は、じわじわと周囲に流出し、しばしば環境に悪影響を及ぼす。一部の窒素は、直接河川に流れこむか大気中へと蒸発する。そのほかは、農作物に吸収されて一旦は人間や家畜の体内に取り込まれるが、下水や家畜の糞尿を通して、再び自然界へと循環するのだ。
 近年、中国政府が国内40カ所の湖で実施した調査によると、半数以上の湖が大量の窒素やリンに汚染されていることがわかった。リンを含む肥料は、湖に生息する藻類の異常増殖の元凶とされている。最もよく知られるケースが、中国第3の淡水湖、太湖だ。太湖では有毒なシアノバクテリアが幾度となく異常発生し、2007年には近くの無錫市に暮らす約200万人の生活用水が汚染された。また、中国の沿岸部では現在、「デッドゾーン」と呼ばれる酸欠状態の海域が生じ、魚が窒息死して漁業関係者に打撃を与えている。中国だけでなく世界的にも、窒素肥料の使用は増えこそすれ、減ることはないだろう。」
と述べています。

また農薬問題の第一人者のロメオ・キハノ博士の講演では

 「人間とは生きている地球の一部であり、環境の一部をなしており、切り離すことはできません。ですから環境を破壊するということは人間を破壊することになります。健康な状態というのは現在の医学が定義するようなただ単に病気でないということに留まらず、個々人と環境の間の調和された状態であると定義すべきです。そして病気とはその関係の乱れとなります。


 これらの要素は互いに関係しあいます。ですからどれかひとつを切り離すことはできません。ひとつの要素が阻害されたら他の要素も影響を受けます。遺伝子組み換え作物の導入は人間と環境の関係において生物学的な破壊を与えます。鉱物資源の採掘では大きな物理的な環境破壊につながります。プランテーションや鉱山開発のために、土地から人びとを追い出すことは人びとの社会面や精神的な面でも健康に悪影響を及ぼします。これらすべてが相互に影響します。個別に考えるのではなく、相互につながっていることを指摘したいのです。

世界を覆う農薬

 さまざまな化学物質が環境に導入され環境を破壊しています。中でも農薬が私の懸念事項の中心となっています。私は食の中の毒について語ることを続けています。多くの人たちがこの問題に気がついていないことについて警告を発せざるをえません。まず、農薬が世界で非常に幅広く使われているかということです。農薬に汚染されていない地域は世界にはありません。どんなに離れた村に行っても、農薬は検出されるのです。
 もしここフィリピンで農薬を使えば、たとえばカナダ北部の先住民族の村を汚染します。ですからフィリピンで農薬を使うということはカナダの先住民族の人びとを汚染することになってしまうのです。カナダの氷に囲まれ、農薬など使っていない地域で高いレベルのDDTが検出されるのです。大気の移動によってカナダのようなところにも汚染物質はビザもいりませんから国境を越えて広がります。この農薬がこのような広い地域に広がっているということは驚くべきことです。

生態系に与える影響

 農薬の与える影響は人体に対する悪影響に留まりません。農薬によって生物多様性が失われます。農薬によって昆虫が殺される。それによって生物の生態系が狂ってしまうわけです。トンボ類がいなくなり、土壌の中にいる微生物も殺されてしまうことで、他の農薬がターゲットとしていない生物も死んでしまいます。

精神の破壊=土地の破壊

 霊的という時にはみなさんが信じていること、動機、心理的なものすべてを含みます。特に先住民族の間で、大事な要素となっています。これは科学者や医者ではわからない。でも私は感じることができます。なぜなら、私の祖母は純粋な先住民族でした。ですから私は実際、先住民族でもあります。先住民族にとって、この霊的なものを感じることはとても大事なことなのです。そして、それは先祖から受け継いでいる土地と結びついています。
 この土地を破壊することは、この人たちの霊的なもの、精神的なものを破壊することになるわけです。これは破壊される側だけでなく、破壊する側の人たちの精神も破壊していると思います。傲慢で無関心で鈍感な彼らの行動そのもの、これは精神が破壊されているということの兆候だと思います。」
と述べています。
(ATJ ひとからひとへ 手から手へ)では、農薬と健康被害について述べています。(一部抜粋)


vol.191 続・ゲノム編集

前号で特集した「ゲノム編集」は大きな反響を呼びました。
新聞でも相次いで取り上げられ、その安全性が問われています。河田昌東さんは「食」や「環境」の安全を脅かすのではと危惧されています。また、cas9を発見したカルフォルニア大学のジェニファー・ダウトナーさんは開発した瞬間に「これは核兵器と一緒だと思った。
いいことばかりではない。化学者だけでは決められない。社会一般の人も含めて、この技術をどうするのか決めて欲しい。国際的に共有し基準を作成したい」と述べたそうです。私たちも引き続き、関心を持ちできることからアクションを起こしたいと思います。その一つとして、署名があります。右のページをコピーして拡散お願いします。

ゲノム編集食品とは? なにが問題?

Q.ゲノム編集って何?

 ゲノムとは、すべての DNA のことをいいます。DNA にはすべての遺伝子がありますから、すべての 遺伝子といってもいいと思います。ヒトゲノムというと人間の遺伝子全体を指します。そのゲノムを自 由自在に編集できることから「ゲノム編集」と名付けられました。

Q.ゲノム編集で何ができるの?

 ゲノム編集は、基本は目的とする遺伝子の働きを壊す技 術です。生命体はバランスや調和で成り立っています。体 を大きくする遺伝子がある一方で、あまり大きくなり過ぎ ないように抑制する遺伝子があります。大きくする遺伝子 を壊すと、小さいままの動物が誕生しますが、中国ではす でにマイクロ豚がペットとして販売されています。逆に抑制する遺伝子を壊すと、成長が早く肉の多い 魚や家畜が誕生します。これもすでに市場化が間近な状態にあります。

Q.どのようにして遺伝子を壊すの?

 ゲノム編集では、「CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス・ナイン)」と呼ばれる手段が使われます。 これは壊す遺伝子への案内役であるガイド RNA と、DNA を切断して遺伝子を壊すハサミの役割を果た す制限酵素が組み合わさったものです。この仕組みを利用すると簡単に目的の遺伝子を壊せます。ゲノ ム編集では壊した遺伝子の代わりに新たな遺伝子を挿入することも可能です。ネズミの皮膚の遺伝子を 壊し、人間の皮膚を作る遺伝子を挿入すれば、正確な組み換えが可能になります。

Q.ゲノム編集の問題点とは?

