vol.216 ボーダーレス社会をめざしてvol.75

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

 

がんと向き合って

2012年に胃ガンの手術をして、11年が経ちました。最近、知人が乳がんになり、「伊藤さん、どんな食事をしていた?何に気を付けたらいい?」と質問攻めにあっています。私が何を頼りに、何を食べて、何を大切にしてきたかを今回は書こうと思います。
抗がん剤が合わなかったと以前書きましたが、体に力がみなぎってこなくなり、明らかに死に向かっているなという感じでした。一度座ったら立てないんですから。抗がん剤をやめようと決心したのは草思社出版の「論より証拠のガン克服術」(中山武さん・著)を読んで、明かりを見出せたからです。
医師に頼らず、患者自身が「自分の心と体質の改善」に努力し、ガンを退縮させている現実が書かれていました。ガンは生活習慣病だから、体質改善をすれば良くなる。食生活やストレスでガン体質になったためにガンになった。ガン体質を改善しない限り、別の場所にガンができるのは当たり前。事例がいくつも書かれ、中山さんが率いる会の10年間平均生存率は95パーセントです。
こんな現実を知らせされたら同じようにやってみようと思うのはそれこそ当たり前ではないでしょうか?書かれていることを私流にやってみました。①玄米菜食。よく言われる言葉です。2年間は徹底的にやりました。「酵素玄米」を食べます。ネットで調べると出てきますが、玄米・小豆・塩・雑穀米を入れ、焚き、3日間寝かせます。柔らかい玄米ご飯が出来上がり、おいしいです。これを食べることにより、便通がよくなりました。腸の環境が良くなったのでしょうね。現在も食べています。②塩。にらめっこの裏表紙に書かれているコトノハ工房さんの記事をご覧になればよく分かると思いますが、「塩の質こそが大切」です。基本的に、スーパーで高い塩を買えばいいと思っています。安い塩は買わないことです。私は栗國の塩や塩の袋の裏面を読み、製法にこだわっているものを購入しています。昔からの製法で作っているおいしい塩が至る所にあります。旅行先で見つけては買ってきています。③砂糖。砂糖は取らないことが一番。我が家に砂糖はズーとありません。その代わりにハチミツを使っています。岐阜の大野町に小森養蜂場という所があり、そこのハチミツを使っています。甘いものは厳禁です。④カタカナで書かれる食品は極力食べない。パスタ、パン、ラーメン、ビザなどは食べない。⑤胡麻。黒胡麻はご飯の上にかけて食べています。胡麻を食べ続けると甘いものを欲しくなくなるとか?⑥発酵食品。体にいいと言われていますので、納豆・味噌汁は、1日1回は食べる。味噌汁は具だくさんで、芋類、人参、きのこ、海藻を入れ、後は家にある野菜を入れる。味噌汁だけで栄養は十分かもしれません。⑦油。オリーブオイルとえごまオイル・胡麻油を使っています。胡麻油も九鬼の圧搾法を使った油がいいそうです。これはにらめっこさんで教えていただきました。調味料も安い偽物は使わない。昔を惜しむと年寄り扱いされますが、添加物が入っていない老舗と言われる店の調味料を使っています。
いろいろ試してきて分かったことは、昔ながらの食事が、たぶん日本人の体に合った食事だという事です。体に負担のない良い食事なのだと思っています。食事以外に心の持ちようも大切です。自分で考え、自分で勉強し、他人ではなく自分が決定権を持ち治療することです。





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