vol.199 トンガからこんにちは! 連載-5

国際協力の第一歩とは!?

トンガくらいグローバル社会を素直に楽しんでいる国は他にあるだろうか?トンガ人と話していると、そんな風に思えるくらい、色々な国の人との関わりを楽しんでいるように見えます。そして、そんな風にできるのは、トンガが豊かで、「トンガ王国」という国が大好き!という自信からくるのかと思います。

トンガ人にとってオーストラリアやニュージーランドに出稼ぎに行き、家族を養うことが当たり前のようになってます。家族の中で働いていない人がいても、関係ありません。トンガ人は家族がとっても大切。だから、家族の中で何人かがお金を稼いで、何人かが畑で作物を育てます。お金を稼ぐ方法の一つとして、果物収穫などの出稼ぎがあるんです。そうやって、お隣に大きな国が人材を必要としていて、お金がしっかりもらえるという立地状況はとっても貴重な環境だと思います。トンガ自体に産業がなくてもトンガ人の生活が成り立って居る理由の一つです。 家族の中で働いていない人がいても、関係ありません。お金を稼ぐ方法としては、伝統工芸品の販売やオーストラリアやニュージーランドへの出稼ぎがあります。お金を稼げる人が家族を養うことが当たり前のようになってます。近くの先進国が人材を必要としていて、お金が必要になれば稼ぎに行けるということは、トンガ自体に産業がなくてもトンガ人の生活が成り立っている理由の一つです。そのまま住み着いて、お金を家族に送り続けることもよくあるようです。トンガ人にとってオーストラリアやニュージーランドに出稼ぎに行き、家族を養うことが当たり前のようになってます。家族の中で働いていない人がいても、関係ありません。トンガ人は家族がとっても大切。だから、家族の中で何人かがお金を稼いで、何人かが畑で作物を育てます。お金を稼ぐ方法の一つとして、果物収穫などの出稼ぎがあるんです。そうやって、お隣に大きな国が人材を必要としていて、お金がしっかりもらえるという立地状況はとっても貴重な環境だと思います。トンガ自体に産業がなくてもトンガ人の生活が成り立って居る理由の一つです。

Falekoloa (ファレコロア) というコンビニのような店が国中にあるのですが、その多くは中国人経営。トンガ人には「中国人て本当に働き者!朝6時から夜9時くらいまでお店を開けてるなんて、トンガ人はそんなに一生懸命働けない!!だからみーんな中国人経営に変わっちゃった。私たち、商売は苦手みたい。」と大きな声で笑って説明されました。

 それから、中国はトンガ輸出用に安い缶詰を作って販売したり、広大な果物畑を開墾・果物供給したりしていて、トンガ社会に深く関わっています。個人的には中国製品への質が好きになれなかったけれど、「もの」がないトンガでは、そんな中国製品が貴重な存在だということには変わりありません。

さて、トンガで活動していた青年海外協力隊とトンガ人の関わりは、文化度の高い技術移転が多いように思います。そろばん教師、日本語講師、コミュニティ開発(糖尿病やがんなどの非感染症対策)、音楽や美術教師です。トンガが豊かな国であるということへの表れだと思います。そろばんに関しては3年生から5年生まで毎朝10分間のそろばんタイムがあります。面白いのは、そろばんができるようになっても、日本語ができるようになっても、大手の日系企業があるわけではないから、仕事につながることがほとんどない事です。

だからこそ、日本人でもやらないそろばんを毎日弾いていると思うだけで、なんだか嬉しくなります。だって、「毎日〇〇をやる」とか「毎週必ず〇〇をやろう」なんてトンガ人は絶対思いつかないことを知っているから。日本人の行動特性や習慣まで体験するって、相手のことを知る上で、同じ言語を交じり合わせるよりも大切なことのように思います。元々は、王様が日本の天皇家と親交が深かったから始まったことのようですが、「分かち合う」時の姿勢を見せてもらったように感じています。

トンガ人の誇りの高さや伝統を今でもしっかり受け継いでいる姿をいつも見ていたから浮かび上がる疑問。その答えをトンガ人に聞いても「そんなの考えたことないよ」とケタケタと笑われそうですが、私は、トンガ人として揺らがないものがあるからこそ取れる態度なんだと思います。
私が、YouTubeでみたズンバをやっても、笑われるだけだったのに、トンガの曲に合わせて「芋掘り」「果物狩り」「素潜り」「魚釣り」「ココナッツ投げ」、、、とトンガの生活の様子をダンスで繋げると、とっても喜んで何回も何回も踊っていました。その体力といったら、、、。

トンガ人が大好きな言葉「’ofa atu(オファ アトゥ)」(相手を思いやったり、お別れをいう時に使う言葉)が日本人にも灯ったらいいな。そんな温かな国が世界中で増えて、もっと相互にありがとうって言い合える協力が生まれていって欲しいなと思います。


加藤美希(かとうみき)農的暮らしに落ち着きたいと思いつつ、ついつい旅人人生を送っている管理栄養士です。旅するうちに、「伝統料理と健康の秘 密」が人生の研究課題に。今回のミッションはトンガで蔓延する肥満や生活習慣病の改善。伝統料理の推進と学校菜園を通して、将来トンガの人々が世界に有す る健康大国になることを願って日々奮闘中です。





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