vol.170 中高生平和を考える

中高生タイトル170

全国高校生平和集会 in 沖縄2015
去る12月26日から28日、沖縄で「全国高校生平和集会in沖縄2015」という集会があり、岐阜からは高校生2人が参加しました。今回はその時の報告です。

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南部戦跡めぐりと体験者のお話
最初に、沖縄戦で数百人の住民が避難していたと言われている轟の壕へ行きました。ガマには沖縄戦の跡がそのまま残っていました。狭くて急な階段を降りていったところにあったガマの中は真っ暗。食べ物もなく本当に大変な生活だったんだなと思いました。次にひめゆりの塔に行きました。部隊の半分以上が亡くなったと聞いて驚きました。もっとしっかりと歴史を勉強しないと!と思いました。
夜は、沖縄戦を体験した方から、お話を聞かせていただきました。「毎日死人の上を通った」、「肩についているウジを食べている人もいた」という話が衝撃的でした。ここでも、たくさんのことを知ることができました。それが終わって、参加した高校生の人たちと沖縄戦についてグループ討議をしました。

辺野古と普天間基地
2日目は、最初にキャンプシュワブのゲート前へ行きました。座り込みの方々のテントが置いてあり、すごく力を感じました。そこで、稲嶺市長の話を聞きました。市長さんも基地について断固反対でした。市長も県民もこんなに反対しているのに、辺野古の米軍基地拡張工事がどんどん進んでいるのは絶対におかしいと思いました。
基地のフェンスに座り込みの方々が横断幕を張ろうとしているのに対して、基地の中にいる日本人がすぐに来て、カメラを構え注意しているのを見て、これが現実なんだと、すごくリアルに感じました。やはり、目の前で起きた日本人同士の対立を見ると、自分も怒りがこみ上げてきました。今回一番印象に残った事柄でした。
この後、瀬嵩の浜に降りてヤンバルの海を見ました。ものすごくきれいでした。こんな綺麗なところを埋め立てしてしまうなんて絶対にいけないと思いました。さらに、埋め立てにたくさんの土を使って海を汚すし、しかも日本の税金を使って工事をやると聞いて、納得がいきませんでした。
次に普天間基地を沖縄国際大学の屋上から見ました。横にだだっ広くて驚きました。オスプレイは天候が悪くて飛んでいませんでしたが、たくさん止まっていました。また、街の真ん中に基地があるので、直線距離で2㎞ぐらいの基地の向こう側に行くのに、6㎞ぐらい遠回りしていかないといけないと聞いて、そこで暮らす人々の大変さもわかりました。
前泊先生の安保と米軍基地に関するお話を聞いた後、沖縄戦と基地問題についてグループ討論をしました。
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いっぱい学んだ3日間
その後、那覇の宿舎に帰って各県の高校生と交流会をしました。沖縄の高校生がエイサーを踊ってくれたりしてすごく楽しかったです。最終日は閉会集会で小林武先生から憲法のお話を聞いたあと、対馬丸記念館へ行きました。その後、参加者と別れて国際通り、嘉数高台、佐喜眞美術館、チビチリガマをまわり、帰ってきました。
すごく楽しかったし、勉強になりました。今回の平和集会では本当にいろいろなことを学びました。そのことを友達やピースオブピースでもたくさん話したいと思います。