うまくいっていることに集中する
米国で最も有名なコーチであるアンソニー・ロビンズ氏によると、幸福であるか不幸であるかは、何に意識を集中するかにより決まるそうです。私たちはつい、うまくいっていないことにとらわれ、沈んでしまいがちですが、うまくいっていることに集中するという方法もあるのです。氏が推奨する簡単なワークをご紹介しましょう。①どんな小さなことでもいいので「人生でうまくいっていること」を5つあげます。②毎日、その5つを思い出します。③すると・・・数日以内に、人生がすてきなものに感じられるようになる、というものです。お金も要りませんので(笑)、ぜひチャレンジください!こころが変わると世界が変わるといいます。意外と、こうした小さなことから、まちは変わっていくのかもしれませんね。
「多様・小ぶり・分散」
ある雑誌に「わが日本復興計画」という識者からのメッセージ集がありました。同志社大学の浜矩子教授は3・11以後、「多様」と「小ぶり」と「分散」が経済社会の道標とされています。「多様、小ぶり、分散」。すてきなキーワードだと思います。この世にはよいキーワードがいっぱいありますね。いいものが埋もれず、活かされていく。よいものは伝えられ、ひろがり、深められ、応用されていく社会になればと思います。「多様、小ぶり、分散」はいろいろな分野にも応用できる考え方だと思います。生命誌研究館の中村桂子館長はかつて、「分」と「志」という2つのキーワードで日本や日本人のあるべき姿、未来を表現されていました。いまも影響を受けている考え方です。「分(ぶん)」ということばはずいぶん使われなくなっていますが、別なことばでいえば、「身のほど」「身の丈」といった感じでしょうか。限りある資源をわきまえ、自世代だけで浪費、独占せず、将来世代とも分かち合っていきたいですね。次世代に大きな大きな負の遺産を残してしまった日本ですが、たとえ小さくともそれぞれの地から希望の芽を生み育てていきましょう。
※半農半Xとは・・・半農は環境問題、半Xは天職問題(どう生きるか)を背景とする。持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方。ex.半農半漁、半農半大工、半農半看護師、半農半カフェ、半農半絵描き、半農半歌手、半農半鍼灸師、半農半カメラマンなどなど。
塩見直紀(しおみなおき)半農半X研究所代表
1965年、京都府綾部市生まれ。20年前から「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱。半農半X本は中国語訳され、台湾、中国にもひろがる。著書に『半農半Xという生き方 実践編』など。