vol.201 アウトドア特集

 今後子育てをする人、まだ子どもが12歳になっていない人、また大人になっていても経験をしていないことがあれば「50のこと」を今からでもぜひトライしてみてはいかが?
 私が子どもだった頃を振り返ってみると、楽しかった記憶は外で遊んだ記憶ばかり。稲刈りが終わった田んぼ一面に咲くレンゲの花の絨毯で鬼ごっこしたこと、ハザかけの藁でかくれんぼしたこと、空き地に段ボールで隠れ家をつくったこと、防空壕と思わ
しき洞穴にロウソクを持って潜入したこと、しろつめ草のネックレスなら今でもつくり方を覚えていること…などなど。皆さんはいかがですか?

「冒険する」
 ①-木登りをする ②-ものすごく大きい丘を転げ落ちる ③-自然の中でキャンプをする ④-ほら穴をつくる ⑤-水切り遊びをする ※水面に向けて平たい石を投げる遊び(石切り)⑥-雨の中を走り回る ⑦-凧あげをする ⑧-網で魚を捕まえる ⑨-りんごを木からもいで食べる ⑩-どんぐりで遊ぶ。 
「冒険する」から始まり「発見する」「観察する」「追跡する」「探検する」などそれぞれのカテゴリーには10個の「しておくこと」があり、全部で50個あります。
 「手紙を書いて送ること」や「ねころがって星を見よう」など簡単にできることから「夜の自然を散策する」「植えて、育てて、食べる」など大人と一緒にするような項目もあります。 「目かくしをして街を歩こう」なんかはちょっと心配ですし、「廃墟を探検してみよう」はちょっと勇気がいりますね。詳しくは『Last Child in the Woods: Saving Our Children from Nature-Deficit Disorder』(邦訳:『あなたの 子どもに自然が足りない』)という本を参照してみてください。「自然とほとんど意味のある接触がなく育った現代の子どもたちは身体的・精神的な問題を抱えやすい」と警笛を鳴らした本。(英国ナショナル・トラスト総監)

 本紙175号の特集「自然、足りていますか?」でも述べていますが、自然の中の一部である私たちは元々、自然の中にある音や季節感、雲や風、星の動き、朝昼夜の生活リズムなどを感覚的にとらえて生活してきました。それが特に都心部ではビルに囲まれ、土や木は慰め程度に存在するだけで、日常的に本当の自然に触れる機会が異常に少ないのが現状です。また子ども達は自然の中で遊ぶことが少なく、自宅でのゲームなどにいそしんで、むしろ外で遊ぶ事が危険視されている風潮さえあります。その都会的な生活が、遺伝子レベルに大きな影響や違和感を与えているといわれているのです。これは「自然欠乏症候群」と呼ばれ、心身に影響を与えています。

 視界に入ってくる自然をのんびりと見つめ、木々や土などのにおいを鼻から深く吸い込んでは吐き出してください。そして、街中に溢れる電子音やスピーカーから発せられる音ではなく、全方位から聞こえてくる草木のざわめき、鳥のさえずり、虫の音、川のせせらぎといった自然の音に耳を傾けてください。
 また、木に抱きついたり、優しく触れたり、葉をなでてみたり、自分の家族に接するように自然に触れることも大切です。さらに、その土地で採れるキノコや果実などをふんだんに使っているレストランや市場に立ち寄り、味覚にもアプローチしてみると一層楽しみが広がると思います。五感をフルに使う!それを意識して森林浴に臨んでみると良いかもしれません。
 全国的に暖かな陽気の日が増えてきました。寒さで縮こまった体や心をほぐしてあげるためにも、森林浴に行ってみてはいかがでしょうか。

 だ・か・ら・!外遊びのススメ。

 前述した「12歳までにしておくべき50のこと」を1から順に達成するのもいいし、自然の中に身をおくだけてもいい。自転車に乗ってちょっと遠出してもいいし、キャンプで野外観察をしてもいい。今回のおススメは、星座観測とキャンプファイヤー。星座なんて皆目見当もつかないという人も多いかもしれませんがご心配なく。星座早見表をかざすだけでわかるし、スマホを持っている方なら天文系のスマホアプリで解決。スマホを夜空に向けるだけで星座の名前がわかるアプリを始め、昔懐かしの「星座早見盤」を再現したアプリや、星空の撮影もこなせる夜間撮影カメラアプリなど、星空を見るのがますます楽しくなる逸品アプリがあります。便利なものはいくつもありますが、せっかくアウトドアライフを楽しむために、出かけてきたのであればここはひとつ、アナログで!
 星座早見表で夜空を眺めながら、星座当てゲームをしてみてはいかがでしょうか?





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