VOL.163 カタコトの部屋 自然派ママたちの座談会「どうつくる?自分の時間」

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「ここ最近、ゆっくりと“自分の時間”を持てたことなんてない!」「“自分のための時間”なんて、考えるヒマもないわ!」というお母さんも多いかもしれませんね。たまにはほっと一息つける時間が欲しいですよね。そこで今回は、ままたちが「自分の時間」をどんなふうにつくったらいいか話し合いました。

子どもは可愛いけど…

Aさん:子どもがいなくても家事のあれこれで忙しいし、いればいたで宿題がわからないだの、お腹がすいたのって。コインランドリーで洗濯物やお金を入れているその間も、子どもはぎゃんぎゃん泣いてるし。そういう一つ一つに縛られてる?!て感じちゃう。 Mさん:掃除が終わった、と思っている所に子どもが帰って来て、02砂とか小石を部屋でこぼしたり、ため息がでるわ。 Aさん:子どもが生まれて諦めた事はいくつもあるよ。ピアノを弾く事、お化粧をすること、洋服を試着してから買うこともね。なかなか自分の時間ってないけど、ふっと自分になれる時間を作るということも必要だよね。 Nさん:子育ては24時間態勢だし、ちょっとリセットとか、そういうことしないとドンドン時間に飲み込まれちゃうよね。 Mさん:そのあげくに子どもに当たったりしてね。 Nさん:気分的な余裕が生まれると優しくもできるんだけど、自分の時間もなくてだんだん追いつめられると、誰に対してもトゲトゲしてきちゃう、そういう自分も嫌だし。子どもは大事なんだけど、自分の時間が作れないって、私もすごくストレスを感じた事があったわ。

時間の作り方、私の場合

Nさん:子どもが小さい頃は社宅住まいで同世代も多く、よくこどもを遊ばせるのを見ながらおしゃべりしてたの。でもあるとき、これってなんか生産的じゃないよね、もっと自分の時間がほしいわ、ということになって。じゃあ、子どもを遊ばせている2時間は順番に一人ずつフリーにしようって。その2時間は美容院、美術館、映画どこに行こうが、どう過ごそうがOK。その間に子ども同士がけんかして、多少アザとかできてもお互い様ねって。あったことも全部報告して。あんたの子、結構陰湿なことしてたわよ、とか(笑)。当時は夫も仕事が忙しいこともあって、そんなふうにしていたわ。 Mさん:そういう何でも言いあえる関係を作っていたんですね。 Aさん:私の場合、テレビにお守りしてもらう時もあるし、兄ちゃん達に任せた!っていうときもあるし。それから、自分がしたい勉強はもう本当にちょこちょこと。煮物を10分くらい煮込むときに本を読むとか、車を運転している時に講演会の録音したのを聞くとか。 Mさん:うちは最近やっと次女もパパがいれば夜も大丈夫になってきて、パパも行っておいでって言ってくれるから、時々夜のファミレスでママ友会を開きます。それから、うちはパパの親と同居だからおじいちゃんに見ていてもらうこともあります。同居のストレスもそうやって見てもらえることで軽減される気がするし、おじいちゃんも子どもも楽しそうだし。 Nさん:家族の協力というのはすごく大事だよね。

お仕事も大切な時間

Aさん:03私は週に一回だけど働きに行く時は、有料の託児に預けるの。そういうのを利用するのもひとつの手かなって思うよ。 Nさん:その辺は割り切ってね。 Aさん:でも、一生懸命働いても全部保育料に消えちゃったりすると、何のために働くのかなって思う時もあるのよね。 Nさん:でも、私はそうやっていくうちに自分のスキルが上がっていくんだとか、社会との繋がりもできる、と自己満足かもしれないけど思っていたの。取り残されるんじゃないかなんて不安もあったから、とにかく細々とでも仕事はしていたのね。 Aさん:そうか、そういう考え方もあるのね。 Nさん:まだまだ子どもを持つ女性は働きにくいよね。でもたとえ一週間に一日でも、時間をやりくりして働くということはママにとっては大事な自己実現の一つ。子育てというものを社会全体で温かく見守ってほしいね。

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05保育園に行かせるか、幼稚園に通い出すまでは仕方ない…。そうあきらめてしまっている方も少なくないでしょう。でも、子どもが小学校に行き出しても、付き合いは増えるわ、勉強は見なくちゃいけないわ、でお母さんの用事は増えるばかり。自由になる時間はなかなか持てません。そうこうしているうちに下の子も生まれ、またまた忙しい日々が続き、自分の時間なんてどこへやら…。そんなパターンが目に見えるようです。ところが、ある方法で自分の時間をしっかりとつくり出して、その貴重な時間を自分の夢を叶えるために使っているお母さんがいます。 さて、その方法とは? そう、カンのいい方ならもうおわかりでしょう(笑)。 それは“早起き”!! 現在Sさんは夜9時には子どもたちといっしょに就寝し、毎朝4時には起床。そこから3時間ほどを、静かで誰にもジャマされない“自分のための時間”として趣味に、夢の実現に、おおいに活用されているのです。そして“早起き”には単に自分の時間が持てるというだけでなく、数々のメリットがあるそうなんです。つまり、 ★子どもたちといっしょに寝るので、子どもたちの寝付きもスムーズで、自然に早寝早起きっ子になった。・「子どもを早く寝かせなきゃ!」とか「眠りそうになっても自分はまた起きないといけない」などのストレスがない。 ★朝、自分の時間を過ごした後に子どもたちが起きてくるので、機嫌よく「おはよう!」が言える。 ★昼間は“子どもたちのための時間”と割り切れるのであまりイライラしない。 ★そして何より「この子たちがいるから自分のやりたいことがやれない」という発想にならずにすむので、八つ当たりすることもない。―――などなど。 もちろん、「夜9時に寝ちゃったら、お父さんとの時間がなくなる」とか、子どもが夜もちょくちょく起きるとか、まだ授乳中とか、各家庭によって事情はさまざまでしょうが、もし可能ならトライしてみる価値はあると思いませんか?

育児のまぐまぐ!子育てのヒントより

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