vol.216 菌ちゃん野菜応援団vol.37

記録的猛暑もようやく山を超えすこーし秋の気配が漂ってきました。畑は秋冬野菜の準備に入っていますがあまりの暑さに苗も萎れ気味。頑張ってー、と声をかけながら水やりをしたり草のおふとんを敷いたりする日々です。

 

前回は、身体の外からくる敵を3つの方法で防いでいますよ、というお話をしました。その働きとは
①物理的にシャットダウンする。
②もともと持ってる自然免疫でやっつける。
③後天的に獲得した獲得免疫でやっつける。の3つ。
身体はそこまでして私達を病から守ろうとしてくれているんです。1つづつ説明していきます。
まず「身体」には「体内」と「体外」があります。
「体内」とは読んで字の如く、体の中のことですが、これは皮膚や粘膜に守られた内側の細胞という意味です。
心臓や肝臓などの臓器があるところや血管や筋肉、骨があるところ。そこを体内といいます。
反対に体外とは皮膚など「外のものと接触出来るところ」。あと、口から肛門までは1つの管で繋がっていて外と接触出来ますから身体の中にあるように見えて実は「体外」というくくりになります、なんとまぁ、びっくりですね!
私たちが住む地球の環境下には、食べ物や飲み物のほかに、たくさんの微生物(菌ちゃん)やウイルス、ホコリ等も存在します。それらを口や鼻から私達は吸収するわけですが、必要なものと必要ではないものを身体は分けて行く必要があります。皮膚や粘膜はそこに付着したものが要るものなら体内に、要らないものなら体外に排出します。つまり①のシャットダウンするとはどういうことかというと、
○皮膚でブロックする。
○身体の中に入ってしまったウイルスやばい菌を物理的に粘液で捉え、くしゃみや鼻水などで体外に排出する。
○腐ったものや体に合わないものを食べたときは吐いたり下痢をしたりして体外に排出する。
文字通り体内に入れないぞ!!!とシャットダウンしている、ということになります。これが防衛の第一関門です。
シャットダウンが行き過ぎて過敏に反応してしまったの
が花粉症やアレルギー反応。防衛がうまくいかず、ウイルスやばい菌などが「体内」に入ってしまって悪さをし始めると、病気になったと言うんですね。
まぁ、基本はこの第一関門でほとんどの不要物が淘汰されますから、私達の免疫力って素晴らしいんです。そして、防衛機能が健やかに働くために必要なのは、皮膚を強くしたり粘膜を強化すること。その働きに大きく寄与するのが微生物。微生物のバランスが整っていれば皮膚も強くなるし粘膜もつよくなる。つまりは難なく防衛に成功するってこと。やはり菌ちゃんは身体にとって大切そうですね!

次回は第2の壁、自然免疫についてお話しますね。

さつまいものツルのきんぴら
葉っぱを落とすだけで皮をむかずに甘辛く炒め煮すると、美味しいおかずの一品に。大人は七味を振って!
作り方は超簡単。
フライパンにごま油を熱して、3センチくらいに切ったツルをバサッといれる。しんなりしたら塩、醤油、好みでみりんで味付けてでき上がり。