岐阜市を中心に、飲食店のHACCP(ハサップ)に対応する衛生管理指導のコンサルティングに取り組む野崎利晃さん(メディカルサロンM経営、学校薬剤師、薬剤師)に、家庭で気をつけるポイントを伺いました。
とにかく乾燥!生乾きは一番のNG
・台所ではまな板が一番危険です。切り痕に雑菌が繁殖しやすいから。使用後は水分をしっかり拭き取り、できれば日光(紫外線は殺菌力抜群)にあてて乾燥させましょう。
・台ふきは乾く間もなく使いがちです。ペーパータオルを使い捨てするか、布巾を多めに用意して毎日洗濯しましょう。
・残り物など、調理済みの料理は必ず冷蔵庫に。その際にはラップは使用せず、密封容器に入れましょう。(シール付き袋でもOK!)食品保存は3密にすることが重要です。(密閉=水を入れない、気密=空気に触れない、密封=しっかり閉じる)。
・ 意外と落とし穴なのがスマホ。料理サイトを見ながら料理する人が増えていますが、スマホの画面は雑菌だらけ!画面に触れてそのまま食材に触ってませんか?キッチンに持ち込む場合は消毒しましょう。
・ 手ふきタオルはどうでしょう。しっかり手洗いうがいをしても、その手や口をふくタオルが生乾きで雑菌だらけでは意味ないですね。毎日洗って、常に乾いたものでふくようにしましょう。
・ 外食するときは必ずハンカチの持参を。お店のトイレの手ふきがタオル、という場合は意外と多いんです。持参したハンカチを使いましょう。
・ ハサップに取り組んでいる飲食店は真剣に衛生管理に取り組んでいるといえます。その目安の1つとして写真のようなステッカーがあります。
マスクは雑巾より汚れてる!?
一時間お話しいただいた野崎さん。おもむろにマスクを外し綿棒で擦ってそれを機械で測定。雑菌数が1523という数値が出ました。一方、ヨレヨレの雑巾は656!なんと一時間喋ったあとのマスクは雑巾よりも雑菌が多かった!「マスクは1日中同じものを使用するのではなく、昼間1回取り替えるといいですね。布製マスクも洗ってしっかり乾いたものを取り替えながら使用しましょう」と野崎さん。この数値は衝撃的でした!
まな板の数値、気になりますね。先着3名まで無料で測定してもらえますよ!詳しくは、メディカルサロンMまで。https://pleaseconsultwith.com/
HACCP(ハサップ):原材料の入荷から製造・調理、出荷までの各工程で衛生管理をチェックし、安全を確保するための管理手法。2018年6月の食品衛生法改正で全ての飲食事業者にHACCPに沿った衛生管理が求められることになった。21年6月から完全義務化される。