 ゲノム編集技術は DNA を切断するという粗っぽい方法で、生命体の最も大事な遺伝子を壊します。 壊してよい遺伝子などありません。生命の操作が拡大しています。このままでは自然の調和が壊れてし まいます。さらに遺伝子を壊した際に、目的外の遺伝子を壊す「オフターゲット」が必ず起きます。そ れが重要な遺伝子を壊せば、その生命体にとって大きな影響が出るだけでなく、環境や食の安全にも影 響してきます。さらにはゲノム編集した細胞と通常の細胞が入り乱れる「モザイク」も起きます。これ も環境や食の安全に影響が出かねない問題です。とても安全とは言えない技術です。

 米国では、2015 年から除草剤耐性ナタネが、2018 年からは高オレイン酸大豆が栽培・収穫さ れ、流通を始めました。他にもさまざまなゲノム編集作物の研究・開発が進んでいます。このまま では、ゲノム編集技術を応用した作物や家畜が私たちの食卓に登場することになりそうです。

だから私たちはゲノム操作食品に反対します。
ぜひみなさんも声をあげ、署名にご協力ください。

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
特定非営利活動法人 日本消費者連盟                         署名を集めた用紙は下記の住所にお送りください。

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vol.191 ママがほっとする子育てアドバイス

 一番大事なのは親子関係だと私は思っています。取り替えがきかない。だけど、親子だけで関係を良くするのはなかなか難しい。カリカリしているお母さんに、「あなたのお子さん元気でいいじゃない。心育ってるわよ」と言うと、お母さんの肩の荷が下りることがたくさんあるんじゃないかな。親子の間に他人が入って風を通してあげることが大事です。

 同じ親のDNAを引き継いで産まれても、同じような教育を受けたからといっても、同じように育つわけではない。10年間保育の現場で勉強してきましたが、結論を言えば、この世に正しいものなんてない、ということ。

時代や国によって大きく変わる子育て事情

時代によっても子育て事情はずいぶん変わって来ています。
40、50年くらい前は赤ちゃんが産まれたら産湯で体を拭っていました。今はお湯につけると赤ちゃんの体温が一気に下がるから良くないとされて、産まれた赤ちゃんを布で拭っています。また、ミルクの方が栄養バランスいいと、母乳が出てもミルクを買った時代。今は母乳が一番、何かの事情でミルクで育てていると、「母乳じゃないのね」という視線だけで心痛めている人がいるくらい。それから、赤ちゃんは泣くのが仕事、すぐに抱くと抱きくせがつくと言われた。今は泣いたら何かのサインだから抱いてあげましょうって。こんなふうに180度違う考えが変わっています。

 国によっても考え方は違います。うちの園はお昼ごはんはお弁当。ドイツ人の子が入園してきました。お弁当箱の一段目ごはんだけ、2段目パプリカだけ、でおしまい。他の日、一段目ごはんだけ、2段目キュウリだけ。お母さんの集まりがあった日のお母さんのお弁当はなんとごはんとスイカだけ。
 日本ではバランスよく、子どもに良かれという気持ちがすごく強いから、朝から一生懸命お弁当を作る。ある時2才の子のお母さんが、「この子が痩せてるのでいつも7品目は作ってお弁当に入れてるのに、食べないんです。どうしたらいいですか?」って聞かれた。親は頑張れば頑張るほど、子どもが受け取ってくれないと「あなたのためにやっているのになんで食べないの」となる。「病気がちで何か栄養補給が必要ならともかく、この子元気だし顔色もいいから大丈夫よ」って答えます。生きていくために必要な物を食べるというのは動物の本能。食が細い子は細いなりにそれで足りてると私は思う。

 それからみんな専門家に弱い。例えば、指しゃぶり。横浜市では1才半検診の時に歯医者さんから「指しゃぶりしていると歯並びに影響して出っ歯になりますよ。永久歯に影響もするしやめさせた方がいい」って言われる。「それは大変だ」と大体のお母さんはやめさせようとする。2、3才の子を前に「指をしゃぶっていたら出っ歯になっちゃうよ」と話しても幼児は出っ歯を理解できません。言葉を聞いて、納得して更に理解して自分をコントロールする能力っていうのは5才以上にやっと芽生えてくる。


 少し前の精神科医は、指しゃぶりをする子を「あ、お母さんこれは愛情不足」って、わけのわからないことは大体愛情不足かストレスでしょうって言う。それが一番刺さりますね、親としては。毎日怒濤の日々を過ごしているわけで、愛情不足って言われてたら100%の人に心当たりがあるよ。ところが、今時の精神療法ではね、「とりあえず指しゃぶりで安心出来るんだからムリにやめさせなくてもいいでしょう」って。欧米では5、6才になってもしてる子多いですよね。あれをしているから鼻呼吸がうまいんだって。
 専門家はどんどん細かい専門分野でよりベストのことを公表しているのかもしれない。でもあなたとあなたの子どもを実際に見てアドバイスをくれている訳じゃない。

その子の育ちをよろこんで

 今はデータが多すぎ。何才では何々ができるはずと平均値の物差しでわが子を測る。すると早い、普通、遅いという評価がうまれる。赤ちゃんの時には自己肯定感120%だったはずなのに、2、3才になるともう評価が始まって、そこから自己肯定感はどんどん崩されていく。たとえば、平均1才で歩くと言われているけど10ヶ月で歩く子も2才過ぎで歩く子もいます。4才でしゃべらないって連れて来られた子なんて山ほどいます。でもみんな何事もなく話すようになっていく。私は、ステップアップしていくには何かの必然性があるんじゃないかと思っています。発達が早い人は喜んでもらえるからいいのですが、ここで一番大事なのは、発達が遅い子です。まだかしら、まだかしら…心配されて待って待って、やっと歩いた時には喜びじゃなく安堵なんです。子どもは自分が出来なかった事が出来るようになっていくのが成長していくということです。1つ1つできることを親御さんや周囲の人に喜んでもらって育つのと、まだできない?と心配と不安を抱えられて育つ子とでは、子どもの気持ちが一番違う。「ありのままの僕じゃ私じゃいけないんだね」「もっとちゃんと早くなくちゃいけないんだね」っていう気持ちを持ってしまう事になる。マイナスの部分をとりあげて、どうにかしなくちゃって思ってる親がすごく多い。その子が人より劣っているところ、そこばっかりを見て子育てしていると、子どもは苦しいです。
 

