vol.190 未来に続く暮しの学びPrt-32

持続可能な暮らしのアイデア                Part-2 Garden to Table and Dance floor

 前号では、Farm to Table (畑からテーブルへ)の提案をしました。この号では、それにプラスDance! (踊り場へ!!)を取り入れた企画の報告をしたいと思います。
 秋の初めに当たる4月。畑ではさまざまな作物が実りを迎える季節です。この一ヶ月間を「収穫祭」として、毎週末、畑で収穫した野菜でご飯を作り、音楽を楽しむという企画をしました。
食。音。踊り。

 まずその時の音楽のジャンルに合わせて、料理のテーマを考えます。次に畑で採れる野菜をいろいろと工夫します。ブラジル料理、メキシコ料理、エチオピア料理、中華料理、中近東料理、インド料理、などに対応できるようアイディアを出し合い、新しいメニューに挑戦しました。キッチンスタッフも新しいレシピを考案するいい機会になり、ここに集う人みんながアーティストになりました。
 さらに、スーパーでは見かけない野菜…たとえば、キャッサバ、ハヤトウリ、グリーンバナナ、ヤーコン、根菜など、あまり馴染みのない野菜が実はこの地域でも育てられるということ、その野菜の料理方法を共有することは、私たちの活動目的につながって、とても感慨深く感じました。
 もう一つの大きな特徴は、いろんなバックグラウンドの人たちが混在しているということ。オーストラりアならではの土地柄でしょうが、みんなの違いを感じるいい機会にもなりました。

 音楽、料理、ダンス、パフォーマンス、いろんなアートが混ざり合い、異文化を共有できた今回の企画。
 まさにアートに国境はない。そんなことを思いつつ、次はどんなコラボレーションが生まれるか、この地域の特性を生かし可能性を広げていきたいと思います。      やお