芸術がもたらす魔法
創造力がもたらす力を、肌をとおして感じたことはありますか?先月、Creative Flow というワークショップを主催したときのことについて今回は書きたいと思います。
このワークショップの意図は、創造する力はだれでも持っていて、だれでもアクセスできる。その力にアクセスする方法を共有することで、創造力の流れに乗る、というもの。
インストラクターとともに、フリーダイビングとヨガの呼吸法を交え、まず精神を整える。科学的にいえば脳波のバランスを整える。そして、<私は絵が下手だ。絵が描けない。>という思い込みがちな自制心を外す。恐怖心と自己否定を外すことで、安心感が生まれ、気が流れ出します。
何かを描こうではなく、意識を鉛筆と筆にもっていくことで、感覚的に描いてみる。少しずつその感覚に慣れてくると、だんだん描きたいものが潜在意識から出てきて、創造力の流れに乗って描きだしていく。最後のシェアリングサークルで、それぞれが体験したことを共有する。
シェアリングサークルで参加者の体験を聞いていて感じたことは、流れに乗ったらすごく自由に感じられることや、たのしむことができた、ということだった。
自己否定や自分には無理という判断は自分自身の内側でしかおこっていないことに気づいたり、恐怖心や期待は自分が自分に対して作りだしている。ということに気づきます。
規制ばかりで、窮屈な世間や環境にいても、この創造力という力の自由さ、楽しさ、美しさ、自分自身とのつながりの仕方の方法を知っていれば、自由という広い空間を内側に感じることができる。これは私たちが生まれながらにして持っている能力なのですね。それを感じさせてくれるキッカケががまさに芸術であると私は思っています。