 2、3才のイヤイヤ期は自分中心に地球が回っている。この時はわがままでプライドが高い。でもこれから続く一生の「自分は大事」「私は私を軸にします」という大きな根っこを張っている時期です。だからイヤイヤ期はないよりあった方がいいと思います。4才5才になってからという子もいますけどね。だからその時はしょうがない。「嫌だって言わないの!」って上から押しつけるんじゃなくて、「はいはい、嫌でしたね、どうもどうも」とね。じゃあこれとこれ、どっちにします?って選択権を与えると納得することが多いです。子どもの摩訶不思議な現象をどうにかしようと思うよりも、それをどうくぐっていくか、そこには親の工夫しかないと思います。
 4才くらいになると言葉を使って思考するようになる。だから言葉が大事になってくるわけです。でも4才くらいだと想像と現実が混沌としているから嘘だか本当だかよくわからない。5才になるとそこに思考が入る。だから理屈っぽくなるのよ。

 親のポイントとしては、何度言ってもやめないことは「何かの足しになるかしら?」とあきらめましょう。何度言ってもできないことは、未発達でできないことが多いわけですから。「鼻をかむことをどう教えたらいいですか?」2才では一気に鼻から息を出すということはできないんです、未発達で。だからちょっとやって「あ、できないんだ」と思ったら、まだ未発達でできないんだ。とあきらめる。
 子育てのポイントはあきらめです。そしてわが子を命に関わるような危険からは守って、「うちの子はゆっくりだから大器晩成だわ、きっと」って、ありのままの子どもでよしとして欲しいですね。一気には育たない、だんだん育っていく。そして、あなたがどれだけ頑張っても頑張らなくても、お宅の子はお宅の子くらいには育ちます。高い望みは親も子も苦しいです。目標は低ければ低い程いいと私は思っています。  (文責・にらめっこ)
        7/15 各務原市子育て支援課主催 講演会より

しばたあいこ●プロフィール りんごの木代表。保育者。1948年東京生まれ。1982年自らの目指す幼児教育を求めて仲間3人で「りんごの木」を創設。保育のかたわら保育雑誌や育児雑誌などに寄稿、小学校や幼稚園、子育て支援広場など様々な場所で講演。「子どもの心により添う」を基本姿勢とし、子どもとあそび、子どもたちが生み出すさまざまなドラマをおとなに伝えることで、子どもとおとなの気持ちのいい関係づくりをしたいと願っている。
<主な著書>「今日からしつけをやめてみた」「それって保育の常識ですか」「こどものみかた」「けんかのきもち」「ともだちがほしいの」他多数


vol.191 しょうがいをみつめる vol.2

 初めて就職したのは静岡県の小学校の特別支援学級でした。担当したのは重複障害(肢体不自由、知的・情緒障害)クラス。そこで出会ったのが9歳まで発語がないと言われていたT君です。
 T君のお母さんはT君が入学する前、教育機関に「お子さんは特別支援学校へ通う障害の度合いです。普通小学校はおすすめできません。」と言われ、レッテルを貼られたような悲しい思いをしたそうです。きっと、悲しい思いをしたなんて一言で表現できるようなものではなかったでしょうが、私が出会った時は辛さを吹き飛ばすように明るく話してくださいました。
 小学校の特別支援学級では、まず一年の国語、算数など教科のカリキュラムを作ります。発語なし、絵本は数分も見ていられない、鉛筆は持てない子の国語や算数。何をすればいいのか大学の授業では教わりません。
 まずは、学校教育に対する本人のニーズや親のニーズを聞きました。何ができる様にしていきたいのか、将来望む姿など。お母さんは仰いました、「この子は私が死ぬ時に一緒に連れていくので大丈夫です。せめて楽しく通えれば。」22歳の私に言えたのは「ダメです…お母さん。」だけでした。

 カリキュラムを作る過程で、校内の特別支援コーディネーターなどと話し合い、今のT君には『マカトン法』が有効ではないかという意見がありました。マカトンとは、手話よりも簡単なハンドサインで、これから言語を獲得する人に適したサインです。ベビーサインにも似ています。
 実際にマカトンを使うまでには、何度も何度も繰り返しが必要で、もう辞めたいと思うこともありました。でも少しずつ生活の中で活用できるようになってきました。例えば、今までは欲しいものがあった時、無理矢理にでも勝手に相手から奪う様にとったり、相手を引っ掻いたりしていましたが、「ちょうだい」のサインをしたり、不明瞭であるけれど言葉を発する様になりました。
 続けて、「おいしい」「もっと」「そっと」「おしまい」「一緒に」と、生活の場面でいつも使えるわけではありませんが、使えることが増えました。また、私とだけ使っていたマカトンが、友達との関わりでも使うことが起きました。自然とサインが出て、これには私も驚きました。

 T君との日々から、言葉を発していない子どもにも内言語があり意志疎通ができること、内言語を伝える方法を知れば言葉によるコミュニケーションがとれることを確信しました。
 この可能性を感じるT君との出会いは、私の可能性をも広げてくれました。
 T君と出会った後も様々な子どもたちに出会いました。T君と出会ったことで、目の前の子どもが何をしたいと主張するのかに意識を向け、どのようなコミュニケーション手段があるか考えます。
 「この子と意志疎通ができる」という前提で接することで、子どものコミュニケーション能力が伸びていくのを肌で感じています。これは障害のある子どもだけでなく、まだしゃべれない乳幼児の子育てや障害のない子どもとの関わりでも一緒です。大人が子どもの力を信じて見守るだけで、子どもは能力をぐーんと発揮していきます。これは、発語がないと言われていたT君から教えてもらったことです。


vol.191  niramekko Gallery 「砂漠」

たはたともか:高校進学をまぢかに控えて、学業も頑張ってます。小さな子の面倒をよく見てくれます。内面に秘めた複雑な思いが時々「表現」として現れます。いつも笑顔でいることが、彼女のバリアなのか…。思春期を陽気に過ごそうとしているのは彼女の強さ、優しさなのだと思う。


vol.191 えんぴつ・カフェ

えんぴつカフェ

9月6日(金)・11月2日(土)・2020年3月7日(土)         14:00~16:00 各務原市産業文化センター2階 第1会議室(予定)      ★みんなでワイワイおしゃべりしながら、「ゼロの昇天」の書き込みを中心に。お茶とお菓子付き。                     (会場の都合により日程に変更が生じる場合があります。参加の際は必ずお電話にてご確認ください。)

10月20日は生演奏をバックにみんなで歌おう!

