vol.186 半農半Xという生き方 vol.27

地域資源が増えるまち
僕が住む中学校区に信号がいくつあるか、数えてみたら、3つでした。すこし前まではわが家から最寄りのJR綾部駅まで、信号ゼロで行けたものです。そんな信号3つのわが豊里地区ですが、なんとすてきなパン屋さん「5miche(サンクミッシュ)」が、誕生しました。神戸でパン屋さんをされていた夫妻がUターンして開業されたのです。お店はすぐに人気店に!お客さんも絶えません。綾部だけではありませんが、街中も農村部も店がどんどんなくなる時代に新しい店ができるってすごいことだと思うのです。地方創生 が叫ばれるいま、すべきことは地域資源(地域の宝)を再発見し、それを磨くことといわれます。最近、こんなことに気づきました。地域資源がなくならないまち、地域の宝がゆっくりとさらにいいものになるよう育まれるまち、そして、新たに宝物が生まれるまちが大事だと。みなさんのまちに、最近、何か新しい地域資源が加わっていたらすばらしいです。大事に支えてあげてくださいね。

「修行」
10年勤めた会社を卒業し、京都市から故郷・綾部にUターンしたのは、1999年(平成11)のことでした。早いもので来年1月末で、まる20年となります。当時、私たち夫妻は33歳、子どもは1歳。いま、娘は大学3年生となりました。先哲のことばに「場所が決まれば、修行が始まる」というのがあります。たしかに綾部という場所に戻ると決めたことで、新しい修行が始まったと実感しています。それまでの京都時代とは違う深い日々であったように思うのです。歌手・加藤登紀子さんと獄中結婚をされたことでも有名な故藤本敏夫さんは『青年帰農』(農文協、増刊現代農業)という本のなかで、「ポジションが決まれば、ミッションがわかる」というメッセージを遺されました。1999年は母校の小学校が閉校となった年でした。そんなタイミングに帰ってきて、縁あって、あるポジション(場所、置かれる部分、立ち位置)を与えられました。それによって、私は都市農村交流や定住促進、情報発信、全国に綾部ファンを増やすことがミッションとなったのです。いくつになっても、歳月を経ても、まだまだ未熟者ですが、綾部での修行を今後も励んでまいります。

塩見直紀(しおみなおき)半農半X研究所代表
1965年、京都府綾部市生まれ。20年前から「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱。半農半X本は翻訳されて、台湾、中国、韓国にもひろがる。著書に『半農半Xという生き方 実践編』など。

※半農半Xとは・・・半農は環境問題、半Xは天職問題(どう生きるか)を背景と する。持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方。ex.半農半漁、半農半大工、半農半看護師、半農半カフェ、 半農半絵描き、半農半歌手、半農半鍼灸師、半農半カメラマンなどなど。





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