vol.200 半農半X  最終回

希望の種をまこう

 コロナ禍で大変な2020年でしたが、それでもどこか希望の芽を探したい。いつものように年末、「この1年の自分の出来事10」を振り返っていました。いくつか紹介すると、①新潟で3年に1度開催される「大地の芸術祭」作品公募に初応募②台湾と日本をつないでのフォーラムでオンライン初講演③中台韓日をつないでのオンライン東アジア地球村イベントで半農半Xトークに出演、といった感じです。今年の10個のリストアップを終えていた12月末、メールが届きました。ベトナムの出版社より、『半農半Xという生き方【決定版】』(ちくま文庫)を翻訳出版したいというオファーです。拙著が出たのは2003年のこと。半農半Xという種が入ったボトルレターが遠い国に流れ着いたって感じでしょうか。世界に半農半Xの仲間ができるって、とてもうれしいことですね。
 2014年4月、名古屋でおこなわれた「豊森なりわい塾」開講講座に講師として呼ばれました。テーマは「これからの社会のカタチ~シアワセをどこに求めるか」です。この場で「にらめっこ」の三上さんとお出会いをしたことがきっかけで、連載をさせていただくことになりました。「そろそろおいとまをしないと」と思っていたとき、200号のタイミングであることを知り、これを機に紙面も変わるかもと思い、失礼を申し出させていただきました。三上さん、にらめっこ読者のみなさま、いままでありがとうございました。拙い文を読んでくださり、感謝申し上げます。それにしても200号ってすばらしいですね。この間のご努力に、スタッフのみなさんの尊いエックスに、敬意を表する次第です。(半農半X研究所・塩見直紀)

 塩見さん、長い間、連載を心よくお引き受けくださり、本当にありがとうございました。思えば、7年前の講座を聞いて、この思想(もはや半農半Xは思想です、私の中では)を広めたい、知ってもらいたいと思う一心で、塩見さんに駆け寄って連載のお願いをしました。あれから早7年。にらめっこは200号を迎えました。今後は、塩見さんのご活躍をこころより応援させていただきます。  (三上)


塩見直紀(しおみなおき)半農半X研究所代表
1965年、京都府綾部市生まれ。20年前から「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱。半農半X本は翻訳されて、台湾、中国、韓国にもひろがる。著書に『半農半Xという生き方 実践編』など。

※半農半Xとは・・・半農は環境問題、半Xは天職問題(どう生きるか)を背景と する。持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方。ex.半農半漁、半農半大工、半農半看護師、半農半カフェ、 半農半絵描き、半農半歌手、半農半鍼灸師、半農半カメラマンなどなど。





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創刊:1987年
発行日:偶数月の第4月曜日
発行部数:22,000部

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