スペシャル第4弾は「定年後の10万時間」

2020年1月19日(日)講演会「定年後の10 万時間、あなたはどう生きる?」著者:上鵜瀬 孝志氏講演会といきいきシニアのシンポジウム。
著者の講演後、人生これから!を実践しているシニアに登壇してもらい、講師と対談をします。

「人生これからNOTE」えんぴつカフェスペシャルの参加者全員に進呈! ・薬膳料理のレシピ・ゆる体操のメニュー・歌うは脳活!・定年後の10万時間をどう過ごす?etc …など「えんぴつカフェ・スペシャル」をまとめた暮らしのヒント集。

申込・問い合わせ
NPO「人生これから!」
090-5638-7044(田辺)
090-7854-4561(三上)



vol.191 熱中世代 臼田 幸夫さん

自然は学びの宝庫!
子どもには実体験の積み重ねが大事なんだと思う。

ふどうの森トレイルラン大会実行委員長  臼田幸夫さん(関市下迫間)

 「子どもが気になるんよ。登校時にあいさつしても誰も返事しない。まぁこんな強面の顔してっから?学校で見知らぬ人から声をかけられても返事をしないっていうのが徹底されているのもあるんだろうけど、自分は地元の人間なんだけどなぁ。それでも、近所の大人として、子ども達のいく末が心配でたまらないんだ。」と話すのは、おしゃる通りの強面のおじさん。
 この集落には66軒230人が住む。昔ながらの田んぼや畑を守り、迫間不動を守り、多賀の霊水を守ってきた。迫間川をはさみ点在する集落は関市の南に位置する。山あり、川あり、お不動さんがありと自然環境に恵まれた地区。その環境を最大限に生かした「トレイルランニング大会」が2017年から行われている。来年2月に行われるのが第4回となる。臼田さんが発起人であり、トレラン協会を立ち上げその代表をつとめる。
 若い頃は会社のサッカー部に所属し、休暇には山登り。実は北アルプスに近いところに移住しようかと密かに思っていたほどの山好きだった。それが、トレランを知ってすっかり魅了された。
 「次回は是が非でもキッズトレランをやりたいんだ。なんていうか、子ども達にはリアルな体験が本当に必要だと思うんだよね。今の子はさ、禁止事項が多くてさ、なかなかチャレンジできなんじゃないかなって思ってんの。危ないから、なんかあったら誰が責任を取るのか、とか、おとなも腰が引けてるよね。実は昨年ね、田原小学校の校長先生に頼まれて、3年生の児童の体験学習で迫間不動の山登りをさせたいから協力してもらえないかって、依頼があったんだよ。よっしゃ!チャンスやって思いましたね。そのためには、トレラン協会の会員に声をかけボランティアで付き添いをお願いしました。子ども55人に対して大人35人。落伍者が出ないよう、安全には万全を期しました。その時ね、一人の男の子が『怖い、歩くのやだーっ』って、ずっと泣いてたんだよね。自分はその時膝を痛めてたんだけど、ここは踏ん張りどころって思って、その子をずっとおんぶして登ったんです。いろんなことを話しながらね。途中の休憩ポイントで下ろそうとしたんだけど、それでも『やだーって』。そっか、まだ怖いのか、ならもうしばらくおんぶかなと覚悟を決めてたら、歩くと言い出した。そんでそこからは彼が先頭を歩いたんです。もちろんゆっくりとね。で、ゴールですよ。もういい顔してましたね。登っている最中はあんまり泣くのでもう帰そうか、と一瞬思ったけど、ここで帰したら彼には何にも残らないような気がしてね。どんなことがあっても、ゴールにつくことが大事って。それが達成感になると思ってましたから、彼の笑顔に救われましたよ」と豪快に笑う。
 熱い想いがズンと伝わってきた。損得勘定のない本気さが伝わってきた。今では、小学生も中学生も、臼田さんのあいさつにはちゃんとあいさつを返すという。来年の2月までは本業をあげてトレランの準備に余念がない臼田さん。キッズトレラン、実現まであと一息。臼田さん、頑張って!

2020年2月16日    

出発場所 ■大雲寺 岐阜県関市迫間1184 TEL0575-24-3354

ダブルコース44km/ロングコース22.2km:一般男子/女子(18歳以上)スタート8:30
キッズコース3km:小学生以下
スタート9:00
給水 4ヶ所(ロング)、1ヶ所(ショート)
サービス 受付地点にて、おにぎり、おしるこ、鍋など 【抽選会】あり
詳しくは ◆一般財団法人関市体育協会 TEL0575-23-8525

2020年2月 トレランのコース(ロング)  http://sportsentry.ne.jp


vol.191 ボーダーレス社会をめざして vol.50

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

明日

 障がいのある息子を持つ私が胃ガンを患ってから7年が経ちました。障がいのある子を持っているから、心配で死んでも死にきれないというような思いは全然ありませんでした。そこそこ準備ができつつあったからかもしれません。
 最近は2人に1人がガンになると言われます。最初の頃は、朝起きて「生きてる!」と毎日思い、感謝の日々でした。明日があるということは、希望がある証拠です。元気がない頃は、明日が見えませんでした。生きているかどうか分からなかったから何カ月後の約束はできませんでした。今は2カ月後くらいの約束はできるようになりました。手術後5年間は修行僧のように、玄米菜食に近い食事を続けていました。酵素玄米(寝かせ玄米)を作り、無農薬の野菜、調味料は本物を使い料理をし、たくさんの野菜と白身魚を食べる生活をしていました。勝手に自分で知り得た情報(肉類はだめと考えていた)のみで暮らしていました。  しかし、信じる者は救われるものです。腫瘍マーカーという数値はどんどん下がり、お医者さんもびっくりでした。半年に一回検査を受け、5年間経過を見て、何も出なければOK。5年が経ち、「卒業です」と言われ、喜んでの帰り道、不思議な感覚を味わいました。
 岐阜駅のあたりを歩いていて、「私の周りを歩いている人と私は同じになったんだ」と思ったのです。もう好きなように食べていいのだ。ピザを食べよう!坦々麺を食べよう!あれもこれも・・・。と思いましたが、そうはできませんでした。5年間、添加物の少ない生活をしていたため、変な?ものが入っている食事をすると、下痢や吐き気をもよおすようになってしまっていました。これはいけない!災害にあった時に何も食べられなくて困ると思い、私の体に刺激がなさそうなお弁当や外食のメニューを選び食べ、変な抵抗力のある体を作っているところです。今の私の舌には、外で食べるサンドイッチは塩気が多い、お弁当も濃い味が多いように感じます。しかし、周りの人は平気でそれを食べています。
 この違いをどう考えたらいいのか?人の体は食べた物からできているという当たり前のことを、5年間の体験から知りました。半年に1回ある検査は人体実験をしていたようなものでしたから。これを食べたら白血球の数値が上がるなど、ネットで仕入れた知識?を試行錯誤した5年間でした。現在、私がしている食生活が正しいとは思いませんが、自分で調理し、楽しく食べることが一番体にいいのだと思っています。食事をおろそかにしないことが、その人の明日という未来を築くと考えています。


