夏だからこそミネラルが大切!
日差しが強くて気温の高い夏は、一年でとくに汗をかきやすい時期です。カラダの中から出ていく汗には、じつは水分だけではなくミネラルも含まれています。このように私たちは気づかないうちに生活の中でミネラルを失っています。
【汗に含まれるおもなミネラル】
・ ナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウムなど
ミネラル不足になる現代の食生活
① 弁当、惣菜、冷凍食品、レトルト食品などの原料に、水溶性成分とともにミネラルが溶け出た「水煮食品」が、たくさん使われるようになっている。
② 「リン酸塩」がたくさんの加工食品に添加され、ミネラルの吸収を阻害している。
③ 加工食品の原材料の大半が精製されていて、水煮食品と対になる「油脂」も精製されてミネラルが抜かれている。
落ち着きのなさや、イライラ、気分の落ち込みなどに苦しんでいた人たちが、ミネラル豊富な食事で回復していると聞きました。一体どういうこと?
「子どもの毎朝の大泣きがピタリと治った」「気持ちの切り替えがスムーズになりました」。栄養バランスの良さを売りにする宅配弁当でも、ミネラルは極端に不足していました。加工食品に頼りがちな現代の食生活では、知らないうちにミネラル不足になってしまう恐れがあります。ならば、サプリメント(栄養補助食品)で手軽に補給すればいい――と考えがちですが、どのように溶けて吸収されるか分からない点が多い上、逆に過剰摂取の恐れもあるので、基本は食事の工夫だといいます。たとえば、料理のだしには、煮干し、アゴ(トビウオ)、昆布などを選ぶ▽ゆでるより、汁ごと食べる煮込みや蒸し料理にする▽外食やコンビニの加工食品が中心の人なら、納豆を1品加えたり、練りゴマや海苔をふりかけたりする――などです。
国立健康・栄養研究所前理事長の医師、渡辺昌さんは「気分の落ち込みなどが食事で治ることは確かにある。科学的な検証は難しいが、軽い心身の不調なら、すぐ病院で薬をもらうのではなく、まずは食事を見直すことが大切だ」と語る。
”NPO法人「食品と暮らしの安全発行『心身を害するミネラル不足食品』”参照
ミネラル不足で起きる症状の一例を見てみる
足がつる:足がつるという症状は、色々な場面で起こりますね。
・夜中に寝ているとき・運動中にいきなり・朝目覚めたとき
多くの場合は就寝中や朝目覚めるとき、運動中などに見られます。運動不足がたたったのだと考えている人もいるようですが、実は原因はそれだけではないのです。
栄養バランスが乱れていたり、高齢により食が細い場合などに足がつるという症状が出てきます。体内のイオンバランスは一定に保たれていますが、偏食などの影響で乱れるためです。病気などを抱えておらず、直接的な原因が見つからないなら、多くの場合ミネラルが不足しているのが問題となっています。
特にマグネシウムが不足すると、
・不安感・イライラ・こむら返り(足がつる)・循環器障害(不整脈など)・頭痛などの症状が起こるといわれています。
どんな時にマグネシウムが体外に出されてしまうかというと、ストレスがかかると細胞を守るため体外に排出されてしまうし、お酒を飲んだりしても、カフェインを含むコーヒーなどを飲んでも、インスタントラーメンを食べても、どんどんマグネシウムは失われていきます。
COLUMN
9月は残暑厳しい日が続きます。脱水症状などにまだまだ注意が必要です。水分補給は大事ですが、大量の汗などからナトリウムを多く失う場合に、「飲む点滴」と言われる経口補水液を手作りしてみましょう!
まずは、一番基本となる作り方です。
500ml ペットボトル 1本分
・水 500ml
・砂糖 大さじ2杯
・塩 小さじ1/4杯
味見して「うすいっ!」「まずいっ!」と感じたら、レモン、カボスなどの、柑橘系の果汁(クエン酸)を、大さじ1~2杯加えてみてください。
オススメはハチミツレモン味!クエン酸を加えると、おいしく飲みやすいだけではなく、疲労回復効果と吸収速度も上がります。また、砂糖をハチミツに変えるとより吸収がよくなります。
※1歳未満の乳児にはハチミツは禁止です。
【ハチミツが砂糖よりも良い理由とは?】
何よりも、 カロリーが低いうえ、天然の栄養素をたくさん含んでいます。特にビタミンが豊富!ビタミンB1・B6・C、ナイアシン、葉酸、パントテン酸など。そしてミネラルも豊富!鉄分、カルシウム、カリウムなど、ミネラルや他にも、様々な栄養が豊富に含まれます。さらにハチミツには、強い殺菌・抗菌力があります。
経口補水液は、ボトルに入れて直接口をつけて飲むことが多いので菌の繁殖を抑える効果も、期待できます。
ただし経口補水液は日持ちしません。作ったら、その日のうちに飲みましょう。衛生面にも気をつけて!ドリンクボトルは、毎日洗い、中も乾燥させましょう!