【Vol.167】マザーグース

はじめまして

家族との関係がうきぼりに・・・
今回は「食卓」をテーマに動的家族画(※)という方法を使って家族との関係をみたり、自分と向き合ってみました。

参加ママそれぞれ特徴のある絵が描きあがりました。動的家族画には、無意識のうちに描いた本人の家族との関係やその時の心理状態が表れます。子どもの食事の仕方にモヤモヤをもっているママの絵にはモヤモヤが、子どもの好き嫌いと向き合い中のママの絵にはその葛藤が表れていました。今回の参加者には日常の食卓の中で、なんらかのストレスを抱えているママが多い事が判明!それを見た参加ママたちの間からは「食事って、楽しいもののはずだよねえ」という声も。
ストレスを感じながらの食事はしんどいですね。幸せな楽しい食卓にするには、まず自分が幸せ、楽しい、と感じる事が大切。でも、自分にとっての幸せって?
ということで、次のワークショップに取り組みました。
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①「幸せ」からイメージするものを書き出してみよう!
【出て来た言葉】ハート・子ども・笑顔・ケーキ・おにぎりとみそ汁・晴れ・誰かが自分の為に作ってくれたご飯・寝る・食べる・動く・旦那が元気・海・コーヒー・天然酵母パンなど
②「私あと○○があると、もっと幸せです」の○○ってなに?
【出て来た言葉】唐揚げ5kg・私の時間・ぬか漬け・ケーキ・友達・パン・ミシン・畑・味噌汁・習いごと、など。
①と②をそれぞれ一枚の紙にみんなで書き出しました。具体的に書く事で、自分の中の「幸せ」が明確になりました。お互いの幸せのイメージを共有し、みんなで意見交換をしました。
<シェア会>
・イメージした幸せの中に「食べ物」、しかも「お母さんが作った」というものがいっぱいあったね。
・動物とは違い、人は命を繋ぐため  だけに食事をするんじゃないもんね。
・自分が子どもの好き嫌いを直すことばかりに意識がいってたことがわかりました。これからは楽しい食卓に意識 を向けてみます。
・私も今までは食べるためだけの食事だったかな。団らんとなるよう、自分にできることからやってみます。
※動的家族画法(Kinetic Family Drawing)
家族の状態を知る方法で、【動的家族画法】と言うのがあります。 画用紙に、『あなたの家族のそれぞれ何かしている絵を書いてください』とテーマを出します。家族を描くとき、人は家族の状態をイメージして絵にする傾向があります。 家族のつながりが薄いと、各々の距離は離れてまったく別々の行動をしていたりします。 逆に、団らんした家族だと一家団欒の暖かい食事風景を描いたりします。 家族のイメージは色彩にも影響を及ぼします。 絵の中の自分の立ち位置にも意味があります。自分で家族の絵を描き、自分の家族に対するイメージを自己診断するのもおもしろいでしょう。
専門家は、描いた絵をふまえて簡単な質問もして参考にします。

食卓で愛を伝えたい

「人は食卓で愛を感じる」と言った人がいます。それはママ達が今回書き出した幸せのイメージの中に食べ物が多かったことからもうなずけます。
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料理は食材の命と作った人の命(時間)を和えてできあがります。家族で食卓を囲み、お母さんの手づくり料理をいただくことに愛を感じるのも当然のことかもしれません。
 でも、お母さんも何かと忙しい日々、たまには出来合いのものを買う日もあるでしょう。ただ、そんな時にはせめて、パックごとテーブルに並べるのではなく、「今日は作る時間がなくてごめんね。これを食べてね。」とパックからおかずを出してお皿に並べ、ご飯はお茶碗に、お箸はそれぞれのお箸を用意しませんか。ちょっとした気配りで、家族の食卓の雰囲気は変わります。
 食卓はお母さんが家族に「大好き・愛している・大切」を伝えやすい絶好の場所。健康のためにこれを食べなきゃ、といった情報や、食事のマナーも大切だけれど、「誰と、どんな雰囲気で食べるのか?」ということもちょっと意識してみませんか?愛を感じる食卓に向けてぜひ!
 (渡邊雅美 健康管理士・食育アドバイザー、マザーグース代表)

食事中に大切にしたいママの心得3

(1)子どもと一緒に食卓につく
(2)完食させることを目指さない
(3)会話をしながら食事を楽しむ
 どんなにおいしい料理でも、家族でワイワイ食べる食事に勝るものはありません。お母さんは忙しいでしょうが、食事の時間だけは腰を落ち着かせて、子どもと一緒に食卓につきましょう。それと、子どもにバランスよく栄養をとらせたいがために、献立にこだわりすぎたり、完食させることを目指さないことも大切。思いが強すぎると、つい子どもに「食べなさい!」と強制してしまい、食卓の雰囲気が悪くなります。子どもが「家族っていいな」「ごはんって楽しいな」という気持ちを、おなかいっぱい味わえるようにしましょう。   
(室田洋子 聖徳大学〈前〉教授・兼任講師・PHPのびのび子育てより)

人は愛されて人になる

寂しい思いを抱える子どもに共通しているのは、生きる基本であるはずの「食」がおざなりになっているということです。
 例えば、お母さんが子どもに「自分の体を傷つけるようなことはしてはだめよ」といくら口で伝えようとも、食卓に並ぶのが冷凍食品やインスタント食品だったなら、〈自分は大切にされていない〉と子どもは感じ取ります。朝食を食べなかったり、一人でご飯を食べたり、毎日、コンビニ弁当だったり…。こんな食生活では、子どもたちの健全な心と体がはぐくまれるはずがありません。
 お母さんが手抜きをする理由として、「共働きで忙しいから」と言う人がいます。でも、果たしてそうでしょうか。「食」を放棄するほどの忙しさって、どんな忙しさでしょう。もしかしたら、「面倒くさい」を「忙しい」にすりかえているだけではないでしょうか。
 ひと昔前のお母さんは、今よりももっと忙しかったと思います。それでも、当たり前のように、梅干やぬか漬けを作ったり、皆で食卓を囲み、子どもにお手伝いをさせたり、子守唄を歌い、寝かしつけたりしていました。食をはじめ、「豊かさ」が子どもたちの心をはぐくむんですね。ですから、どれだけ親の自覚に立てるか、だと思います。生きることを大切にすれば、食が大切になります。生きることは食べること、食べることは生きることにほかならないのです。
 「幸せな食卓」とは、食事を大切にする食卓です。一緒に食べる人がいる食卓です。食事の時間が楽しくてたまらない食卓です。お母さんが家族のために作った料理が並ぶ食卓です。たかが食卓、されど食卓なのです。子どもの心の豊かさは、食卓で決まるといっても過言ではありません。
   (内田 美智子さん (助産師) 生き方つながるコミュニティこころーたすより)
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参加ご希望される方はマザーグースまで
mail:gifu-bentounohi@infoseek.jp
ブログhttp://ameblo.jp/gifu-mothergoose/
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