vol.191 ここいく日記 はじめの8歩!

自分が大好き!

 私たち「ここいく」メンバーが「性教育=生教育」に出逢い、子どもたちに、「うまれてきてくれてありがとう」そして、「ありのままのあなたでいいよ」を伝えたくて始めた「いのちの授業」。心に響く授業を!と、出逢いを大切にしながら深化させてきた9年目の今年。「多文化共生コミュニティ いきる」の乳幼児のいるお母さんたちが、各務原市のまちづくり活動助成金事業に申請し、私たちの年齢別いのちの授業を企画してくれました。
 中学生の妊娠、学校のトイレで産んだ高校生、誰にも相談できず自宅で産んで道に捨てるしかできなかった子、性的ないじめを受け、自らいのちを断ってしまった子・・・目をそむけたくなるような悲しいニュースがあふれる今、子どもたちに、「あなたは愛されて生まれた、かけがえのないひとりなんだよ、自分をもっと好きになって大切にしてほしい、そして何かあったとき、寄り添いたいと思っている大人が近くにいるよ」と伝えたいと、熱い想いで企画してくれた事業です。
 今回、高2の息子に声をかけたら、「いのちの授業?行くわけないやん、花火に行くわ!」と即答。でも諦めずに、彼女と一緒に受けてほしいなぁと口説いていたら、数日後「行ってもいいよ」との返事。少し前に付き合い始めた彼女と、とても幸せそうに過ごしている息子と3人で参加できることになりました。
高校生対象授業の当日、導入は「月経中にSEXしたら妊娠しない?」「精子は冷えに弱い?」などの体の仕組みの〇×クイズ!それぞれ札を挙げて答えていきます(ちなみにどちらも×です)。意外と勘違いしている体のこと。答えを聞くと、へぇ~、そうなんだ!と心が動いているのが伝わってきます。


 そして妊娠、避妊、性感染症についての話。いつの日かパパ、ママになりたいと思った時に、願いが叶えられるように、そして望まない妊娠を防ぐために正しい知識を伝えます。性感染症については、参加者全員がいろんな色の紙片が入ったコップを持ち、全員が3人の人とコミュニケーションしながら中身を半分ずつ交換していくゲームを実践。実はこの交換という行為がSEXです。最初に赤い紙の入ったコップを持っていた人が性感染症に罹っていたという前提。最終的に赤い紙が入っていなかった人は12人中1人という結果!感染するリスクを実感しました。
また、多様な価値観や考え方があっていいこと。それは性でも同様で、LGBTの人が特別ではなく、左利きやAB型と同じように、当たり前のこととしての理解される必要があることを教わりました。また「愛」は、「相」や「合」という字の意味も兼ね備えていること。相手を思いやり、話し合い、ふれ合い、助け合い、励まし合い、認め合い・・・対等な関係を築いていくことの大切さを教わります。学生はNOセックスが一番の避妊方法だということも伝えられ、自分を守り相手を大切にするために、自分でよく考え行動を決めていくことの大切さに共感しました。
 そして、いのちが誕生する神秘的な映像や実際の出産のビデオを見たり、「大切なあなたへ」の朗読を聞いたりする中で、「うまれてきてくれてありがとう」という奇跡的で一番大切なことに思い返らせてもらい、感動で思わず涙する参加した大人たち。そんな大人の姿に触れた子どもたちに、愛されてうまれてきたこと、大切な存在であることが伝わる、かけがえのない時間になっていたら嬉しいです。
 日本では、性を語ることがタブーとなっていて、学校ではなかなか知ることができない現実。私たち親も、きちんと習っていないから、子どもに伝えられない。子どもも大人も幸せに生き、いのち輝かせていけるよう、この授業をすべての人に届けていきたいと思った瞬間でした!
最後に、授業を受けた息子の感想を紹介します。「おれ大事☆」             担当:ここいくメンバー・長縄恵実でした。


vol.191 自主上映会 タイマグラばあちゃん

プロデューサー: 伊勢真一・菅原淳一
監督:澄川嘉彦(すみかわよしひこ)
撮影:太田信明ほか
音響構成:米山靖
音楽:三上憲夫
語り:小室等

【あらすじ】
 岩手県のほぼ真ん中にある早池峰山(はやちねさん)の麓に「タイマグラ」と呼ばれる小さな開拓地がある。戦後10軒あまりの農家が入植したが、東京オリピックの頃にはほとんどの家が山を去り、向田(むかいだ)久米蔵・マサヨさんの二人だけとなった。
 それから20年あまり後の昭和63年、畑仕事にいそしむ向田さん夫婦の静かな暮らしに二つの事件があった。ひとつは夏に久しぶりのお隣さんができたこと。大阪出身の若者(奥畑充幸さん)が開拓農家の残した空き家を借りて住み始めたのである。もうひとつは、年の瀬になってタイマグラに電気がひかれたこと。昭和の最後に灯った明かりであった。
 自分が畑で育てた大豆を使っての豆腐作り、「お農神さま」への信仰、春一番の味噌作り 土に生きる素朴な暮らしぶりにかわりはないが、マサヨばあちゃんの歳月にはさまざまな出来事が起きてゆく。長年つれそった久米蔵さんの死、大雨にたたられた不作、奥畑さんの結婚、そしてばあちゃんが産婆をすることになった長男の誕生… 。
 2000年の春、ばあちゃんは心臓の発作で山をおり、一昨年の暮れに亡くなった。しかし、ばあちゃんの生きた証は消えない。タイマグラに住み続ける奥畑さんは家族とともにばあちゃんが教えてくれた味噌作りを受け継いでいこうとしている。

