VOL.161 中高生、平和を考える

Peace of peace 小田 奏さん 古川 司さんの報告

Peace of peace
平和について語り合いたいと思って、2013年の春、各務原市内の中学生で作りました。これまで
「自分にとって平和って何だろう」
「TPPについて考えよう」
「核について学ぶ」を開催。
今後も大人と一緒に「平和について」学び合いたいと考えています。

連載第六回

「ヒロシマで見て、聞いて、考えた」

01

私と司君は、この8月4日から6日まで、広島で行われた原水爆禁止世界大会と全国高校生平和集会に参加してきました。
私は去年の長崎に次いで2回目(広島は初めてでした)、司君は世界大会も広島も初めてでした。今回は、そこで見て、聞いて、考えたことを報告したいと思います。

【8月4日】

・今日は、原水爆禁止世界大会の開会式とRing Link Zeroにでました。平和行進にも参加しました。みんなの熱い気持ちが伝わり、私ももっともっとたくさんの人に伝えたいと思いました。
また、原爆ドームを初めてみました。写真とは全く違い、すごい迫力があり、当時の風景など、たくさん頭に浮かび少し怖くなった一面もありました。
開会式では被爆された方のお話が一番印象に残りました。
「私はガンが二つあり、心臓病もあります。病気をしていて、毎日たくさんの薬を飲んでいるけど、まだ死にはしない。もっとたくさんの人に伝えたい。」という言葉です。次は私たちがバトンを受け継いで、たくさんの人達に伝える責任があると感じました。(奏)

・被爆者の話をたくさん聞けて良い経験が出来ました。皆さんそろって「もう二度と起こしてはいけない」と言っていました。
だから、僕はこの思いをつなげていこうと思いました。あと、参加者には「お年寄りが多いのかなぁ」と思っていたら、若い人がたくさんいたので本当にうれしかったです。(司)

【8月5日】

・全国高校生平和集会に参加しましました。私たちは分科会で、米軍基地と日米安保について考えました。
今回は初めての司会でとても不安でした。すすめていくのに、わからないことやとまどうことがいっぱいでした。
でも、発言すると高校生が反応してくれて、とても勉強になりました。今日学んだことを忘れず、また疑問に思ったことを調べたりして、もっと知りたいと思いました。(奏)

・全国高校生平和集会に参加して、僕は政治に関心があるのはお年寄りばかりだと思っていたけど、しっかりと関心を持っている若者もたくさんいることが分かりました。それが本当にうれしかった。
参加者の発言の中に「文化祭で集団的自衛権を取り上げたんだけど、全く知らないという高校生が今日をきっかけに勉強したいと言ってくれた」というのがありました。とても印象に残りました。
ボクも全然関心を持ってくれない人に対しても、自分の知っていることを伝えていきたいと思いました。(司)

【8月6日】

・今日は、はじめに平和公園へいきました。今日は原爆が落ちた日だったので、原爆ドームを見てたくさんのことを考えさせられました。ここで何人もの人が亡くなり、近くの川に水を求めて、死にそうな人が入っていったり…。とても怖くなりました。
デモ隊がいて、「安倍帰れー」「集団的自衛権反対!」と必死に叫んでいました。それを見ていて私も一緒に叫びたくなりました。だって、もし法律で集団的自衛権の行使の方法がきまってしまったら、同じ過ちを起こしてしまうかもしれないんですから…。
安倍総理のお話も聞きました。頭の中が「???」で一杯になりました。原爆…たった一つの爆弾でこんなにたくさんの人の命を奪われる…と改めて思わされました。
原水爆禁止世界大会閉会総会にも参加してきました。たくさんの人のお話をききました。
どの方もおっしゃったのは、「同じ過ちを繰り返すことは、絶対に許させることではない。だから、来年のニューヨークで行われる会議(NPT=核不拡散条約再検討会議)までに署名をあつめ、核廃絶を目指し、みなさんで頑張りましょう」という言葉です。
私もそう思います。絶対に許させることではありません。戦争は絶対に嫌です。みなさんも嫌ですよね?!だから、みんなで頑張りたいと思います。(奏)

・原爆ドームの前で「安倍帰れ!」と叫んでいるデモ隊にあいました。警察もシールドを持ってたくさんいました。最後に、世界大会閉会式に参加しました。最後のフィナーレがよかったです。帰りの、鈍行8時間の長旅は疲れたけど。(司)

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