vol.214 やってみた 松野 知子さん

やってみたシリーズ第17弾

楽しみを見つけた日々に、今日もルンルン!

松野知子さん(仮名・70代)

いよいよ定年…もう仕事がなくなるの?これから自分はどう生きていけばいいの?という不安があり、思い切って社長に相談しました。ありがたいことに継続勤務となりちょっと一安心。でも仕事を続けるには、体が動くとこが大事。友人の勧めもあり、ジムに通うことにしました。
通い始めて数ヶ月、自分でもだいぶ筋力がついてきたなぁと思った時、コーチからも「筋力がついてきましたね、何かやりたいことはないですか?」と聞かれた時、何気に浮かんだのが「山…山に行きたい」でした。するとコーチから「いい登山クラブをご紹介しますよ」と言われ、早速入会しました。全国規模の山の会で、犬山の会はメンバーが50人ほど。ハイキングから軽登山、沢登り、山スキー、アルパインまでの幅広い活動をしています。そこから私の山歩きが始まったんです。
高い山に行きたいときは、教育トレーニング部で、滑落した時の救助方法、その際のロープワークなど色々教えてくれます。段階を踏んで「いつか自分も」と思っているのですが、私は超初心者。なので、まずは体力をつけるべく、低山からスタートしました。

初めて登った山は夜叉ヶ池山。夜叉ヶ池から岐阜県側を見た景色がすごくきれいで…それで山にハマってしまいました。
見る景色、感じる空気、仲間との会話、全てが楽しくて、下山した時は「次はどこの山に?」と自分に問うててちょっとびっくり。メンバーにはいろんな人がいます。花に詳しい人、キノコが得意な方、山菜なら任せて!という人がいて、頼もしいし、楽しさも倍増します。でも、「連れてって〜」という思いではいけないんですね。「一緒に登る」、という意識でないと。これも例会の時に教わりました。今は先輩方に頼っているけれど、今度新しく入会してきた人を引っ張れるようにならないと、と思っています。
実は私は歩くのが好きではなかったんです。というより「歩けない」と自分で思っていた。ところが今は自信がついてきて、先日は自分が計画を立てて、鵜沼宿からうとう峠を経由して岩屋観音堂、ロマンチック街道で太田宿まで歩く、というコース約15kmをメンバーと歩きました。帰りはJR美濃大田駅から電車。以前、鵜沼に住んでいたのに、地元のことを何も知らなかったなぁ、と思ってこの計画書を出して実践しました。

コロナ禍でしばらく山に行けなかった時期に、この団体の活動報告をしっかり読むようになって驚いたんですが、本当にいろんな人が入会されているんです。最高齢は81歳。平均年齢が65歳くらい?定年で会社を退いた方が多いので、平日も山に行けるんですよね。

山を歩き始めて、自分に自信がついたのも大きかったけど、何より楽しみができたのが大きいですね。人生は楽しまなきゃ!「今度はこの山に行ける!」と思うと仕事も楽しみながらできるしね。今は山に行けるのが楽しくて楽しくて…。

そう語る松野さんはもう次の山を見据えていました。

 

 





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