vol.181 かなでの沖縄だより vol.5


今回は、前回に続いて9月の平和学習で回ってきたこと、考えたことを紹介します。

伊江島

早朝、那覇を出て、伊江島へ行きました。車でいろんなところを走ったのですが、さとうきび畑ばかりといった印象で、那覇とは大違いでした。伊江島で一番印象的なのは反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」、米軍との土地返還闘争中に集められたいろんなものが、所狭しと展示されいました。私はそこに飾ってあった阿波根さんが言った言葉「平和の最大の敵は無関心である 戦争の最大の友は無関心である」に、本当にその通りだと思いました。
展示を見終えてから、管理人のおばあちゃん(編者註:と彼女は思ったようですが、館長の謝花悦子さんでした)の話を伺ったのですが、「知らないことは罪だ」と言う言葉は、心にぐさっと来ました。知らないことで無関心になってしまうのではないかと思いました。知らないことがどれだけ恐ろしいことか…と考えると怖くなりました。おばあちゃんの熱い言葉に友だちと引き込まれ、気づいたら帰りのフェリーぎりぎりの時間で、お昼ご飯はフェリーの中になってしまいました。
伊江島はとても素晴らしいところでした。でもその裏には、沖縄戦で、すごいことがあったということを知りました。でも、そんなことを知らない人がたくさんいるはずだと思うと、何だか複雑な気持ちになりました。

辺野古と高江

午後には、辺野古と高江ゲート前に行きました。
辺野古の浜は、自然がすごく素敵なところだなぁと思いました。「だからこそここを守りたい。基地を作りたくない」と訴え続ける人の気持ちがわかりました。でも、こんな大自然の中に新しい基地を作るって、そこに行って初めて知りました。
そこで説明してくださった方が、各務原市出身の方でした。私と同じ。各務原市も自衛隊の基地があります。なんかつながりを感じました。基地との境のフェンス近くまでいったのですが、そこの向こうに米軍が見えました。私は怖くて近づけませんでした。
高江でびっくりしたのが、ゲート前にいるガードマン。時間になるとすぐ入れ替わり、ボタン1つで動いてるようでした。ガードマンまで軍隊のようで、少し怖かったです。そして「標的の村」でみた映画のままの光景。自分のなかでうまく整理ができませんでした。目の前におおきなヘリコプター、これをみるのが当たり前の生活になる恐ろしさ、。自分が住んでる那覇市ではありえない。基地の街各務原で18年間育った私ですが、全く経験したことのない、恐ろしい光景でした。
2か所とも、新聞やテレビではなかなか知ることの出来ないことを沢山教えていただいて良い経験になりました。
そして3日目、午前中に「前田高地」と「不屈館」へ行って仲間を送りました。

「ヌチドゥタカラの家」で館長のお話を聞く





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