からだの自然治癒力を ひきだす食事と手当
度かかってしまうと完治することは難しい生活習慣病!
病気にならない生き方をするには、食べ物が大きく影響してきます。
食品を陰陽を中心にみると、健康に大きく影響していることが分かります。さて、食品の陰陽と健康って、どんな関係があるのでしょうか?
そもそも、「陰陽」ってなんなのでしょうか?!
陽は求心力、締めたり温めたりする力
陰は遠心力、ゆるめるたり冷やしたりする力
陰性と陽性の特徴をみてみましょう。
「陰」「陽」の文字の意味からイメージしてもなんとなく「陰陽」が分かるような気がします。「水はどっち?」ってイメージすると水は「陰」、火は?「陽」です。
そこで、食品の「陰陽」のおおまかな特徴をあげてみましょう。
陰性
■成長が早く、大きく育ち軟らかいもの
■身体を冷やし、ゆるめるもの
■水分が多く、カリウムが多いもの
■暑い地域や夏にとれるもの
陽性
■成長が遅く、小さく育ち硬いもの
■身体を温かくし、引き締めるもの
■水分が少なく、ナトリウムが多いもの
■寒い地域や冬にとれるもの
同じものでも、産地や成長過程によって、陰陽の度合いは変わってきますし、調理の仕方でも陰陽は変わってくるようです。目安として、調理方法と陰陽を書いてみます。
電子レンジの調理は、極陰性の調理方法であり、また、食品の構造そのものを変化させてしまいます。便利ですけどね。黒焼きは、極陽性の調理方法。生活習慣病などの慢性病のほとんどは、陰性過多によるものが多いので、黒炒り玄米茶などは療用の食品になります。人の身体は、中庸を保つことで健康でいられますので、レンコン、人参、ごぼうなど、食品自体も中庸のものを中庸の調理方で煮物にするのは、良いですね。
陰陽って何? 知って得する陰陽バランスと食の健康法!
動物性の食品は、ほとんどが陽性の食べ物です。
陽性の食べ物なら、陰性体質の人は積極的に取れば良いかというとそういう訳ではありません。動物性のものは、毎日とらなくても良い食べ物なんです。なぜかというと、牛、豚、鶏などの体温は、38.5?41.5度もあり、人の体温より高いので、それらの動物より低い体温の人の身体の中では、ベタッと固まって消化されにくく腸内に長く停滞する事になります。
例えば、真夏に肉を外に放置していたらどうなりますか?短時間で腐敗しますよね。腸内でも同じようなことが起こり、腐敗したものが腸内に停滞して、血液をドロドロにしていきます。動物性のものでも魚は、人より通常低い体温なので、魚の油は溶けてサラサラになります。動物性のものは、ごくわずかで、摂るなら魚が良いってことになりますね。
そして、更に、動物性のものに限らず、なんでも「まるごと」食べることで栄養バランスが取れるので、手のひらに乗るサイズの小魚が良いようです。
でもでも、たまには、お肉も食べたい!って思いますよね。食べたいのに食べられないってストレスも良くないし、日頃の食をしっかり改善して、10日に1度とかで、お肉の日をお楽しみデーにしても良いですね。
ただし、肉のような陽性食品を多用したら、生野菜や果物、スイーツ、アルコールなどの陰性食品が必要となり、陰陽両極端の食材を食べることになります。そうなると、体も心も大きく振れて陰性症状を出したり陽性症状を出したりします。うまくバランスを取って中庸に持ってくることができても、動物性食品の老廃物が体にたまったり、砂糖によって血糖値が不安定になったり、カルシウムが奪われたりといった、さまざまな弊害が残ることになります。
中庸の食事を基本に
頭で「こうしたほうが体にいいだろう」と考えて作った陽性な食事を嫌々食べている人が、けっこういるのですが、それは「おいしくない」という声を無視していることになります。
困るのは、体にあっていないのにおいしくいただけるというケースです。こういう場合、本人の感覚に頼って食事を選択するのがむずかしくなります。
では、どうしたら自分にとって陽性すぎる食事かどうかわかるのでしょうか。それは、体が出すサインを見逃さないこと。本人にとって陽性すぎる食事、または陰性すぎる食事をとった場合、次のような現象が起こるので、注意してみてください。