vol.173 熱中世代発・リバース 第3回

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タガメの卵 2016-06-27関市広見 (7)

タガメ
各務原や岐阜市近辺では水田のヒエなどの除草の際によく観られます。体長の3倍近い大きなオイカワ(コイ科に分類される淡水魚の一種)を抱え込んだタガメを見つけたときの感動が今でも忘れられません。7月末に、関市で行われた無農薬栽培の水田での観察会では何頭かの成虫、幼虫を子どもたちが捕らえ、喜んでいました。
里山の生き物が生息し続けるには、餌になるカエルや小魚などが繁殖できる自然豊かな池や沼、水田それに続く水路系が必要です。タガメが生き続けられる環境こそが、豊かな里山の生態系が残っている証拠です。長良川システムが世界農業遺産の指定を受けました。今こそ防草シートで覆われた森や農地、コンクリートで固められた小川を、自然に満ちあふれた里山に変えていかなければなりません。

タガメは、半翅(カメムシ)目 コオイムシ科に分類される大型の水生昆虫であり、日本最大のカメムシの仲間。環境省 絶滅危惧種Ⅱ類。
体長は50~65mm。体は褐色。メスのほうが大きく、前足は鎌状で先の部分に鋭い爪があります。肉食性で、鎌のような前肢を使って魚やカエルなどを捕らえ、針状の口を突き刺して消化液を流し込み、溶けた肉を吸い込む体外消化という方法で食べます。刺されるとても痛いので要注意。前翅は、一見硬い甲羅のようですが、翅を広げて数キロメートル飛行することもできます。飛行は繁殖期の夜間に限られると言われ、里山にある運動場の夜間照明に集まる事でもその事が分かります。

成虫で冬を越し、6月に産卵。卵は稲などの茎にまとめて産み付け、オスが保護します。写真の卵は稲の茎に産み付けられたものですが、なぜか卵を守るオスは見られず残念でした。

最強の水中昆虫・タガメ
日本最大のカメムシでありながら、臭くない水生昆虫・タガメ。少年時代絶対捕まえられなかった虫ベスト3には必ずランキングされるという強者。肉食性で、魚やカエル、他の水生昆虫などを捕食しますが、その食いっぷりがすごい。

タガメ・カエルヘビ

写真・三輪芳明(みわよしあき)プロフィール 1952年 関市生まれ。仲間と岐阜県では絶滅したと考えられていたコイ科の魚類ウシモツゴを発見、人工的な大量繁殖させ野生復帰に成功する。岐阜・美濃生態系研究会 二ホンミツバチ協会 日本チョウ類保全協会。

 

 

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小学4年生の頃まで飛騨の萩原というところに住んでいて、両親の薦めで書道の先生に個人指導に来ていただいていました。楽しいというより、いたずらしたい思いがありおかしかったですね。その先生は私の手を持って筆使いを教えてくださるのですが、ふるえている。書道の時間が終わると母がコップ一杯のお酒をお出しするとピタッと震えが止まって。その先生に永字八法とかを徹底的にたたき込まれました。5年生になり岐阜に戻り、寺子屋のように多勢で習った時の先生はまったく違う指導でした。一つではないと言うことを知りました。県・市展などの受賞は大人になってからも続ける自信を育んだかも知れません。

オリエ・ギャラリー個展(東京)

オリエ・ギャラリー個展(東京)

漢字の始まりは甲骨文字ですが、三千数百年溯ります。その形はとてもシャープで、数多くある象形文字は絵画的です。それをモチーフに省略・デフォルメを加え作品を作ったりします。表現は伝わることが大切という意味においては、書も絵画も境界はありません。先入観をなくすこと、限定しないことだと思います。様々のジャンルの人たちとの交流により、表現の幅を拡げてきた。文字やことばを題材にするとは限りません。紙に筆を使ってばかりではありません。セメント上に墨を使う作品を10年以上作っていますが、この仕事の時は戸外で風・大気を感じながら「私」を通して何が生まれるかをたのしむ。抽象的なものですが、現代建築空間に合うため用いていただけます。場合によっては、段ボール、ビニール、不織布も用いてきました。

中山道鵜沼宿脇本陣アート展「水をおもう」遠藤泉女 展(各務原市)

中山道鵜沼宿脇本陣アート展「水をおもう」遠藤泉女 展(各務原市)

様々な場面で何か選択をせまられ迷った場合は、積極的な方を選ぶ方が道が開けると思います。多忙にはなりますが、追い詰められた時に、創作のヒントが見つかるという経験を何度もしました。美しく図太い作品が望みです。

今、漬けた梅を干しているという遠藤さん。ご実

デンマークでのワークショップ

デンマークでのワークショップ

家の庭で22キロも採れた。その梅干しを編集部にもお裾分けをいただきました。(おいしい!)取材中も天候が気になってと、ときおり空を見上げる。一見おっとりした雰囲気を醸す遠藤さんですが、実はせっかち。創作にはその性分がしっかり生きています。存在感のある書がアートな空間をつくる個展は見応えがあります。

 

 

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古くからの日本の風習に惹かれます。

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ノディヤル・ツエタさん(各務原在住)rishikesh出身
コンニチワ!
エンジニアの夫の仕事の関係で夫婦で来日して7年がたちます。娘はこの春から市内の幼稚園に通っています。毎日よく遊んでいて、すごくいいですね。インドでは幼児期から勉強が始まります。私もそうでしたが、アルファベットや数字、覚えることが多くてとてもハード。幼児には遊ぶことが大事だと思っているので、娘はハッピーと思います。

私と夫は肉や魚は食べないベジタリアンです。宗教的な理由とかではないので、娘はチキンなど喜んで食べていますよ。インドは大きな国ですから、エリアによって食べ物の嗜好が別れますね。私たちの住んでいた北部はあまり肉を食べないようです。私は日本のうどんとおにぎりが大好きなんです。とくにおろししょうゆうどん!!お出汁がないものです。

宗教と言えば、日本には神社やお寺が多いですね。私は毎週土曜と日曜日には、近所の神社に行きます。合掌してお参りすると気持ちが落ち着くんです。インドも日本と同じように、木や山、水など、自然にも神が宿っていて、本当にいろんな神さまがいます。そして、お寺では常にキャンドルに灯がともっています。
日本の風習、例えばお正月のしめ飾りを飾り、それをどんど焼きで燃やすとか、そういうものが珍しく、とても面白いです。

7年も日本にいて、暑いのは平気なんですが、未だ冬の寒さには慣れません。でも、初めての日本の冬に見た人生初の雪には興奮しました。ところが、冬に続いて春の桜にはもっともっと興奮しました!とってもキレイですね!
四季のある日本での生活をこれからも楽しみたいです。





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情報誌情報

創刊:1987年
発行日:偶数月の第4月曜日
発行部数:22,000部

配布地域

岐阜県各務原市、岐阜市、関市、可児市、大垣市
設置場所

幼稚園、図書館、児童館、郵便局、教育関係などの公共機関、 大手スーパー、スポンサー様の窓口