vol.193 未来に続く暮しの学びPrt-34

オーストラリアの山火事で感じること。

異常に長引く“乾期”に猛威を振るう山火事

 この6ヶ月間、まとまった雨が降っていないところへ、山火事が発生しています。新聞やニュースでご存知の方も多いと思いますが、かなり広範囲でいまだに燃え続けています。
ここバイロンベイは亜熱帯気候なので、熱帯雨林が国立公園として守られています。でもこの過激な乾期のおかげで、熱帯雨林でも乾燥しすぎて火事が発生するほど。各地域では、一時避難警告がだされ、家から離れなければいけない家族もたくさんいました。バイロンベイでは節水と、水量使用制限などの規制がだされ、市内に住んでいる人たちも、節水を強いられています。私たちの土地では、雨水を集めてまかなう仕組みなので、完全に水不足になり、4日ほど断水状態が続きました。いまは、地下水を汲み上げて、施設内の水はまかなえるようになりました。このような異常事態を経験すると、あらためて”水” がどれだけ自分たちの生活に関わっているかを実感します。自分だけではなく、この国全体で、体験しているようです。

 全ての生き物が生きる上で、最も重要な水。だから、細かな部分までにも神経を使って常に「命を育む水」を意識して、無駄なく使いたいもの。いやそうしなければいけない。危機をとおしてしか、学べない人間の未熟さを感じながらも、これをきっかけに、水に対しての意識が高まり、水は人間だけのものではないという意識も伝わるといいなと思います。

 樹齢を重ねた木々、食卓を潤してくれる畑の野菜や植物、動物、爬虫類、昆虫類などなど生あるものには欠かせないものであり、あらゆる生き物と水を共有しているのだという意識が大事。日常生活もそんな思いで水を使えるようになるといいなと思います。
 火事は少しづつ収まってきていますが、まだまだ目が離せない状況です。収束に向けてこの地域では、レインダンスを呼びかけて、みんなの意識が雨を呼ぶことに集中しています。
雨期はもうすぐの、、、はず。。。動物も、人間も、植物も、みんな雨を待っている。

自然の猛威になすすべもなく…私たちもその自然の一部。





About Niramkko



にらめっこ


〒504-0855:岐阜県各務原市蘇原新栄町3-15
TEL・FAX

058-383-8666
Email

info@niramekko.com
情報誌情報

創刊:1987年
発行日:偶数月の第4月曜日
発行部数:22,000部

配布地域

岐阜県各務原市、岐阜市、関市、可児市、大垣市
設置場所

幼稚園、図書館、児童館、郵便局、教育関係などの公共機関、 大手スーパー、スポンサー様の窓口