よく、「〇〇は身体に良いのですか?」とか、「こういう症状の時はどうすれば良いですか?」と聞かれます。 でも、同じ顔の人がいない様に、人間の身体にはそれぞれ個性があり、「これ!」というものは存在しません。 また、症状や病気というものは無限にあり、原因も様々です。 なので、それだけを聞いて一概に「こうすれば良いです。」と言えることはほぼありません。 ただ、一つだけ言えることは、「身体は完璧なので間違ったことはしない。」ということ。
そもそも、身体がどの様な仕組みで、どう完璧なのか?そして、症状よりも「そもそも病気や症状って何なのか?」や「何でなるのか?」を知る必要があると思います。
その一番大切な「根っこのところ」をわかって貰えれば、どんな枝葉の情報も「あぁ、こういうことか。」とその都度思って頂けるかと思います。また、自分や自分の周りの人の身体が起こす色々な症状にも「根っこ」さえわかっていれば、「ま、これくらい良いか。」と白黒ではなく、グレーが判断して頂けるかと思います。
ホロソフィーという名前はHolisticという言葉の語源ともなっているギリシャ語で全体性を意味する「Holos」から生み出された「Holon」という言葉と哲学を表す「Philosophy」を合わせた造語。オステオパシー、東洋医学、徒手療法、運動療法、食事療法などの医学や各種療法、解剖学、生理学、運動学、胎生学、発達学、量子学など、様々な要素を独自の視点で“繋ぎ合わせた”哲学です。
ただ、闇雲に繋ぎ合わせた訳ではなく、一人の人間を見る時に、その方のどこか一部分に捉われず、身体・心・精神を含めた「その人自身」を全体として捉えられること。そして、全体だけではなく、その人を支えている小さい組織にまで目を向けること。を考え方のベースとしています。そのため、今後も様々な分野の色々な軸が足されて進化していくと思います。
体が弱った時に、体はどんな働きをしているのだろうか?例えば、経年劣化(加齢)により、体の各部位の性能が低下します。これに対応するために、体は血圧やコレステロール値を上げています。
なぜ血圧をあげるのでしょうか?心臓が弱ってくると血液を送り出す力も弱まりますね。
症状は体が自分を守ろうとしてくれている反応なんですね。そう捉えると、症状を消そうとしたり、症状を無視したりするのが適当なのか、症状を軽減するためにキャパシティーを広げる療法を選択したり、生活習慣を見直しめぐりをよくしたりすることを選択するのか、見えてきそうですね。
症状が出ることは、何かのサインであり、それを受け入れ、気付くことが大切。症状が悪者ではなく、根本原因にアプローチする知恵や知識を持ち、わからない時は専門的な方に委ねることも大事です。
中壽賀宣行●なかすがのぶゆき
理学療法士(国家資格)・日本ホロソフィー協会 会長 オステオパシー&ホロソフィー施術院 奏 院長・Force Academy 会長・国際ボイタ協会認定セラピスト・サプリメント管理士
滋賀県大津市在住
【参加者の感想】
・体は体だけでなく心からもできている。心の不調は、体調を崩したりとサインで教えてくれます。そのサインを「うわ~いややわ~」と捉えず、教えてくれてありがとう!と感謝して、自分の体と向き合いたいと思いました。(Nさん)
・健康で生きるには、ガチガチした生活ではなく、遊びがあって、ゆる~く、たの~しく過ごしていこうと思えました。(Mさん)
・歯をさわらない方がいいとは知っていたけど、その原因、理由を知ることができてよかったです!楽しいお話でした!(Yさん)
・歯は歯だけでの問題でなく、体全体と繋がっていることが学べました。体は完璧!全ては自己責任!子どものうちは、親が選択してあげることが多いので、よき選択をしていきたいです。(Nさん) どの選択も自己責任で、主役は自分!知恵や知識を得ることで、選択の幅が広がり、人生の楽しみが広がり、今後益々楽しみが増えてしまいそうな講座でした。(ゆっこ)