vol.179. えっ!栄養失調!?!?!

その大きな原因はミネラル不足!

現代人の食生活では、主に以下の3つの要因からミネラルが不足しやすいのです。

(1)加工食品を多く食べるようになった
共働きの家庭が増えたこともあり、家庭では冷凍食品やお惣菜など調理加工済みの食品をとることが多くなりました。これらの多くは水煮して冷凍された食品を原料に使っているために水溶性の栄養分がほとんど失われています。また変色を防いで見た目を良くするためにミネラルを奪う「リン酸塩」という添加物が加えられています。

(2)野菜が栄養を失った
現在流通している野菜は、一昔前の野菜と比較して何倍も栄養価が低いと言われています。それは化学肥料の大量使用 で土が有機分を失い、野菜が様々な種類のミネラルを吸収できなくなっているからです。また品種改良によって生育期間が短くなることで、光合成によって生成 されるビタミン量も少なくなっています。例えば、1950年と2010年で人参に含まれる栄養素を比較すると、ビタミンA(βカロチン)で81%の減、ビ タミンCや鉄分では60%も減少していたというデータがあります。

(3)砂糖の摂取量が増えた
コンビニや自販機がこれだけ多いと、子どもたちも甘いお菓子や清涼飲料水を摂取する機会が増えています。砂糖はせっかく取り入れた体内のビタミンやミネラルを大量に失わせる作用があります。砂糖を分解するために多くのビタミンB群やミネラルを消費するからです。

このような理由で、カロリーは十分すぎるほどとれていても、栄養失調になってしまっている子どもが多いらしいのです。(もちろん大人もですが)

なかでも食品添加物の一つ「リン酸塩」に注目!!

「リン酸塩」は食品を柔らかくしたり、弾力を付けたり、保湿性を高めたり、食感を良くしたりなどの結着剤やPh調整剤など多岐にわたり用いられています。リン酸塩は体内では吸収されず毒性がなく身体に入っても尿といっしょに排出されます。食品の裏がわには一括表示で「ph調整剤」とあるものには、たいていリン酸塩が含まれています。まったく表示されないリン酸塩もあるので、すべてを避けることはできません。だから、リン酸塩という表示を見たら、買わないようにした方がいいです。
なぜリン酸塩が身体に悪いのか?!ここがとっても重要です。リン酸塩が身体の中に入るとミネラルとくっついて、私達のカラダの大切な「微量ミネラル」を一緒に体外に排出してしまうからです。ですから、骨や歯になる大事なカルシウム・ミネラルが奪われてミネラル不足→新型栄養失調を引き起こしてしまいます!!

ミネラルがないとビタミンも身体に吸収されません!現代病として最近では、骨粗鬆症や骨軟化症などが増え、子どもの成長不良も増えているそうです。

COLUMN
日本人は千年以上も前から、イワシと大豆でミネラルを摂ってきました。今は食生活の欧風化で、味噌汁を飲むことが減り、豆腐を食べることも減っています。化学調味料がだしと思う人が多くなって、煮干しでだしをとらなくなり、ミネラルの摂取量が減ったのです。一番多く使われているのは、味の素の「ほんだし」。原材料を見ると「調味料(アミノ酸等)で、これは化学調味料。それから食塩、砂糖類、4番目にかつお節。このだしではミネラルはとれません。かつお節は、骨を取り除いたかつおの身を1〜2時間煮て、ミネラルが取り除かれます。豆腐もマグネシウムを含むにがりを使わないで、ミネラルを含まない凝固剤を使ったものが増えています。

 

脳の発達と活動に欠かせないミネラル

発達障害の様々な特徴は、脳機能の不全が原因だといわれています。特に脳の離れた部位を連携する長い軸索の結合が不安定になっていたり、さらには脳の情報伝達の要となる神経伝達物質が足りていないことが、発達障害特有の特徴をつくりだしているという説が有力です。
そこで脳の栄養面で問題となるのが、ミネラル不足です。
ミネラルは脳の神経伝達物質を作り出すためにとても重要な役割を担っています。
神経伝達物質には、セロトニンやドーパミンなどと呼ばれるものがありますが、いずれも興奮や意欲や平穏さなど人間の内に様々な感情を生み出すもとになります。つまり、神経伝達物質によって人間の心はバランスを保っているわけです。ということは、神経伝達物質をつくりだすのに必要なミネラルは、人間の心を支える栄養素ともいえるわけです。実際に発達障害のない人でもカルシウムやマグネシウムの摂取が不足すると、イライラしたり、睡眠障害になりやすいことはよく知られています。カルシウムやマグネシウムは天然の精神安定剤ともえるミネラルなのです。
他にも亜鉛が不足すると、不安感やイライラが増し、味覚障害による偏食が起きやすいようです。さらに鉄、マンガン、銅などのミネラルも脳の働きに不可欠なミネラルです。しかし、発達障害の方は感覚過敏を持っている場合が多いので、これらのミネラルを大量に消費しやすく、そのために脳の燃料不足になりやすいのです。

 

ミネラル摂取法
第一段階ーどの料理にもかけて!混ぜて!
① 主食の見直しとだしの活用
家庭のメニューはそのまま。主食は白米や玄米に雑穀を2割ほど入れて炊く。副菜には、いわし・あご(トビウオ)・昆布の粉末(天然だし調味粉)をかける。なければ、いわし・あご・昆布でだしを取り、そのあと鍋から取り出し刻んで毎食時に食べましょう。

② 良質な油を補充
エキストラバージン・オリーブ油、ごま油、えごま油、亜麻仁油など低精製の良質油を非加熱で、できあがった料理にかけて毎日食べる。味噌汁に一滴とか、ドレッシングにしてもグッド!

第2段階ー食材と調理法で
① ミネラル豊富な食卓へ。主食は玄米にし、ミネラルを多く含む小魚や貝類(煮干し、めざし、ししゃも、牡蠣、しじみ)、種子や豆類(そば、ごま、大豆、大豆食品)、木の実(クルミ、アーモンド、ピスタチオ、栗など)を献立や間食に取り入れる。
② リン酸塩を避ける。冷凍食品、ハム、ソーセージ、ちくわ、はんぺんなどの練り製品、ケーキ類など多くの加工食品に使われています。
③ 下茹でや、あく抜きでもミネラルは流れ出るので、素材を丸ごと使い切る。

小若 順一・国光 美佳 (著) 『食品と暮らしの安全基金』(三五館)





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