現実に向き合うということ
今回は、ちょっと違う角度から見たコミュニティーについて書こうと思います。
夏のオーストラリアはとても暑い日々が続いています。
先週、シドニーから2時間ほどの場所で行われた、音楽、アートフェスティバルに行ってきました。
Re- Grow Festival (http://www.re-gen.org.au/) では、木を植えるプロジェクトがあり、農や自然エネルギーがテーマでした。
フェスティバルの行われた場所は、大きな湖畔。湖の対面には、発電所が立っていて、すぐ近くには鉱山があり、石炭を運んでいます。残念なことに、美しい湖は人間の脳に支障をきたすアメーバが住みついているため泳げないということです。
フェスティバルでは、自然エネルギーで電力を賄ったステージもありました。イベントの主旨がよく伝わってきます。
さらにこのイベントは、毎年、数千本の木を植え続けています。11年目を経て、67,000本もの木が植えられました。木を植える場所の土は、とても乾燥しています。だからこそ、木を植える必要があるのだと感じました。
発電のために、山を壊し、土地を破壊している、その現状を目のあたりにするのは、心が痛みます。でもそこから目をそらしてはいけないのだと強く感じました。
フェスティバルに来ている人たちの間では、景色がよくないという不満を言う人たちもいましたが、それよりも、自分たちになにができるのか、を話し合うきっかけになりました。
フェスティバルで音楽を流すにはたくさんの電力を使います。
電気を使うということは、景色が良くないというこの現状につながっているということを知るいい機会になると思いました。
電力会社に頼らない生活、自然とともにある生活の仕方。農について、パーマカルチャーについて、フェスティバルの形態について。音楽をとおして、アートをとおして、つながりを求めている私たち。文化と自然の共有のしかたとは。
これから、もっと意識的に活動していこうと思います。 Yao