【Vol.166】中高生、平和を考える 第11回

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私は、これまでPeace of Peaceで憲法や平和について、友達やさまざまな人たちと学んできました。
しかし、高校生ということで、おとなとして見てもらえるわけでもなく、憲法や平和についても「まだ選挙権がないから」といった感覚で考えていたかも知れません。今日も、「来年7月の参議院選の時には、教室の中に選挙権を持った同級生がいることになるんだよ」と言われて、まったくピンと来ませんでした。これから1年、選挙の日までに有権者になる人がいることがわかっていても、教室の中で政治の話が出るなどということは全く想像できません。

突然、選挙権が降ってくる?
とにかく、突然選挙権が降ってくるというのです。そこで、私たちがそれに対応できるかを考えてみました。私は、今高校で「現代社会」を勉強していますが、教科書の太字を先生が淡々と説明してくださる、そんな授業です。これからも、政治に参加していくための土台作りの授業になっていくとはとても考えられません。公民の授業はそれで終わり、3年生になるともうありません。有権者としてしっかり勉強する場はこれ以上ないのです。
「もうおとなだよ」といった扱いを受ける一方で、おとな(=有権者)となるための準備はしてもらえないのです。けれども、学校でしっかりと教えてもらえれば、私たち高校2年生に、社会について考える力は十分にあると思います。
今日、お隣の韓国では、「18歳選挙権」を実現するために時間をかけて国民の理解を得るようにしていると聞きました。今は19歳以上の人に選挙権が与えられているようです。

憲法改正の国民投票
「18歳選挙権」が突然実現する背景に、憲法改正のための国民投票を実施するためには「18歳選挙権」が実現していなければならないから、憲法改正を進めたい人たちがこの制度の実現を進めてきたとも聞きました。
私は3月生まれなので、「選挙権はしばらく来ないや」と気楽に考えていたのですが、私が二十歳になる前に憲法改正の国民投票が行われるとしたら、その時は私にも投票権があるということに気づきました。そうなると人ごとではありません。
平和を大切にしたい!

私たちの平和を大切にしていくために、憲法改正の国民投票があるとしても、自信を持って「9条を変えて戦争ができる国にすることは認めない!」という意思表示をしたいと思っています。もちろん、選挙で平和を大切にする人へ投票することも大切です。
私はこれまでPeace of Peaceで学んできたこと、大切にしてきたことを活かしていきたいと思っています。けれども、そういったチャンスがない多くの高校生のためにも、この国について、この国の政治について、ただ教えてもらうだけでなく、みんなで考えることができるような授業があったら良いなぁと思います。私たちは、今年も8月にヒロシマヘ行ってきます。戦後(=被爆)70年ということで、今まで感じることができなかったことを感じることができるのではと期待しています。
次回は、その報告をしたいと思います。

 

【Peace of peace】
平和について語り合いたいと思って、2013年の春、各務原市内の中学生で作りました。これまで「自分にとって平和って何だろう」「TPPについて考えよう」「核について学ぶ」を開催。今後も大人と一緒に「平和について」学び合いたいと考えています。





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