vol.214 ソーラークッキング

ソーラークッキングの大きなポイントは2つ
①太陽光を集約すること→「光るもの」
②集めた太陽光を熱に変えること→「黒いもの」

まずは身近なものでつくってみよう!

太陽の光を集める①には、反射板や集光板となるものを使います。身近な素材として、レジャーシートの裏側や、車用のサンシェード、もしくは銀色の厚紙、アルミホイルを貼ったダンボール等々。②は、黒い鍋など、調理したい食材の周りを黒くしておくと、光が吸収されて熱に変わります。ダッチオーブンや南部鉄器のような黒くて鋳物の鉄鍋があればパーフェクト。ない場合も、市販の黒いアルミホイルを使って鍋や食材を包めば大丈夫。
さらに熱を効率よく通すためには、輻射熱(ふくしゃねつ)も重要です。たとえば鍋の内側まで黒い鋳物鍋なら、内側ではたらく輻射熱によって、食材の中心部まで早くしっかり火が通ります。そうした鍋がない場合は、ガラスやビニールなどで覆い、温められた周りの熱も逃さずに対流をつくり出すようにします。

いざ実践!

身近なアイテムを揃えて、太陽光がちょうどあたる位置を決めます。ソーラークッキングでつくる料理といえば、ゆで卵、焼き芋、焼きりんごなど。それとは別にオススメしたいのは、ソーラークッキングを日常的に、日々の暮らしに取り入れる方法です。それは、下ごしらえを任せること。
ただし手づくりソーラークッカーにはいくつか難点があります。
・食材に火が入るまでの時間を予想しにくい。
・ガス調理より時間が掛かる(ゆで卵で60分前後など)
・食材によって火の入り方が違うこともある
・調味料、特に油は使えない(液状の調味料に浸けながら煮込むなどは可能)。そこで、これを食材の準備、下ごしらえだと割り切ると難点は全て解決されるんです。

ソーラー「下ごしらえ」実例紹介

朝起きて天気を確認し、キッチンにある野菜をチェック。夏なら茄子やズッキーニ、玉ねぎや人参、水で戻した大豆なんかもソーラークッキングと相性がいい食材です。それぞれ黒アルミホイルで包んだり鍋に入れてソーラークッカーへセット。あとは普段通り、家事や仕事をしながら午前中を過ごします。
1〜2時間後、すっかり火の通った野菜を取り出したら、お昼に使う分を残して、あとは保存しておきましょう。ズッキーニを適度にスライスして、好きなソースと一緒に茹でた麺に絡めたら、もうお昼のパスタが完成です。
もう少し時間がある時は、各野菜を同じ位のサイズにカットしておけば、好きな時に色んなお料理に使えます。塩こしょうでラタトゥユ、ビネガーを加えてカポナータ風、バジルソースで軽く炒めてバジル炒め、チーズを乗っけてトースターで焼くのもお手軽です。
夕食の準備だってもちろん昼間のうちに保存しておいた野菜を活かせます。茄子をスライスしたらフライパンで軽く焼き上げて、生姜醤油を掛ける。茹でた後でダシ汁に浸けて冷やしておいた浸し豆を取り分ける。玉ねぎと人参を水と一緒に温めてお味噌を溶かす。あとはご飯をよそうだけです。

もっと簡単な“ソーラー下ごしらえ”ならこちらをぜひ。
お水を入れた鍋をソーラークッカーにセットして約1時間。沸騰前後まで熱したら、鍋ごと室内に移動させ、生卵を沈めて蓋をします。8分経過したら卵を取り出し、水で冷やせばトロトロの温泉卵が完成です。
メリットを強調したくなる
・下ごしらえが一気に済んで自炊が楽になる
・太陽に任せてる間に仕事や用事ができる
・ガスの火を使う時間が短くて済む(夏場は特に助かる)
・素材の味が引き出されるようにおいしい(と感じる)

じっくりじわじわと加熱されるソーラークッキングなら、時間の感覚もおおらかになってくるから不思議です。慣れたらきっと、よく晴れた日に「何か焼かなきゃもったいない!」と感じてしまうかも。                   参:Greenz

 

干し野菜のきほん

干し野菜とは切った野菜を太陽に当てて干したもの。干し野菜のきほんは「野菜を洗う」→「水気をふく」→「切る」→「風通しがよく日の当たる場所に干す」の工程のみ。朝から夕方まで天日干ししておけば半生タイプの干し野菜が完成。乾物のようにカラカラに干すのはもう少し時間がかかりますが、半生タイプの干し野菜なら半日もあればOKなものもあるのです。
干し野菜は、栄養価が増し手頃な価格で買える旬の野菜を長期保存して、最後までおいしく食べる昔ながらの知恵から生まれたものです。買ったのに捨ててしまう…というもったいないことは止めにして、買ったらおいしく使い切る干し野菜生活をはじめてみませんか。

干し野菜のメリット

野菜本来の旨味を太陽と風の力を借りて中にぎゅーっと閉じ込める干し野菜は、あれやこれやと調味料を足さなくても出汁が出て薄味でもとってもおいしいんです。また、料理のレパートリーが少なくて毎日の献立に頭を悩ませている方にもおすすめ。同じ調理法でも干し野菜をつかえば食感や風味が異なり新鮮な一品が完成。 乾燥させることで実(み)はもちろん皮も葉っぱも丸ごと使い切れる保存食をつくることができます。冷蔵庫に残っている野菜を干して、冷凍保存も可能です。

干し野菜初心者さんはこれを干そう

まずは「きのこ・かぼちゃ・大根・にんじん・さつまいも」など、水分の少ない野菜から。大切なポイントは干し野菜の大敵、湿気。水分が少ない野菜でも野菜を洗った後や切った後にキッチンペーパーなどでしっかり水気を拭かないとカビの原因になりかねませんのでここは丁寧に処理しましょう。

向いている野菜、向いてない野菜

干し野菜の代表といえば、にんじん・大根・蓮根などの根菜類、ピーマン・ナス・オクラ・かぼちゃなども干し野菜向き。干すと野菜特有の青臭さが消えるだけでなくピーマンは苦みを感じにくくなるため、苦手なお子さんもペロリと   食べてくれるはず。また、オクラは干してもネバネバが残り、歯ごたえ抜群の食感を楽しめます。しょうが・にんにく・ねぎなどの少しだけ使いたい薬味も、干し野菜にしておくと使いたい分だけをさっと使うことができ重宝します。
逆に干し野菜に向かないのは水分が多い野菜ですが、トマトは種を取り除き水分をしっかり拭き取ることでおいしい干し野菜にすることができます。また油分が多いアボカド、かいわれ大根など細い野菜は干し野菜には不向きな野菜と言えます。

保存方法と賞味期限は?

乾燥具合によって保存方法、保存期間が異なります。カラカラになるまで干した野菜は密閉瓶や密閉袋などに乾燥剤を入れ、直射日光と湿気を避ければ長期間常温での保存が可能。 半生タイプは袋か保存容器に入れて冷蔵庫に入れておけば、素材にもよりますが3~4日程度、水分が多い場合はキッチンペーパーに包み、2日に1度交換するとより長持ちします。すぐに使わない時はカビの発生を防ぐためにも冷凍保存がおすすめ。かさが減ってスマートに保存できる干し野菜のストックはあと一品欲しい時や忙しい朝のお味噌汁づくり、キャンプごはんにも活躍しますよ。         参:PROKITCHEN

 

 

 

 





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