vol.205 熱中人Syowさん

その人の魅力を引き出す 本当にやりたいことを実現

ファッション ライフ スタイリスト
 Syowさん(岐阜市在住)

スタイリストといえば、テレビや舞台、雑誌など、華やかな業界で活躍しているかっこいいイメージや、センスが必要な仕事だという認識を持っている方は多いのではないでしょうか。今回は、ファッションコーディネートを一般の方を対象としたスタイリストの仕事をしているSyowさんをご紹介します。

東京でアパレル関係の仕事に就き、ファッションコーディネートの技術を身につけた。しかし、なぜか面白く感じられない。「どうせ人をコーディネートするなら、その人を真から輝くようにしたい」と思い、活動の拠点を岐阜に戻し独立した。「ファッション ライフ スタイリスト」という言葉をその時につくり、自分の肩書きにした。
「ファッションは、文字通り『服装とか服飾』を意味します。その中には髪型やメイクなども含まれます。ライフは人生そのものですが、ファッションを通してその人の人生に躍動感を感じられるような提案を仕事にしたいと思ったのです」。

雇われて働けば、収入は安定する。だけど、自分が本当にやりたいことをしたかった。だから、やりたいことを選んだ。そう語るSyowさんの眼が光る。
「岐阜って面白いところですね。僕はSNSもやらないし、テレビも見ない。でも、人とめぐり会うことが多く楽しく生活しています。お客さんは自然にめぐってくるというか、営業活動はしてないんですよ」
「実は、東京にいた時にネット発信はやめたんです。顔が見えない中ではいいなと思える繋がりや発展がなかったから。ネットをやめて直接会って仕事を始めたらいろんな繋がりができました。類は友をよぶ的なものかな、すごく楽。自然体でものごとが進んで行くんですね」
「その人の向上心・本気がなければ今以上にならないんです。やり方は千差万別で、特に決まっていません」。
見た目だけ変わろうとする人も多いが、本気で人生を変えたいと自分にゆだねてくれると提案もしやすい。
「自分が変わることに最初はみなさん抵抗感があるようです。まずは服を変えるだけで表情や雰囲気が変わっていくんです。できれば1年、2年、3年と長く関わることができたら、伝えたいこともしっかりとお伝えできると思っています」。
服を選ぶ基準を値段やブランドという人がいる。できれば素材、縫製などのクオリティと、それに見合う価格で選んでほしい。そこそこの価格でこれだったらいい、というもの、等身大でつきあっていけるものを基準にするといいと話す。そんな服の情報に興味のある人は向上心がある人だという。服を買う時は必ず試着するように伝えてもいる。手に取った感触と、実際にまとった時に違和感が生じることもあるからだ。

過去にモデルの仕事もこなしてきたSyowさん。
写真は、先日行われたポートレート撮影会にて。

「何を選ぶにしても物の本質を見て選んでほしい。ブランドだから、流行っているから、注目されたいから、というのはちょっと歪んでいると思います」と厳しい目つきになった。
どこにお金をかけるのか、まず見栄を取り外すこと。見栄にお金かけることをやめれば、人生が楽になる。
クライアントは、40〜60代の人生をある程度生きて来て、これからの人生を楽しみたいと思っている方々。関わる期間が長ければ長い程、みんな見違えるように変わっていくんだとか。その方々から「周りの人たちから褒められるんです」という声を聞く。こういう人たちから口コミで広がり、依頼されて自分の仕事が成り立つ。
「外から変えて行くのは簡単ですが、僕が関わったことがきっかけとなり、その人の人生が輝いていくのが実感として感じられた時、この仕事をしていてよかったなと思います」。

Syow○しょう プロフィール 岐阜出身。東京で大手アパレル企業に勤務。販売、商品管理を経てフリーへ転身。現在は国内から全世界を舞台にフリースタイリストとして活動中!





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