vol.177 エコビレッジfromオーストラリア

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動物を観察する
私たちの住むエコビレッジ、パラダイスワンには野生動物もいっしょに住んでいます。ウォータードラゴン、数種類の蛇、ワラビー、バンディクートという小さなワラビー、フクロウ、鷹、カワセミ、たーくさんの鳥たち、昆虫。毒を持っているのもいれば、もっていないのも。

先住民族であるアボリジニ人達と深くかかわっている友人から、自分たちの土地の精霊たち、気がいいかどうかは動物たちを観察しなさいと教わりました。動物たちが元気で幸せそうであれば、いい状態だというサインだそうです。

色々と暗い過去をもつ地域もあるなかで、いい気を保つために私たちのできることは土地のケアをすること。
人間たちのエゴからの計画は、たまに過ちを引き起こします。
自分たちによかれと思ってしたことが、動物たちに対してどうか、土地の環境に対してどうか、それぞれ判断が必要になります。

1か月前、どうみても体調の悪そうな蛇を、畑で見つけました。変な形で脱皮をして、あまり動かない状態。それと同じ時期に、私の腹部の調子も悪く、とっても個人的な感情ですが、おんなじ苦しみを味わっているように感じました。カーペットパイソンという蛇で、ここではシンボル的存在。変容、性的エネルギーなどの意味を表します。

カーペットパイソン

カーペットパイソン

折しもその時は、クルー間でいざこざのあった時期でもあり、男性性と女性性のバランスを取り戻さないといけない状態でもありました。こういったことは、単なる偶然でおこることもありますが、起こるタイミングには意味を含んでいると思います。蛇の体調不調と同時に、自分たちの不調の部分を見直しつつ、きっと大丈夫!元気になる!乗り超えれらる!と信じて、数日間その蛇を見守りました。数日間は体力もなさそうにみえました。でも体が動くのを見て、大丈夫だと希望をもち続けました。その後姿を消してしまい少し不安でしたが、きっと元気になったのだと、信じようと思いました。

その数日後、私たちが畑仕事をしている最中、3匹の鳥たちが一斉に鳴き出し、私たちに何かを伝えているように感じました。なにかな?と思って周りを見回していると、なんとその蛇が畑の際にいたのです。「蛇が生きていたこと、元気を取り戻したこと」にみんなで喜びあいました。
野生動物とのコンタクト。先住民の人達はこのように、自然や野生動物とつながり、メッセージを受け取りながら繊細に対応しているんだろうなと感じました。私たちも自分たちのできる範囲で、この土地で生きていくために自然や野生動物とのつながり、接し方を意識していこうと思いました。     やお





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発行日:偶数月の第4月曜日
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