vol.199 ここいく日記 リレートーク

性教育団体「ここいく」
10周年記念イベントを終えて

「ありがとう ありがとう 生まれてきてくれてありがとう ~♪ありのまま ありのままあなたはあなたのままでいい ~」

 私たちが大切にしてきたメッセージが、岡田健太郎さん(写真上)の優しい歌声とピアノの演奏とともに会場に広がり、ここいく10周年イベントは始まりました(^^♪

 今回のイベントは、私たちがこだわり続け大切にしてきた、それぞれの年齢に合わせた「いのちの授業」ではなく、幅広い年代の多くの人に「性教育とは?」を知ってもらうこと。そして、「性教育って大切だなぁ」と思ってもらうことを目指しました。
 当日は、今まで授業を積み重ねてきたここいくメンバーの底力とチームワーク、健太郎さんの歌とピアノ、山本文子先生の心に響くメッセージ、皆で作り上げてきたイベントに対する愛やエネルギーみたいなものが相乗効果を生み、本来の私たちの力以上のものを届けることができたと思います。イベントに関わっていただけた全ての方に感謝します。

 15年前、私は「息子に性のことを伝えたい!」と思っている一人の母親でした。
大切なわが子に、生きる術として小さいうちから「性」のことや「身体」の仕組みをちゃんと教えたい!そう思っていました。
でも、小さなわが子にどんな言葉でどんな風に、何から話せばいいのか?その方法がわからなかった。
 その頃、各務原子ども劇場の「いのちの授業」を知り会員になりました。ここでは、会員のお母さんたちの誰かが「こんなことやりたい!」と言うと、そのことに賛同する人が集まって、それを形にしていくことが日々の活動の中で当たり前に行われていました。そんな中で、必然的に性教育に興味があるお母さんたちが集まり「いのちの授業」の活動が始まりました。
 最初は「自分の息子に」としか思っていなかった私の気持ちが、子ども劇場で仲間と出会えたことで、「多くの子ども達に伝えたい」に変化し、「仲間と一緒にやっていく!」という道が開けました。そして、恩師 坪内先生との出会い。
 先生は、私たちの授業の軸でもある「あなたはあなたのままでいい」をいつも体現され、私たちのありのままを受け止め、やりたい気持ちを尊重し、見守ってくれたから今の私たちがあります。
 人は、大きな愛に包まれ、自分の思いやあり方そのままを受け止めてもらえれば、ありのままの自分を生きられ、自分の持てる力を存分に発揮し成長していけると思うのです。
10周年のイベントの感想で、
 「こんなに大きな愛を受け取ったステージは初めてです。何か大きな愛に包まれている感じ。受け入れてくださる安心感が、私が感じる大きな愛かもしれないです。今日のステージは、私のことをこんなにも受け入れてくださる人がいるって安心感があったのかもしれません。」そして、「帰宅してから、日々生活していて色々なことがなぜか受け入れられるようになってきている自分がいる。自分の中の偏見やこだわりを少しずつ認識してそうじゃないことを良いじゃないかと思えるようになってきている。」とも書いています。
 これを読んで涙が止まらなかった。この方が感じ受け取ったことは、私たちがこの10年で、恩師からありのままを受け入れてもらえたことや、性教育を学び生き方や考えが変わり、自分らしく生きられるようになったことと同じだと感じました。
 10年かけて恩師から頂いた大切なもの、学び考え続けることで身についてきたことと同じようなことを、私たちはこの方に届けることができた嬉しさと、私たちが大切していることをここまで受け取ってもらえたことが何よりも嬉しかったのです。参加された方々の心に何かしらのきっかけや光を灯せたとしたらこれ以上の喜びはありません。
 今回のイベントに参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。そして、ご縁をいただけた全ての皆さまに感謝いたします。

担当:ここいくメンバー・中村暁子でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)






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