vol.183 アウトドア特集 エコキャンプ


キャンプとは自然との共生。自然の恵みに感謝して同時に自然に配慮することもエコキャンプに繋がりますね。

● 工夫はキャンプのいのち
いろいろ「エコ」について考えると「してはいけない」方に目が向いて、楽しく感じられなくなってきそうです。でも、工夫することはとても楽しいもの。「今日はこれだけの薪で料理をしよう」とか「ゴミが少なくなる工夫をしよう」とか、そうやっていろいろ考えるのも楽しいものです。キャンプ用品の豪華さなどで競うのではなく、「エコ度」で周りと競い合って欲しいなと思います。

● フィールドに刺激を与え過ぎないようにすべし!!
キャンプ場といっても、そこには沢山の生き物が住んでいます。芝生等の植物、土の中には無数の微生物もいます。例えば、そういうところに熱いお湯を流してしまったり、焚火台を使わずに焚火をしてしまったら、そこに棲む生物は死んでしまいます。

● 食材をとことん使い倒す
ふだん、野菜の皮などどこまで剥いていますか?野菜の皮近くは美味しいところばかりで、捨てるところはほとんどないなあと思っています。農薬のことなど気になるところですが、しっかり洗えば食べられる部分は結構あります。野菜くずをできるだけ少なくするようにしましょう。

● マイ箸・マイ皿・マイコップを準備!
一番簡単なエコキャンプへの第一歩。割り箸や紙皿も毎回使用していると、ゴミも増えるしコストもかかってしまいますよ。

● ゴミは出さない、持ち込まない
人間は「ゴミをいつまでも持っていたくないものなのです」と前に心理学の先生から聞いたことがあります。キャンプ場で出るゴミを減らすことはエコな意識の大切な一歩です。

● 汚れは拭き取るべし!!
ご飯を食べ終わった後に食器を洗う。そのまま炊事場で水に流す前に一手間、拭き取りましょう。この一手間だけでも十分エコ(^^)

● 自然からの贈り物
春の山は生命力に満ちあふれ、宝の山に変わります。3月から6月にかけて、コゴミ、タラ、ウド、ワラビにフキノトウ、タケノコなどなど、多くの植物が顔を出しています。
食卓に春の山菜を使った一品を加えると、時間に追われる生活の中でも春を感じることができます。少し、食べることを意識して植物を眺めてみるとおもしろいですよ。
こんなふうに生活に豊かな時間を与えてくれる山菜ですが、ちょっと気を付けたいこともあります。
困ったことに、根こそぎ山菜を採っていってしまう人や、むやみやたらと山を荒らす人がいます。これでは宝の山から宝が消えていってしまいます。自分が食べきれないほど採ったりせず、ほかの人のため、来年のために少し配慮してほしいな…と思います。
そして、宝探しに夢中になっていると、山の中に迷い込んで遭難する恐れもあります。山に入る時はくれぐれもご注意を。

たんぽぽ・・・花は天ぷらや三杯酢和えに。葉はゆでて酢の物やごま和えに。

こごみ・・・灰汁がないので茹でてすぐに食べられる。天ぷらや和え物で。

● 無駄を出さずにエコ・バーベキュー
ムダを出さない、残さない、後かたづけをしっかりすることが「エコ」につながります。野外で過ごしやすくなったこの季節、エコバーベキューに挑戦してみましょう。炭に霧吹きで水をかけ炭全体の火の起こり具合を整えます。焼き始めは炭全体が灰をかぶり白くなってきてから。この時点で網をのせます。これより早くのせると、ススや煙が食材につき、臭みがついてしまいます。
ポイント
温度チェック方法=15cm上に手をかざして3秒間我慢できる熱さがベストです。
バーベキュー成功のカギ=火加減は水加減(スプレー)肉がケムリくさくなって失敗するのは、炭がキチンと起きていないから。火の扱いが肉のうまみを変えます。炭から出る遠赤外線をしっかり利用しましょう。

【炭】
ホームセンターなどで売っているものの多くは黒炭。白炭は堅く、備長炭など。
・黒炭:原材料 ナラ・クヌギ
目が粗く、着火が早い。温度は約500度。
維持時間1~2時間
・白炭:原材料 ウバメカシ・カシ
目が細かく、着火が遅い。 温度は約700度。 維持時間2~3時間