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かわらないもの    監督 澄川嘉彦
ばあちゃんの暮らしには便利な「モノ」はなくでも、さまざまな生命たちと一緒に生きているという安心と喜びがありました。かわることなく春夏秋冬をきざむ大自然がばあちゃんの笑顔を生み、暮らしを豊かに彩っているのです。

   自主上映会

日時:9月28日土曜日 18:00開場 18:30開演                      場所:長良川スポーツプラザ 岐阜市長良福光2070-7
上映協力金:800円  高校生以下無料
主   催:一般財団法人 日本熊森協会 岐阜県支部 共催:マクロコスモス 長屋章
申込連絡先:河口るり子090-1755-7684 松浦利重090-1787-2951


vol.191 半農半X vol.32

半径3キロ

 「人はな、生まれ在所(ざいしょ)から三里以内にでけたもんを食べてたら、体によろしねん」。これは作家・田辺聖子さんのお母さんのことばです。昔から、自分が暮らす土地から「三里四方」のものを食べたら身体にいいと言われてきました。「三里四方」の哲学は世界でも最も先端をいく思想といえるかもしれません。大阪の友人は「半径3キロ」にこだわったまちづくり活動をおこなっていて影響を受けました。半径3キロ内に住む人、お店や隠れた名所、動植物や自然などを掘り起こす活動です。この活動はもしかしたら、同じく最先端かもしれないと思うようになりました。自分が住んでいるところから半径3キロにこだわり、見つけた宝物をみんなと分かち合えたら、すてきだろうなって思うのです。
※一里=約4キロ

もうひとつのもったいない   

 台風、地震、温暖化・・・。過疎、高齢少子、年金・・・。私たちはいま「大難問時代」を生きています。いま、日本(日本人)の課題は何か。ある学者が以下の3点あげておられました。①「変革(イノベーション)ができるかどうか」。②「活用していない資源を活かすことができるかどうか」、③「連携(ネットワーク、シェア)できるかどうか」です。大きな変革はできなくても小さな変革を重ねていく。活かされていない資源が人的にも、村にも町にもたくさん眠っていて、それをどんどん活用していく。一人でできないことでも連携・協力しあえば、できることもいっぱいあるのですね。ノーベル平和賞受賞のワンガリ・マータイさんは日本のこころ「もったいない」の精神に光をあててくださいましたが、この国には、誰もが必ず有する「天与の才」や「地域資源」の「未活用」という「もうひとつのもったいない」がありそうです。各家庭にも、各職場にも、この各地域にも、きっとそれは豊富に眠っていて、掘り出されるのを待っているのです。

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塩見直紀(しおみなおき)半農半X研究所代表
1965年、京都府綾部市生まれ。20年前から「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱。半農半X本は翻訳されて、台湾、中国、韓国にもひろがる。著書に『半農半Xという生き方 実践編』など。

※半農半Xとは・・・半農は環境問題、半Xは天職問題(どう生きるか)を背景と する。持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方。ex.半農半漁、半農半大工、半農半看護師、半農半カフェ、 半農半絵描き、半農半歌手、半農半鍼灸師、半農半カメラマンなどなど。


vol.191 未来に続く暮しの学びPrt-33

持続可能な暮らしのアイデア Part-3

 先月、冬至を迎えた南半球のオーストラリアでは、朝、晩がとても冷え込むようになってきました。 先日は初霜が降りて、亜熱帯系の植物は四苦八苦したりしていますが、昼間は春先のように暖かいので、なんとか持ちこたえています。

 数ヶ月前から、毎週火曜日をガーデニングDAYにしています。朝8時30分から12時30分まで、畑やパーマカルチャーに興味のある人たちが、専門家のレクチャを受けながら私たちと一緒に作業をします。それから私たちのテーマでもある「Farm to Table」でランチです。そして畑の収穫物がお土産となる、というガーデニングDAY。土と関わり、汗を流し、収穫を共に喜ぶ。 参加者が増えるほど、畑仕事ははかどり、Win Winの環境が生まれます。
 たくさんの手がこの土地に関わってくれることで、この”土地”そしてこの土地の元となる”土”を始め、参加者たち、私たちスタッフみんな笑顔で喜びに溢れているように感じます。
 特にこの時期は、春に備えて、苗植え、種植え、ガーデンベットを整えて、畑の整備をする時期となります。 しかし冬ならではの、大根や、根菜、ハヤトウリ、菜っ葉などの収穫があり、柑橘系の果樹には沢山の実が付いてきます。まさに収穫の秋!それらを収穫しながら、季節の移り変わりを楽しんでいます。
畑作業をすること、自分たちの食べ物を自分たちで作ることなどの意識が高まってきています。特にこの地域では盛んになってきました。
近隣でも似たような、コミュニティーや、パーマカルチャーガーデンを始める人たちも増えてきて、土とともに暮らすという意識が強まってきています。

こうした週ごとのアクティビティーを通して、ネットワークが広がっていくといいなと思います。


vol.191 菌ちゃん野菜応援団 vol.12

さぁ、収穫だよ!


私たちの会には時々こんな電話がかかってきます。 「収穫しきれんかった玉ねぎが大量にあるんやわー。今夜雨降ったら腐ってまう、手伝ってくれへんやろか?お土産つけるで」

「今じゃがいも掘っとるけど、数が多いわー。手伝いに来てくれたら規格外のお土産あげるよー」

さぁ、大変!ラインやフェイスブックで慌てて告知です。

運良く予定の合った人たちがわらわらと現地に集合。時には子どもちゃんも一緒に作業開始。
一人で畑作業はしんどい時もあるけど、みんなとやったらとっても楽しい。

うわぁ、この玉ねぎ、君の顔よりでっかい!!
なにこれ、じゃがいもたくさんついてるー!!!

