vol.185 未来に続く暮しの学び vol.27

 


メンテナンスの冬

 日本は猛暑日が続いているようですが、南半球のオーストラリアは冬の中盤を迎え、朝晩どんどん寒くなってきました。冬の期間はメンテナンスを主にこなす時期となります。
まず、畑でとれる冬野菜を、漬物にしたり、ドイツ流のキムチ・ザワークラウトを作ったり、醗酵食の仕込みをします。また、かぶ、白菜、キャベツ、はやと瓜、などはどんどん発酵野菜にして貯蔵できるようにしていきます。持続可能な生活にとって、貯蔵、保管、は不可欠な要素。
たくさん採れる根菜をどう保管するか、特に季節ごとに大量に収穫できる、人参、南瓜、ジャガイモ、ニンニク、ウコン、生姜、ヤーコン、キャッサバ、タロイモなどはうまく保管していかないと、すぐ腐ってしまいます。去年は大量の南瓜をダメにしてしまったので、今年は少しずつ収穫するようにしています。
ただ、ここでの一番の問題が・・・ネズミ・・・・・・・ネズミはどんどん増えるし、どんな隙間でも侵入してきます。畑の野菜はかじるし、シードリングハウス(苗を保管する場所)にも入りこんで、わかばの苗を食べてしまうし、保管場所にも入りこんで野菜をかじっていくし、私たちを悩ませています。捕獲する?罠を仕掛ける?第二ステージの動物に被害のない軽い駆除剤をまくとしても、畑に毒はまけないし、室内のみならまだしも。。と色々考えこんでしまいます。
猫を借りてくるという案も室内ならOK。野生の動物、鳥、大きいトカゲに手を出さない猫ならといっても、保証はないし・・・。
野生動物の生態系の維持プラス、害虫の駆除のバランスはなかなか簡単ではありません。双方うまくバランスをとっていくのも、大きい意味での、共存の仕方を見出していかないといけないのだなと思います。
できるだけシンプルに人間が生きることができれば、バランスは保てやすいだろうな。。。。そう思いながら、複雑な生活を作り上げている自分たちを振り返り、持続可能な生活を模索しています。

土地の有効活用と、自然環境とのバランスの一致。それを保てられる仕組みを、この冬いろいろ検討することになりそうです。