vol.186 リバース 第16号

 ヤマセミはブッポウソウ目カワセミ科に分類される山地の渓流に生息するカワセミの仲間。動物写真家には一度は狙いたい被写体である。人の気配は2〜300メートルで察知され撮影には難儀をする。20数年前は岐南町の造園会社に勤めていた。板取からは往復100キロの道程を16 年間通勤したお陰でヤマセミにも出会えた。というのは、今はなくなったが板取と洞戸境近辺に吊り橋があり一羽のヤマセミが居たのだ。吊り橋の太いワイヤーがいつもの場所の様だ。下は透明度が良い板取川が流れる。チャンス到来!毛布に穴を開けカモフラージュして橋の橋台に身をかがめ早朝何度も狙った覚えがある。
6月頃のある日、今度はなんと2羽のヤマセミ!解像度はイマイチのミラーレンズだが、くちばしが黄色の巣立ちから間がない幼鳥だと確認できた。レンズ越しには寂しそうに見えた。切り立った土の崖に横穴を開け巣を作る。近年セメントが吹き付けられ巣作り環境が狭められているのが心配だ。   撮影・文:長屋 泰郎

松岡さんは、劇団はぐるまの元団員。劇団員の時は自分の声に劣等感を抱いていたとか。柔らかくて耳にここちいい声が、実は自分のやりたい役にはそぐわなかった。その声ゆえに「娘役が多くて・・・本当はね、荒くれだったおばあさんの役とか、土臭い人物を演じたかったの」と笑う。その笑顔がまた魅力的な頼詩子さんは詩人の顔もあわせもつ。

取材には松岡さんが所属する、朗読グループ「あきの会」のメンバー、高橋明子さん、外山澤子さん、堀口博子さんの3人と講師の浅井彰子さんが駆けつけてくださった。みなさん長いお付き合いの仲間たちで「講師の浅井彰子さんの指導力とその人柄に惚れ込んで」、と口をそろえる。本紙3周年でお世話になった実践童話の会の浅野彬さんの志を次いで全国大会にも参加された高橋さん、コボたちの詩集を編んで44年という外山さん、お孫さんの世話にかかりっきりでも、そのおかげで自分の世界が広がったとおっしゃる堀口さん。それぞれの人生を「朗読」を通じて共有しているよう。さっそく、朗読の練習風景を見学させていただいた。
まず発声練習。「明るい声で、口角をあげてにこっとね、はいどうぞ!」の合図で始まっったのは、浅井さんのオリジナル「笑み声体操」。ウォーミングアップしてから、作品を朗読。

「川の声」
「伊自良川の石にすわると」
いろんな音が降ってくる・・・
みんなの顔が程よく緊張し声にもハリが出る。目を閉じて聴いてみる。水の音、鳥の鳴き声、木々のざわめき、などが折り重なるように川の情景として浮かんできた。何やら美しい旋律の音も聴こえてくるようだった。
「自然界の音は、いろんなタイミングできこえてきたり、降ってきたりします。そこには規則性なんてないわけだから、みんなが口々に言っていくことが、ここは詩的かなって思う。」と、浅井さん。次は「さそりざのおんな」。そして「ふしぎなビー玉の世界」と続く。どの作品も、コボたち詩コンクールの入賞作品だ。声の抑揚や声色でいろんな情景が浮かぶ。
 こんなに楽しそうな練習風景に身を置いていると、つい声を出したくなる。だけど腹から声を出す、というものの素人ではなかなか難しい。すると松岡さんは、「孫たちを怒鳴っていれば、声は出ますので。」(笑)ユーモアたっぷりでその場が和む。
「松岡さんの声は、文学に対する愛情そのもの、本当に暖かくてやさしいの。お人柄そのものが現れている。」と3人が口を揃える。すると、「わたしなんか、お腹は出てるけど、声は出ないんだよ」(一同笑)突っ込みが入る。なんとも楽しい雰囲気で笑いが絶えない。
「実践童話の会の浅野彬先生(故人)の話術は、本当に素晴らしくてなかなか真似は出来ないです。いつだったか先生のお宅におじゃました時に先生の本棚を見せていただいたんです。落語とか、私たちが普段手に取らないような本がね、いっぱいあったの。こういうところからヒントを得て、先生は実践されているんだなって感心して帰って来たんです。」という松岡さんたちは図書館でも朗読をしている。そこではゼロ歳の子もお母さんに抱っこされて聞く。最初は「えーっ!ゼロ歳に絵本を読める?」という危惧感があったが、お母さんが一生懸命に聞いてくれて、赤ちゃんも絵を見ながらジッと聞いてることに驚いた。朗読をしている喜びは、そういうシーンをみられることなのだろう。反対に朗読のむずかしさも痛感している。常に、どんなふうに読むか、そのための練習は欠かせない。
「自分が、そのものごとをどうとらえているか、というのが声に出ます。その本の人物とかものごとと、自分との距離感も声に出るので、ほどよい距離感を持って朗読することが大事。」と講師の浅井さんの言葉を常に意識しながら取り組んでいる。
「『あきの会』の名は、講師の彰子さんからつけさせてもらったの。平和のつどいの群読で知り合って、あこがれちゃってね」とお茶目に笑う松岡さんは永遠の娘役が似合いそう。会は発足して今年で10年目となる。現在会員は11名。今年7月には「『はじめまして』のおはなし会」で浅井さんと共に朗読を楽しむ6グループの発表会が、みんなの森 ぎふメディアコスモスでおこなわれ、『蜘蛛の糸』(芥川龍之介)「サーカス」(中原中也)を朗読した。
松岡さんは今後も練習を積み、朗読の場を重ねていく。作品とほどよい距離感を持って楽しみながら・・・





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