アーティストビザを取得して、10月2日から台湾での活動を開始する杉山大明さん。どんなことにチャレンジするのか聞いてみました。
「稼ぐことは、誰かの役に立つこと」という自分のビジョンを実現させるために、まず、今までやってこなかったこと、「必要とされる活動」を中心にやっていきたいと思っています。そのためにまずは「人脈作り」から始めていきたいと思います。
僕は今まで、作品制作に没頭するあまり、「お金を稼ぐ」という考えは二の次だったんですね。でも数々の活動をこなす中、「お金を受け取った時ほど、感謝されている」ことに気付いたんです。もちろん、それが全てではありませんが、「稼ぐ」ことに無頓着な僕にとっては、「お金を稼ぐ=誰かの役に立つ」という一つの答えは、とても意義のある気付きでした。
アート作品を、「有料でも観に行きたい」と思う人は少数派だと思うんです。有名人ならまだしも、私は無名ですし、ましてや台湾なら尚更だと思うんです。でも音楽関係のイベントは入場料金を支払って、友人も誘って「楽しみに」行きますよね。そことの違いをもう一度考え直したんです。「私の作品は、本当に誰かの人生に必要なのかな」って。
必要とされるには「役に立つ」ことが必須だと考えます。そこで描いた新しいビジョンが「稼ぐことは、誰かの役に立つこと」。それを台湾で実践してみたいと思います。何より、「台湾で稼ぐには」より、「台湾の人の役に立つには」と考えた方が、ワクワクするんですよね。「稼いだ金額」は、「誰かの役に立ったかどうかの数値化」と考えたら、もっと面白いかもしれませんね!
地元・安城市で開いていた美術クラスの先生では、お金をしっかり頂戴しました。にらめっこのご縁で「風の芸術村」の講師として、何度か経験を積ませてもらい、それが自分の自信やスキルに繋がりました。美術クラスは数値化できています。「稼ぎイコール役に立っている」という実感があります。
台湾では自分の視点を上げたり広げたりするために、人脈作りにチャレンジします。どうすれ台湾の人たちの役に立てるのか。それを知るためには多くの人と接することが欠かせないのかなと。役に立つ行為は、自分から行うと「おせっかい」に当たる事もあり、とても難しいです。なので自然発生的な部分に重きをおくつもりで、自分から何か仕掛けていくことはしないつもりです。
未知の土地でのアート活動は、見当がつかないというのが正直な気持ちですが、不安よりワクワク感の方が強く、台湾人のヒコ(妻)と一緒なので、心強いです。二人三脚でこのビジョンを実現させたいと思います!
杉山さんのお話を伺って、思ったこと。それは彼の中にある「志」がとても大きいということ。どう世の中に役に立つのかということを常に考えている「志」が大きいんですね。大きな「志」は多くの人から「ありがとう」って感謝されるんだろうなと思いました。だから「稼ぐ」ことが、どれだけ「人の役に立てる」か、とつながるんですね。
豆知識:台湾(たいわん)は、東アジアの島(台湾島)、およびそれを中心とした地域の名前であり、フォルモサ(葡: Formosa、繁: 福爾摩沙)という別称がある。全域が中華民国の実効支配下にある。面積は日本の九州よりやや小さく、日本と同じ火山帯に属し、温泉も豊富にある。