vol.210 ぎむきょールーム たまごの殻を送ってください

2019年より乳歯中のストロンチウム-90の測定をしている「はは測定所」。今回、乳歯の他に、たまごの殻を、10月〜12月の期間、測定することにしました。皆さんの地域のたまごの殻をぜひお届けください。

たまごの殻に含まれるストロンチウム-90を調べます。
① ご自分のお住いの地域のたまごの殻をを送ってください。
② たまごのパックについている産地・説明書を添付してね。
③ 鶏の飼い方や殻の色は問いません。
④ 中身はなしで、殻だけ送ってください。(洗っても、洗わなくても可)
⑤ たまごの殻は1個分を潰してビニール袋にいれ、封筒でお送りください。

はは測定所とは

子どもたちのいのちを守るために。

東京電力福島第一原発事故は、土や水、ヒトを含む動植物を汚染しました。
関東および東北を中心に降下した人工放射性物質のセシウム-137(Cs-137)の累積降下量は、チェルノブイリ原発事故による日本への降下量(135Bq/m21986年起床研究所)の約1,000倍以上になります。小児甲状腺がんの多発は、日本政府の無策と隠ぺいで把握されなかった初期被ばくの深刻さを証明しています。いのちに深刻な影響を及ぼすのは内部被ばくです。
ウクライナでは、チェルノブイリ原発事故から10年後、体内に取り込まれた放射能量が事故直後を凌ぐレベルまで急増しました。原因は、事故の衝撃が風化して、人びとが汚染食品を食べ始めたからです。
日本政府や自治体の風評被害撲滅キャンペーンは、同じ事態を招きかねません。
日本政府の大きな罪は、骨や歯に付着して内部被ばくをまねくストロンチウム-90(Sr-90/半減期29年)の測定をしていないことです。Cs-134,Cs-137と Sr-90は原子炉のなかで1対1の割合で生成され、かなりが事故原子炉内に残っています。
私たちは乳歯中Sr-90を測定するために、測定器LB4200(CANBERRA)を購入し、「はは測定所」を開設しました。

 

にらめっこ171号にご紹介した「乳歯保存ネットワーク」。改めて簡単にご紹介します。

2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故は大量の人工放射生物質を放出し、大気・土・地下水・海など、地球規模で自然環境を汚染しました。破損し穴とひびの入った格納容器に流れ込む大量の地下水は、融け落ちてたまっている核燃料と接触して高濃度に汚染され、今なお海に流出しつづけています。
原発事故によって放出された人工放射性物質のひとつにストロンチウム-90があります。ストロンチウム-90は、大気圏内核実験が盛んに行われるようになった1950年代から、日本各地でどれだけ降り注いだか測定されました。同時に乳歯中のストロンチウム-90も調べられ、乳児の栄養の違い[母乳、人工、混合(母乳と人工)]によって、乳歯のストロンチウム-90の蓄積量に差があることも明らかにされました。欧米諸国でも、同様の研究結果が得られました。受精卵からわずか十ヶ月足らずで人となる胎児や乳幼児の成長は大変早く、その分、子どもに対する人工放射性物質の影響は、おとなよりはるかに大きいのです。

乳歯は内部被ばくの重要な証拠試料です。乳歯の測定によって、ストロンチウム-90がどのくらい体内に取りこまれているかがわかります。私たち自身の測定データをもとに話し合い、子どもたちのいのちと健康を守り、病気の予防に役立てます。

何のために保存するの?
1)東京電力福島第一原発によって、人工の放射性物質・ストロンチウム(Sr-90)も大気中に飛散しました。体内に取りこまれたSr-90は、調べられていません。それを乳歯を使って測定するのです。
2)測定の結果は、子どものいのちと健康を守るために使います。被ばく事実の確認、被ばくと健康への影響の分析、一般市民や国・自治体に対する提言の基礎資料とします。
3)子どもたちの健康影響を調べるためには、一地域だけでなく全国のデータが必要です。

大切なのは予防原則です。
子どもたちをこれ以上被ばくさせないこと、環境や食生活への配慮・改善で今以上の蓄積を防ぐこと、これが一次予防です。流通する食品のストロンチウム-90の濃度を調べ、汚染の少ない食品を摂るよう心がけることが大切です。
二次予防は、精度の高い検診システムで、病気をはやく見つけ、適切な治療によって子どもたちのいのちを守ることです。

乳歯は最も重要な検体です。子どものいのちと健康を守るために、乳歯中のSr-90を測定します。乳歯を提供いただいた方には、受け取り通知書と預かり証をお送りします。乳歯は検査の過程で形がなくなりますから、お返しできません。ご了承ください。乳歯と測定結果は一元管理し、個人情報を厳重に守ります。測定が終わったら、結果を乳歯提供者にお知らせします。今後の生活は病気の予防などについて相談したい場合は、「はは測定所」内の相談コーナーにお尋ねください。(予約制)

取り組みなど 乳歯提供の方法

たまごの殻or乳歯の送り先
非営利未来型株式会社 はは
乳歯保存ネットワーク
はは測定所
〒500-8262 岐阜市西茜部本郷1-63-3
TEL/FAX 058-208-2310
E-mail:haha.akanabe@gmail.com

乳歯提供の方法

取り組みなど全般





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創刊:1987年
発行日:偶数月の第4月曜日
発行部数:22,000部

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岐阜県各務原市、岐阜市、関市、可児市、大垣市
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