大人も子どもも目がきらっきら。

もう帰るー、なんて泣いていた子もほら、にこにことお野菜運んだり。力を合わせて何かを成し遂げるって大きな自信になるんでしょうね。

収穫したお野菜の一部はキャンプに使われたり保養活動で福島から来る人たちのご飯になったり。

自分のおうち以外のところに渡っていくお野菜さんたち。こんな体験を重ねながら食卓の向こう側に想いを馳せれる子に育ってくれたら。

嬉しいなー。



vol.191 かなでの沖縄だより 最終回

3年前、各務原で平和について学び行動してきたかなでさんが、沖縄で声楽を学びたいという夢を持ち、猛特訓の末にその夢を実現させました。そこでボクは彼女をサポートしてくれる先輩として、京都出身で沖縄在住のゆきえさんを紹介しました。沖縄と内地の食い違いや沖縄の現実について身をもって体験しているゆきえさんは良き先輩になったようです。この連載を終えるに当たり、この3年を振り返ってもらいました。(國枝)

私が沖縄で感じたこと、そして考えていること!

 私にとって沖縄の問題が気になり始めたのは、2016年高校三年生のオープンキャンパスで沖縄に行く前、沖縄に居る米軍関係者が女の子を殺したという事件があってからのことでした。
 沖縄に来たばっかの時は、各務原の自衛隊の飛行機の騒音には慣れっこになっていた私も、それとはまた違う大きな音にびっくりしたり、ミサイルが飛んだという知らせのアラームにびっくりしたりして、そのたびにゆきえさんに連絡していろんなことを教えてもらっていました。この3年間、ゆきえさんにはアルバイトからいろいろな相談事まで本当にお世話になってきました。
 初めのうちは驚いていたYナンバー(米軍関係者およびその家族が乗っている車のナンバー)も今はそれが普通になってしまっています。
 騒音で起こされるのも、オスプレイが飛んでいることも「あっ、また」って思ってしまうくらい普通になってしまっているのです。ただ、ひとつ変わらない気持ちは「怖い」ということ。オスプレイが飛んでいる、あの音がするだけで怖いと思う気持ちには普通ならないと思います。
 私がこういった事に関してもっとちゃんと考え始めたのは、ゆきえさんに出会うことができたから。何かひとつ聞けばたくさんのことをお話ししてもらえて、私自身色んな事を考えることができるようになりました。辺野古基地建設のことも。ゆきえさんの娘さん、ひろちゃんの大浦湾の貝の発表を聞いて、豊かな自然が破壊される可能性が高い現場を実際に見て「何とかしなきゃ」って、また更にその問題について考える事ができました。だから、県民投票の時も、参議院選挙の時も私の思いが伝わるか伝わらないかはわからなかったけど、話すだけ話すという事をやってきました。それをやった事で、無意識だった友達が少し考えるようになってくれたこと、話すことができなかった政治の話を話せる雰囲気になったことが自分の中で一番大きいと私は思っています。

 これから先、沖縄でなにが起こるか起こらないかはわかりません。民意を無視している政府のやり方がこのまま続いていくのか、沖縄の政治的な力関係は変わらないのだろうか、それもどうなるかわかりません。沖縄には巨大な基地があって、そこに所属する人たちが問題を起こし続けている可能性もあります。
 でも、これは沖縄だからじゃない。どこにでも起こり得る問題だという事を忘れないでほしいです。沖縄だから関係ないじゃなくて、みんなの問題として考えてほしいと私は思います。
 特に、各務原にはかつてアメリカ海兵隊の基地があり、1953年には犯罪などの多発により住民が反対運動を起こし、結果として1956年アメリカの統治下にあって反対運動を抑えやすい沖縄に移転したという過去があります。それにより、沖縄への負担が増えたのです。これが沖縄でなければ沖縄の負担が減っていたかもしれないのです。かと言って「各務原市に米軍基地を戻しましょう」となったとして、素直に受け入れることができますか?私ならできません。今思っている自分の気持ちと同じ思いを他の人にして欲しくないから。

 これで連載は終わりになりますが、私は「戦争と基地と平和」について考えながら残された1年半を過ごしていきます。みなさんもぜひ一度沖縄に来てもらって、「沖縄と基地と平和」について考えませんか?


vol.191 夢か悪夢かリニアが通る!vol.20

「太陽」が奪われる前に

 「ただ単に『止めたいから止める』としか受け止められない。2027年度のリニア(中央新幹線)東京―名古屋開業が今、この段階で、静岡県の意図的な行為によって遅れることは到底、受け入れることはできない」「(リニア建設を)どんどん進めてもらいたいというのが、私がお聞きする静岡県民のほとんど、というか全員の声ですよ。静岡県民や経済界に聞いてみたい。『静岡県のせいでリニアが止まっていいんですか』って」――愛知県の大村秀章知事は7月29日の定例会見で、いら立ちを隠さずまくし立てました。その「矛先」は、リニア南アルプストンネル掘削によって「大井川の水が毎秒約2トン減る」問題などを巡り、着工を認めていない静岡県の川勝平太知事に向けられています。   井澤宏明・ジャーナリスト

リニア工事差し止め訴訟第1回口頭弁論で、甲府地裁に入る秋山さん(前列左から2人目)ら(7月30日、山梨県甲府市で)

登山基地が工事現場に

 川勝知事は6月13日、大井川源流部のリニア工事予定地を視察しました。目的地の1つが南アルプス南部を代表する赤石岳や聖岳の登山基地「椹島」(さわらじま)。その風景は、私が2年前に訪ねたときとすっかり様変わりしていました。
 登山者が清流のせせらぎに耳を澄ませ、疲れた体を休めていた憩いの場は、工事事務所や巨大な作業員宿舎などが建ち並び、工事現場のよう。これで、トンネル工事が始まってしまったらどうなってしまうのだろうと、「かつて」登山者だった私も、恐れおののかずにはいられません。
 案内したのはJR東海の宇野護副社長。「準備工事は終盤戦。できれば引き続いてトンネル工事を進められるよう話し合いを続けながらやっていきたい」と本体工事着工を急ぐ考えを示しましたが、視察を終えた川勝知事は「今はとてもじゃないけど、ゴーサインを出せるような状況ではありません」と厳しい表情を変えませんでした。

