地元で久保田さんと考えた「中東の混乱と平和」
2015年2月、IS(イスラム国)による日本人殺害事件が起き、とてもびっくりしました。ただ、本当は今どんなことが起こっているのか、なんでこんな事件が起きたのか、わからないことがいっぱいでした。
メディアからは、ISが恐ろしい勢力で、野蛮なことを繰り返すので、絶滅しなければならないといったような言い方ばかりが流れていました。確かに、恐ろしいことをやる組織のようですが、それが本当に100%悪い組織なのか…。日本にいては見えてこないようなことが、あるのではないかと…思いました。
そして同じく2月、岐阜でフォトジャーナリスト久保田弘信さんのIS(イスラム国)とイラク・シリア情勢についての講演会を聞きました。久保田さんはメディアからは流れてこないような情報を、自分で現場に行って、取材して、そこで見たこと感じたことを伝えて下さいます。私は、ここで新聞やテレビで流れてくる情報を信じ切ることは、本当のことがわかっていないことと同じだと言うことを知りました。
私たちは、久保田さんの刺激的で考えさせられる話を地元の各務原の人たちと聞いて、中東の混乱と平和についてもう一度しっかり考えたいと思い、 Peace of Peace で久保田さんをお呼びすることにしました。
講演会当日、たくさんの人の参加がありました。
私たちはそれがとても嬉しかったです。
小学四年生の子も来てくれました。
久保田さんは、遺書まで書いて危険なところへ取材に出かけます。久保田さんは、危険を冒して、本当の情報を伝えてくれています。私たちはそのお話を聞いて、広めていかなくてはならないと思いました。そうしなければ、本当の情報は広まらないと思いました。今度は久保田さんのお話をもっと多くの人に聞いてもらうようにするのが私たちの役割だと、あらためて感じています。
講演会には、たくさんの人が来て下さいました。けれども、そのほとんどが大人の人でした。本当はもっともっと私たちのような中高生世代の人たちにも聞いて欲しいと思いました。だから、これからは、私たち世代の人たちが来てくれそうな会を増やしていきたいです。と同時に、この講演会で学んだことを含め、私たちは私たちのまわりに「平和についていっしょに考えよう」と伝えながら活動していきたいと思いました。
またたくさんの人に、この 「にらめっこ」を読んでほしいと思いました。そのためには、私が皆さんに興味をもって読んでもらえるような記事を書いたり、恥ずかしがらずにどんな時にも発言できるような自分でありたいと思います。
今年は被曝70周年の夏が巡ってきます。
去年も行ったヒロシマの8月6日。今年もそこへいって、核兵器のない平和のありがたさを感じてどうしたらこの平和が続くのか考えてきたいと思ってます。皆さんもヒロシマへ行きませんか?
※写真「久保田さん(右)クルド人老司令官と 2014年9月」
Peace of peace 平和について語り合いたいと思って、2013年の春、各務原市内の中学生で作りました。これまで「自分にとって平和って何だろう」「TPPについて考えよう」「核について学ぶ」を開催。今後も大人と一緒に「平和について」学び合いたいと考えています。