vol.216 モザンビークからレポートvol.10

人気スポーツはサッカー

モザンビークに歴史的な日が訪れました!アフリカカップ(CAN…1957年に始まり、1968年からは2年ごとに開催されているアフリカ大陸のサッカー大会) の予選を突破し、来年の本リーグに進出です。日本のサッカー史上で言うところの、ワールドカップ予選を初めて突破した   年の時のような感じでしょうか。モザンビーク3ー2ベナンの大接戦の上での勝利。

試合に誘ってくれたアントニオも大喜び。今回の記事執筆にも協力してくれました。

モザンビークでの人気スポーツ、誰もが口を揃えて、サッカーと答えます。首都近郊にあるスタジアムに全モザンビーク中から4.5万人のファンが集まりました。立見も大勢いるほどの観戦率。観戦料金が100~200メティカイッシュ(200~400円)と、安い食堂のご飯が食べられるくらいの料金設定というのも万人へ観戦機会が開かれています。みんなモザンビークの代表カラーである赤の服を着ていましたが、モザンビークの国旗やオフィシャルグッツを身につけている人はさほど多くありませんでした。常に伝統楽器の太鼓の音が鳴り響き、モザンビークの歌を歌ったり、ところどころ拍手したり、基本的には日本でのサッカー観戦と変わらないのに、ゴールを外した時やミスした時の惜しみ方や、責めたりする感じの一つ一つのリアクションがまるで日常会話のまんまでした。
ベナンチームがゴールを決めた瞬間の静けさと静止具合と言ったら、都合の悪い時に何も答えない日々の習慣が如実に現れているようでした。なんと、モザンビークが得点を重ねたときには掲示板もすぐに加点されるのに、ベナンが加点したときには何分たっても掲示板が変わらない。私にとってはそんなところ面白かったです。
試合は、ベナンが1点入れたところから動き出しました。どっちが勝ってもおかしくない攻防戦でしたが、ベナンの方が常にボール回しができている感じでした。それでも、やはり観客の力でしょうか。残り7分20秒のロスタイムが表示されて、3分くらいたった頃、最後の3点目。心臓バクバクの90分の後、歓喜に溢れかえりました。シャパ(乗合バス)の中でも大盛り上がり。「月曜日は祝日だ!」と大きな声で話す人が何人もいたり、道を歩きながら国旗を掲げてプープーと笛を吹いて練り歩く人もいて、その余韻は夜通し続くんだろうと想像しました。ちなみに、今回ベンチ入りした23人の選抜選手には勝利金として1人70,000メティカイッシュ(14万円)、さらに試合の出場割合によって325,000メティカイッシュ(約70万円)×○○%の賞金が出ました。「首都の平均月給7,500メティカイッシュ(15,000円)とは比べ物にならない額を、選手達は90分の試合で手にしたんだ。」と友人は呟きました。





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