「夜も寝付けない」

 隣の山梨県では、住宅地の真上を通るリニアの巨大高架橋によって生活が破壊されるとして、南アルプス市内のリニア建設工事差し止めなどを求めて住民が起こした裁判が7月30日、甲府地裁で始まりました。
 意見陳述に立った秋山美紀さん(47)は8人の原告住民の1人。自宅建物のわずか約2メートル南東側に、高さ30メートルにもなるリニア高架橋が計画されています。秋山さんは訴えます。
 「最悪な生活環境になるのにも関わらず、ここ(高架橋)にかかる土地代と30年間分の日照補償だけで、『ここに住め。お家の方は買えません』というJR東海のお話でした。とても納得できる状況ではありません」

多くの取材陣やJR東海職員に囲まれながら視察する川勝知事。後ろは作業員宿舎(6月13日、静岡県の南アルプスで)

 今年6月には、走行試験が行われている山梨リニア実験線の高架橋を、夫婦で見に行ったといいます。
 「高架橋の下に立ったときの恐怖感は計り知れません。『ここに何十年も住まなければいけないんだね』って、夫婦で話をしましたが、帰りの車では2人とも黙ったままでした」
 さらに、JR東海の予測(冬至)で周辺の日照が1時間に満たなかったことから、「寒い時期に太陽の恵みをほとんど受けられない。耐えがたい苦しみが一生続く状況です」と述べ、交代勤務の夫が、騒音で不眠になる不安にも触れました。
 「リニアで、このような弊害をまとめたような宅地に一変する。一生ここに住まなければと考えるだけで、夜も寝付けません。人として最低限の平穏な日の当たる暮らしだけを願って今ここに立っています」
 秋山さんは裁判長に向かって毅然と述べました。
 原告代理人の梶山正三弁護士は「もともと正当な補償を求めてきた人たちが『工事を止めろ』に変わった。JR東海には正当な補償を求められないので、工事を止めてもらうしかない」と、提訴の目的を説明しました。

JR東海の宇野副社長(手前中央)らから説明を受ける川勝知事(その左)

 続いて、「少しでも現地を見ていただきたい」と裁判官に求めました。訴えの棄却を求める答弁書を出したJR東海側は、法廷に姿を現しませんでした。
 各地で噴出する問題の背景には、リニアの悪影響にJR東海が真摯に向き合ってこなかった、という背景があります。
 「(リニア建設を)どんどん進めてもらいたいというのが、静岡県民全員の声」と述べた大村知事。ぜひ、現地を歩いてから、ものを言って欲しいものです。

 隣の山梨県では、住宅地の真上を通るリニアの巨大高架橋によって生活が破壊されるとして、南アルプス市内のリニア建設工事差し止めなどを求めて住民が起こした裁判が7月30日、甲府地裁で始まりました。
 意見陳述に立った秋山美紀さん(47)は8人の原告住民の1人。自宅建物のわずか約2メートル南東側に、高さ30メートルにもなるリニア高架橋が計画されています。秋山さんは訴えます。
 「最悪な生活環境になるのにも関わらず、ここ(高架橋)にかかる土地代と30年間分の日照補償だけで、『ここに住め。お家の方は買えません』というJR東海のお話でした。とても納得できる状況ではありません」
 今年6月には、走行試験が行われている山梨リニア実験線の高架橋を、夫婦で見に行ったといいます。
 「高架橋の下に立ったときの恐怖感は計り知れません。『ここに何十年も住まなければいけないんだね』って、夫婦で話をしましたが、帰りの車では2人とも黙ったままでした」
 さらに、JR東海の予測(冬至)で周辺の日照が1時間に満たなかったことから、「寒い時期に太陽の恵みをほとんど受けられない。耐えがたい苦しみが一生続く状況です」と述べ、交代勤務の夫が、騒音で不眠になる不安にも触れました。
 「リニアで、このような弊害をまとめたような宅地に一変する。一生ここに住まなければと考えるだけで、夜も寝付けません。人として最低限の平穏な日の当たる暮らしだけを願って今ここに立っています」
 秋山さんは裁判長に向かって毅然と述べました。
 原告代理人の梶山正三弁護士は「もともと正当な補償を求めてきた人たちが『工事を止めろ』に変わった。JR東海には正当な補償を求められないので、工事を止めてもらうしかない」と、提訴の目的を説明しました。
 続いて、「少しでも現地を見ていただきたい」と裁判官に求めました。訴えの棄却を求める答弁書を出したJR東海側は、法廷に姿を現しませんでした。
 各地で噴出する問題の背景には、リニアの悪影響にJR東海が真摯に向き合ってこなかった、という背景があります。
 「(リニア建設を)どんどん進めてもらいたいというのが、静岡県民全員の声」と述べた大村知事。ぜひ、現地を歩いてから、ものを言って欲しいものです。



vol.191 プレゼントコーナー

1- あなたの「大好きなおかず」教えて!
 これさえあれば大満足!そんなおかずって何?
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
 タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名
(第1希望・第2希望)
 ※AとDは編集室まで受け取りに来られる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、  家族構成

プレゼントご希望の方は

ハガキまたはe-mailで、上記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。
〆切:9月25日 当日消印有効。        Bをご希望の方は9月15日

宛先
〒504-0855 各務原市蘇原新栄町2-25
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。



  

A.ベビーマグちゃん  …2名様

こころ野農園様より

黒川で自然農を営む「こころ野農園」さんからのプレゼント。ピュアマグネシウムでつくる水素水で汚れと臭いを落とすと言われている洗剤を使わない洗濯用品です。マグちゃん1個で3kg以下の洗濯物が約300回ほどがご使用の目安です。
にらめっこ編集室でお受け取りください。

B. JAZZE!ご招待  …2名様

アートギャラリー是様より

落ち着いた雰囲気の会場で、ピアノとベースが奏でるジャズのシャワーに酔いしれる…そんな大人のひとときはいかが?
(会場での軽食は別途ご負担下さい)

C. CINEX 映画招待券  …ペア3組様

シネックス様より

映画館で鑑賞した作品は心に残る事が多い…そんなふうに語る人もいます。映画を見るための施設で、製作者のメッセージを真正面から受け取る、そう考えると納得できますね。招待券は柳ヶ瀬のシネックスでご利用いただけます。

D. ノリタケ Bone chinaカップ&ソーサー…2名様

にらめっこより

忙しい毎日だけど、時には飲み物をいただくひとときを。その時はお気に入りのカップでどうぞ。お一人一客のプレゼントです。柄の選択はこちらにお任せください。
にらめっこ編集室でお受け取りください。