vol.173 中高生平和を考える 

中高生タイトル171高校で音楽を勉強している私は、2年生の時、修学旅行の行き先が沖縄ではなく、高校3年になった今回、初めて沖縄へ行ってきました。目的は大学のオープンキャンパス、しかもひとり旅でした。

初めての沖縄
8月1日から3日間、沖縄の大学のオープンキャンパスに行くために沖縄へ行ってきました。 沖縄へ行くのは初めてでした。
私がその大学に興味を持ったのは、「自分がやりたいことができる!」という理由でした。この大学は、沖縄のことが勉強できる日本では数少ない大学のひとつでもあります。学校は沖縄らしい建物で、裏手に首里城が見える、とても素敵な所でした。
私がこの大学に興味を持った後で、元アメリカ兵による女性の拉致殺害事件が起こりました。この事件のことを知るにつれて「そんなイメージの沖縄へ行くのが本当にいいのかあ?」と思ったこともありました。空港に着くなり迷彩服を着たアメリカ兵らしき人を見て、そんな経験は初めてだったのでビックリしました。でも、初めて行った沖縄は、「本当にそんな悲惨な事件があったの?」「今でも基地の問題などたくさんあるけど、本当?」と思うくらい平和な沖縄でした。

初日は沖縄探検
空港から出るなり、空気が全然違っていました。最近の沖縄に関するニュースから想像していた沖縄とは正反対で、とても明るくてビックリしました。
1日目はオープンキャンパスの前日で特に予定もなく、一人で沖縄を探検しました。沖縄と言えば海、最初はビーチに行きました。想像していたとおり、青い空と青い海がとってもすてきでした。帰りにパイナップルを買いに寄った道の駅のおばちゃんは、「県外から来たよ」って伝えたら、いろんなことをたくさん教えてくれました。沖縄の人はみんなフレンドリーで、誰もが気軽に話しかけてくれるし、いろんなことを教えてくれました。人と人との距離感がとても近く感じられました。
次に国際通りに行きました。そこは観光客がたくさんで、いろんなお店があって楽しかったです。
でも、宿に入って見たテレビのニュースはほとんど基地問題でした。とはいっても、今騒がれている高江のニュースを見ることはできませんでした。それなのに、半日かけて探検してきた沖縄は「本当に沖縄で問題が起きているの?」って思えるくらい平和で、どこを見てもきれいな景色、オレンジの瓦屋根の沖縄らしい家、何もかもが不思議に思えました。

沖縄がすっかり好きになりました
オープンキャンパスはとっても充実していて、2日間が瞬く間に過ぎてしまいました。
オープンキャンパスが終わってからも夜の飛行機まで時間があったのですが、暑さに疲れてしまって大学近くの首里城に行くのがやっとでした。その後、空港に戻って沖縄そばと海ぶどうの夕食を食べ、飛行機に乗りました。

高江こんな3日間だったのですが、沖縄と、大学がすっかり好きになった3日間でした。最初は不安だった沖縄一人旅ですが、最後には逆に帰りたくなくなってしまいました。
行く前に持たされてしまった悪いイメージの沖縄と、帰ってきてからの沖縄のイメージは正反対になってしまいました。
私が出会った沖縄の人たちはみんな明るく、とっても親切でした。でも、そんな沖縄が激しい地上戦に巻き込まれ 今でもたくさんの米軍施設を抱えて、たくさんの米兵がいる……とても不自然だし、不思議だなと思いました。
しかし、考えてみれば沖縄は沖縄の人たちのものです。私が今回見ることができた「今の沖縄」があるのは、一人一人が自分の街を思い続けて大切にしてきたからじゃないかなと思います。
沖縄は同じ日本です。
もっともっと沖縄に興味をもち、たくさん学ばなければならないことがあると感じました。





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