vol.183 かなでの沖縄だより vol.7

地元で報告会・・・「私が見た、沖縄!」

春休みの帰省中、3月28日「私が見た、沖縄」という題で沖縄の報告会をさせていただきました。
1年間沖縄にいて思った事は、今まで私が興味を持って考えて来たことやいろんな場でお話しして来たことが、特別なことではなくなってしまい、戦争のことや軍隊のことを深く考えなくなってしまったということです。
 今回の報告会は、 昨年の9月、大垣の「ようこそ先輩」のメンバーのみなさんとまわった沖縄平和ツアーのことを中心にお話ししました。聞きに来てくださった方の話も交えて、みんなで沖縄のことを話し合いました。
この1年で、私の中でもこの時の「辺野古」「高江」「伊江島のヌチドゥタカラの家」は忘れられないものになりました。私もまだまだ知らないことばかり。聴いてくださった方はもっと知らないことばかり。伝えることの大切さを改めて実感しました。伊江島を知らない。沖縄戦の終戦記念日を知らない。まだまだ知らない人がたくさんいるんだから、私もがんばって伝え、いっしょに学ばなくてはと思いました。
自衛隊のある各務原。「沖縄と各務原、どっちが飛行機の騒音うるさい?」という質問に 私はどっちと選ぶことができませんでした。18年間住んでいた各務原。1年しか住んでいない沖縄。そんなに変わらないと思ったし、やっぱりあんな大きな音をきいたら沖縄でも各務原でも怖いなと思うからです。
沖縄では最近よくオスプレイを見ます。鈍い音がするなと思って外を見ると、すごい低い位置で揺れながら飛んでいます。操縦してる人、オスプレイを飛ばしてる人は何も思わないのだろうかと不思議に思います。しかも人が住んでる家の上を…。今はそう思っていても、あと3年も住んだら日常になって、何も思わなくなってしまう自分がもしかしたらいるのかなと思うと、もっともっと恐ろしいです。
ここ1年、「平和ってなんだろう」と考えることがよくあります。伊江島のヌチドゥタカラの家を設立した阿波根昌鴻さんの言葉をよく思い出します。『平和の最大の敵は無関心である』『戦争の最大の友も無関心である』という言葉。報告会でもみんな頷いてくれました。私もそう思います。みんなが無関心になればなるほど色んなことが進んでしまう。無関心になることによって、取り返しのつかないことになってしまう。それって一番恐ろしいことなんじゃないかと私は思います。
8月6日に広島、9日に長崎に原子爆弾が落ちたこと、8月15日に戦争が終わったこと、それはもちろん。沖縄戦のことも、もっともっと知ってほしいなと思います。
伝えられる人が少なくなって来ている今、私にできる事は学んでそれを伝える事。せっかく沖縄にいるのだから、今しか学べないことをたくさんたくさん学んでたくさんの人に伝えて知ってもらいたいと思います。
6月23日は沖縄戦の終戦記念日、この大切な日も忘れないでほしいです。

平和について語り合いたいと、各務原市の中学生でつくったPeace of peace。主要メンバーの小田奏さんは、2017年春から沖縄の大学生に。それを機に彼女の平和への思いをリポートします。