脳をリラックスさせ活性化させる
笑う効用は免疫力をアップさせるだけではありません。そもそも「笑い」とは、視覚、聴覚、触覚などの神経系統が刺激を受けて、脳に反応するものなので、脳とは密接な関係にあります。 噺家でもある医師が月1回「病院寄席」を開いて高座にあがっているそうです。笑いと脳の関係について調べる ために、寄席の前後、脳卒中を起こした患者さんたちの脳波と脳血流量を測定してみました。すると、約70%の人が寄席の後、アルファ波が増加し、脳内血流も上昇するという結果が出たそうです。 健康な人がリラックスした状態のときに発生するアルファ波が増えて、脳機能の低下を示すデルタ波やシーター波が減少しているというのは、脳を損傷している人にとって、笑いは脳機能回復に有効な証拠といえましょう。
暮らしの中に笑いを
「笑いは副作用のない良薬」。そして、笑いはお金のかからない、いちばん身近な健康法ともいえます。ですから、楽しい時は豪快に笑いましょう。とはいえ、不景気な世の中、笑えるような状況じゃないという人、もともと笑うことが苦手という人もいるでしょう。そんな人は普段から「笑いのトレーニング」をしておくと、笑顔が作りやすくなります。たとえ作り笑いでも、顔の筋肉の動きによる脳への刺激で免疫力はアップするそうです。 人それぞれ「笑い」のツボは違いますが「笑い」を生活の中に取り入れて、ワッハッハと笑って、心も体も健康になりましょう。
笑いは効率のよいスポーツ
笑い過ぎてお腹が痛い」という言葉がありますが、これはなぜか?痛い部分、それは腹筋。「笑う」という行為には、筋肉が存分に使われているのです。 「笑い」によって刺激される身体の筋肉は、「腹直筋」「僧帽筋」「外腹斜筋」「大胸筋」の4つ。その他、「表情筋」といわれる、20種類以上もの顔面の筋肉も同時に刺激しています。女性にとっては「笑いジワができる」と敬遠されがちな「笑い」ですが、実はこの理論は大間違い。シワを気にして笑わないようにしていると、「表情筋」が衰えることで、かえって肌のツヤやハリに悪影響を及ぼしてしまうのです。つまり「笑い」は、楽しく、そして無意識にできる筋トレなのです。筋肉収縮運動ということは、もちろんカロリーも消費されているということになります。
笑顔体操
朝起きたら、まず鏡を見て、笑顔を作る練習をしましょう。 顔の筋肉がほぐれていると、笑顔を作りやすくなります。 鏡を持って、自分の好きな笑顔を見つけましょう。目・口、左右対称に笑いましょう。目も笑う(目がなくなってしまうくらい細めましょう) 具体的には・・・ 1・口角を上げる(唇の両端が上を向くように)→ ほほの筋肉を鍛える ・口を突き出して左右に繰り返し動かす ・ほほを膨らませたりすぼめたりする*3回1セットで手が空いたと きにすると効果的とのこと。 2・ 目をくっきりぱっちりあけ→目力を鍛える運動 ・目をぎゅっとつぶっては、ぱっと大きく開く。これを繰り返す