vol.211 菌ちゃん野菜応援団vol.32

腸活!菌ちゃんをたくさんお腹に入れよう(^^)/ その2

前号に引き続き、今号では菌ちゃんがお腹の中でうまく発酵してくれるためにどのようなものをどのように食べたらいいのかな、というお話です。
これはもう、とってもシンプル。「身体が食べてうれしいものを食べて、消化吸収できるような身体づくりをする」ここが基本なんです。言ってしまえば身体の中の菌ちゃんが増えるようなものを務めて食べるようにして、嫌がるものは少し控えめに。そして次に食べたものが消化吸収できる身体づくりをする、ということなんですね。
では、菌ちゃんが喜ぶ食べ物とは何でしょうか。
日本に住む私たちは日本の土壌に合っている菌を好む傾向があります。日本の土壌、気候に合っている菌は、日本に昔から存在し、日本人が昔から食べてきた食べ物や菌。つまり四季折々目にする旬のものが一番ということですね。菌の代表的なものは「糀」です。糀はお米につくカビの一種なのですが、日本固有の菌で日本でしかうまく育たないんです。なので「国菌」に認められているんですよ。
その糀で作ったものには「味噌」「しょうゆ」「みりん」「酒」などという日本を代表する調味料がありますね。昔ながらの製法で作られた調味料とお出汁を使った和食を日々身体に入れることで私たちのお腹はぐんぐんと元気になっていきます。最近では「塩糀」「甘酒」などもメジャーになってきていますね。それらを食事の中に組み込んで日々少しづつ身体に取り入れていくと、ウイルスや腐敗菌に負けない強い身体になっていきますよ!
発酵食品というとヨーグルトやチーズなどもありますが、乳製品は日本人の2割くらいの人はお腹に合わないという統計も出ていますので、健康のために無理をして食べるものではなく、嗜好品としてとらえていただけるといいのかな、と思っています。また、日本人の腸に合うのは動物性ではなく植物性の菌ともいわれていますので、そういう視点からも「糀」由来の菌は身体に負担がなく取り込めますね。
まずは「お腹が喜ぶものを食べる」ここはお判りいただけたかなと思います。

糀菌のほかには代表的な有用菌に乳酸菌や酵母菌がいます。乳酸菌はヨーグルト、キムチ、たくあん、白菜漬。酵母菌はパンやスパークリングワインなどが有名。これらも全て菌の働きで美味しくなる食べ物なんです。
冷蔵庫や防腐剤がなかったその昔、人は菌ちゃんと仲良しだったんですよね。特に高温多湿でものが腐りやすい気候の日本では、微生物を使って食べ物を保存する技術は先人の卓越した知恵と自然への畏敬の念がなせる技と言えるのかもしれませんね。

 

塩こうじは市販でもありますが作るのも簡単!
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
糀-200g 塩-35グラム 水-ひたひた
糀はばらばらにほぐす。糀と塩をよく混ぜ合わせて「糀を起こす」。水をひたひたになるまで入れて、しばらく置く。糀の乾燥具合によって吸収率が違うので、あまりにも減るようなら水を足す。 常温で4~5日、毎日清潔なスプーンなどでかきまぜて糀がやわらかくなるまで発酵させる。
出来上がった後は冷蔵庫で保存。
鶏肉などにまぶして焼くととてもおいしいよ。

 

次回は「身体が苦手なものを控える」ここをお伝えしようと思います。